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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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〜進化〜 課題は絞られて来た第20節仙台戦

2020年10月04日

惜分け!こんな言葉は本当は無いのでしょうが、それだけ悔しい「引き分け」でしたね。
ミシャの試合後コメント通り「コンサが勝利に近づいた試合」でした。
そんな試合結果・引き分けは、試合90分の中の「僅か10分間の混乱時間帯発生」によるもので、残る80分はコンサ想定試合展開と出来ており、本当に惜しい引き分け結果でした。
そんな試合でも、最大の成果として【課題点の減少】があり、問題・課題はいよいよ絞られて来ました。
 と言うのも、
コンサのここ当面中心課題だった「決定力改善」は、
万全には未だまだ遠いですが大きく前進し、「シュート枠内率~37%」と、ここ暫くの「20%台の超低率」から上昇し、改善への糸口を見出しました。
また、もう一つの課題「ハイライン裏スペースの被カウンター管理・対策」は、
試合結果の「3失点」からは、「効果無し」評価とされそうですが、
問題箇所は、上記の通り「10分間の混乱」のみで、その他時間帯は「課題対策は機能・改善」していました。
その問題時間帯発生の原因・経緯は、
後半開始直後に「相手の戦術・フォーローション」が大きく変化し、その対応を整備するまでの時間帯が10分間掛ったものでした。

1.混乱の「10分間」考察
その経緯と相手の狙いは、
相手変化により、
コンサ守備戦術の機能停止と、
コンサ<攻撃へのトランジット>局面で、ビルドアツプを狙い、ボール奪取からのショートカウンターによる得点狙いでしたが、
その想定がそのまま嵌り、
同点失点~なおその混乱が継続中、逆転2失点目、更に、3失点目にまで到達。
10分間で、コンサ修正が完了した後は、再びコンサゲーム支配の展開が復活となったものでした。
では、その問題の「相手の戦術・フォーメーション転換」とは、
試合後仙台・木山監督がコメントの通り、
➀フォーメーション変更~試合スタート[4ー2ー1ー3]⇒【3ー4ー3】へチェンジ
➁考え方を変更~「コンサ・ハイプレマンマークハイプレス~ショートカウンターハイスピード波状攻撃」の強力守備と攻撃への対策として、
仙台の近時、積極型戦術「ハイプレス」戦術を封印し、仙台自陣に低く構え、自陣・ブロック守備で「守備的な堅守・速攻」を選択し、直近フォーメーションの「3バック」型を変更しスタートしたもの。
しかし前半、守備面では「コンサに自由に守備陣突破され、決定機5回・内1回得点」、攻撃面でも「仙台ビルドアツプを、『時々ハイプレス』で、コンサに仙台ゴール付近でボール奪取を受け、ショートカウンターから決定機構築とされ、コンサの想定展開で、「圧倒的優位・1点先制」で終えました。
そのため、後半開始直後の「全面攻勢」を仕掛けるため、
<攻撃的・積極戦術>を選択、
具体的には、
a.マンマーク混乱狙い
➀の大きなフォーメーション変更で、仙台選手、特に中盤のポジション変更により、コンサ・マンマークの「担当マーク選手」が「想定位置」に居らず、その動きも想定外で、コンサ選手全体で、担当マークを見失い、「マークが外れました」。前線の配置は変わらず、コンサ守備陣のマーキングはそのままでしたが、「仙台・中盤とDF選手のマーキング」は混乱し、「マンマーク・ハイプレス」は停止し、マーク担当の再設定完了、まで、仙台大攻勢も重なり、修正時間が「10分間」も掛かってしまった訳でした。
その後、「担当マーク完備」態勢となってからは、仙台は、再び「コンサに攻守で圧倒」される事となったという事でした。
b.「ハイプレス」戦術作動
前半、自陣に押し込まれた最大原因が「自陣で、コンサ攻撃を受け止める」との消極姿勢に在った、として、後半開始直後の反転攻勢を狙い、積極型「攻撃型守備とショートカウンター」勝負を仕掛ける戦術が、
「ハイプレス・ハイライン」です。
ここも、a.「マーク混乱」と同時だったため、突然の「高い位置取りからの攻撃・コンサビルドアツプへの攻撃」で、特に、DFライン・ボランチの守備陣にて、「マーク外れ」による、仙台「ボール保持へのチャージ」縮小~仙台自在パス交換展開との試合展開変化に、一挙に「安定感・自信」減退し、大混乱状態となりました。
「マーキング」不明、相手のフリーによる強力プレーに晒され、
「マンマークでも、ゾーンでも無い”混乱”」状態の<即時修復・整備>は、経験値の低い、コンサ守備陣には「未体験展開」で、
好きに自在プレーを展開された末の「3失点」は、仙台木山監督の狙い通りとなったもの、でした。
この様に、a.b.の2策を同時作動させる相手「転換」戦略は、根本的な修正・変化では無く、所謂「奇策」で、「落ち着いた対処」で充分対応可能な、「小手先」気味戦略ですね。
しかし既述の通り、練習でも、当然実戦でも経験なく、選手は驚き、精密機械の様に「精密戦術」を駆使するコンサでは、「想定外対策への修正対応」は、良く「10分間」で修復出来たもの、と思う所です。・・場合によっては「修復・調整時間」が、後半・選手交代時まで、掛かり、延びる事態も、濃厚ですね。それだと、更に、失点を重ねた可能性も高かった、という事ですが、貴重な実戦経験として、チーム展開・戦略想定に加えるものです。
➂もう1点、細かい所ですが、
「パス出しのタイミングのスピードアップ」が図られました。
これは、「マンマーク」戦術への基本対抗策で、「マンマーキング到達『前』のタイミングに、パス出しを終え、マーキング自体を『立ち遅れ』で無効化させる」との狙いです。実際、コンサのマークの球寄せは、パスされた後のタイミングが多くなり、有効マーキングが減退し、仙台・フリーパス交換を許す一因となりました。

