うちで人件費をもっと下げたければミシャを日本人の若手にし、大輔さん（ミシャ通訳）を外す。 小野伸二、深井といった稼働率の低い選手を外す。小柏や青木のような離脱を繰り返す選手の放出。井川、大森、田中克幸のような大きな怪我を経験した直後の新人の獲得を避け頑丈せいさを獲得基準に加える。 移籍金が発生する選手やビジネスサイドの企図を含む選手獲得（チャナやチェック）を回避。 新人中心の編成。基本的には若手中心として年俸が数千万以上必要な中堅選手は絞り込む。外国人選手を減らす（通訳も減らす）。ユースの徹底強化。 レンタル獲得→借りパクを増やす。 獲得時に地元選手とか無用な要素を考慮しない。 組織的熟成が必要なサッカーを企図しない（若手をどんどん獲得して数年以内に放出するため）。そこは走力で補う。 タイトルとかACLといった無理が必要な目標を設定しない（結果的に良い結果につながるのは可）（目標を高くすると選手のクオリティを高める必要が出るため）。 うちでもこれくらい徹底すると、5億円くらいは下がるでしょう。 ただ、サッカーは「コスパ競争」ではないので、どこまでコスパを優先するのかかもしれません。それをやって5年後にクラブに何が残るのか。そうしないよりそうすることがクラブの未来にプラスなのか。

人件費と強さが相関すると言うのはマクロの全体の傾向のお話で、個別ケースを比較すると例外は頻出します。 典型は人件費がここ数年ずっと最多クラスの神戸がリーグ制覇できて来なかったことでしょう。降格するのも常に最低人件費クラブということにもなりません。ずっと人件費トップだった浦和さんのリーグ制覇が１度だけなのもその手の事例でしょう。 統計的には相関には程度があり幅があります。マクロでは1人当たりGDPと所得は相関しますが個別ケースは違います。日本よりこれで富める米国にもスラムがあり浮浪者もおり、日本にも数千億の資産家がいると。 そしてJリーグのようにあるいは札幌にように人材を高度に流動化させていない場合には、人件費相場は市場価値から乖離します。典型的な要因はJでは新人年俸が480万上限があることと30歳以上だと移籍市場で価値が下がる特性があるためです。 これは社会人でもサービス業従事者の年収は低くマスコミや金融は高いといった人材市場が不完全なのと似ています。例えばファミレス企業が相対的な自社の低賃金人材を活用して金マスコミ事業に進出すれば一定期間はコスパが良い状況は作れます。 ただ、クラブ側視点（経営視点）で大切な現実は、市場の歪みを利用して選手に不利益を与えることなくクラブが一定以上の成績を残そうとするなら、一定以上の財務基盤が必要ということです。 言っているのは 一定以上の財務基盤→無理がない上位成績 であって、個別には 上位成績→財務基盤が強い ではないと。 そしてマクロ傾向の議論では統計的な幅を考慮しておく必要があって、例えば気にされているある年の5億円（札幌ベースだと3割程度）は紛れるケースがあるからと、上位3チームとの10億円差も埋まるはずとは言えるとは限らないということです。 5億円が紛れるから幾らでも埋まるべきと言い出せばプレミアクラブよりも好成績を残せるはずと主張することになりますし。 ご参考になれば幸いです。

お金は必要条件ということに関連した参考記事です。 「ビジネスクラスの航空券は無理」ヴァンフォーレ甲府、ACL初体験は予算との戦い　「ピーター・ウタカはエコノミーで機内食を...」 https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2023/10/03/acl/?cx_refAction=distMediaRecs&utm_campaign=%2Fclm%2Ffootball%2Fjleague_other%2F2023%2F10%2F21%2Fj3%2F&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&cx_refMedia=yahoo