増資には（例えば経営陣視点では）プラスの面と難しい面があると思います。 例えば、wikiだと現行の主要株主は 石屋製菓 42.4% ダイアモンドヘッド 18.9% 進学会ホールディングス 9.5% コンサドーレサポーターズ持株会 8.9% 博報堂DYメディアパートナーズ 3.4% --- うちの資本金は1,287,159,000円ですので例えば石屋は約5.46億円を、ダイアモンドヘッドは2.43億円を出資している計算です。 仮に3億円の増資をすると資本金は15.87億円になりますので、増資時に石屋がお金を出さない場合には、石屋の出資比率は34.4％まで下がりますし、その3億円をダイアモンドヘッドさんが出すと代わって筆頭株主になります。 --- 株式会社において出資比率は発言力です。 また、お金が必要と過去の貢献を軽視してしまうと、いざとなったときに誰も助けてくれない状況が起こり得ます。 --- 他方で4月時点で8億円の増資を考えていると定款を変更した報道があります。 https://www.zaikaisapporo.co.jp/news/news-article.php?id=16754 --- 以下は憶測です。 増資に応じてもらう４者のうちの１者は恐らく石屋です。理由は石屋が応じない形で8億円増資すると石屋の出資比率は33.3％を下回り、例えば法人を解散するような重要な事項に対しても拒否権を失います。ほとんど筆頭株主としての発言力を失うことでもあります。 仮に8億円を増資する上で石屋が33.3％を維持するためには石屋が1.49億円を払い込む必要があります。 問題は石屋の経営状態と先行き見通しのなかでこの約1.5億円を出しやすいかです。 --- 直近の2022年04月30日決算の公告が先月に出ていますが石屋や約17.9億円の赤字です（対前年比では改善）。石屋は無借金経営ですので1.5億円程度の払い込みは可能です。 ただここでその増資をすると石屋の社員は危機感を持たなくなる懸念もあるかもしれません。 --- 環境的には8億円の増資はスケジュールに乗っています。あとは誰にどう増資していただくか、つまり増資後のクラブで誰に発言力を持っていただくかの方向性と、発言力を持っていただきたいパートナーの出資しやすい時期のバランスを見ているのではと思います。 以上、ご参考でした。