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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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2021年03月08日
ここでは、ちょっと、シリーズを離れ、リーグが若手育成手段として整備した「エリートリーグ」と、別件、コンサ戦術の前提である「ビルドアップ阻止戦術」の基本について、考察してみます。より深い理解となれば成功ですね。
1.エリートリーグについて
Jリーグを、このコロナ禍環境下、整備が停滞していた若手選手育成を大きく前進させるリーグ戦を設定。3/8開幕と本日よりスタート。
目的と趣旨は、高校や大学での選手育成に比較し、コロナ禍も有り、実戦が消滅している「クラブアカデミーでの育成」停滞を改善し、
・アカデミー選手を「飛び級出場」で一気に、より高いレベルの実戦機会を確保。
・トップチームとアカデミーの連携を探る機会確保。
・地域との連携を探る機会確保。
との事。昨シーズン実施を、今シーズンは延期してのスタート。
JFAのプレミアリーグ、プリンスリーグは、Jチーム・高校等も合同ですが、
エリートリーグは、3グループに分類され、トップチームカテゴリーとは関係無く、参加希望のチームアカデミーは、
Aグループ〜コンサ・水戸・浦和・横浜FM・清水・名古屋6チーム
Bグループ〜鳥取・岡山・徳島・愛媛4チーム
Cグループ〜福岡・長崎・鹿児島・沖縄4チーム。
コンサは、Aグループで、
・18名ベンチ入り、7人交代可、今年末で21歳以下選手3名以上登録。
・クラブ所属=2種登録だけで無く、練習生も、リーグ承認の上で、エントリー可で、アカデミー、更に、地域の有力選手も、練習生として参加可能となり、地域から、有望選手の発掘も可能。
・無観客試合、との内容です。
当面、コンサは、2種登録の佐藤・西野選手、起用が当面外れそうなサブ選手に、U-18選手が中心となり、トレーニング〜エリートリーグ・EL実戦試合、実施となります。地域からの、人材発掘・チャレンジも、今後活性化される事でしょう。
コンサアカデミーの、最直近代表選手「菅・進藤」に続く、素材・人材発掘・発見を、暖かく、熱い応援・支援の上で、期待しましょう。
当面、佐藤養成、瀧澤暖、佐々木奏太、西野翔太の4選手に注目です。
2.「ビルドアップ阻止戦術」について
田中駿汰の名古屋戦後コメントで「ビルドアップに関して、変更した所は無い。ビビッて蹴るのではなく取られたら切り替える。全員が受けに行って顔を出して後半やろうと」のハーフタイム発言をした、とのリリースがありました。
ビルドアツプ阻止が、コンサ攻撃のスタートプレーであり、そこを嵌めに行った名古屋のプレッシングでも、<(ビルドアツプ時で)全員がパスターゲットとなって対処した>、との事を示すリリースでした。
凄いですね。コンサは、パサー以外の全員が「顔を出して」パス受け手となり、ターゲットを10対象とし、相手マークが外れたフリー選手へのパスで「パス成立」させる、との意識です。
こんな凄い発想は、コンサ以外ありません。
また、<ビルドアツプを躊躇は一切排除し、一瞬の躊躇い(ためらい)も無く、自信をもってパス出しし、仮にそれが「パスカット」されても、「マンマーキングプレッシング」に切り替え「ボール奪取」を行う>との内容でした。
全てのビルドアツプ・起点パスが100%成功、とならず、「ボールロスト」となっても、「再奪還・マンマーキングプレッシング」に切り替えるだけで、想定内容という事でした。コンサは、「ビルドアツプ阻止戦術への対抗策」も用意済み、という事です。
そんな「ビルドアツプ阻止戦術」の基本内容について考察してみましょう。
先ず、「ビルドアツプ」の目的ですが、
サッカーの開始は、ゴールラインからの「ゴールキック」とサイドラインからの「スローイン」に、ファウルの異例タイミングの「フリーキック」、ボール保持側にセンターラインまで「ポジション優位」を与えたゴールキックの「キックオフ」を加えた、4パターンのみですね。
