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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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2020年11月01日
不思議ですが、今節・昨日J1・7試合は、
13時から、1時間毎に、試合開始時刻がズレ、前開始試合のハーフタイムが次試合の試合開始に重なり、7時間後の最終19時開始試合が、コンサ・G大阪戦との珍しい試合時刻設定で、各試合を順番に観戦出来る試合連続でした。各チームが、会場・試合条件調整の結果に拘わらず、超珍設定・異例試合節となりました。更に、変調したのは、あれだけ「得点力・攻撃力重視」がリーグ主流でしたが、全試合、「無得点又は1点差」の試合結果羅列で、引き分け試合と僅差試合が、連鎖しました。
これは、過酷日程が一旦終了し、各チーム・フィジカルコンディションアップチームが増加し、その結果、「守備優位」で「得点阻止力が上昇」し、「得点獲得」成功率急減、との傾向に突入した様です。
1.試合設定~<ハイプレス勝負・合戦試合>
昨日G大阪戦は、両チーム共、突発事態が発生し、諸々の困難を克服し「何とか試合実現」となりましたが、その内容は、過酷な試合条件と同様、事前想定通り、超緊迫展開試合で、一言フレーズだと、【ハイプレス勝負・決定戦】で、絶好調のG大阪・ハイプレスを「撃破・カモにする」試合を現実化し、リーグ全体へ「コンサ・マンマーク型ハイプレスの威力と正統性、優位性」を証明する試合となるものでした。
元々、何回か本ブログ記載の通り、今シーズン・J1・2で大流行の「ハイプレス」には、
➀「ゾーン型ハイプレス」~謂わば、ハイプレス風・甘いスタイル~
➁「マンマーク型ハイプレス」~プレミアチャンプ・リーズ、セリアA・アタランタの<本家・本流・本物のハイプレス>
に分かれ、
Jリーグ流行は、コンサ以外すべてのチームが➀「ゾーン型ハイプレス」で、唯一の➁チームがコンサですね。
「ハイプレス」との文字は同一ですが、実は、全く異質・別物戦術で、実際各チームのハイプレス作動位置は大きく相違し、横浜FMが唯一・相手ゴール前でのビルドアツプターゲットですが、それ以外チームは、「相手D’3rd付近」~「センターライン付近」と分散し、「前線選手・FWが、相手ボールホルダーへチャージ」すれば、全て「ハイプレス」戦術とし、その効果・目的は、全く別物が本当の姿です。
少し解説すると、
➀「ゾーン型ハイプレス」は、
それまで「守備主導戦略」チームが、その進化形として採用し、
その理由が、全チーム同一経緯・理由で、
「ビルドアツプ戦術」が標準戦術として多数チームで導入され、「そのまま自由な組み立てによる組織的攻撃を阻止」する事が重要課題となりましたが、
それまでの「中盤・守備陣での組織・ブロック堅守」との戦略から「ビルドアツプ自体へ直接チャージ」との必要対策の検討となり、その方法・解決策として「最前線選手・FWによる相手GK・DFラインへのチャージ」プレー=「ハイプレス」戦術に転換した、とのものです。しかし、「最前線+攻撃選手」が「相手へハイプレス」し、それ以外選手が既存位置のままでは「最前線・ハイプレス選手」と「中盤・終盤」選手との分断、そのグループ間に、スぺ―ス・ギャップを産み、組織守備の破綻が頻発します。そのため「ハイプレス」の当然の結果として「ゾーン・エリア守備体型」をそのまま相手陣内へ前進させ「コンパクトネス」を保つ「ハイライン」が実践されました。
そして、この「ゾーン型ハイプレス・ハイライン」改良型により、「相手ビルドアツプへの攻撃~相手ゴール直前でのボール奪取からのショートカウンター・決定機攻撃」が成功する様になりましたが、その一方で、代償として、ハイライン裏スペースリスクが次の重大課題となりました。即ち、「ハイプレス」を躱された・外された「相手攻撃継続」は、「ハイライン裏・膨大フリースペースでのカウンター」・「ハイプレス選手裏スペース活用」で、「相手カウンターリスク驚異の拡大・失点多数」を招き、現在も「ハイプレスには、代償として、被カウンター失点覚悟」との課題が現存したままです。
