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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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〜進化〜 〜進化〜 来シーズンチーム構成・理想形は-②経営現況から

2020年12月09日

新シリーズ〜来シーズンチーム構成・理想形は〜の第2章は、経営現況からの考察です。
現在、チームは、全体が10日間千葉県関東キャンプ入りし、「次戦への準備」と、今シーズン締め括りの「特定課題改善」トレーニングに邁進中。
ラスト期間の石川・早坂コンビも漏れなく参加し、全選手が、次戦及び、来シーズンも見越し、全力トレーニングに集中しています。前ブログでも指摘の通り、シーズン前キャンプでは、フィジカル準備未調整のため、ハードフィジカルを必要とするトレーニングメニューは、キャンプ中盤以降の制約が有りますが、この期間には、そんな制約は全く無く、特に、チーム全体「特定課題」、個別選手毎の「特有課題」の改善取り組みに絶好となっています。そんな選手個別課題改善への取り組み評価は、来シーズン契約内容等にも直結するものであり、取り組み意欲・姿勢は、より強く、切実・真剣となりますね。
とても有意義な時間が、特異な状況の中、産まれたもの、ですね。
前ブログで考察の通り、想定される「特別キャンプ」テーマは、
➀新戦術「マンマークハイプレス」の強度改善
 タイプ2「攻撃強化型」での「強度・チャージ数・速度・継続実施時間帯」改善で、「より速いプレイ判断・マーク受け渡し連携強化・より適正ポジショニング改善・強度高い状態を継続実施するフィジカル達成」が中心テーマ
➁選手個別課題-特に「戦術理解・習熟・習得」度大幅改善
➂➀➁のトレーニング成果・実戦テスト結果の「選手個別評価」
3点に集中です。
そこから、次戦・次々最終戦の想定戦術は「新戦術タイプ2-攻撃強化型マンマーク・ハイプレス」で、FW;ロペス・ウーゴまで起用型を選択との結論となります。
 「お金の少ない~資金力乏しく・限定された」コンサに取っては、「選手育成・成長」こそが、絶対的・最大方法であり、具体的には「育成・成長効果的トレーニング」が主戦略。
現在の「特別キャンプ」の意味とその価値は絶大です。
その成果に期待しましょう。

そんな「コンサ経営からのチーム構成」について考察してみましょう。
1.コンサ「経営」戦略
最初に、最直近の経営数値と総年俸値を列記します。19年値(柏のみ3月決算にて、営業収益18年値)
総年俸(億円)                  総年俸比率
ランク チーム 総年俸値 営業収益  総年俸比率% ワースト順位
 1  神戸   47.3  114.4   41.3    1位
 2  浦和   15.7   82.1   19.1   10
 3  名古屋  14.5   69.1   20.9    6
 4  川崎   12.2   69.6   17.5   14
 5  G大阪  11.1   55.1   20.1    8
 6  鹿島   11.2   67.6   20.3    7
 7  柏      9.4   41.5   22.6    4
 8  FC東京   9.3   56.3   16.5   16
 9  横浜FM   9.6   58.8   16.3   17
 10 C大阪   8.7   37.8   23.0    3
 11 清水    7.9   42.9   18.4   12
 12 コンサ   7.1   35.9   19.7    9
 13 広島    6.9   37.3   18.4   12
 14 横浜FC  5.9   15.2   38.8    2
 15 鳥栖    5.8   25.6   22.6    4
 16 湘南    4.5   29.7   15.1   18
 17 仙台    4.5   27.1   16.6   15
 18 大分    3.5   18.6   18.8   11 

この表は、「総年俸」~選手保有費用、「営業収益」~チーム収益、「総年俸比率」~総収益に対する選手保有経費率=経営安定度、「総年俸比率=経営安定度・ワースト順位」~安定経営順位を示しています。
最終項目の「総年俸比率・ワースト順位」で、「同率20%超チーム・ワースト8位まで」が、選手保有経費バランスが偏重(高過ぎる)チームとの結論です。
ワースト順に列記すると、
神戸-横浜FC-C大阪-柏・鳥栖同順位-名古屋-鹿島-G大阪とのワースト順。
逆に、ベスト順では、
湘南-横浜FM-FC東京-仙台-川崎-広島・清水同順位-大分となります。
コンサは、ワースト9位・ベスト10位のリーグ中位「総年俸比率・経営安定度」が現状で、極度の「総年俸費負担」過重では無く、と言って、「総年俸比率増加」余地・余力も乏しい現況となります。
詰まり、現況経営状況の中【現在総年俸維持・大増加困難】との状況でした。
しかし、ここに、今シーズンのコロナ禍による「営業収益悪化・激減」の嵐がJリーグに吹き荒れ、「地域差と主スポンサー収益変動による大減少幅」が加わり、ワーストチームとなるチームの増加、ワースト順位変動となっています。結果として、ワーストチームでは「鳥栖主スポンサー離脱・変更による経営危機」発生、「仙台・大分」ワーストチーム化、コンサもワーストチーム下位レベルと変動。
ワーストチームの「次シーズン選手保有戦略」は、どんなに「現場チーム」からの要望が在ろうとも、「新規加入限定」しか出来ない、となりますね。
来シーズン・獲得合戦は「獲得資金定額の<若手選手獲得>、同低額の<下位カテゴリーよりの有望選手移籍獲得>と<外国籍格安選手獲得>が主戦略となり、「J1チーム間優秀選手強奪・引き抜き争奪戦」「Wクラス・高額優秀選手獲得」はほぼ回避、比較的格安で超有力選手獲得の「勝負獲得」の大チャンスでも無い限り、成立しない「移籍市場」が必至です。

