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プロフィール
中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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2020年11月05日
以前・本ブログで新戦術考察〜①ハイプレス、を記載し、多数アクセスを頂きましたが、今回、新戦術考察〜②マンマーク、をテーマとしてみます。
サッカーの潮流が絡んだ新戦術として、最新・注目の内容を確認してみましょう。
1.「マンマーク」概要
a.現状
サッカーの守備には、ゾーン守備とマンマーク守備が有るが、現在、マンマーク守備を導入するチームは皆無で、殆どのチームが、ゾーン守備を選択している、との現状でした。
b.マンマークとは、
「事前にマーク対象を決め、その選手にくっ付いてディフェンス」ですが、
「その選手に付く」事から「人に付く守備・・マンツーマンディフェンス」と呼ばれる訳です。
c.マンマークのメリット・デメリットは、
~メリット~
➀選手の守備力を活かせる。
「1対1」勝負となり、
「対人守備能力の高い選手」が必要<ゼロトップ選択の理由>
➁シンプル戦術
(ゾーン守備で発生する、マーク受け渡しミスの守備破綻が無い)
➂適材適所の選手配置
想定相手選手に適応した選手配置可能
例;身長の高い選手に 高い選手 配置
スピード選手に 足の速い選手配置
「能力のギャップ差を防げる」
~デメリット~
➃体力消耗の厳しさ
マーク選手に追従する運動量が激しく体力消耗させる
➄対人守備で負けるとピンチ
「1対1」で負けると、数的劣後・マークズレ連鎖を産む
➅攻撃への移行が難しい
本来陣形がマーク追従により崩れ、
そこでボール奪取しても、攻撃体制構築が困難
d.マンマーク守備の歴史~ゾーン全盛の理由
サッカーの黎明期は「ゾーン守備」しか無いものでしたが、1925-34・アーセナル「WMシステム」・監督チャップマンが「マンマーク守備」を創出し「近代サッカー」となり、1960代・スペースコントロールの発想で「ゾーン守備」が復活、暫くは、両思想がそれぞれ浮き沈みしつつ、混交を重ねて共存。
しかし、1980バルサ・トータルフットボールで、「パスサッカー戦術=ポゼッションサッカー」戦術全盛となり、「マンマークに付き切れない、パス交換」となり、1985ACミラン・サッキ「ゾーン守備で、<パス受け手>へ先回る」戦術が優位となり、「マンマーク、パス出し手守備」は廃れたものとなりました。
e.現代「マンマーク」例外使用
しかし、そんな中でも、現代に定着・使用があります。
➀セットプレー守備
ゾーン型・マンマーク型・ゾーン+マンマーク型の3通りの守備スタイルが定着し、特に「高得点選手にマンマーキング」は必須対策として完全定着。
➁特定選手のみ・フルマンマーク守備
絶対的ストライカーやゲームメイカーを抑えるため「フルマンマーキング」もしばしば実施されています。(例;メッシ対策・イニエスタ対策等)
➂数人のアタッカーのみ・マンマーク守備
➁が更に複数となった場合、マンマーキングを複数化する事も採用されています。
【f.新潮流創出・最新戦術マンマーク守備】
そして、2019・アタランタ、リーズと、セリアAとプレミアに突然出現したのが「最新・マンマーク戦術」です。
その出現の前提戦術が「ポジショナルサッカーとストーミング戦術」です。
「ポジショナルサッカー」とは、
~テーブルゲーム「チェス」の戦術をサッカーに導入したもので、それまでの「優位」思想~数的優位と質的優位(能力差優位)~に、加えて<ポジション(位置)の優位>思想もポイント・プレー化したもので、「優位性を保てる状態(位置)で、ボールを受けるプレー」が定義です。例;相手ゴール・ペナルティエリア付近のポジションで、ボール受けるプレー・・相手ゴール付近、との価値の高い位置が、相手に対し優位を保っている、という事ですね。
⇒「より高い位置」に価値付ける思想で、「縦への推進力」直結となります。
「ストーミング戦術」とは、
