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J'sgoal 閉鎖されたのはなぜか?統合?なくなった?その2

2015年02月03日

J's goalが1/23に正式発表された通り、1/31いっぱいで閉鎖されました。
公式発表では「Jリーグ公式サイトとの統合」という表現をされていましたが、
Jリーグ公式のリニューアルと、J'sgoalの閉鎖という表現が正しいと思います。

「統合」発表から僅か1週間ほどで、J's goal のサイトへアクセスできなくなりました。
私がたまに見ていた、画像のアクセスランキングや、スタジアム情報も全て見れなくなっています。
唐突だった感がある今回のJ's goal閉鎖。
閉鎖に至ったのはなぜでしょうか?

私は以下の3つが原因と考えています。
1)SNSの台頭
2)携帯電話利用者の急減と、スマートフォン利用者の急増
3)無料サイト

前回記事
J'sgoal 閉鎖されたのはなぜか?統合?なくなった?その1


解説
2)携帯電話利用者の急減と、スマートフォン利用者の急増
2013年12月にJ's goalのモバイルサイト(携帯電話専用)が閉鎖された。
この時、私はJ's goalの終焉が近づいているような気がしていた。

モバイルサイト(携帯電話用)は無料サイトだったと記憶している。
(一部には有料サービスがあったかも?)
しかし、モバイル(携帯電話用)サイトは、PC版と違って情報量の制限があること、
PC版とは別に作らなければならない、PC版とは管理するサーバが別となるなど、
運営費用がかさむ要因になっていた。
それに、携帯ユーザが急減し、スマートフォンユーザーが急増している状況で、
モバイルサイトのユーザが減ってしまい、広告価値も下がり収益性が落ちる一方だった。
ここが携帯電話向け無料サイトの弱点であり、
有料サイトが細々と生き残るのに対し、無料サイトがどんどん減っている背景です。
(Yahoo路線のモバイル版が閉鎖されるくらいですから)

そして、J's goalを一時期スマートフォンで使ってみたのですが、
小さいフォントで大量の情報を載せるトップページとスマートフォンの親和性が低く、
使いづらい印象があった(ここは個人差の世界)。

携帯電話ユーザを見限っちゃったが、
スマートフォンユーザが爆発的に増える中で、
スマートフォンユーザの取り込みが思うように伸びていないのではないか。
PC版ユーザは大きく変動しないでしょう。
Jリーグ特有の顧客の固定化、つまり、コアな人は見るけど、そうでない人は見ない。
そんな印象を持ったのでした。


3)無料サイト
J's goalの閲覧は無料で可能になっている。
ユーザ数を増やして、すそ野を広げるには正しい選択。
ユーザ登録が必要なサービスもあるが、それらも無料。
(モバイルには有料サービスがあったかも?)

利用者から利用料を取らないのであれば、他から収益を得なければ運営できない。
しかし、J's goalの収益モデルは、最後までいまいちわからなかった。
広告が多いわけでもないので、Jリーグから運営費が賄われていたのだろうか。
totoとも連携していたが、これはtotoの収益を増やすような仕掛けを作り、
それに対して対価を得ていたようにも思える。
(toto以外の広告ってあったっけ?)

蓄積された情報量が多い(特に画像の多さは特筆)のと、オンラインのシステムなので、
サーバの管理費はそこそこかかる。
その運用の人件費含め外部委託しているだろうが、
J's goal担当のJMPの職員の人件費などを考慮すると、
毎月の維持運用費がかなりかかるので、それを賄うほどの広告料を得ていたとは思えません。
J2白書が毎年10~100万部くらい売れていれば、賄うことができたかもしれませんね。


ほかにも、Yahooトップを狙ったサッカー情報サイトが台頭とか、
海外サッカー情報の需要の方が大きいとか、
日本代表情報の需要の方が大きいとか、
各クラブサイトが洗練されてきて発信量が増えているとか、
PVや獲得や誘導目的のまとめサイトが乱立とか
J's goalへたどり着く前に、欲しい情報へたどり着いてしまう環境が整ってることが、
J's goalへの誘導を難しくしたと思います。


J's goalのヘビーユーザは、これまでの蓄積を「もったいない」「今後も見れるようにしたい」
「素晴らしい財産なのに見れないなんてありえない」など様々な感情が渦巻いていると思います。
けれども私は、J's goalを10年以上継続できたことが奇跡的だと感じている。
従来は無かった楽しみ方を提供してくれたと思うし、定着したものもたくさんあるはず。
J's goalの役目は終わったかもしれないが、新しい何かが誕生してくれることを願う。
そのときは【Jリーグ公認○○○サイト】となることを祈って。

最後に私が最も忘れられない画像を挙げておきます。
「とっとちゃんのふくらはぎ」と「ドーレくんの入浴シーン」です。

注:私がここで述べたことは、取材した内容ではありませんので、事実は定かではありません。

参考:外部調査によるJリーグ関連サイトのPV(2013年3月)
開幕期(3月)の月間PV(一部抜粋)
J's GOAL 16,200,000(+10,000,000)!!←←←
Jリーグ  5,000,000 (+2,500,000)
JFA       3,500,000 (+1,100,000)
コンサblog2,800,000   (-200,000)★
加茂      2,400,000   (+200,000)
 URAWA   2,000,000(   -600,000)
 湘南   1,800,000(  -100,000)
 ガンバ 1,700,000(  +200,000)
 yamaga 1,100,000(  +280,000)
 CONSA  1,100,000(    ±0)★

おわり。


post by sca25

00:42

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J'sgoal 閉鎖されたのはなぜか?統合?なくなった?その1

2015年02月03日

J's goalが1/23に正式発表された通り、1/31いっぱいで閉鎖されました。
公式発表では「Jリーグ公式サイトとの統合」という表現をされていましたが、
Jリーグ公式のリニューアルと、J'sgoalの閉鎖という表現が正しいと思います。

