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大逆転負けを糧にするには

2021年03月20日

試合が14時に始まり天国から地獄へ
終わったのが16時、それから5時間半
文章を書くには冷却時間が必要だが、
昔よりは回復は早い

先に結論を書こう
油断といえば油断だが、それはサポに
も言えるのではないか
実際のところアンロペの3点目で勝ち
を確信したと告白しておく

三浦淳宏監督のコメントを読んだら、
ハーフタイムに修正をかけている
2-0は危険なスコアという格言通りで
3-2になった瞬間にドームの空気が重たく
なったのは否めない
そのようなネガなマインドは選手に伝わっ
てしまうものだ
時間と共に押し込まれ、札幌は電池切れを
起こしてしまう

前半に巻き戻すと、札幌はピッチを広く使い
バックパスを多用する事により、小次郎を
起点として弓矢を放つような攻撃を繰り返す
矢は当たりペナルティエリアでファウルを誘い
2点をリード、そして後半早々のアンロペハット
をもって楽勝ペースと勘違いしてしまった

しかし、戦力の差、技術の差は0-3程の開きは
無かったし、前節のリトリートに徹した浦和
と違い神戸は戦術的にまた知性的に札幌の弱点
を突いてきた
つまり三浦淳宏監督の修正力が優った訳である
ミシャも逃げ切りを図った訳ではない
高嶺でボール奪取を、青木で縦の突破を模索した

残念だったのは、繋ぐのか放り込むのかという
攻め手のバリエーションが共有できていない事
下げてから弓矢の攻めは出来ても、反対に裏を
取られた時にあっさりと守備が崩される事
中盤で捕まえたり追ったり出来てるのに、肝心
のGK周辺が無防備になる

予め後ろに下げる攻撃の為のライン下げは得意
だが、防戦になった時の緊急のライン下げには
ほとんど対応できていない
これは攻守の切り替えの約束事が、スタメン組
とサブメンバー混在時で微妙にズレが生じたもの
と考えざるを得ない
電池切れで戻る脚もなく、小次郎の飛び出しの
経験不足もあるだろう

それらのリスクをも踏まえて4点目を取りに行け
ばいいとも思うが、3-2で残り30分は判断が難しい
「安い失点」というワードは使いたくない
イージーミスなら安いのかも知れないが、構造的
な問題のような気がするからだ
勝ち負けに一喜一憂するにはまだ早いかも知れない
3-4負けも0-1負けもマイナス1はマイナス1に変わりない
アンロペのバッタの恩返し、話題性があるだけマシだ

新戦力はミシャ合流が遅れた影響もあるので、まだ
様子見だろうしルヴァン杯の出来不出来でスタメン
入替もあるだろう
3-4-2-1のバランスも再考の余地があるかもしれない
チャナを中心にしたら、前後左右のバランスはどうか
とか、菅とルーカスを活かすにはどうするかとか
金子ゾーンにもっと人数をかけられないかとか

きょうの試合を見る限り、綻びは調子の良かった前半
から既にあって、後半にヒビが入りあっという間に
崩壊する構造的な脆さがある可能性は見えてしまった
サッカーは相手あってのものだから、浦和みたいに
札幌の長所を消してくるサッカーをされたり、神戸の
ようにがっぷり四つに組んでから、上手を切ってきて
怪力でぶん投げてくる所もある
だから試合と試合を比べる事は無意味だし、アウェイ
とホームでもやり方は違ってくる

試合運びに関して反省は大いにしてもらいたい
3点リードを守れなかった理由
3点リードはセーフティじゃない、というなら4点差に
する策はあるのか
3-1になってからの対応、3-2になった時の気持ちの
持って行き方、試合の落ち着かせ方
ミーティングして意見を戦わせて欲しい
選手間でしか解決できないと思う
後半が始まったら監督は何も出来ないのだから


post by odo5312

21:28

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