北海道新聞朝刊＜札幌圏＞で連載されている、２つのコラム。
スポーツライターの斉藤宏則さんの「コンサ！コンサ！コンサ！」と「吉原宏太のマンスリーコンサ」。
この２つのコラムからエキスを絞って紹介をします。


◆「コンサ！コンサ！コンサ！」

今回は、堀米選手です。

ここまで取り上げた選手たちは、

　　３月の第１回目は財前監督
　　４月の第２回目は内村選手
　　５月の第３回目は岡本選手
　　６月の第４回目は上里選手
　　７月の第５回目は上原選手　　
　　８月の第６回目は日高選手
　　９月の第７回目は奈良選手
　１０月の第８回目は荒野選手
　１１月の第９回目は杉山選手
　１２月の第１０回目は砂川選手
　　１月の第１１回目は前田選手
　　２月の第１２回目は菊岡選手
　　３月の第１３回目は金山選手
　　４月の第１４回目は李選手
　　５月の第１５回目は石井選手
　　６月の第１６回目は上原拓選手
　　７月の第１７回目は小山内選手
　　８月の第１８回目は都倉選手
　　９月の第１９回目はパウロン選手
　１０月の第２０回目は櫛引選手
　１１月の第２１回目は内山選手
　１２月の第２２回目は中原選手
　　１月の第２３回目はバル監督
　　２月の第２４回目は稲本選手
　　３月の第２５回目はイルファン選手
　　４月の第２６回目は福森選手
　　５月の第２７回はニウド選手


　★今日の大きい見出しです　＜福島の経験　糧に躍動＞
　　　　　小見出し３つ　　　＜強い闘争心＞＜原点見つめ＞＜特別な場所＞

●MF堀米は、プロ３年目の今季、左ウイングバックのポジションを主戦場とし、コンスタントに試合に出て
　チームに貢献している

　　　　「開幕前のキャンプでは、どちらかというと不安のほうが大きかった。バルバリッチ監督は僕のことを
　　　　　全然知らない状況だったし、正直、キャンプでもプレーをあまり見てもらえていない感じだった。
　　　　　でも、開幕戦でベンチに入ることができて、その後は試合にも使ってもらっている。『見てないようで
　　　　　見ていてくれた』といううれしさもあり、同時に『少しでも手を抜いたら、バレてしまう』という緊張感も
　　　　　感じながら日々を過ごしている」
　
●そうやって今季ここまでを振り返る堀米選手だが、今季にかける意気込みは、並々ならぬものがある様子
　だ。その理由のひとつは

　　　　「プロ３年目なので、これまで以上に結果が求められる。来年以降もこのチームにいられるかどうかを
　　　　　分ける、勝負の年になる」

　そして、もうひとつが

　　　　「福島の地で成長させてもらったという事実を、しっかりとプレーで示したい」

　からだ

●昨季、J３の福島に期限付き移籍し、１年間、武者修行した。福島にはアマチュア選手が何人も在籍して
　いる。アマチュア選手たちは練習を終えた後に仕事に向かい、仕事が休みの日に試合をするという生活を
　送っている。その姿を目の当たりにし、

　　　　「サッカーに対する情熱が強くなければできないこと」

　と感じ、

　　　　「自分も負けないほどの情熱を持とう」

　とサッカー選手としての原点を見つめ直した

　　　　「仕事と両立して活躍している選手がいる中で、『疲れた』だとか弱音は絶対い吐いてはいけない」

　現在の主戦場である左ウイングバックも、福島で新たにチャレンジしたポジションだった。

　　　　「本当に多くの経験をさせてもらった」

●福島は特別な場所となった

　　　　「福島で過ごしたあの１年があったからこそ、今の自分がある」

　その思いを胸に、北の大地で躍動を見せている


　
◆「吉原宏太のマンスリーコンサ」

　◆今月の見出しです　　★＜好調河合　守り支える＞

　　　　●負けないチームを支えているのが、安定した守りだ。その中心に、センターバックの河合選手がいる。
　　　　　今季は彼が１対１のディフェンスで負けたところを見たことがない。

　　　　●前を向いた時のディフェンスに強い選手はたくさんいるが、河合選手はカバーリング能力に優れている。
　　　　　職人の域まで達した感がある。

　　　　●今季の好調な要因は、自分の役割に集中できているからだと思う。ディフェンダーとして本来の仕事に
　　　　　徹することができている。

　　　　●河合選手は、自分が活躍したとしても若手を引き立てる性格。河合選手が若手に自由にプレーさせて
　　　　　危ないところは自分がシャットアウトする。すごく献身的な動きをしている。

　　　　●河合選手がシーズンを通して活躍してくれれば、J１昇格も近づく。名前の字にある通り、サポーターの
　　　　　願いをかなえてくれる「竜」になってくれるはずだ。
　　　


以上です。