改めて言うまでもないですが、
J'sgoalはJリーグ公式サイトではなく、Jリーグ公認【ファンサイト】です。
J'sgoalを運営するのはJリーグではなく、Jリーグメディアプロモーション社です。

Jリーグが発信する情報を提供するのではなくクラブやサポーター自らの情報やネタ、
紹介ネタなどを持ち寄って、投稿してそれを共有する。
開設当時は、各クラブ間の一部のサポーター同士の個人的なつながりがあったものの、
横に繋がって情報を共有する場があまりオープンになっておらず、なかなか広がらず、
他クラブの良さを知る場が少なかったと思います。

それを劇的に変えたのがJ's goalでした。
メディアが決して報道しない情報・・・具体的には、試合前後のイベントの様子、
スタンドに掲げられるゲーフラ、試合のない日にクラブのイベントに出演する選手の様子、
マスコットたちの生き生きした表情や楽しい姿、悪戦苦闘するクラブスタッフなどなど、
挙げればきりがないほどの情報(というかネタ)を公開して共有する場を作ってくれました。
「サッカーやJリーグはピッチの上だけじゃない!」ってことを、
世の中に知らしめるため重要な存在になったことは否めません。

そしてそれを作り上げた輪を拡げたのが、サポーターたちでした。
サポーターに限らず、番記者さん、ライター、ときにはフロントスタッフ、マスコットが
「Jリーグという文化」の面白さを、本気で真面目におもしろく伝えていました。

正直10年以上続くと思っていませんでしたし、ここまで続いたことの原動力になったのが、
サポーターたちの熱意だったのでしょう。

タイトルに対して、少々持ち上げてしまった感がありますが、
私のJ's goalに対する評価ということで。


さて、「統合」発表から僅か1週間ほどで、J's goal のサイトへアクセスできなくなりました。
私がたまに見ていた、画像のアクセスランキングや、スタジアム情報も全て見れなくなっています。
唐突だった感がある今回のJ's goal閉鎖。
閉鎖に至ったのはなぜでしょうか?
私は以下の3つが原因と考えています。

1)SNSの台頭
2)携帯電話利用者の急減と、スマートフォン利用者の急増
3)無料サイト

解説
1)SNSの台頭
具体的には、twitter、facebook、instagram、google+など。
J's goalはファンサイトなので、ファンからの投稿が欠かせない。
それはスタジアムイベントや、スタジアムグルメなど、スタジアム内の活きた情報を
画像付きで投稿する。
中には、スタジアムレビューのような画像をあまり必要としない投稿モノもある。
私も何度か利用させていただいたが、これらを投稿する人は年々減少し、
いつも同じ人が投稿するような状態になっていた。
過去に見たことあるものが別の人が撮って再掲されたり、
これといって目新しさがなく新発見が減り、以前ほどの新鮮味を感じなくなっていた。

なぜこうなったかを読み解くと、twitterなどSNSを使って手軽に投稿する方へ、
サポーターがシフトいったことが考えられる。
ファンによって支えられるサイトなのに、ファンが他へ行ってしまうのは痛いですね。

J's goalに投稿してコメントが0だと、なかなかモチベーション維持が難しい。
目的意識が強い人なら気にならないと思うが、その先に繋がりを求める人は長続きしない。
twiterなどは、すでにつながっている人への発信が最初にあり、その先で拡がっていくものなので、
レスポンスがなくても一定の安心感があるし、投稿の手軽さと気軽さが勝っている。
J's goalの投稿ユーザーがSNSへ流れていくのは止められないだろう。

ファンに限らず、ライターさんや、番記者、クラブスタッフの発信も多かった。
しかし、その数の多さに比例するほどユーザに見られていたかというとそこは疑問だ。
twitterと連動していて、拡散すればJsgoalのPVとして反映されるだろうが、

結果、投稿によって新たな発見やさらに強い刺激を求めるユーザーに相反して、
投稿の質、量ともに徐々に下がっていった・・・いや正しくは
ユーザが求めるレベルまで上がらなかったのではないだろうか。

長くなってきたので、つづく。
次回はこちら


参考:外部調査によるJリーグ関連サイトのPV(2013年3月)
開幕期(3月)の月間PV(一部抜粋)
J's GOAL 16,200,000(+10,000,000)!!←←←
Jリーグ  5,000,000 (+2,500,000)
JFA       3,500,000 (+1,100,000)
コンサblog2,800,000   (-200,000)★
加茂      2,400,000   (+200,000)
 URAWA   2,000,000(   -600,000)
 湘南   1,800,000(  -100,000)
 ガンバ 1,700,000(  +200,000)
 yamaga 1,100,000(  +280,000)
 CONSA  1,100,000(    ±0)★


post by sca25

00:41

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小野伸二が所属したACL王者ウエスタンシドニーの人件費はJ2札幌以下!現在最下位

2015年02月01日

小野伸二が所属したACL王者ウエスタンシドニーの人件費はJ2札幌以下!現在最下位(35)

2013-14シーズンのACLチャンピオン=アジア王者に輝いたウエスタン・シドニー・ワンダラーズ(WSW)。 
コンサドーレ札幌サポーターには、小野伸二が昨年5月まで所属していたことでもおなじみだろう。 