「ハイプレス」戦術は、その成功率=実現局面数は、最高成功率・横浜FMでも「45%」程度で、最低成功率チームは「20%台」が現実の効果で、
<60%も失敗>との戦術が特徴です。「ハイプレス」失敗・「ハイライン裏」リスクは、当然ながら<被カウンター多数回浴び、失点多数>となります。
「ハイプレス」を躱す・外す方法の、
「プレス前の速いタイミングパス交換」「プレス前・ロングフィード」「強靭体幹でプレス弾き飛ばす」事態は、最大成功となっても、60%~80%の確立で、相手チームが対抗します。
この通り、【ゾーン型ハイプレスでの、被カウンター対抗策は、被カウンターを止められる「Wクラス・最能力選手獲得」以外不可能】となり、横浜FM・チアゴ・マルティンス以外、有効解決策は在りません。
そのため、直近ハイプレス戦術の「修正」は、
「被カウンターリスク対策不能」認識から、
「ハイライン」まで上昇させず、「ハイプレス位置を、相手D’3rd位置や、センターライン付近まで低下」させる戦術修正が多数となりました。しかし、これでは「相手ビルドアツプ」には到達せず「ハイプレス戦術」の目的・意味に到達せず、最早「偽ハイプレス」としか言えない代物が蔓延し、本来の目的・意味・方法・効果から逸脱しています。
いたずらに「最前線選手+@選手」のみが「チーム最高運動量で、追い続け・走り回るも、ビルドアツプ阻止効果乏しく、激しい守備負担による心身の低下により、攻撃への意欲・意識・運動量も低下となる」大失敗状態が多くのハイプレス実態です。
そんな、➀「ゾーン型ハイプレス」の欠陥・作動困難に対して、
コンサの➁「マンマーク型ハイプレス」こそが、【本家・本流・本当のハイプレス】です。
「マンマーク型ハイプレス」は、<担当マーク選手付近に位置取り>し、<担当マークがボール保持の瞬間チャージ>を準備し、<相手選手位置取りに連動して本来ポジション位置とは連動しないポジショニング>となるため、一見「スペース・ギャップ」多数発生に見えますが、真実は、元々「コンパクト・選手間短距離による組織守備」の考え方とは無縁・否定していて、相手選手全員マーキングとなるため、どんなにスペース・エリアがあるように見えても、「パス交換そのもの」と「ボール保持そのもの」を攻撃し、「ボール奪取」との「ハイプレス成功・効果」だけでなく、「バス交換のターゲット無効化」を図り、「パス可能な味方選手を消滅」させるため、事前想定の相手「ビルドアツプ阻止の防衛策・対策」も全て無効とします。
但し、この➁「マンマーク型ハイプレス」の絶対的な成功条件があります。
それは、
「コンサマンマークの強い密着・一瞬も緩めない時間継続・高い集中」と「相手プレーに負けない走力勝負」で、チーム一体とになった真摯プレーの実現で、圧倒的な戦術効果~「コンサ試合支配」が実現、との戦術です。
いかがですか。コンサの「マンマーク型ハイプレス」の優位性・優秀性、効果、対抗策無効化内容を記載しました。
昨日試合は、そんな「ハイプレス戦術」をストロングスタイルとしているチーム同士対戦で、<ハイプレス勝負~「どちらがより優秀・優位戦術か」>の試合でした。
2.試合・勝負結果~<ハイプレス勝負で勝利するも、試合結果は・・>
事前想定通り、試合開始直後から、コンサが試合展開を主導・コントロールし、<ハイプレス合戦>は、
試合開始10分で、勝負が尽き、
「コンサ・マンマークハイプレス」で、G大阪ビルドアツプを狙い続けるも、
「G大阪」は、試合開始から両チーム10分「ハイプレス」するも、その時間帯後は、「ハイプレスを停止し、一部局面のみ作動」と、ハイプレス封止となりました。事前想定通り、「コンサハイプレスは、G大阪ビルドアツプに到達」するも、「G大阪ハイプレスは、コンサプレス前パス交換・前線へフィードで、コンサビルドアツプに到達不能で、戦術機能せず、実際、コンサゴール前ボールロストは、ミスパス以外成功しない」との結果となつたものでした。