<なぜ、突然破綻し、3失点もしたのか?>の理由・原因は、以上の通りです。
「言い訳」不要とのコメントも、ひとつのご意見ですが、実相は、チームの若さ・未熟さ、とも言える「試合状況変化への対応力」能力の課題が、表面化したものでした。「10分間で修正」の能力が、どのレベルか?は、色々な見方となるのでしょうが、私は、全く未体験・未経験ゾーンの中、「意外に早い対応時間」と感じ、また、「意識次第で直ぐにでも、即時対応」可能と思います。しかし、この「奇策」は、別チームでも「充分あり得る」戦略で、次回再発時には「大混乱は全く無く、そんな奇策は逆利用」としたいですね。

2.試合内容~試合スタッツより
試合全体をスタッツから確認しましょう。
いつも通り、前半後半の「飲水タイム」を挟み、試合は展開・変化します。
〔前半戦〕
チーム   コンサ        仙台
     ➀開始~飲水タイム ➁飲水タイム~前半終了
支配率  ➀57% ➁59%  ➀43% ➁41%
走行距離 ➀26km ➁28km  ➀26km ➁29km
スプリント➀39回 ➁43回  ➀39回 ➁36回
シュート ➀ 5本 ➁ 4本  ➀ 2本 ➁ 2本
枠内数  ➀ 0本 ➁ 2本  ➀ 0本 ➁ 1本
得点   ➀ 0  ➁ 1点  ➀ 0  ➁ 0
パス数(本)➀156 ➁137  ➀100 ➁ 79
成功率  ➀85% ➁85%  ➀76% ➁74%
FK   ➀ 1回 ➁ 5回  ➀ 0  ➁ 7回
CK   ➀ 1回 ➁ 1回  ➀ 2回 ➁ 1回 ミドル
ボールエリア     26%        28% 46%
・走行距離の「走力」は引き分け、スプリントは、➁時間帯にコンサ圧倒し「攻撃スプリント増加」~コンサ攻勢・先制点獲得の源泉。
・支配率・パス数・同成功率、シュート数(得点機会数)で圧倒、最大チーム課題・決定力に直結の「シュート枠内数」は、➀は駄目でしたが、➁に「精度アップ」で、先制点獲得に直結。
※前半、コンサのコントロール・支配の試合展開でした。
〔後半戦〕
チーム   コンサ        仙台
     ➂開始~飲水タイム  ➃飲水タイム~前半終了
支配率  ➂61% ➃63%  ➂39% ➃37%
走行距離 ➂28km ➃32km  ➂34km ➃32km
スプリント➂30回 ➃33回  ➂27回 ➃39回
シュート ➂ 3本 ➃ 4本  ➂ 7本 ➃ 1本
枠内数  ➂ 2本 ➃ 1本  ➂ 5本 ➃ 1本
     仙台選手に当たって仙台ゴールに入ったため「1本」
得点   ➂ 0点 ➃ 2点  ➂ 3点 ➃ 0点
パス数(本)➂133 ➃196  ➂ 55 ➃ 57
成功率  ➂84% ➃83%  ➂71% ➃69%
FK   ➂ 4回 ➃ 4回  ➂ 1回 ➃ 1回
CK   ➂ 1回 ➃ 2回  ➂ 1回 ➃ 1回 ミドル
ボールエリア     25%        31% 44%
・➂時間帯での、「走力」・シュート数(得点機会数)は、圧倒的に仙台優位で、コンサスプリントは「守備スプリント多数」で、「走り負けの中、短手数(成功率が下がっても、コンサ陣突破となる、パス回数・少数からのシュート)攻撃が炸裂し、仙台得点機会急増化で、大量3失点」。
・コンサと仙台の決定的な差異が、「シュート枠内率~シュート精度」で「シュート数(得点機会)優位」でも、勝ち切れず「引き分け」結果となった原因です。➃時間帯も、「2得点」はしましたが、「枠内率」は変化しておらず、仙台選手に当たりコースが修正されたための得点獲得のラッキーゴールがあったもので、「シュート精度」は課題です。
