駿汰は完敗後のコメントとして普通の意味でこの言葉
を発したかもしれないが、読んだ側としてはちょっと
ザワッとした。

良い選手たちが入り出して少し経った頃に、当時の社
長の野々村さんが、契約交渉時期に言ってたのは、選
手たちの成長にクラブの成長が伴わないと、良い選手
の確保は難しくなる、と言っていて、ああ、そういう
ものかあ、そうかもしれないなあ、と漠然と思ってい
たが、今は実感として良く理解できる。

駿汰はごく普通に語ってくれただけかもしれないが、
昨日の敗戦でまたもや無冠で終わるコンサに対して、
見切りを付けたような意味合いに取れて、ドキッとし
てしまった。

今季の残りを悔いなきように全力で戦い、何の悔いも
憂いもなく綺麗にこのクラブを飛び立てる、みたいな
感じに受け取れてしまったから。
考えすぎなら全然いいが、ただ普通に考えて駿汰の能
力を考えると、このクラブではこれ以上の彼の成長は
望めないかもしれない。

思うに、コロナ禍で躓いたクラブ経営を他クラブ以上
に立て直しているとは言えず、経営の不調さから来る
資金難下での選手確保や新規加入がかなり上手く行く
ようにならない限り、目標や立ち位置を修正しないと
いけない分岐点が近いかもしれないように思う。

(例えるなら、Ｊ1に居続けることだけで本来は目一杯
のクラブが今のウチなんだと思う。そうすることだけ
でマックスを使ってしまっていて、タイトルや上位云
々は副産物やラッキーでしかないのだということ。
言わば鳥栖はウチの姿を映しているかもしれないと。
ただ、毎年あんなに主力を取られ続けてて、10数年Ｊ
1を維持しているのはもう尊敬しかない。ウチならた
ぶんあっという間に落ちると思う)