カレンダー

最新のエントリー

月別アーカイブ

リンク集

カテゴリー

検索

ひぐまスポーツ速報第2版(サテ仙台戦)

2006年06月25日

札幌、仙台に快勝-サテライトリーグ

 Jサテライトリーグは25日、Aグループの5日目が行なわれ、コンサドーレ札幌は宮の沢白い恋人サッカー場でベガルタ仙台と対戦し、3-1(前半2-0、後半1-1)で勝利を収めた。

 札幌の出場選手=GK佐藤(→高原)、DF=野本、千葉、和波、MF=鈴木、上里(→西)、藤田、関、川崎(→加藤※)、FW=石井(→清野)、相川(→岡田)
(※=U-18所属選手)
 得点=35分札幌1-0(川崎)、44分札幌2-0(関)、49分仙台1-2(萬代)、63分札幌3-1(藤田)



 好天に恵まれ初夏の日差しが降り注ぐ中で行われた一戦。大柴、中田、池田、村松、萬代などのJリーグ戦出場経験豊富な選手を向こうに回し、序盤から幾度も好機を作り、セットプレーの機会も得た札幌だったが先制点が生まれたのはようやく35分。鈴木からのパスをこの日トップ下で出場の関が右サイドで受け、左足でゴールマウスに向かっていくボールを送ると、左サイドからゴール前に詰めてきた川崎がヘッドで合わせて仙台ゴールを陥れる。
 前半終了間際の44分には左ストッパー和波が相手ボールを奪取し左サイドを進撃。中に折り返したボールを関が右足で約30mものミドルシュートを突き刺し、2-0とリードして前半を終える。
 後半立ち上がり早々、自陣ゴール前へ送られた相手ボールの処理にDFが手間取るところをFW萬代にこぼれ球をさらわれて1点を返されるが、その後も果敢に攻め、リズムを取り戻した札幌が17分にゴール前で粘った清野からのマイナスのパスを、走りこんできた藤田が豪快に蹴り込んで再び2点差。このリードを守りきって札幌が今期サテライトリーグ戦2勝目を挙げた。
 サテライトリーグ戦、札幌の次の試合は次週7月2日(日)、宮の沢白い恋人サッカー場に大宮アルディージャを迎えて行われる。



-「おかえり」瞳輝く上里、実戦復帰、-
 昨年8月21日、練習試合で左膝前十字靭帯断裂の重傷を負った札幌期待の若手MF上里一将が、手術とリハビリを経て約10ヵ月ぶりに実戦の場に戻ってきた。
 先発ボランチとして後半15分に交代するまで60分のプレー。前半13分と後半9分に迎えたゴール前でのフリーキックのチャンスはわずかに枠を捉えられず、前半28分のミドルシュートは惜しくもポストを叩くなど、ゴールを決めることはできなかったが、積極的に前線を狙った質の高いパスを通し、両チームを通じて最多の5本のシュートを記録するなど完全復活間近を思わせるプレーを随所に見せた。
 「この日を心待ちにしていたか?」の質問には「はい。でも思ったより緊張しないでいつも通りできたと思います」と笑顔で答えたものの、「まだフリーキックの感覚が戻りきっていないし、(怪我)以前に比べて走れない部分があった。接触プレーでもまだ怖さが残るかな」と反省も口にした。柳下監督からも「守備の部分で課題がある。頭を使え」と厳しい指摘を受けたというが、「もっと練習でアピールしてトップの勝利に貢献できるようになりたい」と、しっかりと前を向き瞳を輝かせた。
 試合を観戦した城福強化部長は「彼の左足からのボールはチームにとって大きな武器になる。ポストを叩いたシュートもドライブしていた。実戦に慣れてくれば(J2公式戦の)16人のメンバーの中に入れても面白いと思う」と、早期のトップ復帰へ期待感を膨らませた。
 この日、宮の沢のバックスタンドほぼ正面の一番目立つ位置にはサポーターの手による「おかえりカズ」の横断幕が掲げられた。「見えました。嬉しかったです」と語った上里。南の島からやってきた「札幌のカズ」が完全復活し、J1昇格戦線の風雲児になる日は近い。

-シュート数圧倒、チームの底上げ着々-
 トップが好調のときはサテライトの動きも変わってくるものなのか。札幌はシュート数16対5という数字にも表れたように、積極的なサッカーを展開して仙台を下した。
 ひとつひとつのプレーの精度はやはり見劣りするものがあり、イージーミスも少なくない。加えて攻守にわたって「感じるのが遅い。まだやはり(トップの)試合に出ている選手とそうでない選手で差はある」(城福強化部長)としながらも、「トップと同じようなサッカーをやろうとしているのはわかる。もっと奪われたボールを奪い返しに行ったりなどということができてくれば、よりトップに近づけると思う」と、春先には大きな課題とされてきたチーム全体の底上げが着々と進みつつある状況に一定の評価をした。
 トップチームが勝利を挙げられなかった間も性急な選手補強は施さず「選手たち自身が変わっていく姿を見てほしい」(城福部長)と苦しげに語っていた頃がはるか昔のようにも思えるが、まだJ2リーグ戦は半分も消化していない。怪我人や警告の累積でベストメンバーで戦えない状況は間違いなく訪れる。チーム内競争の激化による全体のレベルアップは、やはり常に目指していかなければならないものなのである。
 それにしても昨日は厚別で8,494人、今日は宮の沢で1,730人と、ここ数日の雨模様から週末は好天となったにもかかわらず、観客動員的には多少物足りなさも残る数字だ。両日ともホームチームが快勝し、また内容でも存分に楽しめるものだったと思う。今後もチームがこうした観客が大いに沸く愉悦に富んだゲームを披露できるよう努めていくのはもちろんだが、営業サイドにもより一層の努力と工夫が望まれる。また、せっかく内容も結果も向上している時期である。クラブを支えるサポーターにも、より多くの仲間をスタジアムに呼び寄せていただけるようお願いしたいところだ。



-お披露目、GK佐藤、声で猛アピール-
 J1甲府から期限付移籍となったGK佐藤優也が先発出場のチャンスをつかんだ。さっそく立ち上がりの11分に仙台FW萬代の突進に勇気を持ってゴールマウスを飛び出し好セーブでピンチを防ぐなど仙台攻撃陣の前に立ちはだかった。後半には守備連携の乱れから1失点は喫してしまったが、後半20分に退くまでの65分間、持ち味の大きな声でのコーチングなどで詰めかけたサポーターに存在を強く印象付けた。
 「きょうはいつも練習でやっているようにコミュニケーションを重視してやりました。1対1の飛び出しや周囲へのコーチングなどはできたと思う」と語った佐藤。スタンドから注がれた声援には「声援がよく聞こえて頑張れました」と感謝を述べた。
 試合後は移籍してから昨日までW杯視察で不在だったHFC児玉社長に丁寧に挨拶。新天地札幌での佐藤の新しい挑戦がいよいよ本格的に始まった。



post by higuma

20:04

コメント(0)

この記事に対するコメント一覧

コメントする