帰っていく選手たちをコールで送り出したあと、
座席に崩れ落ちて、しばし脱力。

やっとのことで、着替えをし、大きな荷物を背負って、
ダンマクの回収に向かうために、息も絶え絶えに階段をのぼる。

そのとき、唐突に沸き起こった感情。

「なんて楽しいんだ。なんて幸せなんだ。」と。



ロスタイムの引き分け試合で、昇格決定も逃してしまったのに、
たぶん、私はそのとき、場違いなニコニコ顔になっていたと思う。



快調に首位を走っていたはずが、
勝てなくなって。

堅牢だったはずの守備があっけなく破られるようになり、
攻撃の形が全然作れなくなり。

二桁あった勝ち点差がどんどん、どんどん詰まって来て、
いつ抜かれても不思議じゃなくなり。


胃が重くて。
胃が痛くて。
食欲もなく。
気づけば、深いため息ばかりついていて。
このままじゃ＜コンサ性胃潰瘍＞になるなと、
冗談じゃなく思うような日々。

「こんな舞台で戦えることを幸せと思おう」
そうだ！！

「昇格争いをとことん味わおう」
そうなんだ！！

頭では充分に理解できているはずなのに、
体がマイナスの反応しかしなくなっていた。




やるだけのことをやってのその結果なら、甘んじて受け止めよう。

そう、開き直ることができて、胃潰瘍の危機は去った。


けれど、

この昇格争いの激動の日々を、
心底から楽しいと感じることは出来なかった。
やっぱり苦しかった。
早く楽になりたいと思っていた。



そして、

昨日。


コンサの試合を見るために寒い中、こんなにたくさんの人が来てくれたんだなあ。。と思い、

残念だったけれど、試合として面白かったよなあ。。。と思い、

若者たちが頼もしくなったなあ。。と思い、

色々な感情が渦巻いた中から、

最後に残ったのは、


鳥肌が立って、胸が打ち震える、こんな状況で
愛するチームとともに最後まで戦えるなんて、

なんて楽しいんだ！

なんて幸せなんだ！！！

という気持ちだった。



あと、２週間、
このお楽しみ・この幸せは続くわけで。


充分に味わい尽くしてやるぞ！と
私は今、本当に思っている。




でも、正直なところ、
これは＜３位以内が決定＞したことが少なくない影響を与えている。。。。(^。^)