※➂時間帯のみ、コンサ優位が、仙台圧倒に逆転した事を証明しています。
〔総括〕
〇「シュート精度」は、
糸口~ロペスと菅での修正改善はあるも、未だまだ「該当・適正選手は少なく、チーム全体での第一課題」として残りました。
〇試合途中での「戦術転換での強化と相手混乱狙い」戦略は、
欧州では、一部強豪チームで取り入られている高等戦略で、仙台が仕掛けてくる事は、仙台に失礼ですが、到底想定外でした。ハイスペック・ミシャも、同様でしたですね。試合事前に、その対応策までは、選手に準備・用意とはなっていませんでした。この戦略は、今後も、どこかのチーム(FC東京・G大阪・広島辺りが濃厚・・・)が採用してくるかもしれませんが、最早、実戦経験済み戦略としての失敗「経験値」があり、事前想定内として、その手に2度掛けられる事は避けられる筈ですね。しかし、チーム平均年齢の刷新・低年齢化は、各チーム共、コンサの長所(水準以上の走力とフィジカル強度、戦術浸透力の速さ・・)と短所(今回の様な未経験状態への対応力、相手プレー予測力・・)の両面を意識し、対策して来ます。
◎多くの項目・パーツは、「大学生5人衆」を加えた、未来コンサチームで、高い水準・レベルにある事が証明されています。戦績に繋がらない原因は、絞られて来ました。
・チーム最大課題「シュート精度」の改善~糸口が出て来ましたが、「全体練習での最終局面シュートを中心したメニュー」定着を図りつつ、全体練習後の「個別・居残り練習」の参加者が「一部FWのみ」では、一向に改善は不可能で、「全員攻撃」ならば、実際に、シューターとなる選手全員の「共通・個別課題」として、【全FPのシュート特訓】の定着・実践が必須で、そんな意識も無い事が、その問題意識の低さ(一部FWの問題!、としてシュートする選手が、必要練習をサボる、放棄する意識、他人では無く『自分の大問題だ』との認識不足)を証明していて、未だまだ全体改善は「遠い」としか、思えませんね。~~監督・コーチの意識・認識が大前提で、そこからの問題、とも考えます。=トレーニングコーチの不能さが、問題改善を阻む最大の壁となっているのでは・・?!~~
この裏付けテータ数値を記載します。

昨日試合での個別シュート精度データです。
➀・➁・➂・➃と、局面・時間帯毎の推移でご覧下さい。
シュート数(枠内数)です。得点

選手 ➀局面 ➁局面 ➂局面 ➃局面  合計
小柏 3(0)  0   0   0   3(0)
菅  1(0)  0   1(1) 1(1) 3(2)1得点
高嶺 1(0)  0   0   -   1(0)
ロペス 0   4(3) 1(1) 1(0) 6(4)2得点
福森  0   0   1(0) ー   1(0)
金子  0   0   0   1(0) 1(0)
白井  -   -   -   1(0) 1(0)
   4(0) 4(3)  3(2) 4(1) 16(6)
※明らかな様に、
改善は、ロペス・菅の2選手だけで、
シュート精度改善が必要な、小柏・高嶺・福森・金子・白井
そもそも、ポジション上、シュート必須なのに、シュート「0」で甘んじている、駒井・荒野は、「シュート恐怖症」との批判が出てます。
改善は、僅か2選手の「意識・恐怖に打ち勝った攻撃意識」に留まっていて、殆どの選手は、未だ未改善で、「改善糸口」状況です。

「焦点が絞られてきた課題を改善し、チーム完成へ前進する次戦」と致しましょう。  



post by yuukun0617

10:06

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