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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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〜進化〜 こんなもんでしょう!コンサ現況通り試合・第31節C大阪戦

2020年12月07日

コンサホーム最終戦は、現在の最大パフォーマンスには到達せず「現況戦力」をその通り現実とした試合。
試合の結論は、
・決定力を欠き、決定機での得点実現を逃す得点力、
・前線と最終ラインでの不安定守備による、毎試合複数失点守備力、
・パフォーマンスの安定実践を欠き、試合毎格差、試合途中上下変化で、試合コントロール未到達、
 との3点に尽きました。
この試合、<石川・早坂引退披露>兼<ホーム最終試合>、との重さ・価値を「口にしていた」選手が本来パフォーマンスを出さず、チームパフォーマンス減退原因となった点は、全コンサに大きな打撃を与えるもの。
試合応援をしていた中、「甘く緩慢なプレー」の度、
「なぜ、あんなに絶対勝利と叫んでいたのに、こんな低パフォーマンス、体たらくとなってしまうのか?」、との疑問を何度も反芻した方は、多かったのではないでしょうか。
その答えは、そんな試合応援の中、判った気がします。
それは、
「大事な事は分かっている、理解している事」と「心の底から形振り構わず、一心不乱な事」の違い、ではないでしょうか、と。
 詰まり、
<頭での理解>と【心での理解】の「差」で、<理解のランク・レベルが大きく異なる>点です。
「頭では理解し、概ねその通り実践するが、時々外れてしまう事もある」のか、【すっかり理解し、意識しなくでも、自然体として身体が動いてしまう、結果、ほぼ全てその通りとなる】かの差で、「決定的な差」となります。
これこそが~習熟・浸透~です。
広義の「戦術理解不足」の問題点ですが、これこそが、各選手の「素直さ、吸収力」言わば「プレーへの真剣度、打ち込み度・集中力」とされる「認識能力」で、トレーニングや指導の領域分野というより、「選手のサッカー観・プレー意思」が大半で、「自己自身そのもの」の領域です。同時に「選手の質」の評価される部分です。
今シーズンも含め、2年掛けて「戦術・戦略・サッカー観、その実践・プレーの理解習得」を継続して来たミシャスタイルの「習得・習熟」不足は、現時点で評価、判定されるもの、です。
ミシャからの「問題プレー・選手」指摘は、前試合から「明示」される段階となりました。それ以前は、「問題プレー・選手」につき、マスコミリリースでは「指摘せず」、チーム内「ミーティング・指導でのみ」厳しく・明確な指摘・指導、として来たスタイルは一変し、「明確・明白に、問題プレー・選手指摘」のリリースとした訳です。
この理由は、上記した「チーム内習得・習熟期間」は、既存選手には終了・エンドで、「新加入・コンサ期間の短い選手限定」との大きな転換点があった、との推測が濃厚と見えますね。
現在が、「来シーズン・選手保有編成」本格期、となっているタイミングと密接に関係しますね。
その意味、前試合・本試合・今後2試合の「4試合」は、「選手戦術理解・実践」を確認・評価し、来シーズンチーム編成と選手契約内容に直結させる「重要試合」となっています。

本試合で指摘されたプレー・選手を明確にしておきましょう。
選手名   問題プレー  
前線3枚  マンマーク・ハイプレス不徹底・不足
      ボールキープミス
      同時に、指摘し続けている「決定機得点獲得力」
ジェイ   マンマーク不徹底・不足、決定力不足 
ロペス   マンマーク・ハイプレス不徹底、
      キープミス・ミスパス、決定力不足
駒井    キープミス、シュート意識・決定力不足
福森    マンマーク不徹底・外し、帰陣不徹底、キープミス
【4選手への指摘は、過去試合から継続されるも「改善が見えない」との重大な状況認識で、本試合で、明確に<公開指摘>されたもの】です。
・・・ミシャは明らかに、その「連続している未改善プレー・その改善姿勢」に苛立ち、怒っていますね。選手に対する方法を変化させた、ものです。

