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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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2021年05月30日
リーグ戦17節柏戦は、想定以上に苦戦の中、勝利を克ち取った試合となりましたね。
戦前予想は、戦術と個々選手の強度優位で、リーグ戦16位と苦しむ柏現況通り、柏は苦しい試合内容必至で、コンサ楽勝ムード、とのものでした。
実際、試合開始直後から、柏のボールアプローチポジションは、想定より高い、コンサボランチ位置から、ハイプレスを仕掛けられましたが、コンサのパスコンビネーションが上回り、機能させず想定戦術が発揮し、コンサゲーム支配で柏ノーチャンス、コンサ攻勢継続時間帯で、そんな中、鮮やかな青木アシスト・小柏先制点獲得となりました。
コンサは、ジェイ先発型で、オールコートマンマークプレッシングは封印し、マンマーク型ハイプレスでしたが、柏は対抗策として、前線へのロングフィードを多用し、コンサハイプレスが届く前の、早いタイミングのロングパスで回避するも、前線はパスレシーブを悉く失敗し、ボールロスト・コンサはボール配球となり、全くサッカーとして成り立たない展開で、正に、柏は手も足も出ず、コンサ楽勝で追加点を上積みの楽勝展開となりそうでした。
しかし、柏ノーチャンスの中、たった一回前線への放り込み成立し、PA内での攻防の中、青木ファウル判定からPKのVAR判定・失点で、コンサ選手の<楽勝になりそうな>楽観的感覚は、落胆と共に、一気に吹き飛び、一瞬の躊躇や動き出し遅れ、プレー強度の緩みが発生、柏も、ハイプレスや球際強度が上昇し、一気に、緊迫感増大・拮抗状態となりました。そんな中、CKからの流れの中、岡村のクロス気味シュートが決まり、追加点・決勝点獲得。当初、オフサイドでノーゴールのレフリングに、コンサベンチからの、オフサイド不成立<誰がオフサイド選手か・誰も該当しない>との質問に答えられず、混乱整理のためVAR介在で、初めて、コンサゴールが認められたもので、そのまま、コンサベンチからの疑問・指摘・抗議が無ければ、認められなかった得点だったものでした。コンサ選手には、大きな悪影響を残し、その後、両チーム共に、コンタクトプレーの当たりがより強くなり、両チームファウル応酬の荒れた展開となりました。
後半は、柏は、コンサの攻守プレーへの慣れと、柏の複数回システム変更で、戦術・選手入れ替え・変更をトライし成功。コンサの守備ラインの裏、横スペースを狙い、ボール支配(率)、パス精度(成功率)、チャンスメークで、コンサ大幅低下、柏大幅上昇となり、後半一進一退の試合内容に激変。
それでも、粘り強く、身体を張り、泥臭いプレーで、1点勝勢を守り抜き、柏大攻勢を耐え切った勝利・勝点3ゲット!の試合。
これまでのコンサ試合展開は、相手チームに大きく左右される、不安定さがあり、「取りこぼし、惜しい試合、試合内容で勝利も試合結果で敗戦」、、、などの<試合展開の上手さ>=<勝負強さ>が、大きな欠点でした。
しかし、ここ数試合、特に、5月戦績は、3勝2分1敗と、<高勝点獲得力>を上げ、明らかに、試合展開力・勝点獲得力が大きな上昇を実現しています。
更に、毎試合でも、選手が故障離脱増加、過酷日程による累積疲労でコンディション悪化で、起用選択の幅が縮小し、戦術選択も縮小、また、試合中、フィジカル低下や相手パフォーマンスに合わせて、一時戦術転換を多用し、いわゆる「行く所と行かずに引く所の使い分け」を再三トライし始めていますね。
そんな中、昨夜試合は、<大人の試合><勝利のメンタリティと闘い方>を、遂に手にし始めた、転換試合となり、【コンサ新次元】の始まりとなりました!
具体的試合内容・ポイントは、
①青木の創造性と技術の高さを証明する、ハイピンポイントクロス・アシストパス、と、小柏のドンピシャの正解なポジショニング・タイミングで鮮やか先制シュート
〜コンサの個々選手能力の高さと、戦術プレーの高さと豊富練習による実践威力を証明
②リーグのどのチームのハイプレスも躱す高いパス精度とコンビネーション
攻撃では、パスタイミング・内容・ターゲットを自由自在に使いこなし、パサー・レシーバーの戦術ポジショニングの正確さ、的確さで、リーグトップランクの堅守陣も崩す根幹。コンサのストロングは、間違い無く「チャンス、それも決定機構築力」だけど、その根幹こそ「リーグトップのパスコンビネーション」!〜それを実現する選手能力の高さ、最適な戦術と理解・実践、で、荒削りで、素質あるも潜在能力として埋もれていた若手選手を、最高のトレーニングと実戦経験で鍛え上げてきた成果です!