オーストラリアAリーグに属し、ACL制覇した彼らは、
どんなに優れたビッグクラブなのか、ご存知だろうか。 

チーム人件費が3億にも満たないビッグなクラブなのだ。 


ACLでは、川崎フロンターレ、蔚山現代、貴州人和と戦ったグループステージを首位通過。
ACL決勝トーナメントでは、
ラウンド16でJリーグ王者の広島を合計スコアタイながらもアウェーゴールで破り(4-4(A1-3,H2-0))、 
準々決勝では2012-13シーズンのACL王者で
東アジア最大のビッグクラブ広州恒大(中国)をこれまたアウェーゴールで破り(2-2(H1-0,A1-2))、 
準決勝はFCソウル(韓国)を2-0(A0-0,H2-0)で破りました。
決勝では西アジアのビッグクラブ、アルヒラル(サウジアラビア)と対戦し、
2試合で42本ものシュートを打たれたが、1-0(H1-0,A0-0)の無失点で勝利し、
見事にオーストラリア勢初のACL王者に輝いたのです。

つまり、J2札幌を下回るチーム人件費のクラブが、ACL王者に輝いたのです。


オーストラリアAリーグのサラリーキャップ
2013-14シーズンで$250万(日本円で約2億2750万円(1豪ドル=91円で計算))
2014-15シーズンで$255万(日本円で約2億3205万円(1豪ドル=91円で計算))
A-league wiki

J2コンサドーレ札幌(J2)のトップチーム人件費
2013シーズンは・・・、3億 537万円。
2014シーズン(予算)は、4億3000万円。
H25予算実績より

ただし、1つこの差を埋めるor超えるルールがあります。
Aリーグには【Marquee Player】というルールが存在します。
サラリーキャップの上限に関係なく1人だけ獲得できるというルールです。
この金額を調べましたが、有益な情報が見つからなかったので、ご想像にお任せします。
ちなみに、2013-14シーズンのMarquee Playerだったのが、小野伸二でした。
なので、Marquee Playerの年俸を足せば超えるかもしれませんし、超えないかもしれません。
また、ACL出場クラブは、リーグとは別枠のチーム人件費枠がありそうですが、確かなネタは出てきませんでした。
でも、今回はそれらは重要ではないので、割愛。

こうやって考えると、いつかはJ2コンサドーレ札幌も
ACLに出場して優勝する可能性もあるのでは?
と、夢を抱いちゃいますね。
そして、その可能性がゼロではないし、2015年にACL出場枠を獲得して、
2016年にACL王者になる可能性だってあるわけです。
夢が広がりますね。


さて、ACL王者になったウエスタン・シドニー・ワンダラーズ。
2014-15シーズンはどんな戦いを演じているのでしょう?
Aリーグで今季0勝の最下位です。
ACLのせいで日程をズラし、他のクラブより3試合少ないという背景もあるのですが、
0勝4分8敗で10チーム中最下位(1/31現在)です。
wsw

いやーびっくりしました。
ACLへ出場した年に2部へ降格したクラブがここ4年で2クラブありましたが、
それよりどえらいことかもしれません。

アジアカップでオーストラリアが初優勝し、
広島の高萩が加入するなどの動きもあるので、
小野伸二が所属していたクラブという点も交えて、
ウエスタン・シドニー・ワンダラーズにはしばらく注目したいと思います。
Aリーグ公式サイトこちら


関連記事
2014ACL王者は小野伸二擁した赤黒軍団!歴史的快挙!こちら



post by sca25

04:22

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Jリーグマスコット総選挙2015開幕!ドーレくんを地上波全国中継でセンターに!

2015年02月01日

Jリーグマスコットの頂点を決める、Jリーグマスコット総選挙が今年も始まりました。
この総選挙で、1位になったマスコットをセンターポジションとして、
2月28日(土)FUJI XEROX SUPER CUP 2015当日に、
日産スタジアム内にて集合写真を撮影予定とのこと。
試合が地上波全国中継される予定のため、センターポジションを獲得したマスコットは、
全国へのアピールが約束されます(昨年はあだっちーの隣にヴィヴィくん)。

総選挙で1位→センターポジション獲得→地上波全国中継でアピール
→Yahoo!トップに載る→日本全国で話題に→ドーレくんグッズが飛ぶように売れる
→コンサドーレ札幌の収入が増える

というサポーターなら貢献しないわけにはいかない、この企画。

さあ迷わず↓へアクセスして、ドーレくんさんへ1日1回投票しましょう!
https://www.smartcontest.jp/system/fxsc2015/pc/?c=contest-2&r_cstm_contest_pk=19

1日1回の投票は、サポーターの義務ですw

ちなみに、マスコット総選挙の特設ページはこちら。
http://www.jleague.jp/fxsc2015/mascot/


なお、昨年のマスコット総選挙で300枚wを超えるマスコット写真を撮ったのですが、
近くにいる人の顔を修正する作業が面倒で、レポートを載せなかった経緯があります。

補正が不要なやつだけ、載せていきます。

ゼロックスカップの試合前に、スタジアム内のコンコースで、
いくつかのグループに分かれてグリーティングしていたときの厳選ショットです。

ドーレくんさんは結構な人だかりができていて、
道行く人から何度も「あ!ドーレくんだ!」という声が聞こえるくらい、
高い知名度があるようでした。

そんなドーレくんのいろんなポーズを。

イエーって言えー
1

きゃはっ
2

俺を撮れー
3

こんな間近で写真が撮れる空間が、今年は横浜に!
自分はすでにチケットを押さえました。
普段、関東にお住まいでドーレくんと触れ合えなくて、地団駄を踏んでいる方は、是非ご来場を。

おまけ1。
今年J2のアイツの尻尾は、こんな感じで釣られていますw
ard

おまけ2。
リーグマスコットのアイツは4層式です。
p

こんな写真を1日で撮れるゼロックスカップが楽しくて仕方がない!
関東サポは行かねば!





札幌の提携先ドンタムロンアンFC(ベトナム)が開幕から5戦無敗!

