北海道新聞朝刊＜札幌圏＞で、原則毎月第４木曜日に連載されている、２つのコラムからの紹介です。
一つは、スポーツライターの斉藤宏則さんの「コンサ！コンサ！コンサ！」。
もう一つは、吉原宏太氏の「吉原宏太のマンスリーコンサ」。


では、エキスを絞って紹介をします。

◆「コンサ！コンサ！コンサ！」

今回は、永坂選手です。

ここまで取り上げた監督・選手たちは、

　　３月の第１回目は財前監督
　　４月の第２回目は内村選手
　　５月の第３回目は岡本選手
　　６月の第４回目は上里選手
　　７月の第５回目は上原選手　　
　　８月の第６回目は日高選手
　　９月の第７回目は奈良選手
　１０月の第８回目は荒野選手
　１１月の第９回目は杉山選手
　１２月の第１０回目は砂川選手
　　１月の第１１回目は前田選手
　　２月の第１２回目は菊岡選手
　　３月の第１３回目は金山選手
　　４月の第１４回目は李選手
　　５月の第１５回目は石井選手
　　６月の第１６回目は上原拓選手
　　７月の第１７回目は小山内選手
　　８月の第１８回目は都倉選手
　　９月の第１９回目はパウロン選手
　１０月の第２０回目は櫛引選手
　１１月の第２１回目は内山選手
　１２月の第２２回目は中原選手
　　１月の第２３回目はバル監督
　　２月の第２４回目は稲本選手
　　３月の第２５回目はイルファン選手
　　４月の第２６回目は福森選手
　　５月の第２７回はニウド選手
　　６月の第２８回は堀米選手
　　７月の第２９回はソンユン選手
　　８月の第３０回は四方田監督
　　９月の第３１回はナザリト選手
　１０月の第３２回は深井選手
　１１月の第３３回は河合選手


★今回の大きい見出しです　＜元FW　攻守に力強く＞
　　　　　小見出し３つ　　　＜完封に貢献＞＜活躍の布石＞＜目標は森重＞

●シーズン終盤に来季への期待を抱かせる若手が台頭した。永坂勇人選手だ。
　１１月７日の徳島戦。プロ３年目の永坂はリーグ戦初出場初先発を果たした。終始冷静なプレーを披露し、
　　チームの完封勝利に貢献。

　　　　　　「試合前はさすがに緊張したが、監督から言葉をかけてもらえたおかげで、落ち着いて試合に入る
　　　　　　　ことができた」

●活躍の布石はあった。１０月１４日の天皇杯３回戦。厳しい戦いではあったが、永坂を中心とした守備陣は
　　最後はPK戦で敗れたが、延長戦も含めた１２０分間を無失点で乗り切った。鳥栖のエースはFW豊田選手。
　　そのストライカーにも永坂は臆することなく、体をぶつけた。

　　　　　　「普段の練習でも都倉さんやナザリトさんといったパワーのある相手と対戦しているので、豊田選手を
　　　　　　　マークした場面では、そうした経験が生きたと思う」

●ジュニア時代にはFWの選手だった。U－１５に在籍していた中学３年の時にセンターバックに転向した。
　　当時の名塚監督から適性を見いだされた。

　　　　　　「背番号１１をつけてDFをやっていたので、ちょっと違和感があった」
　　と苦笑するが
　　　　　　「自分がFWだったら、どういう守り方をすれば相手が嫌がるかは把握していた」

●中学までFWで、後にセンターバックにポジションを移したという流れは、森重、槙野と重なる。
　　永坂は、とりわけ森重選手について

　　　　　　「守りがうまいだけでなく、キックからチャンスを作り出せるので、目標としている選手のひとり」

●今季は明確な手応えを得た、充実したシーズンだったろう。だが、永坂は語気を強める

　　　　　　「今季は収穫が多かった。接触プレーではある程度やっていける自信も得ることができた。オフにも
　　　　　　　いい準備をして、来季はレギュラーをつかみ取りたい」

●２１歳は２０１６年をしっかりと見据えている。


などです。



　
◆「吉原宏太のマンスリーコンサ」

　◆今月の見出しです　　★＜タフになって来季こそ＞

　　　　●今季最終戦はいい試合だった。小野、稲本の両ベテラン選手ら主力のメンバーがしっかりそろえば、
　　　　　　強いチームだとあらためて感じた。このチーム力で１０位に甘んじたことが悔やまれる。

　　　　●今季の札幌はシーズン途中で監督が交代。選手のけがも相次いだ。これでは勢いは生まれない。
　　　　　　札幌の選手のタフさは物足りないと感じたし、技術だけでは勝てないことが証明された。

　　　　●打開するためには何が必要か。ただの仲良し集団ではいけない。勝つために、同僚より、相手チーム
　　　　　　より、多く努力する姿勢が求められる。

　　　　●札幌の若手には常に考え、新しい知識を得て挑戦し、技術や経験を積みながら、日々進化する
　　　　　　イメージを持って未来を切りひらいてもらいたい。

　　　　●３季連続でJ１昇格を逃したのは屈辱だ。この悔しさを来季はタフに生まれ変わった札幌の選手たちが
　　　　　　晴らしてくれると信じている。


などです。