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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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〜進化〜71)リーグ戦復活への道!始まりの勝利・清水戦ポイント

2021年05月23日

リーグ戦は、ルヴァン杯GS突破の戦績対比で、低迷だった所、14節川崎戦の[コンササッカーの質]を問われた<激戦・ギリギリ敗戦>を果たした試合から、"復活"し「ハーフ10以内」への道を開始するため、川崎戦の試合内容・レベルを土台とした<リーグ上位レベル>試合内容による[勝利・勝点3」実現とする初戦・清水戦となりました。
その必須想定の対して、ミシャが用意・準備したのは、
「川崎戦試合内容・戦術・メンバー」では無く、「オールコートプレッシング」までは採らず、「コンサ式ミシャ戦術のマンマーク系ハイプレス」で、試合スタートとなりました。
先ずは、その選択理由は、清水戦術・試合内容分析により、清水は、
①大半の局面が[リトリート型の自陣布陣守備]で、[ハイプレス]は、攻撃時のボールロストで清水陣が高いポジションにある局面と、清水前線が誘いで引き出された局面のみで、基本、<狭いエリアに密集ポジショニング>となるため、オールコートプレスマンマークでは、結果的に、コンサも選手密集となってしまい、コンサは、ボール奪取の攻撃型守備や、ワイド展開の守備から攻撃へ切替でも、効果は薄くなる。
②清水ビルドアップ局面のみ、ハイプレスでボール奪取の攻撃型守備が有効である。
との理由で、オールコートプレッシング=全選手に密着マークを常時付ける戦術は不要、との判断・認識でした。
そのため、メンバーは、オールコートプレッシングメンバーでは無く、
「コンサ式ミシャ戦術メンバー」で、最前線に、ポストと高さと決定力のジェイ、シャドーに、クローザー・ゴールゲッターとハイプレス守備のロペスと、スピードとキレと運動量に決定力の小柏のトリオ選択、最終ラインに、ピンポイントフィードパスの宮澤と、福森、守備の要と攻撃参加の田中駿太トリオ選択となりました。
ジェイと宮澤の起用とポジションの理由です。

しかし、実戦では、
試合開始直後から、コンサは、清水の堅陣守備戦術に手を焼き、ハイプレスが無いため、ビルドアップはフリーですが、センターラインを越えると、強度チャージにより、
①コンビネーションパスのカット・ボール奪取、②ジェイ・ポストプレー阻止、③サイド突破は複数選手で抑え込み、が有効となり、極めて高いボール支配率にも拘らず、清水堅陣内への突破・侵入はラストでブロックされ、長攻撃時間でも、想定した回数・レベルの決定機・チャンス構築には至らず、前半は清水の想定した[守り勝ちの均衡試合]にかなり近い展開で終了。コンサの前半での、決定機回数8回・シュート数8本、清水は、決定機回数2回・シュート数5本(決定機にまで至らずもロング・ミドルシュートで、決定機回数<シュート数となったもの)と、コンサ優勢に見えるも、無得点試合で、清水の想定展開でした。
 後半、清水堅陣突破と時折清水カウンター注意の現状打開のため、①ボールの出し方工夫、②2次ボール回収徹底し、清水カウンターの起点防止、③集中力切らさない、との3点を指示し、膠着状態を図る姿勢を強化しスタートし、
清水堅陣が、清水前線がコンサビルドアップに誘い出されて、縦に緩んだ瞬間、福森のセンターライン付近左サイドから、ジェイへのピンポイントフィード、ジェイの体幹一杯を使ったピンポイントアシストワンタッチパス、ロペスのボールの落とし所を信じてポイントは走り込み冷静正確なパスシュート、と超精度と創造性と連携度の3連続美技プレーで、先制点獲得。まるで"黄金トリオ"の代名詞が命名されてもいい、華麗プレーでした。戦術に、華麗個人能力が合体した"美しい得点"でした。
更に、コンサの攻撃特徴である、得点直後のフルパフォーマンス持続による<連続得点>パターンそのものとなった、金子の"練習の成果・ビューティフルミドルシュート"が決まり、後半開始から飲水タイムまでの時間帯は、完全にコンサタイムの支配展開となりました。
その後は、選手交代や相手反撃意識アップ、試合疲労累積もあり、意識的に、ボール奪取位置を、センターラインからやや自陣内まで下げ、最前線はマンマーク気味、中盤以下は、リトリートゾーン・組織守備とし、ボール奪取からカウンターを狙う展開が、タイムアップまで実施し、攻撃時のボールロストからのロングカウンターで、ミンテの軽率プレーで、Dogso 〜決定的な得点機会を阻止ファウルの典型例の様な、一発レッド・退場で、PKからFKへVAR修正のヒヤヒヤ局面以外は、ほぼ想定通りに、2得点・無失点での勝利獲得としたものでした。
 最終的には、選手が期待に沿う活躍・パフォーマンスを発揮し、ミシャの想定通りの試合内容と展開、そして勝利・勝点3獲得となり、ミンテ以外は、監督会心の勝利・試合となったものでした。
問題選手は、ミンテの大バツ、駒井の前試合に連続する不安定プレー、に限定され、殆どの起用選手は、期待通りプレーで、監督の信頼を増し、又、個々選手も、確かな自信を掴んだ試合となりましたね。
しかし、あくまでも、リーグ下位戦術・チーム力に悩む清水対戦だったからで、このまま、リーグ上位に通用するもので無い事は、絶対に目を逸らさないポイントです。
詰まり、リーグ下位レベルチーム力.特に、戦術強度の低いチームには、勝利を掴むチーム力となっている、事は証明されてた試合でした。
次戦、リーグ3位に君臨し続けている、鳥栖には、同じ様にはいきませんね。
気になる点ですが、「駒井問題」です。前試合ルヴァン杯鹿島戦で、ゲームメークの主力として期待起用されたにも拘らず、実戦は、パスミスを10本以上繰り返し、ビルドアップ、コンビネーションを途中ストップさせた原因となる低パフォーマンスで、前半で交代、同様に、シャドー起用では、気付けば、マンマーク選手を放し、ボランチ位置に居続け、ポジショニングと役割ミス多発、そのため、本試合では、原点のサイド起用するも、突破スピードが無く、激しい上下動の運動量も無く、期待プレーには遠く、途中交代、でした。ミシャは、駒井が一番理解している筈選手、との認識で、試合起用したい所ですが、適正プレー、嵌るポジションが見つからない、との状態と見えてしまいます。駒井自身は、もっと深刻で、ミシャ戦術の最大理解者との自負から、現在パフォーマンスの酷さに、自信喪失状態では無いでしょうか。累積疲労なら「休息」で復活出来ますが、戦術理解の混乱〜考え過ぎや周り選手との相違も、やり方次第では簡単かも、、、。
ミンテは、スタメンを掴んだ時に離脱が重なり、矢張り自信に揺らぎが起こり、メンタル先行のプレースタイルから、「冷静さ」に徹する姿勢意識で、即時改善となります。