2015年01月31日

コンサドーレ札幌が提携しているベトナム1部リーグのドンタム・ロンアンFCが、開幕から5戦無敗と絶好調!
ここ2シーズンは、残留争いに巻き込まれてなかなか上位に食い込めなかったが、
今年は開幕から守備が安定し、2勝3分けで5位と大健闘している。

(順位表)
rank5
http://www.vnleague.com/vdqg-vleague/bang-xep-hang/

(成績)
1節 ハノイT&T  1-1  ドンタム・ロンアン
2節 ドンタム・ロンアン 2-1 ホアン・アイン・ジアライ
3節 ドンタム・ロンアン 1-1 ソンラム・ゲアン
4節 QNK・クアンナム 2-2 ドンタム・ロンアン
5節 ドンタム・ロンアン 3-0 ドン・タップ
6節 サンナ・カインホア ?-? ドンタム・ロンアン

いまベトナムで最も話題のU-19黄金世代を数多く抱える
ホアン・アイン・ジアライ(HAGL)との試合を、
15000人(超満員超えw)の観客の中でホーム開幕戦をむかえるなど、
いろんな好事が押し寄せてきている気がします。

昨年秋に、ドンタム・ロンアンFCから3人のユース選手が短期留学で加わり、
12月には、工藤光輝がドンタム・ロンアンFCの一員としてベトナムの国際大会に出場するなど、
少しずつ、交流の場を拡げています。

今年はまだ動きがありませんが、
ベトナムVリーグの閉幕(8月)あたりに動きがあるのかなと思います。
昨年同様、ドンタムロンアンFCのユース選手受け入れなど。
トップ向けの選手は、外国籍選手枠が今のところ埋まっているので、来ないだろうなあ。



Jリーグ イランリーグとパートナー協定 八百長対策などを協力。提携は7か国目

2015年01月28日

Jリーグがイラン・プロフェッショナル・フットボールリーグとのパートナーシップ協定締結を発表。
2015年1月26日(月)
http://www.j-league.or.jp/release/000/00006292.html

タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシアに続いて7件目。

パートナーシップ協定内容
1.	イランと日本のプロリーグ発展に向けた情報の交換
2.	プロリーグ、クラブの運営、特にマーケティングに関するノウハウの共有、セミナーの実施
3.	育成年代における大会、交流試合、キャンプの実施
4.	イラン国内におけるCSR活動の実施
5.	八百長対策に関する情報の交換
6.	フットボール関連出版物、映像等の共有


イランは、ノーマークでした。

アジアのTOP4に数えられる国ですし、
日本代表とは、いつもいい勝負してくる国ですし、
イラン代表戦のホームでの熱狂っぷりは10万人集めちゃうほどですし、
サッカーに対するパワーはある国だと思います。

私は、イラン国内リーグのレベルを理解していないので、
多くを触れることはできません。

経済成長を続ける東南アジアと提携するのは理解できますが、
代表のレベルが日本と同じくらいなイランと提携して、
Jリーグにメリットがあるのか、疑問点が多いですね。

まあ、西アジアの国内リーグって、オーナーありきのクラブばかりなので、
リーグの価値向上や、八百長対策など、
Jリーグの持つノウハウを吸収したいのかもしれません。

それから、現在も続く経済制裁の一部解除に向けた動きともあわせているようです。

これについては、アジア戦略室にインタビューしたい事例ですね。


鳥栖 赤字解消策は何かあるの?債務超過解消は年2回計約4億円増資で実現。

2015年01月28日

サッカー・J1サガン鳥栖の運営会社サガン・ドリームスは23日、臨時株主総会を開き、第三者割当による2億2千万円の増資を決めた。
 2014年度決算で2期連続の赤字が見込まれるため、増資により債務超過を回避する。
佐賀新聞(2015年01月24日 10時06分)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/149041?area=ranking

前回記事
鳥栖)債務超過解消のため増資して半年でまた増資。5位は安定した財務のおかげ?


前回は、鳥栖の増資について触れました。
年2回も増資する状況が、正常なのか、異常なのか、まともな経営なのか。

では、この2期連続(2013&14)の増資=億単位の赤字原因はどこにあるのか?
Jリーグが公開している経営情報資料(2013年まで)を見れば、一目でわかる。

★サガン鳥栖2011~2013の経営状況
金額は単位:百万円
   2011/J2→2012/J1→2013/J1
営業収益  689→1,454→1,704(1,015増 147%増)★★
広告料収入 253→ 493→ 632( 379増 150%増)
入場料収入 166→ 495→ 548( 382増 230%増)
配分金収入  99→ 202→ 234( 135増 136%増)
アカデミー  37→  45→  74(  37増 100%増)
その他収入 135→ 219→ 216(  81増  60%増)
客単価(円)1,130→2,246→2,510(1,380増 122%増)(客単価のみ単位:円)

営業費用  826→1,362→2,039(1,213増 147%増)
team人件費 353→ 610→1,012( 659増 187%増)★★
試合関連費  48→ 116→ 129(  81増 169%増)
販管費   304→ 541→ 602( 298増  98%増)

当期純利益▲357→  90→▲299→(2014の赤字額は不明)

資本金    455→ 605→ 605→999(2014年度に3億9500万円増資)
↑↓4/30訂正。2014年8月の資本準備金が考慮に入っていませんでした。
資本金    455→ 605→ 605→890
(2014年度に5億7000万円増資。うち資本金2億8500万+資本準備金2億8500万)
債務超過額▲298→  92→▲207⇒0?

