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「レポート」タイトル。

　　＜見逃さなかった荒野拓馬。勝点３を呼び込む＞

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キックオフ直後から熱のこもった攻防が繰り広げられた。札幌のほうはシンプルに前方へとボールを送り、勢いを持ってセカンドボールも拾いに走る。対する鳥栖はコンパクトな陣形を保ちながら相手の攻撃に制限をかけ、攻撃に転じた際には巧みにパス交換を行った。４分にはロングパスが髙尾 瑠にピタリと届く好機を札幌が得たが、シュートは枠を捉えられず。

ボールコントロールのところでは鳥栖が上回っていた。個人の技量と連動性を生かして、相手選手の間を突く仕掛けには鋭さがあった。手堅くシンプルに縦に向かう札幌と、テクニカルに押し返す鳥栖。そうした攻防が続き、得点が生まれそうな気配などを含めて、五分の展開で試合が進んでいったと言える。どちらに何かが足りなかったというよりは、ともにゴール前で体を張った守備を演じていたことが、なかなかスコアが動かなかった要因だろう。

後半は札幌も守備的MFを経由して組み立てる場面を増やしたことで、全体的により緩急のある展開となる。左サイドの原 康介が飛び出せる場面が増え、試合の見どころも増した。

そうした中でついにスコアが動く。77分、札幌のクロスに対して鳥栖のGKとDFが交錯してしまい、そのこぼれを荒野 拓馬が倒れ込みながら蹴り込んでゲット。ホームチームの先制にスタンドは沸いた。

その後は１点を追う鳥栖が相手陣で細かくパスをつなぎ、それに対して札幌が懸命にはね返す、緊張感のある終盤戦へと突入。ときおり、鋭いパス交換で鳥栖が絶好機を作り出すものの、GK高木 駿を中心とした粘り強い守備で札幌がこれらをしのぎ、勝点３を獲得して地元サポーターの大歓声を浴びた。

以上です。