Jリーグ公式HPに掲載されている「レポート」です。

「レポート」タイトル。

　＜鬼気迫るドリブルと見事なFK。札幌に白星をもたらしたのは高嶺朋樹＞

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序盤は探り合いの様相だった。互いに高い位置からの守備を意識しつつも、深追いはし過ぎない。その中でパスをつなぎながら前進していく大宮と、シンプルに蹴って陣地を挽回しようとする札幌といった構図。地力に優る大宮が若干主導権を引き寄せている印象だった。好機も大宮のほうが多く作っていた。

そして次第に大宮が押し込む局面を増やしていき、それに対して札幌はカウンターから押し返すシーンを生み出すという展開へ。大宮は良い位置でボール奪取をするものの、フィニッシュに持ち込む場面で精度と運を欠き、決め切れない。札幌もサイドからクロスを上げても、ゴール前の選手の高さが足りずといった状況だった。

スコアが動いたのは前半アディショナルタイム。高嶺 朋樹がダイナミックなドリブルで仕掛け、倒されて得たFKを自ら豪快に蹴り込んで札幌が先制点を奪ってみせた。FKはもちろん見事だったが、その前のドリブルも鬼気迫る鋭さがあり、圧巻のプレーだった。

後半は１点を追う大宮が前がかりとなり、それに対して札幌がカウンターで脅かすというスタンダードな展開に。大宮のミスの少ない攻撃に札幌は手を焼いていた感もあったが、ボール保持者への寄せは鋭さが保たれていた。

その後は攻撃的な選手交代を行う大宮に、札幌がうまく対応しながらカウンターを繰り出し、保持もするという試合運びを見せる。ピンチがありつつも、落ち着いて試合を進めて逃げ切りに成功。８月最後の試合を見事に白星で飾った。

以上です。