入場者数146,893→220,383→218,326→254,623(J1はナビスコ含む)

まず売り上げ増について触れよう。
2014年の観客増で、どのくらい売上増になったかを推測する。
(2013年単価)2,510円 x 約36,000人増 = 90,360,000円

仮に単価がUPしたとしても、約1億円の売り上げ増。
これでも2014年は2億円以上の赤字だったのだから、入場者数の増加ペースが
支出の増大に追いついてないことになる。

2014年入場者は、J1でいえばまだまだ少ない25万人であり、1試合平均で12,731(ナビスコ含む)。
好成績で増えたともいえるが、経営を劇的に改善するほどに増えたわけではない。
前評判を覆す活躍をしたといえるが、それが黒字に転換するほどではない。

次に、2013年でまさかの10億円超えを果たしたチーム人件費について。

★2013年J1チーム人件費順(百万円)(J1平均以上のみ)
親 チーム人件費 営業収益 収益に締める人件費率
日立 木白 2,118 3,412 62.0%
-- 鳥栖 1,012 1,704 59.3%★★★★★
楽天 神戸 1,160 1,960 59.1%(J2)
トヨタ名古屋2,348 4,226 55.5%
パナ G大阪1,486 2,786 53.3%(J2)
Docomo大宮 1,606 3,228 49.7%
富士通川崎F1,557 3,214 48.4%
-- 仙台 1,169 2,429 48.1%←
-- 甲府  707 1,481 47.7%←
東京ガF東京1,637 3,545 46.1%
== J1平均1,390 3,078 45.1%==

なんと、対収益比のチーム人件費率がJ1で2番目に高い★★★★★。
人件費率だけなら、Jリーグ2位。
ちなみに、ビッグな親会社のあるクラブは、
親会社からの補てん額によって人件費率は隠れちゃいますので、参考程度に。
(それでも柏の60%超えは、驚異的)

ビッグな親会社のないクラブで言えば、仙台、甲府を10%以上も上回っている。
しかも、仙台よりチーム人件費が少ないのに(鳥栖1,012<1,169仙台)、
人件費率は仙台よりも10%以上高い(鳥栖59.3%>48.1%仙台)。

ちょっとこれは、無理してますよね。
ビッグな親会社の後ろ盾(=補てん)があるなら、まだマシなのですが、
それがないのに、収入増のペースより、費用増のペースが上回っている。
5位とか、ACL出場を逃すとか、終盤まで優勝を争うとか、
成績だけ見てれば、大躍進とか、大健闘とか言えますが、経営面で言えば失敗の部類に入ります。
出資したがる企業を止めるつもりはありませんが、
収益&費用ベースでは、無理してるようにしか思えないのが、私の結論です。


おそらく来年は、増資がなくても「財務基盤の安定した経営を行う」んです、まちがいなく。
だって、鳥栖の経営陣は、そう言っているのですから。
それを実現するために、チーム・フロント・パートナーは、
惜しみない経営努力して、結果を残してください。

サポーターは、今まで以上に、利益率の高いところへじゃんじゃんお金使ってください。
サポーター1人あたり2014年より年間30万円くらい多く使うx2000人=6億円の売り上げ増。
利益率50%なら、3億円の利益増。
これで年間2億円の赤字は解消できますね。
このくらいやれば、黒字に届くかもしれません。
鳥栖のチャレンジに注目するとともに、大いに期待しています。



4/30追記。
コメントで、的外れとか穴だらけと具体性のない突っ込みをいただいたので放置してましたが、経営情報が公開されたので、一部訂正と私の何がダメだったのか検証します。

2015年04月25日
株式会社サガン・ドリームス 第12期役員人事および2014年度経営情報開示について
http://www.sagan-tosu.net/news/info.html?seq=296
tosu2014


1)前回記事の資本金の計算に誤り。
 鳥栖公式2014年8月リリースにて増資額は資本金(1億7500万円)のみで、
 資本準備金(1億7500万円)は載っておらず、この考慮が足りていなかった。
2)債務超過の計算を前回記事で行っていたが、1)の資本金考慮漏れにより
 2014年度の最終赤字額【推測】が▲188百万円 というのが誤り。
 2014年度の最終赤字額【推測】が▲363百万円 が正しい推計。
 (債務超過しないための最大赤字額)
というわけで、訂正した値を答えあわせすると・・・
訂正した赤字額は▲363百万円
公表された赤字額▲360百万円
となりまして、3百万円もの大きな間違いをしてしまいました。
的外れで穴だらけです。大いに反省します。

さて、私の推測を3百万円も上回る業績だったわけですが、
その原因は大きく2つあります。
1)チーム人件費の増額にクラブの収入が追いついてない。
2)5年契約の背中スポンサーが初年度で倒産(年間数千万円の穴が空いた)

1つ誤解してほしくないのが、今回の赤字がネガティブなものではないということです。
鳥栖という九州有数の物流拠点で周辺にビッグな大企業がある潜在能力の高い街のクラブを
もっと大きくするために地元企業が投資(増資)を行い、
その過程でクラブの収入が支出に追いついていないという話です。
ですから、単年度赤字だヤバい!という捉え方はせずに、
成長する企業によくある
「数年は赤字だが成長し続けるには必要な投資が企業判断で行われている
という捉え方をしましょう。
鳥栖にあって札幌にないものが何なのか明確になって、ますます鳥栖を注目するようになりました。
これからもさらに大きく成長し続けてください。



鳥栖)債務超過解消のため増資して半年でまた増資。5位は安定した財務のおかげ?

2015年01月28日

サッカー・J1サガン鳥栖の運営会社サガン・ドリームスは23日、臨時株主総会を開き、第三者割当による2億2千万円の増資を決めた。
 2014年度決算で2期連続の赤字が見込まれるため、増資により債務超過を回避する。
佐賀新聞(2015年01月24日 10時06分)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/149041?area=ranking


2014年7月の増資について検索したはずなのに、
なぜか2015年1月の増資についての記事がヒットしてしまった。

「債務超過状態から脱し財務基盤の安定した経営を行う為の整備を行うことができました。」
と、昨年8月に宣言したにもかかわらず、その半年後に
「2期連続の赤字が見込まれるため、増資により債務超過を回避する。」
ときた。
愛媛の粉飾決算が吹っ飛ぶくらいのインパクトだ。

昨年8月に、「604,750,000円⇒779,750,000円へ増資(1億7500万円増資)」
その半年後に「2億2000万円増資」
この1年で合計3億9500万円も増資した。
約4億!
↑↓4/30訂正。2014年8月の資本準備金が考慮に入っていませんでした。
昨年8月に、「604,750,000円⇒954,750,000円へ増資(3億5000万円増資)」
その半年後に「2億2000万円増資」
この1年で合計5億7000万円も増資した(資本金2億8500万円+資本準備金2億8500万円)。
5億以上!


