わたしが、ネットに修平ダンマクを結び付けていると、
近くにいたネクストのサポさんがサササッと手伝ってくださいました。
　試合会場では、横断幕は１メートルの高さまでしか張れません。
修平ダンマクは５メートルの長さで幅は1.2メートル（・・・たぶん）
少しだけ地面に幕が余ってしまいました。

　そんな修平ダンマクを見つめていたサポさん・・・
「幅があるねぇ。余っちゃったねぇ・・・、まぁいいか～、本人と同じで！」

　その意味をあえて、詳しく説明いたしません。


　そのあとも続く、
「今日も暑いね～」
「松原くん、この暑さでしぼれるかなぁ？」
「なんか、もうあきらめてるよね～」
・・・という、ネクストサポさんたちの何気ない会話。


　さて、試合が始まると、とにかくレノファの選手は闘志むき出しで
がんがん、ボールに向かってくるので、ネクストの選手のパスは思うように繋がりません。
　ボールを奪われたり、奪い返したり・・・、ぶつかり合いながらのプレーが
続きました。

　キツイ陽射しの元、両チームの選手たちは走り続け、気迫あふれるプレーを
見せてくれたので得点はなかったものの、目が離せません。

　前半20分には給水タイム。
ふとレノファのベンチを見ると・・・、あ！元気さん！！
誰よりも黒く日焼けし、帽子も被らず炎天下で指示を出す、元気さんの姿！
相変わらず、熱い元気さん！

　今日の暑さと、レノファ監督・元気さんの熱さに、負けるな修平！
キミだって腰回りに、厚い・・・・
あ、いや、あえて詳しく言いません。

　ネクストはゴール前まで攻め込んでもシュートを打たせてもらえず、
一方のレノファはシュートまでいくものの、ネクストＤＦにブロックされたり、
枠外だったり・・・で、前半は０－０で終了。


　後半に入ると、なんとネクストの選手が2枚目のイエローで退場に。
この暑さ・・・10人で、レノファと戦うなんて！

　ところが、なんだかネクストの選手の心はさらにメラメラと燃えたようで、
前半よりも、パスが繋がってシュートまで、とか、
相手のパスをカットしてカウンター攻撃、とかレノファゴールを脅かし始めました。
　ただ、惜しいことに、ことごとくゴールポストに阻まれる・・・。
あと少し、あと少しなのに！

　レノファは、相変わらずゴールに迫ります。
けれど、ネクストＤＦがしっかりブロック、
もしくは・・・
修平くんがジャーーンプ！！、パンチング！！、キャッチ！！と
いろいろ活躍。

　修平くんは、キックも良かった！
フリーで前線にいる選手にピタリと合わせたり、
相手がボールを取ろうとしてもトラップミスして、ネクストの選手が奪ったり、と
結果的にネクストの攻撃に繋がっていくことに。
修平くん！カッコイイじゃないですか！


　そして、とうとうネクストが先制ゴール！！

　一人足りないようには見えません！
決して修平くんが二人分の幅を・・・
あ、いえ、これ以上は言いません。

　その後、ネクストの選手がエリア内で倒されＰＫに。
これが入れば、試合を決定づける場面・・・・

　が、何故か、ネクスト応援席は緊張感がないような？？
「なんか、昨日を思い出しちゃうよね。」
「2回もＰＫ外すの見ちゃったしね～。」
昨日のファジアーノのトップは
ドローのまま迎えた試合終盤の大事なＰＫを外してしまい、
そのＰＫが「やり直し」になったにも関わらず、再び外す・・・
ってなことをやらかしちゃったのです。

　で、ネクストのＰＫ。
ドッカーン！！！・・・見事にゴールの上を飛んでいきました。

「次！次行くよ！切り替えて！！！」
前向きなサポの声が次々と。・・・サポのメンタルがかなり鍛えられている！

　そして、１－０のまま試合終了。

　修平くんは完封。ネクストは10人でレノファに勝ったのです。
かなり体力消耗しているはずですが、応援席に挨拶に来る選手たちは
みんな笑顔で足取りも軽そう。



 

 　ネクストの選手が並ぶと、
「松原ぁー！！良かったぞぉー！！」の声が。

　修平くん、嬉しそう。
わたしもニヤニヤしちゃいました。





笑顔を撮りたかったのに、「あちぃ～っ！！」の顔に・・・。

　そして、とっても満足した気持ちで試合の余韻に浸っていると、
顔見知りのサポさんが・・・

　「さっきね、たぶんレノファの選手かスタッフだと思うんですけど・・・・
『相手のＧＫ，ぽっちゃりなのに、意外と俊敏だったなぁー。』って
言ってるの聞いちゃいました！」

　いえ、あえて「相手のＧＫ」の名は言いません。

　プラスにとらえていいのか、マイナスな話なのか・・・迷う！

　この話をすぐさま、ツイッター上で報告したら、
「俊敏なんだから、褒められたのよ！」とのご意見が・・・。

　ですよね、ですよね。
プラスな話ですよね。

　俊敏→プラス
ぽっちゃり→体重プラス


　あ、でも、こんな風にいじられてばかりの修平くんですが、
出待ちして、近くで会うとスッキリとしているのです。
　なんで、ピッチ上では「樽」扱いになってしまうのか・・・。
あのハーフパンツにパットでも入ってんじゃないかと疑ってしまいます。