~「強襲戦術」と呼ばれ、「ボール保持」に価値を付けず、「相手陣内の相手ボール」へ襲い掛かり、そこで「ボール奪取」からショートカウンター、との展開を図る戦術で、「ゲーゲンプレス」戦術はその代表戦術です。
プレーの典型パターンは、
わざと、相手最終ライン付近へ、成功率の低い「ボール放り込み」パス~「味方選手がボール受けに成功すれば、そのままショートカウンター」「味方選手がボール保持に至らず、相手ボール保持となれば、正に狙い局面として、ボール保持者へ強襲し、ボール奪取し、ショートカウンター」とする、との戦術です。
この両戦術の延長線・強化型として「短時間での再奪還と素早い攻撃への切り替え実施」を目指し、
【ボールホルダーに人を付け、動きを封じる、ボール奪取】
【近隣選手にもマンマークを付け、パスコースを封じ、予測でインターセプトのボール奪取】
<マンマークプレス⇒ボールホルダーよりボール奪取>
<パスコース封じ⇒予測インターセプトのボール奪取>
パータンを成立させる戦術で、
最前線で「ハイプレス戦術」
全相手パス阻止の「オールコートマンマーク」戦術となります。
2.「マンマーク」のポイント
a.戦術実施方法
具体的な試合展開により、具体例を記載してみます。
➀試合開始(リスタート)時
スタートの選手配置は「ゾーン型」・ブロック組織守備で始まります。
コンサ例;基本フォーメーション「3-4-2-1」ポジション
➁相手陣へのボール配置~ビルドアツプのためバックパス・自陣でのボール保持が、「マンマーク戦術」のスイッチ(局面)となり、
一斉に「オールコート・マンマーク」ポジションへ配置移動し、「マンマーキング」完備し、
➂「ボールホルダーへ即時プレス・全選手がパスコース封印」を作動し、
<ボールホルダーからのボール奪取、と、パスコース封印による予測インターセプトのボール奪取>⇒
➃<即時、ショートカウンター開始>
ここからも、典型的な攻撃パターンを記載してみます。
➄「ボール奪取」後、「即時攻撃切り替え」は、
<三角形(トライアングル)コンビネーション>で、局面展開・前進を図り、
・「相手ゴール直前」では、ラストパス~シュート
・ボール起点から、<サイドへの展開>と<サイドが相手選手マークで中央数的優位なら、中央突破>を、相手選手のポジション=マーキング移動での「数的状況」を【逆取り】し両パータンを選択、との攻撃が有効です。
コンサ例;ボランチ宮澤「相手DFより、絞られたパスコースを狙うインターセプト・ボール奪取」~トライアングルコンビ―ネーションを使うパス交換で、<サイド攻撃>・右ルーカス、左菅へパスし、サイド突破、または、<中央突破>・チャナティップへ縦パス~コンビネーションとドリブルで縦突破⇒決定機・シュート得点獲得。
b.重要ポイント
「マンマーク戦術」実施には、幾つか重要ポイントがあります。
➀「マンマーク~1対1」
➁「特定マンマーク・オールコートマンマーク」の使い分け
➂「マーク受け渡し」
➃「ゾーン守備併用」
➄「プレー自由度」
➀「マンマーク~1対1」
マンマークは「1対1」が基本ですが、その例外も活用します。
典型パータンでは、
FW~数的不利が通例(DF・GK2対1、DF2対1が多発生)
DF~数的優位が通例(DF1枚+GK1枚が多発生)
他 ~「1対1」マッチアップ型マンマーク
となり、
前線での「数的不利」により、DFライン・GKで「数的優位」創出
実例 ;4-4-2 Vs コンサ3-4-2-1
相手↑ GK➀ ・・フリー「数的不利」
SB➁ DF➂ DF➃ SB➄
菅 ロペス 金子 ルーカス
DM➅ DM➆
チャナティップ 荒野
AM➇ AM➉
高嶺 田中
FW➈ FW⑪
福森 ミンテ
菅野 ・・フリー「数的優位」
「菅野」がビルドアツプに参加すると「フリー・パスコース」確保となります。
また、前線でのマッチアップで、「1対1」を「1対2」の数的不利とすると(例、ロペスが相手2CBマーキングとすると)、全員マークがズレて、最終ラインで「DF1・GK1」がフリーとなり「数的優位」確立となります。(例、ミンテと菅がフリー)