2013年度末の時点の債務超過額が▲207百万円

2014年8月の増資で債務超過額が▲ 32百万円(=▲207百万円+175百万円)
2014年度の最終赤字額【推測】が▲188百万円
2014年度末の1月に行った増資額が220百万円
2014年度末の時点の債務超過額が   0百万円(=▲ 32百万円+▲188百万円+220百万円)
と、推測される。
↑↓4/30訂正。2014年8月の資本準備金が考慮に入っていませんでした。
2014年8月の増資で債務超過額が 143百万円(=▲207百万円+350百万円)※債務超過してない
2014年度の最終赤字額【推測】が▲363百万円(債務超過しないための最大赤字)
2014年度末の1月に行った増資額が220百万円
2014年度末の時点の債務超過額が   0百万円(=143百万円+▲363百万円+220百万円)

今回の増資が完了したら、またこういうリリースを出すのだろう。
「この度の増資にあたりましては、関係各位の絶大なる御支援と御協力によりまして、
 債務超過状態から脱し財務基盤の安定した経営を行う為の整備を行うことができました。
 今後とも、チーム・フロントが一致団結し、地域の皆様に更に愛されるクラブづくりを目指し、
 より一層努力してまいりますので、変わらぬ御支援とご協力のほど、よろしくお願いいたします。」
(2014年も2012年も1一字一句同じ文言)

いや、それらの株主企業様が「いくらでも増資し続ける」というのであれば、
どんどん増資すればいい。
(資本金が増えるほど、外形標準課税のところ法人税増えちゃうけど)

2014年以上に増収を見込むのであれば、「勝つ」とか「好成績」程度では増えない。
「最初から勝ち続けて、最終戦ホームで優勝するかもというシチュエーションを作る」
ことで、今年より増えるでしょう。
最終戦のシチュエーション次第です。

それを実現するためには、もっとチーム人件費をつぎ込んで、選手層を厚くしないとね。
・・・本当に?


それにしても、どこかで聞いたことのある、この展開。

株主様がどこまで増資を引き受けてくれるかはわからないが、
最終兵器は「減資して債務超過解消」する方向なのだろう。
札幌、福岡、大分などのビッグな親会社のない地方クラブが通ってきた道だ。
過去に事例があるから怖くもなんともない。

では、この2期連続(2013&14)の増資=億単位の赤字原因はどこにあるのか?
長くなってきたので、次回に続く。



4/30追記。参考資料。
■2015年1月
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/149041?area=ranking
佐賀新聞
サガン運営会社、2億2000万円増資
2015年01月24日 10時06分
 サッカー・J1サガン鳥栖の運営会社サガン・ドリームスは23日、臨時株主総会を開き、第三者割当による2億2千万円の増資を決めた。
 2014年度決算で2期連続の赤字が見込まれるため、増資により債務超過を回避する。
 新たに4400株を発行し、株式数の合計は3万2590株になる。増資の内訳は資本金1億1千万円、資本準備金1億1千万円。
 Jリーグのクラブライセンス制度では3期連続赤字または債務超過ならばライセンスが交付されず、リーグ戦に参加する資格を失う。
 同社は「今後は財務体質の強化を図り、チームとしてもタイトルを目指す争いをできるようにまい進して参ります」としている。


■半年前↓ (2014年8月)
http://www.sagantosu.jp/news_detail.asp?c_idx=10002220&contents_code=100104
【14/08/01】株式会社サガン・ドリームス 第三者割当増資完了のお知らせ
この度、(株)サガン・ドリームスでは、
平成26年7月8日(火)開催の定時株主総会において決議いただいた「第三者割当増資」を実施し、
その手続きが平成26年7月29日(火)をもちまして完了しましたので、お知らせいたします。

増資による資本金額、発行済株式数及び株主数の推移は以下の通りです。
●資本金の額【変更前/増資後(現在)】
 604,750,000円/779,750,000円
●発行済株式数【変更前/増資後(現在)】
 21,190株/28,190株
●株主数【変更前/増資後(現在)】
 32名(団体)のまま変更はございません。


■2年半前↓ (2012年6月)
http://www.sagantosu.jp/news_release/2012/06/007393.html
(株)サガン・ドリームス 第三者割当増資完了のお知らせ
2012年06月04日
この度、(株)サガン・ドリームスでは、平成24年5月12日(土)開催の定時株主総会において
決議いただいた「第三者割当増資」を実施し、
その手続きが平成24年5月28日(月)をもちまして完了いたしましたので、お知らせいたします。

増資による資本金額、発行済株式数及び株主数の推移は以下の通りです。
●資本金の額(変更前/増資後(現在))
  454,750,000円/604,750,000円
●発行済株式数(変更前/増資後(現在))
  15,190株/21,190株
●株主数(変更前/増資後(現在))
  34名(団体)のまま変更はございません。

この度の増資にあたりましては、関係各位の絶大なる御支援と御協力によりまして、
債務超過状態から脱し財務基盤の安定した経営を行う為の整備を行うことができました。
今後とも、チーム・フロントが一致団結し、地域の皆様に更に愛されるクラブづくりを目指し、
より一層努力してまいりますので、変わらぬ御支援とご協力のほど、よろしくお願いいたします。



コンサドーレ札幌がEZOCAと提携。リージョナルマーケティングって何?