現在のコンサ最強度戦術[オールコートプレッシング・マンマーク型ハイプレス戦術」には、走力とフィジカル不足のジェイを先頭に、戦術理解度が低い順に、ガブリエル、田中宏武、柳、青木、小次郎は、ベストマッチには未達ですが、トレーニングと実戦での累積で、フィジカル不足でなければ、順番に戦力参入となります。
しかし、「コンサ式ミシャ戦術」では、最強チームはジェイとなり、試合起用は必須で、そのため、試合スタート[オールコートプレッシング・マンマーク型ハイプレス戦術]とし、後半、ジェイ途中投入・[コンサ式ミシャ戦術]フルパフォーマンス転換、が常態パターンです。
 しかし、対戦チームで、必要性が異なり、本試合の様な[リトリート型の自陣布陣守備]戦術を原則とするチームとの対戦は、本試合同様に、「コンサ式ミシャ戦術」に「前線の、相手ビルドアップへのマンマーク型ハイプレス戦術」を加えた戦術となり、
川崎様な[マンマークハイプレスで、コンサビルドアップを狙い、ハイライン」で高い布陣位置との対戦は、試合開始は[オールコートプレッシング・マンマーク型ハイプレス戦術]でスタートし、後半途中で、ジェイ投入で戦術転換型、とする、Wパターンとなるものです。
<これからの試合内容の基本が固まった試合>となりました。

最後に、試合スタッツ(速報値)を記載します。
①-試合開始〜飲水T、②-飲水T〜HT、③-後半開始〜飲水T、④-飲水T〜TUです。
   コンサ       清水
    ①ー②ー③ー④        ①ー②ー③ー④
支配率   68ー67ー67ー63       32ー33ー33ー37%
走行距   32ー21ー29ー30       34ー21ー26ー31km
スプリント   46ー19ー30ー36       57ー28ー35ー51回
決定機 3ー5ー4ー1  2ー  0ー 0ー1回
シュート       3ー5ー2ー2  2ー  3ー 2ー 2本
同枠内 1ー2ー2ー0  2ー  1ー 2ー 0本
得点  0ー0ー2ー0  0ー  0ー 0ー 0点
パス数 224-152-143-124       88ー 47ー56ー130本
成功率  86ー87ー86ー85       67ー67ー68ー72%
✳︎意外にも、決定機構築は、②と③で、前半飲水T〜後半飲水Tの45分間だった、とのデータで、印象とは異なるもの。清水は、守備主導の代償として、攻撃機会減退となったものでした。
✳︎シュート精度は、45% の枠内率・18.1%の決定率で、物足りないレベル。
✳︎走行距離は、同レベルだったが、スプリント数は、コンサ劣後で、走り勝ちは未達。
✳︎パス数は、今シーズン最高ランク、パス成功率は、最高値で、コンサが、ストレス無く、フリーにパスが出来た数値となった。AT内パス成功率も、85.3%の最高率で、相手陣内でも、ラストパス以外は、自在パスの展開となったもの。
✳︎堅守・守備主導スタイルの対戦では、ラストパスとシュートブロックが最後の壁ですが、清水も、ヴァウド・鈴木の壁があり、数的優位の複数守備がブロックしました。得点は、陣形が緩んだ局面と堅陣の外からのシュートからの得点でした。

データからは、コンサが勝利し易い展開だった事が明らかでした。

また、VARで疑問箇所がありました。ミンテの場面では無く、前半34分ロペスの決定機に間違い無く、PA内で清水DFの足が掛かり、ロペス転倒で、シュートが打てなかった場面は、PKファウルでしたが、レフリーだけで無く、VARも無かった点です。なぜでしょう?





post by yuukun0617

13:54

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