コンサ・スターティングメンバーは、想定「ゼロトップ」型では無く、「ロペス・ドド・駒井」の準ハイプレス型を選択し、「ゼロトップ型」よりも「マーキング密着度・チャージ強度と速度は低下」で、「全ハイプレスチャージが、ボール奪取、パス交換完全阻止までには至らなかった」ものの、多数回「ボール奪取成功」となり、コンサ・G大阪ゴール付近「ショートカウンター」、一端ボーを下げ「ボール保持・攻勢態勢へ移行」が成功・成立したもので、
「決定機回数で、G大阪を大きく上回り」、コンサ優位・試合展開を実現したものでした。
しかし、コンサハイプレスを掻い潜り、ビルドアップ~コンサ陣へコンビネーションの攻撃力はさすがで、少ない決定機に「高いシュート決定力」により、「同点弾・逆転弾」を喰らったもので、「試合結果は、惜敗・1点差敗戦」でした。
その証明となる試合スタッツを記載しておきます。
~前・後半の飲水タイムを挟む、試合時間帯・4分割でスタッツを記載(試合開始-飲水T➀、飲水T-前半終了➁、後半開始-飲水T➂、飲水T-試合終了➃))~
前半戦 コンサ G大阪
➀ ➁ ➀ ➁
支配率% 55 54 45 46
走行距離km27 29 27 29
スプリント41 37 37 33
同最高速度km/h 29 28
シュート本 5 2 2 2
枠内数 本 2 2 1 1
得点 点 1 0 1 0
パス数本115 156 104 165
成功率% 81 82 80 79
A'3rd内パス数本 42 25
同成功率% 69 76
後半戦 コンサ G大阪
➂ ➃ ➂ ➃
支配率% 53 54 47 46
走行距離km23 30 24 31
スプリント37 33 31 32
同最高速度km/h 29 29
シュート本 2 6 4 1
枠内数 本 1 4 2 1
得点 点 0 0 1 0
決定率 6.6% 22.2%
パス数本 97 164 99 96
成功率% 82 82 81 77
A'3rd内パス数本 62 91
同成功率% 82 76
〔データ評価〕
a.支配率は終始コンサ優位
b.走力~走行距離・スプリント数・スプリントスピードは互角
c.前半・A'3rd内パス数=G大阪陣内・コンサパス数が、コンサ優位で、決定機数=シュート数もコンサ優位
しかし、
後半・A'3rd内パス数=コンサ陣内・G大阪パス数が、G大阪優位で、後半開始~飲水タイム➂時間帯のみは、G大阪が挽回し、小回数決定機の中、逆転弾。
後半・飲水T後、コンサ攻勢・G大阪守勢堅守でも、決定力が低く、同点・逆転失敗
[総評価]コンサ試合全般コントロールするも、「シュート決定力」の低さにより、「勝利失敗」 との試合でした。
【試合・評価と課題】
『コンサ・マンマーク型ハイプレス戦術は、リーグトップレベル・効力戦術。重大課題は、シュート決定力の低さ』
最後に、昨日の選手別・シュート決定力データ値の確認です。
~シュート数順に記載~
シュート数順位 本数 枠内数 枠内率 得点
1位 ロペス 6本 2 33.3 0
2位 ドド 2本 1 50.0 1
高嶺 2本 1 50.0 0
4位 駒井 1本 1 100 0
白井 1本 1 100 0
田中 1本 1 100 0
チャナ 1本 1 100 0
金子 1本 1 100 0
※驚きは、ロペス以外選手の「シュート枠内率・意識」で、
チーム全体のシュート枠内率・60%は、
過去最高値のシュート精度となりました。
間違いなく、シュート精度は上昇しています。
※前線3選手、ボランチ・サイド選手は、
「宮澤・ルーカス以外」選手がシュートし、
<シュートプレー恐怖心克服>を挑戦し、改善結果としています。
チーム全体の「シュートプレー意識とシュート精度意識」の改善・上昇は、間違いない前進ですね。
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