2015年01月28日

コンサドーレ札幌を運営する株式会社北海道フットボールクラブが、EZOCAを運営する株式会社リージョナルマーケティングとのクラブパートナーシップ、およびコンシューマーマーケティング領域における業務提携について合意いたしました。


EZOCAのプレスリリース。
http://ezoca.jp/info/610/
2015/01/16 ニュース
株式会社北海道フットボールクラブとのクラブパートナー及び、コンシューマーマーケティング領域における業務提携について

北海道共通ポイントカード「EZOCA(エゾクラブポイントカード)」を運営する
株式会社リージョナルマーケティング(本社札幌市北区、代表取締役:富山浩樹)は、
コンサドーレ札幌を運営する株式会社北海道フットボールクラブ
(本社札幌市西区、代表取締役社長:野々村芳和)とのクラブパートナーシップ、
およびコンシューマーマーケティング領域における業務提携について合意いたしました。

★リージョナルマーケティング社はクラブパートナーとしての協賛金の提供の他、
★コンサドーレオリジナルカード「コンサドーレEZOCA(仮称)」を発行し、
★サポーターの日常の購買活動がチームへの強化費としての支援に繋がる仕組みを提供するとともに、
★北海道フットボールクラブ内に新設されるマーケティングチームと
 リージョナルマーケティング社が共同で、新たなサポーター層の取り込みや、スタジアムへの集客、
 および顧客満足向上に向けての取り組みを行ってまいります。

コンサドーレ札幌のリリース
株式会社リージョナルマーケティングとのクラブパートナー及び、コンシューマーマーケティング領域における業務提携について
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2015/01/018150.html


発行枚数と利用回数を上げたいEZOCAと、
コンシューマーマーケティング(特にサポ以外)がとにかく弱いコンサドーレ札幌の
思惑が一致しての今回の業務提携。

「サポーターの日常の購買活動がチームへの強化費としての支援に繋がる仕組みを提供」
という、私にとって理想形を実現したビジネスモデルとして注目しています。

どのくらい発行枚数が伸びるかは、運命共同体のサポーターとパートナー次第でしょうけれど、
ここは1つ小野カードとか稲本カードを作って、アウェーサポのお土産で買ってもらいましょう。
という脱線はさておき、今回の提携の要点をまとめます。

1)コンサドーレ札幌はサポーター以外のコンシューマーマーケティングが弱い
2)EZOCAは発行枚数を伸ばしたい
3)コンサドーレ札幌は企業と提携した事業を伸ばしたい


1)コンサドーレ札幌はサポーター以外のコンシューマーマーケティングが弱い
コンシューマーってのは、一般の人です。
つまり、地域に住んでる個人、細かくいうと、どんな年齢、性別の人が、
どこで、何を買うため、いくらぐらい使っているかというのを
調査分析して、マーケティング活動に活かそうってことです。

ここで、2点ほど復習しておきます。

★マーケティングとは?
マーケティング(英: marketing)とは、企業や非営利組織が行うあらゆる活動のうち、
「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、
顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」の全てを表す概念である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

★リージョナルマーケティングとは?
都道府県といった,大きな括りではなく,
市町村,さらに集落といった小さな単位にまで市場を細分化し,
各エリアの特性に対応したビジネスモデルを組み立てが,リージョナルマーケティングです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kobayasi/area/area_2.html


ポイントカードといえば、全国的には、Suica系のネットワークや、
T-カード、楽天カード、航空系マイレージなどが大きいところでしょうか。
これらは、日本全国で使われるだけあって、購買データの量がとてつもなく大量です。
この大量データのことをビッグデータと呼んでます。

このビッグデータを扱ったマーケティング活動の難しいところは大きく2つあります。
A)データが巨大すぎるので分析、解析するスキルが高くないと、使えるデータが整理できない。
B)マーケターにも高度なデータ解析スキルが求められる。

両方のスキル持ってる人って、ほんと少ないです。
データの整理が得意だけど、その活かし方がわからないとか、
マーケティングは得意だが、データが大きすぎて活かせない、など。

ここで1つ大事なのが、提携先の会社名にもある「リージョナル」という考え方。
全国規模のマーケティングをやるのではなく、地方、町、区のように
「小さく考えること」が大切です。
コンサドーレ札幌の強い購買力を持つ市場はおそらく1000~2000人程度のごく小さな市場です。
この市場については、クラブも特性を理解しているでしょうから、これまでの継続でよいです。
その周りに、年1~2回もしくは数年に1度、スタジアムに来たり、グッズを買う層があります。
さらにその外側となると、もうクラブからは見えてません。

そこで、EZOCAを使ったマーケティングの登場です。
いつ、どこで、どのような商品が、いくらで、どの年齢&性別の人が、買うのか。
これを【限りなくリアルタイムに収集し】、地域のトレンドをつかもうとしています。
EZOCA側が提供したデータを基に、コンサドーレ札幌がマーケティング活動を行う。

ここまで来て、ようやくCRMって言葉も登場してきます。
その中で重点を置いてやるべきことは、↓あたりでしょうか。
1)商圏、購買力を分析
2)顧客階層別に異なる情報を収集
この辺はコンサドーレ札幌のCRM本部の方が得意でしょうから、これ以上は触れないでおきます。
(長くなるし)


ちなみに、利用額(ポイント?)の一部が強化費にというのは、
EZOCA利用者を増やすには、よいフレーズだと思います。
ただし、強化費というのが選手向けの人件費という意味でしたら是非ともやめていただき、
若手育成とか、ユース育成に使いますという、投資の側面をもっと出すと、
よりキャッチーになると思います。

今回のように、地元企業と提携して事業支援を行うこともまた、地域貢献です。
収入が増えるなどコンサドーレにメリットがあるか?という観点だけではなく、
提携先にもコンサドーレ札幌が利用価値があると思っていただけるにはどうすればいいか?を
パートナーには考えていただき、活動してほしいです。


2)EZOCAは発行枚数を伸ばしたい
3)コンサドーレ札幌は企業と提携した事業を伸ばしたい
については、もう解説不要ですね。

終わり。


余談。
ワンタッチパスというのがありますが、
あれは会員になったコアなサポーターの入場記録専用なので、
地域の購買活動に関する情報分析には、まったく役に立ちません。


post by sca25

00:55

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内山裕貴(札幌)が期限付移籍。シンガポールでトップ?サテライト?どっち?

