関東サポーターS の不定期コラム

確かに最強ではない、しかし最高の選手だ

今日手に入れた選手名鑑をくくると、改めて逃した魚は大きい割に、補強の小粒感は否めない。槍として最高の小柏も、守備の王様の田中駿汰もいなくなり、去年途中に金子拓郎も去り、私の不勉強があるかもしれないが、さて埋め合わせがうまくいくかというと、そうはなっていないのが正直なところだ。
しかし、ここ札幌でプレーする気のない人間を無理やりプレーさせたって、ロクな結論はないだろう。元々北海道の人は本州との距離は感じているだろうが、本州の人が感じる北海道の距離はそれ以上にある。なおかつ（フロントの責任はこの辺ないと思うが）そもそも先立つものがあんまり無い。よって札束でほっぺを引っ張たき補強する真似はできない相談であり、札幌という町に愛着を持つ人か、コンサドーレでの大活躍を踏み台にしていく野心家（金子や田中駿汰のような）を引き抜くしかない。

最初に小粒な補強と書いたが、しかし、前評判が高くその通り働いた近年の選手は、金子、田中駿汰、高嶺の大卒三羽烏に小柏くらいなもんで、鈴木武蔵や都倉賢なんか「正直、お前誰やねん」な反応だったはずだ。また、我慢して使い続ければ、大八や桐耶みたいなじわじわ成長していくパターンもある。
今のところ、日本代表に近いのは菅くらいであり（長友なんかより遥かにマシと思うのですが）、確かに現有戦力が強いかというとそうとは言えないだろう。しかし、試合で最高のパフォーマンスをしようって考えていない選手はいないと考える。そう、最強では必ずしもないが、彼らはわれわれにとっても現時点における最高の選手である。われわれはくれぐれも「強い」と「勝てる」を混同してはならず、どんな試合も、確率は勝つか、負けるか、引き分けるかの３分の１であることを肝に銘じ応援するのみである。