視点を変えて、試合テーマ「新戦術完成度アップ」については、
現在、新戦術「マンマークハイプレス」には、3つのバージョンが誕生・派生となった段階に到達。
 名称・特徴・長所短所
➀ゼロトップ型<初作動・原型>
 (特徴)FW代替ボランチ選手最前線配置「3-4-1-2・トップ下型」
     ボール奪取~最前線
 (長所)マンマークハイプレス最強プレス力・ボール奪取力、パス交換阻止
 (短所)低決定力・高強度時間帯限定・可能選手限定少数
➁攻撃強化型
 (特徴)FWロペス・ウーゴ起用「3-4-2-1型」、
     ボール奪取~最前線+中盤
 (長所)マンマークハイプレス時々作動し、最前線でボール奪取
     ~ショートカウンター成功、標準決定力
 (短所)マンマークハイプレス低強度・低速度、未実践局面多数
     弱いハイプレスで、相手ビルドアツプ阻止は不能
➂最強攻撃型
 (特徴)FWジェイ・ロペス・ウーゴ(ドド・金子・駒井)「3-4-2-1型」
     ボール奪取~中盤
 (長所)ポストプレー、やや高い決定力、セットプレー決定力
 (短所)マンマークハイプレスは殆ど作動せず、パスコース制約程度
     低攻撃速度
前試合では、➁型、本試合は➂型ですが、本試合では、試合開始後30分のみ「よりチャージ・スプリント速度~強度を上げ」た事で、C大阪ビルドアツプタイミングに到達する局面が複数回成功、ボール奪取位置は、中盤+前線近くも成功し、ショートカウンター成立していました。しかし、その時間帯以降は、通常通り「マンマークハイプレスは殆ど機能せず」、長所・短所は想定通りとなったもの。
なお、重要ポイントですが、現時点では、「新戦術の習熟・完成」テーマ追求のため、「試合内戦術転換」の高等戦略は封印しています。
来シーズン・シーズンイン・実戦では、より高い戦術機能、最適戦術効果のため、【試合内戦術転換・コントロール戦略】が発揮される事と想定します。
それは、【試合開始~➀ゼロトップ~後半➁攻撃強化~➂最強攻撃型~との、選手交代・戦術転換の試合戦略】です。
試合途中での「大幅戦術転換・選手交代」は、相手対応・対策プレーを無効化し、戦術破綻させ、且つ、選手疲労・フィジカルコントロールする高等戦略ですね。現在コンサは、そんな戦略も可能としています。

では最後に、簡単に試合内容詳細を「試合スタッツ」で確認しましょう。
1.試合スタッツ(速報値)より確認
恒例、試合4分割法(前後半飲水Tで前半➀➁・後半➂➃と分割)で推移確認。
項目   コンサ      C大阪
     ➀  ➁    ➀  ➁  
支配率  49  52 △  51  48%
走行距離 28  30 △  28  31km
スプリント数 34◎ 35 >  25  35回 
シュート 4  3 △  2  5本
枠内数  2  0 <  1  3本 
得点   0  0 <  0  1点
パス数  143  157 >  132  90本
成功率  78  81 △  81  81%
A'3rd内数  73   >   14 本
同成功率  67   <   83 % 
ボール占率  18   <   37  ミドル 45%
※1-シュート数はドローにも拘らず、精度(枠内率)の差が得点差直結
※2-スプリント数は、C大阪のスロースタータ―傾向のため、➀のみがコンサスプリント勝ち・チャンス時間帯だった。
※3-ボール占率は、中盤・C大阪陣内82%と滞留し、また、A'3rd内パス数は、C大阪守備・コンサ攻勢主導を示す。C大阪は自陣守備・速攻想定通り、コンサは攻勢・被カウンター想定通りで、C大阪自陣ボール保持に対する「ハイプレス」可能状況。
項目   コンサ     C大阪
     ➂  ➃    ➂  ➃
支配率  57  57 >  43  43%
走行距離 27  32 △  28  33km
スプリント数 21☓ 51 <  31〇 43回 
シュート 1  3 <  4  6本
枠内数  1  1 <  3  1本 
得点   1  0 <  1  1点
パス数  189  151 >  83  91本
成功率  82  82 >  78  78%
A'3rd内数  128◎  >    44 本
同成功率  65   <   84 %
ボール占率  21   <   34  ミドル 45%
※4-シュート数・精度・得点全て劣後
※5-スプリント劣後で、速度・強度負け状態
※6-ボール占率は、前半よりコンサ陣内占率上昇が、コンサへのC大阪速攻数増加を示す。

この様に、
➀タイムのみチャンス時間帯で、それ以外は、C大阪事前想定通り、C大阪自陣内守備からの速攻、自陣バランスで「数的優位」による堅守・ボール奪取により、コンサ「マンマーク・ハイプレス」封じが成功し、C大阪コントロール試合。
スプリント力劣後による攻守での強度・速度負け、シュート精度(枠内・決定力)大幅劣後、が試合結果を左右させた原因。