※「1対1」と「数的・優位不利」を併用し、「コンサビルドアツプ時は、最終ラインに数的優位」「相手陣侵入時には、前線同数・最終ラインも同数・GKのみフリー」と使い分けます。
➁「特定マンマーク・オールコートマンマーク」の使い分け
➀の「自陣ビルドアツプ時、逆に、相手陣攻撃時」で「特定フリー」を使いますが、
選手体力が消耗などで、「オールコート・マンマーク」を低減し、「前線のみ・中終盤のみなど、特定ポジション・対象に絞るマンマーク」も使い分ける事が出て来ます。
更に、コンサでは「従来戦術への転換」と「局面での転換」との「戦術変換の超高等戦略」も大効果となります。
➂「マーク受け渡し」
マンマークでも、ゾーン守備と似た「マーク受け渡し」が大変重要です。
ソーンの受け渡しは、「担当エリア」の受け渡しで、「その受け渡しミス⇒フリーエリア直結」との重大リスクとなりますが、「マンマークでの受け渡しは『人』の受け渡しで、ミス自体が極めて発生し難く、ミスも一瞬、フリープレーを許す程度で、即座カバーリングで大リスク直結は少ないものです。
実際、「マーク受け渡し」は、2つの局面で発生し、
・「マンマークを外した相手選手(1対1勝負で相手が勝ってしまった局面)」が侵入した場合、本来マーキングを外して、フリー相手選手への即時マーキングを実施、その際、それまでのマークを近くの味方選手へ「受け渡し」を実施、更に、即座に、連動「マーク受け渡し」を連続させ、「過度な再マーキングのためのポジション移動無く」、フルコートマンマークを整備します。
・別エリアボール位置の際、「マンマーキング」を離して、「フリー」選手化し、最適位置で相手「ノーマーク選手」として、ゲームメークや、突破、コンビネーションに参加。その際、「マーキングを離した相手選手はフリー状態」となりますが、「周囲味方選手のマーキングで、1対2・数的不利を利用し」カバー・制御で対応します。
攻撃時に、「マーキングを離した前進・突破」は有力攻撃プレーとなり、多発生します。また、「マンマーク・マッチアップで突破して来る相手選手」のフリー状態を即時封止とする「マーク受け渡し」も度々発生する重要プレーです。
➃「ゾーン守備併用」
a.戦術実施方法で記載の通り、試合開始時は「ゾーン守備」からスタートします。また、コンサの「戦略的戦術転換」は、「ゾーン・組織守備」への転換で、試合の中で、使い分けるものです。
➄「プレー自由度」
現代サッカーでは、「規律=戦術」理解は、<戦術遵守>で、特に「守備」では、「担当ゾーン」放棄⇒「フリースペース」発生=「重大リスク」発生として、厳しく、その遵守が、試合での絶体規律で、それが守れない選手は「規律違反者として厳しく糾弾」されるものです。
しかし、「マンマーク守備」では、
ボール位置が最大ポイントで、「ボール位置から遠い位置のマンマーキングの価値は下がり、攻撃等で、効果が高い局面では、マーキングを離した<自由・フリープレー>は許され、効果も高いプレーとなります。
マンマークチームの実戦で、しばしば「反対ポジションの選手が、突然、フリー選手となり、攻撃参加」は、絶好・ナイスプレーとして成果を上げています。
「ゾーン守備」~担当エリアを離れる事は困難
「マンマーク」~相手フリーを作る事、プレー選択の自由度は極めて高い
と大きく相違する訳です。
いかがでしょうか。
これらのポイント以外にも、
・オールコートマンマークをフルタイム実施する「体力」の保持
・「1対1」・マッチアップで負けない「対人守備力」の保持
・高い「闘う意識・粘り強く継続する意思・集中度」
・「走る力・スプリントスピード・プレースピード」
と「マンマーク守備」の必要条件は、多く、そう簡単に「選択・実践」は出来る戦術ではありません。
期間を掛け、高い強度で反復の「フィジカル・戦術理解・練習試合」トレーニングでのみ、導入可能の戦術ですが、
その威力は「相手パス交換を封じ、パスサッカーを封じてしまう」究極戦術として、絶大で、リーグ最強ランクへ到達出来る「最新・最強戦術」です。
コンサの挑戦は、<偉大>ですね!!
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