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　　　　「見どころ」タイトル　　「京都は守備の難を克服中。好感触を勝利につなげられるか」


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明治安田Ｊ１第18節、京都と札幌が対戦する。19位と最下位の直接対決となる大一番を制するのは、果たしてどちらか。

ホームの京都は２勝５分10敗の勝点11で、現在19位。前節はホームでＣ大阪と対戦し、１－１で引き分けた。前半に先制点を奪われたが、55分にペナルティーエリア内右からの折り返しを松田 天馬が押し込んで同点に追いついた。２試合連続のドローとなったが、京都にとっては悪くない結果と言える。それ以前の連敗中は複数失点が続くなど守備に難を抱えていたが、前々節・名古屋戦で１失点に抑えて連敗をストップさせた。ここ２戦で勝点１ずつを獲得したことを浮上へのきっかけとしたいところだ。

水曜日に行われた天皇杯２回戦･大宮戦は２－０で勝利。リーグ戦で出場機会の少ない選手たちがプレーした中で、Ｊ３のクラブが相手とはいえ、公式戦で８試合ぶりとなる勝利を完封にて達成している。攻撃でも、複数の選手が好感触を口にしていた。これらのポジティブな材料を集約させて今節へ挑む。

アウェイの札幌も２勝５分10敗の勝点11で、得失点差により最下位となっている。前節はアウェイで東京Ｖと対戦し、３－５と乱打戦の末に敗れている。20分の荒野 拓馬のミドルシュート、後半開始直後のCKから近藤 友喜のヘディングシュート、後半アディショナルタイムにペナルティーエリア内右からの折り返しを原 康介が押し込んだシュートと、得点はそれぞれ良い形から決まったが、それ以上に守備で相手を捕まえ切れない場面が続いてしまった。この結果、得失点差により京都と順位が入れ替わっている。

先週はＪリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンドで富山と対戦。ホーム戦となった６月５日の第１戦は長谷川 竜也のゴールで追いつき、１－１の引き分け。アウェイ戦となった９日の第２戦は鈴木 武蔵と中村 桐耶のゴールで２－１として、合計スコア３－２でプライムラウンドへの進出を決めている。12日の天皇杯２回戦ではＪＦＬの栃木シティをキム ゴンヒ、出間 思努、原のゴールにより３－１で下した。カップ戦で結果を出したことを、リーグ戦への好材料としたいところだ。

両チームの昨季の対戦成績は１勝１敗。Ｊ１第14節では札幌が２－１で勝利し、第24節では京都が３－０で勝利している。一昨季の対戦成績も、カップ戦を含めて２勝２敗の五分の成績。いずれもホームチームが勝利した。

また今季、札幌から京都へ完全移籍したク ソンユンにとっては古巣との対戦となる。昨季は期限付き移籍で契約により出場できなかったが、今節は「京都サンガの一員として、絶対に勝ちたい」と闘志を燃やしている。

試合以外のイベントも盛りだくさんだ。試合前には、昨季まで札幌でプレーしていた小野 伸二氏が、スタジアムの外周にある“かめきたスポーツパーク”で小学生を対象にサッカー教室やトークショーを行う。ハーフタイムには、京都から欧州の舞台へと巣立った奥川 雅也が挨拶やピッチ周回を行う予定となっている。

残留争いの渦中にいるチーム同士の対戦。今後の行方に大きな影響をもたらすであろう、緊迫感のある試合が繰り広げられそうだ。試合はサンガスタジアム ｂｙ ＫＹＯＣＥＲＡで19時キックオフだ。