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　　　　レポートタイトル　「宮澤の先制点を守り切った札幌。今季公式戦初勝利を飾る」


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ともに前節から中２日というタイトな日程での対戦。札幌は５連敗中で最下位という苦しい状況、Ｇ大阪は開幕から無敗を続ける好スタート。流れを変えたいチームと、維持したいチームの激突だったと言える。

Ｇ大阪は４日後に未消化ぶんの明治安田Ｊ１第３節・横浜FM戦を控えていることもあってか、最前線のイッサム ジェバリや食野 亮太郎ら今季初先発となる選手を複数起用するターンオーバーを敢行。フレッシュな選手をより多く並べていた。

そうした影響もあってか立ち上がりからＧ大阪が出足よく走り、それに対して札幌がボールを素早く動かすことで前進を試みるというテンポの速い攻防が繰り広げられた。相手ゴールに近づく頻度としては札幌のほうが優位に立っていた印象だ。

ただし、札幌はＧ大阪のプレスを外せている場面ではうまく展開できていたものの、ボディーコンタクトが伴う局面になった場合は強度で上回られ、押されてしまう感が否めなかった。つなぎの場面でも危うく、自陣でボールを力技で奪い取られそうな場面も見られた。そうしているうちに次第に五分の展開になり、カウンターからＧ大阪が好機を作る場面も増えていく。29分にはイッサム ジェバリのFKがゴールポストを強襲し、直後のCKではＧ大阪のシュートが決まるも、これはオフサイドの判定に。

後半に入っても大まかな様相は変わらない。目まぐるしく攻守が入れ替わり、何かの拍子でどちらかが決定機を生み出しそうな気配こそありながら、なかなか得点に至らない状況が続いた。どちらかといえばＧ大阪のほうに惜しいシュートチャンスが増えていたが、札幌が体を張った守備でしのぎ、シンプルに縦へ蹴って押し返す。ただ、それを繰り返しているうちに札幌がパワーダウンしていったのか、札幌陣内でプレーが行われる時間が少しずつ多くなっていった。

その後、札幌の３枚代えやＧ大阪のウェルトン、宇佐美 貴史の投入など両ベンチの采配が加わると、試合はより勢いづく。そして73分、宮澤 裕樹のヘッドで札幌が先制点を奪うと、スタンドの雰囲気もより勢いづいた。80分過ぎにはＧ大阪が左サイドからパワフルな突破を仕掛けてゴールにボールを押し込むも、再びオフサイド。Ｇ大阪が前傾姿勢となり、そのぶん札幌のカウンターも激しさが増していく。

双方の集中力も増していた。なんとか勝ち切りたい札幌はコンパクトさを保ちながら守備網を張り、Ｇ大阪もどこかでそれを突き破るべく、にらみをきかせながらボールを動かす。緊迫したやり合いは見ごたえ十分だった。

最終盤はＧ大阪が後方からのキックでスクランブルを生み出そうとするも、札幌がチーム一丸となった守備ではね返し、試合はそのままタイムアップ。札幌が今季の公式戦初勝利を飾った。



一応、リンク先を書いておきます。

https://www.jleague.jp/match/j1/2024/040601/live#recap