義母のお見舞いに行くために、
いつもの時間に札幌駅北口で、バスを待った。

けれど、バスは来ない。。。。

いや、他の路線のバスは来るのだけれど、
なにしろ、私が乗る路線のバスが来ない。

待ち人の列はどんどん長くなり。

寒くて、寒くて、足踏みせずにはいられない。

待つこと２０分。

それでも、まだバスは来ない。

乗る路線の反対方向のバスがやって来て、
運転手さんが窓から叫ぶ！

「折り返して来るから待っていてください。

　運行時間が乱れています」

そう言われても・・・と苦笑。

そのときは、
今のバスの前に終点で折り返しているバスがあって、それが来るのを待っていてくださいという意味だろうと思っていたのだが。

バスは来ない。

もしかして、さっきのバスが折り返して来るってこと？？という思いが頭に浮かび、
気が遠くなりそうな気がする。


足の先がジンジンして感覚がなくなって来た。


バスが遅れているのは、「渋滞」だからだろうと、想像はつく。

大雪で、道幅が極端に狭くなっていて、１車線がやっとなのだ。


歩いて行くには遠すぎる。

タクシーに乗るのは、「渋滞」の具合がわからないから、冒険過ぎる。


だから、ただただ待つ。

来るバス来るバス、今度こそ！と思うけれど、違う路線のバスだ。

後ろで待っていた女性が電話しているのが聞こえた。

事業所に今の状態を報告して、状況の説明を求めているようだ。

折り返し連絡すると言われたみたいだ。

そうか、こういうときは、事業所に連絡するんだ。

いつもは、地下鉄ばかり利用しているから、こういうときの対処法がわからなかった。

それにしても、バスは来ない。

凍てつくって、こういうときの表現だな・・と思ったりする。

後ろの女性に電話が来た。

「１つ前のバス停まで来ているそうです」

知らせてくれたので、ほっとする。

それでも、バスは来ない。

待って、待って、もうバスを見ても期待もしなくなった頃、

やっと、やっと、やっとバスは来た。

時計を見ると、５０分遅れ。

私はバス停に６０分立っていたのだ。。。


義母のところに着いたのは、いつもより１時間遅れだった。

バスは思ったよりはスムーズに私の降りるバス停まで走ったのだ。

そうか、渋滞しているのは、折り返し地点から駅までの道なんだな・・と思う。


義母の病室で、靴下を脱ぎ、足を両手で挟んで暖める。

だんだん、感覚が戻って来た。


帰り。

バスは２方向あるので、とにかく来たバスに乗ろうと思った。

バスセンターに向かうバスは１０分遅れでやって来た。

バスの中でおじいさんが「駅に行きたい」と運転手さんに言う。

運転手さんは
「あの路線は今、運行がめちゃくちゃなんだよ。
駅に行くバスに乗れるところでおろしてあげるからね」
と言った。

途中、別の路線で駅に向かう停留所の近くで運転手さんはそのおじいさんを降ろし、料金は取らなかった。

そうか、あの路線は、まだ運行がめちゃくちゃなんだ。。

そうだよなぁ。。折り返し運転だもんな。。


バスセンターまでの道は、これといった渋滞もなく、いつもよりは時間がかかっているようだけれど、バスは走って行く。

バスの中で、お見舞いに行くバスの路線を変えた方が良いんじゃないかと考える。

ちょっと遠回りだし、バスセンターは大通り駅からちょっと歩くけれど、それでも、バスが動かないよりはましだ。

始発のはずだし。

バスセンターに着いて、反対方向への乗り口を確かめた。

待つ人の列は長かったけれど、待つ場所は室内だった。

たとえ、バスの発車が遅れたとしても、これなら寒さをしのげる。


だって、

だって、

本当に寒かったんだ！

凍るかと思ったんだ！


＜追記＞

今、バスの営業所さんに電話して確認しましたところ、
バスの運行の乱れは、渋滞のためだけでなく、吹雪の影響もあったとのことです。
最大２時間の遅れが出ていたそうで、いまだに、普通の運行には戻っていないそうです。
なので、どの路線が確実ということはないと言っていました。

さて、どうしようかな・・・