そんな「最も基本パターン・ゴールキック」ですが、全てのパス・プレーを順に戻っていくと、最後は「ゴールキック」に帰結しますね。
詰まり、パスやプレーの起点・始まりが、ゴールキックとなる訳です。
そのゴールキックは、「ペナルティーライン上のみ」からスタートが定められ、相手チャージも禁止され、自由にパス出しが可能です。
しかし、その「パス出しした瞬間」から、相手チャージ可能で、「ビルドアツプが開始」となります。
即ち、相手チャージ=第1ディフェンスライン~相手前線選手を掻い潜り、突破し、その瞬間が、相手第1ディフェンス選手=相手前線選手を置き去り突破していて、相手第2ディフェンスラインに対峙し、同様に「突破」を図る瞬間です。その後、更に相手第3ディフェンスライン(通常最終守備ライン)に突破勝負、となっていきます。
詰まり「その相手ディフェンスを掻い潜り、突破するプレー」が「ビルドアツプ」ですね。そのプレーは、相手より「ポジション優位(高い位置)」選手へのパス出し・パス受けの連続で、突破を図る理屈・方法がその内容となります。同時に、ビルドアツプは、スペースがあれば「より高い位置まで、持ち出しドリブル」もあり、ディフェンスライン突破と同時に、パス受け選手だけでなく、パス出し手選手もポジションアップすると「チーム全体・連携組織力を維持したまま前進」とチーム全体侵入も狙えます。
「ビルドアツプ」は、単なる「ディフェンスライン突破方法」だけでなく、「数的優位確立も狙うチーム全体・組織攻撃力」の攻撃力底上げを図れる戦術となり、多数チームがその有効性により、採用・プレー、となっているものです。
そんな目的・強力攻撃力-の対抗策が「ビルドアツプ阻止戦術」で、
その代表が「ハイプレス戦術」で、ゴールキック直後の「ボール保持」「ビルドアツプ起点パス出し」をターゲットとし、<第1ビルドアツプパサー~第2~第3パサー>を狙い、そこで「ボール奪取」し、相手ゴール直前位置から「攻撃開始」切り替えを狙う、「攻撃的(ボール奪取狙い)守備に連動のショートカウンター攻撃」の守備・攻撃一体組織チームプレーがその内容です。
しかし、流行の「ビルドアツプ」を阻止する「ハイプレス」も、大流行し、次には、「ビルドアツプ阻止戦術対抗策」が続々考案され、➀相手ハイプレス・チャージか届く前の「最速ショートパス・出し」➁同様に、ビルドアツプ起点パスを「ロングフィード・パス」で、中盤ディフェンスラインを頭越し通過させる「ポストプレー・放り込み」の2対策が有効で、「ハイプレス戦術無効化」も狙われ始めています。
この「ビルドアツプ阻止戦術対抗策」に対する対抗策は、➁のロングフィード・ポストプレーでは、ポスト位置での事前準備・マーキング、2次回収想定布陣等、対抗策はあり得ましたが、「パス能力の高い、ハイテクニックチーム」の「チャージ前パス」への対抗策は、乏しく、打開策はそこで「ビルドアツプ側の勝利」との現状でした。
そこに登場したのが、
コンサによる、発想転換の「マンマーキングプレッシング・ハイプレス戦術」です。即ち、「ビルドアツプ起点パス」と「パス受け手」全てをマンマークし、即時チャージ可能な「近接ポジションからのチャージ、パス受け阻止」で、「パス交換自体阻止」となり、「パス出し先を喪失し、躊躇したボール保持者」へのタイトチャージ、「限定されたパス受け手を狙うパスカット」で「ボール奪取」➝相手ゴール寸前の得点獲得は、コンサの得意得点パターンです。
つまり、戦術進化の中にコンサに在り、その最新・最高ランク戦術に居るという事です。
図示すると、
「ビルドアップ戦術」 ・・多数チーム
↓
「ビルドアツプ阻止戦術」・・かなりのチーム
↓
「ビルドアツプ阻止戦術対抗策」・・パス能力等による数少ないチーム
↓
「マンマーキングプレッシング・ハイプレス戦術」・・コンサ独壇場のみ
是非、この進化過程の中で、コンサ戦術を堪能したいと思います。
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