追加データ
コンサ・個別選手のシュートデータです。~シュート意識・精度が顕著です。
シュート数 選手名  枠内数 枠内率 得点
 3 本  金子   1本  33%  0点
 2 本  ジェイ  2本  100% 1 
 2 本  ルーカス 1本  50%  0
 2 本  ロペス  0本  0%   -
 1 本  福森   0本  0%   -
 1 本  駒井   0本  0%   -
 11本  チーム計 4本  36%  1点
※7-前線5トップ+福森のシュート意識で問題は無いですが、枠内数・率の「精度」が大問題で、シュート64%・7本「空砲・カラ撃ち」は酷過ぎるレベルです。「シュータ―意識」の問題だという事は明白で「ミシャ再三コメント~トレーニング問題・解決では無く、個々選手の固有課題」という事。
これも<選手能力>評価、そのものです。

もう1点、コンサ長所の証明データですが、A'3rd内(相手陣内・攻撃)パス数個別データです。
 選手名 ➁        ➃
     本数 成功率   本数 成功率
 ジェイ 12 75% ↘   4 56%
 金子  10 80  ↘   7 82
 ルーカス10 70  ↗  15 68
 田中   9 100 ↘   5 100
 駒井   8 75  ↘   3 82
 高嶺   8 75  ↘   3 64
 福森   8 63  ↘   4 75
 ロペス  7 71  ↘   5 75
 宮澤   1  0  ↗   4 80
 深井         ↘    3 100
 菅野              1  0
 菅          ↘    1  0
※8-実施選手=攻撃参加選手数は、➁9選手、➃11選手とCBミンテ以外全選手が攻撃参加が明示されています。
※9-➁>➃と、後半大幅低減が顕著で、フィジカル・スタミナ低下が、スプリント以外では、相手陣内攻撃パス数大幅低減、個別選手では、ルーカス・宮澤以外全起用選手・交代途中投入選手も交代前選手より低減し、後半パフォーマンス急落・急減を証明しています。特に「半減」は、ジェイ・駒井・高嶺・福森の4選手で著しい。
前書きの「試合結論」通り、試合数値・データが証明していますね。

2.今後予定
今後アウェイ2戦~大分-浦和のため、北海道・札幌を離脱し、12/8~19関東キャンプ設定。キャンプ地は、6月コロナ禍中断・キャンプ地の「千葉県幕張・JFL夢フィールド」でしょうね。

チーム全員・石川・早坂の引退組も含めてキャンプインし、ランニングで往復可能な隣接ホテルも含め、現在最高環境・正規3・小2の天然芝ピッチを常備する同会場では、今シーズン締め括る「最終戦術実践テーマ・キャンプ」で、個別選手課題の改善・解消、チームとしての整備・改善を図ります。
コロナ禍により、「海外渡航往復する外国籍選手・監督」は、直近、Jリーグでの「対策協議・交渉」により、「帰国後の2週間待機」で「トレーニング・練習可能」との変更を獲得し、来年・チーム合流への段階・内容が大きく改善しています。しかし、「発症確認待期期間=チーム合流保留期間」は依然として避けられず、「その待期期間中も、フィジカル・基礎トレーニング実施」としても、その日程も計算する事が必要で、どうしても全Jリーグチームも同様に、来シーズン・キャンプインを1週間程度ずらす・遅らせる事となります。
そのため、野球・秋季(本当は、ペナントレース後の冬季キャンプ)キャンプ同様に、「個別テーマ改善・特別キャンプ」が可能ですが、その初めての取り組みが「コンサ・特別キャンプ」となります。特異な今シーズンは、遂に「冬季特別キャンプ」まで創出したもの、かもしれません。
シーズン前キャンプとの決定的な差異・相違が、「既にフィジカルは充分に出来上がっていて、基礎練習不要の状態」であり、「個別テーマ・集中特別練習(特訓)」に最適となっています。
この取り組みには、他チームは、2つの見方をしています。
「コロナのため、大変・困難事態であり、チームは消耗・打撃」と「特別キャンプで大幅改善・変化もあり得る」、との2つの見方・認識ですが、後者の認識チームからは、コンサのトライは大注目となっています。
 「特別キャンプ」のテーマとしては、
➀新戦術「マンマークハイプレス」の強度改善
 ➁タイプ「攻撃強化型」での「強度・チャージ数・速度・継続実施時間帯」改善で、「より速いプレイ判断・マーク受け渡し連携強化・より適正ポジショニング改善・強度高い状態を継続実施するフィジカル達成」が中心テーマ
➁選手個別課題-特に「戦術理解・習熟・習得」度大幅改善
 ラストチャンスです!!
➂➀➁のトレーニング成果・実戦テスト結果の「選手個別評価」
の3点に集中ですね。


post by yuukun0617

09:35

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