昨日の試合、鳥栖の選手交代でプレーが止まっていた際に
静まり返っていた会場でひときわ通る声が響いた。

「集中切らすな！」、金子が手を叩きながら仲間を鼓舞し
て発した言葉だ。次の瞬間、会場からは大きな拍手が湧き
起こっていた。

これ、コンサドーレに一番足りなかったものだ。
声掛けだ。相手チームはほぼ声を出しながら連係を取って
いるのに、コンサ側からはほぼ聞いたことがないものだ。
不思議になるくらいプレー中に仲間への声掛けがまずない。

そんな同じような思いを抱いていた会場のサポーターたち
は、金子の檄に思わず拍手したくなったに違いない。
今後もずっとこうやって欲しいとつくづく思った。

(もしかして金子も声を出したくて出した訳ではないかも
しれない。あの時、檄を飛ばさなければならないほど、ウ
チの選手たちは集中力が減退し始めていたのかもしれない
。もし、そうだとしたら、昨日の試合の意味や自分たちの
置かれた立場を考えたら、疲れてきても集中力を切らしが
ちになる意味が分からないけれどね)