2015年01月27日

内山裕貴選手(コンサドーレ札幌)がシンガポールSリーグ1部(日本でいうJ1)Hougang United への期限付き移籍が発表されました。
1/25内山裕貴選手 ホウガン ユナイテッドFC(Sリーグ1部)へ期限付き移籍のお知らせ
公式リリースはこちら

前回記事
内山裕貴(札幌)がシンガポール期限付移籍。外国人枠埋まってるのに何しに行く?
内山裕貴(札幌)が期限付移籍。YOUkiは何しにシンガポールに?


ここまで整理すると・・・
★シンガポールSリーグは外国籍選手枠5人まで(出場人数は不明)
★すでに4人埋まっている(日本人3人+赤道ギニア人1人)
★プライムリーグ(23歳以下のサテライト)は外国人枠1人なので、こっちの可能性もあった
★期限付き移籍先のHougang Unitedは、昨年7位(12チーム中)


さてこのHougang Unitedというチーム、なぜ日本人が昨年の1人から3人に増えたのでしょう。
なぜ、コンサドーレ札幌が提携してないシンガポールのクラブへ期限付き移籍なのでしょう?
ヒントになるニュースが↓にありました。


JANUARY 5TH, 2015
【プレスリリース:Hougang United FC とパートナーシップ締結】
GFA Sporting Westlake(シンガポール2部)が Hougang United Football Club(Sリーグ)と提携
http://samurai.sg/news/859

シンガポールサッカー2部リーグに所属するGFA Sporting Westlake(以下GFA Sporting)は、
シンガポール1部リーグ(通称Sリーグ)に所属するHougang United Football Club(以下HGUFC)と、
2015年1月1日付で戦略的パートナーシップに関するMOU(覚書)を締結し、
シンガポールのトップリーグであるSリーグクラブのマネジメントに参画することが
決定したことをお知らせいたします。
このパートナーシップは双方のチーム運営およびマーケティング部門での協業を目的とするもので、
おもにHGUFCのチーム強化と同チームの更なるプロモーション展開の拡大を目指します。


このGFAは、シンガポールにあるサッカーやフットサルスクールを中心とした日系企業です。
GFA(Global Football Academy)について。
http://samurai.sg/about-gfa

つまり、この日系企業であるGFA社のクラブ(GFA Sporting-シンガポール2部)が、
2015年からHougang United(シンガポール1部)のマネジメントに参画し始めたことが
大きく影響しているようです。
先に書いた日本人選手3人体制を発表したのも、マネジメント契約以後ですから、
日本人選手を積極的に採用or活用しようという動きがあるようです。
Sリーグ公式にも「中村彰宏氏が技術スタッフとして加わる」とありました。こちら
中村彰宏氏の肩書
 ○Global Football Academy 総監督
 ○アジアサッカー連盟公認 B級ライセンス保持

GFA関係者と、コンサドーレ札幌の誰か(といっても三上GMでしょうけれど)が接点があり、
札幌側から持ち掛けたのではないかと推測しています。
(正直、どっちからでもいい話ですね)

こういった背景から考えて、外国人選手枠5人目に内山裕貴(札幌)が収まるとみて間違いなさそうです。

マーケットの面で、シンガポールSリーグの関心は低いのですが、
たまにシンガポールSリーグの情報も拾っていこうと思います。

試合結果は、東南アジアの国にしては整理されているので、
出たのかどう下記になる方は、各自参照してください。
http://www.sleague.com/fixtures-results/fixtures/s-league
DETAILS | STATS  に出場記録と交代記録が出ます。

おわり。


最後に私見を述べます。

内山裕貴選手は、これまで割と順風満帆にきた(世代別代表の主力CBで高卒トップ昇格)と思います。
しかし昨年U19アジア選手権でU20W杯出場権を逃すことにつながった失点のきっかけを
作ったのは彼ですし、その汚名返上するため成長する機会を欲していたと思います。
ただ、残念ながら昨年同様、J2で出番はないでしょうし(CBケガ人が大量に出れば話は別ですが)、
J3のJ-U22選抜に今年も選ばれたとしても
それを払しょくできるほどの出場機会を得られるとは思えません。
もっと厳しい環境に身を置き、毎週真剣勝負の場に出続け、
そこから這い上がってくるプロセスを踏まないと、
彼の能力は錆びつき、成長することはないと思います。

サッカー選手が最も成長するのは、真剣勝負の場を毎週のように継続して経験することです。
(日本でサテライトや弱い相手と練習試合やっても、ぬるい「練習」の域は出ないかと)

その環境がJ2やJ3で得られないのであれば、海外へ行く選択することは間違いではないし、
彼はそれを望んだのだと思います。
現時点で内山裕貴選手(札幌)は、シンガポールのトップリーグで通用しません。
ちょろっと出ることはできるかもしれませんが、シーズン通して毎週出続けるには、力不足。
そういう意味で、年齢別に制限を設け、若手の育成にシフトしつつあるシンガポールという選択は、
いまのところよい選択だったと考えたいです。
トップ昇格を目指す23歳以下のチームに「外国人選手枠1人」として飛び込むのも、アリだと思います。
(良い意味で私を裏切ってSリーグ1部に出まくってくれれば、よいんです)