この丸1年、進化しなかった戦術の破綻の証ではないかと思える。

鳥栖がウチの戦術に対する明確な回答を提示してしまったんじゃ　
ないだろうか。

・マンツーマンプレスをコンサ並みに行う。
・そしてそれを交代を入れながら90分以上やりきる。
・コンサ以上の出足を心掛ける。

これが出来てしまうと、もうウチの戦術は丸裸というか為す術な
しになってしまう。正に今日見せられた試合だ。

鳥栖は今日のような戦い方が出来る感じはあった。
ルヴァンでのハードなプレスを見ていてそう思ったのだが、鳥栖
の若さを武器にしたサッカーはハマると怖いなという予感が現実
になってしまった。

ではどこも同じように出来るのか？ということに対しては鳥栖並
みのハードワークが出来るところなら、たぶん似た結果になりそ
うだ。

ミシャが本来やろうとしていた形は2020年くらいから詰めてい
くつもりが、武蔵が抜け、ロペスが抜け、チャナが抜け、戦術の
キーマンが抜けるたびに補整をしながら進めようとしていたかも
しれないが、結局は本来やろうとした形とは少し姿を変えて、中
途半端なままで今に至るというのがウチの現状なんだと思う。
だからミシャもある意味気の毒だ。

ミシャが思い描くサッカーが出来る能力のある選手が11人揃えら
れないことが問題でもあるし、その理想はそのままにして、その
能力のない選手を入れながらの未完成な戦術を上手く修整したも
のに出来ないミシャ自身にも問題があるのだと思う。

中途半端なため、昨年くらいから今に至るまでのウチのサッカー
って、窮屈そうで迫力もなく、パス回しが目的にふと見えるよう　
な面白くもなく大してワクワクもしないものになってしまったん
じゃないかと。

鳥栖や柏のサッカーの方が今は超攻撃的で楽しそうだ。観ていて
迫力があるし、面白い。胸の奥に仕舞い込んでた思いが噴き出し
てしまった。本当はウチのサッカーの方が楽しいサッカーをして
るに決まってる、とか言いたかった。が、今はそんなことが言え
る内容のものになっていないのは明らかだ。

選手の選択と配置をまず最適解にしないとウチは本当にマズいこ
とになってしまうと思う。
ミシャの戦術はまずその部分の補整をし、尚且つ新たな要素を何
かプラスしないとジリ貧に陥る可能性大なので、ミシャの奮起を
促したい。