コンサでは、前記の通り、基本戦略「現在総年俸維持・大増加困難」から検討・調整し、「今年度営業収益減収」~コロナ禍により、・入場収入半減以下・スポンサー離脱・新規スポンサー獲得低実績・追加経費増~により、<大幅赤字・赤字経営化>となってしまい、その対策は、原則では「人件費=選手保有経費=総年俸の大幅減」により、経営事業規模縮小による「収支バランス」が常識的対策となります。
しかし、ノノ社長は「事業規模大幅縮小」のスケールダウンは「絶対に選択せず」、➀コンサBIGクラブへの将来計画堅持➁J1定着・活躍出来る「選手保有維持」➂オールコンサ体制拡大・強化(選手強化・経営力強化・支援力強化)を堅守し、「赤字化は今後2ヵ年で回復・その後拡大」の大戦略で前進する、との決意・方針表明で、
「・・経営的には相当厳しいけれど、僕らでなんとかするので心配しないで下さい。・・」と力強く、全コンサに向かい宣言した所。
詰まり、選手保有戦略・方針は、
【現在総年俸維持・大増加困難】の堅持です。

2.コンサ現況
ここから、石川・早坂の、今ここでの・「涙ぐましい引退決意」があります。
両選手へのチーム方針は「契約維持延長・サブ活躍選手として活躍」は既定路線でした。しかし、両選手は、「両選手年俸合算=若手低年俸有望選手4名獲得可能」により、自己引退により「若手有望選手獲得」可能とする<ここで引退>を選択、申し出たのですね。
「全コンサのための決断」は、とても崇高で、価値の重く・大きい選択で、その心境も含め、深く感謝しか在りませんね。
<皆さん!「両選手の、その真意」をあらためてご確認、受け止めて頂ければと思います。>
そのお陰・影響は、
既定路線(収支計画済み)中野小次郎・小柏獲得に加え、
➀中島新規・岡本大八移籍・中村桐耶レンタル復帰の3選手追加獲得
➁ウーゴ・次シーズン契約締結へのプラス要因
➂既存選手の「年俸小幅増加」へのプラス要因、となりました。

「選手保有全体」は、
大戦略「総年俸維持」=「増加選手年俸+減少選手年俸=合計・総年俸維持」となります。
➃「年俸増加」選手は「大学トリオ3選手大幅増加、活躍評価選手(A・K・M・R?)の年俸増加」、現時点で5名以上想定。
➄対して「年俸減額・ダウン選手」が「期待外れ評価選手(F・S・S・F・J・L?)の年俸減額、現時点で5・6名提示想定。
➅更に、ここが一番ポイントの「契約非更新評価選手」の「年俸減少」、現時点1~3名想定。
ここまでに、
「石川・早坂引退による年俸減」+➀~➂数値が総合算され、予算・予定費に「プラス・余剰資金」がある場合のみ、更に「移籍獲得」可能となります。
この「選手評価」は、ここまでの「選手累積評価」に、最終加減として「第3次特別キャンプ評価」「最終2試合評価」が加わります。
正に「現在のトレーニングと実戦の評価」が、選手将来・未来と、チーム次シーズンも賭けられている場面で、選手個々、チーム全体でも「重要期間」となっています。

数回前ブログで、コンサの最重要戦略「強化計画」をあらためて掲載しましたが、現況は(ステップ4)項目を完了し、(ステップ5)挑戦の2シーズン目で、来季は「3シーズン目挑戦」となります。
「強化計画」に則った「来シーズン保有戦略の在り方」は、
〇チーム構想・編成(チーム育成選手主軸化・外国籍選手獲得)はほぼ完成で、想定・計画通り選手は揃っています。更に、課題解決への選手補強、即戦力若手選手獲得が累積し、大幅に上昇しています。
〇保有選手数は、30名以下達成、
〇選手平均年齢・年俸固定化も完成(リーグ最少平均年齢と黒字バランスに固定の平均年俸が確立)、
〇ステップ5の完成は、短期目標=タイトル獲得を待つのみ、となります。
その意味では、
「残るシーズンの選手個別評価」により、来季選手保有・内容選択を、「調整(交渉)・決定」する事項と、かなり項目が限定された「選手保有対応検討・選択・決定」との段階・対応ですね。

オールコンサの「最後の活躍と頑張り」を期待しましょう。 



post by yuukun0617

15:01

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