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1年でJ1に戻るには チーム人件費の前年度比較

2024年12月20日

暇に任せて色々と数字を眺めてみました。 ひとつの興味は降格した年はチーム人件費(監督・選手の費用など)が下がるのだろうということ。J2ということで売り上げも減るでしょうし、それによりチーム人件費も下がるだろうと。 それで、とりあえずチーム人件費だけを取り上げてみました。 そして、1年でJ1に戻ったクラブの傾向があるのかどうか。 まぁ、純粋に「数字のお遊び」なので意味があるかどうかは皆さまの判断にゆだねたいと思います。その程度のものと思ってください。

2005年からJリーグのクラブ経営情報が開示されています。 「クラブ経営情報」https://aboutj.jleague.jp/corporate/about_jclubs/management_jclubs/

細かいところまではわかりませんが、大まかな数字は開示されているのでそれを使って調べてみました。J1を降格したクラブのチーム人件費に関して、降格した年の金額と翌年の金額を比べてみました。降格したのだからチーム人件費は下がるだろうと思いますが、増加したクラブもあります。2005年から2022年までに降格したクラブは46(2005年に降格した東京Vのチーム人件費は非開示のため除く。また2023年に降格した横浜FCの2024年の人件費は年度途中のため除く)うち翌年に人件費を増やしたクラブは10と約22%に上ります。 以下は人件費を増やしたクラブの一覧です。順位の青色のクラブは1年度昇格したクラブです。

昇格クラブ.JPG

「降格」、「次年度」と表記した欄はチーム人件費で単位は百万円です。 人件費を増やしたからと言って簡単に昇格できるわけではないということでしょうが、昇格の割合は大きいとは言えるでしょうか。

では、3位以内になったクラブではどうでしょうか。昇格のレギュレーションがコロコロ変わるので、必ずしも3位で昇格とはいかないのですが大幅に人件費を削減したからと言って昇格できないとも言い切れませんね。

3位以内.JPG

ここまで見てもマチマチという感じなので、人件費がプラスのクラブ、0から-10%、-10%から-20%、-20%以下にカテゴライズしてその中で昇格したクラブ数とカテゴリーごとの昇格割合をグラフにしてみました。

グラフ.JPG

左はクラブ数、右はカテゴリーの中で昇格した割合を示しています。 前期比-10%以内でのクラブは1年での昇格の割合は高いと言えそうです。ではそれ以下、つまり人件費を大きく減らすということを考えてみると、一概には言えませんが人件費を削減する(あるいは有力選手が抜けたので人件費が低くなったのかもしれませんが)ということでチームの継続性ということよりも、立て直していくという傾向があるのかもしれません。無理してJ1にいたので身の丈にあった規模に縮小し出直すというような。それを検証するには、売上と財務状況を見なければわかりませんので、その関係は次回以降に譲りたいと思います。

ちなみに、2008年の降格後2009年のコンサドーレの人件費前年比は-11.2%でJ2の順位は6位、2012年降格後2013年の前年比は27.5%で同じく8位でした。 24年決算見通しも25年予想も出てませんが、さて、25年予算はどんな想定でいるのでしょうか。上場企業じゃないですからそんな数字はわかりませんが、ある程度分かれば良くも悪くも想像がつき、安心もできるのですが。


post by reds1917

13:28

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