③戦術理解は益々チームに浸透。後半中頃の、最も疲労感が増加する時間に、あのジェイが、試合中、DF裏へのパス出しを要求する声が聞こえました。ジェイは、入団直後は、得点獲得が役割だ、との事から、ゴール前からのランニングが無く、その分、チームプレーはかなり限定されたものでしたが、その後、ゲームメーク停滞が問題となった年には、降りてきてゲームメーク参加プレーも拡大となり、プレーの内容と幅が変化、しかしその時は、前線の所定位置へのリターンが遅く、肝心の決定機にジェイ不在と、運動量が少ない事が、永年課題でした。しかし、今シーズンは、フリーランニング、前線守備スプリントと、大きなプレー変化があり、昨試合の、試合中指示・コミュニケーションとの段階、レベルまで変化。依然として、必要運動量とスピードのフィジカル不足で、オールコートマンマークプレッシングは、流石に無理ですが、前線マンマーク型ハイプレスは、試合中追い続けているのですね。遂に、最後まで課題選手だったジェイも、戦術理解が求められるレベル到達です。
④多彩で、高レベル戦術のフルパフォーマンスを可能とする、選手個々のフィジカル能力がリーグトップレベル到達。過酷日程は、選手を故障させ、壊してしまう環境ですが、逆に、これだけ過酷なトレーニングと実戦で、大きなフィジカル能力向上を実現している事は、間違いありません。確実に、選手個々のフィジカル能力がレベルアップ。
昨試合でも、連戦疲労で、時間限定起用となっても、チームパフォーマンスを低下させる、個々プレー低下は交代寸前まで維持され、走り負け・球際負けまでのダウンは回避されていたもの。
最後に、具体的試合データを速報スタッツで確認しましょう。
いつもの通り、①試合開始〜飲水T、②飲水T〜HT、③後半開始〜飲水T、④飲水T〜終了の時系列で。
コンサ 柏
① ② ③ ④ ① ② ③ ④
支配率 62~ 61~ 57~ 55 38~ 39~ 43~ 45%
走行距離31~ 25~ 26~ 23 32~ 25~ 26~ 27km
スプリント数57~ 34~ 44~ 40 62~ 40~ 41~ 40回
決定機数 4~ 1~ 3~ 1 0~ 3~ 2~ 3回
シュート数 3~ 3~ 3~ 1 2~ 3~ 2~ 4本
枠内数 1~ 1~ 0~ 0 0~ 2~ 0~ 1本
得点 1~ 1~ 0~ 0 0~ 1~ 0~ 0点
パス数 206 ~ 91~ 93~ 64 98~ 71~ 98~ 89本
成功率 86 ~ 83~ 81~ 76 68~ 71~ 74~ 71%
✳︎支配率、決定機数、パス成功率から、前半はコンサ優位、後半、柏の逆襲となった事を証明しています。
✳︎シュート精度は、依然として課題。
✳︎走力勝負は、ほぼ互角。
となっています。前半は、コンサパス・コンビネーションで、柏の守備を突破し、決定機構築から、複数得点獲得。しかし、後半、柏の球際強度アップ、パス精度アップで、ボール支配時間と量が増加し、逆に、コンサのパス成功率低下=柏インターセプト、チャージ成功で、特に、コンサDF裏とサイドスペースへの放り込みで、DFのもたつきやレシーブミスを突き、カウンター炸裂となりました。
コンサDFの、ロングボール対応力、レシーブ力、プレー予想の有無とレベル、特に、福森が課題。
✳︎ジェイのポストプレー成功率が想定よりかなり低下。前試合も同様で、今までのリーグ制覇レベルポスト力へ、対戦チーム研究が進行し、絶対的勝率に翳りが発生です。ジェイのコンディションから、空中戦支配力、特に、高さ、が低下気味とも想定されます。
DAZN放映な、実況・桑原、解説・戸田は、DAZN最高タッグですが、両者共の結論〜コンサの若手選手のクオリティの高さと、そんな若手選手を育て上げるコンサのチーム力が、今シーズン、これからの活躍と、チーム上位への道、とのコメントに尽きます。
試合日程も、漸く、週一試合間隔となり、ルヴァン杯準々決勝・強敵横浜FMとのホーム・アウェー・2マッチアップ、天皇杯2回戦と進行しますが、過酷日程では無く、選手での過度な累積疲労も無く、フルコンディションで、フルパフォーマンスが実現となります。
ここからの最大懸念事項は、試合環境〜熱暑の天候で、コンサに試練の季節が始まりますが、若手パワー全開の季節でもあり、活躍を期待する期間となりますね。
良い試合でした!
選手、チームスタッフの皆さん、そして、サポーターの皆さん、過酷で厳しかった期間から、一旦解放されます。
ここまでホントにお疲れ様でした。
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