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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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2022年03月03日
昨日ルヴァン杯GS第2戦・柏戦は、ミス多発・失点パターンが、前半試合開始直後から発生。大走力を必要とする[ハイプレスやポジショナルサッカーチーム]の共通課題の「試合後半・フィジカルダウン時の強度低下」原因の<後半パフォーマンスダウン>、そのため戦術機能せず、ミスプレーが失点直結、との前半圧倒・後半逆転や拮抗、がよくあるパターンですが、昨日試合は、真逆でした。
その原因は【ビルドアップ安定性】に尽きます。
若い選手のミス〜「井川ミス」とされていますが、そんな簡単では有りませんね。
確かに、柏ネルシーニョ試合後コメントの
①コンサのCB左右スペースを狙う、柏陣からのロングフィード・放り込みへの対処
②コンサビルドアップへのハイプレスでミスパス誘発し、センターライン付近からバイタルエリア辺りエリアのパスレシーブポイントをターゲットへの対処、の2ポイントが焦点でしたが、
①のコンサ攻勢時の被カウンター局面への対処は、経験値の少なさと、井川の認識の甘さ・低さを突かれましたものでしたが、
少なくとも、コンサの[攻撃切り替え局面]のノッキング・不調は、②の柏ハイプレスへの対策問題であり、コンサ攻撃へのスタートとなる[ビルドアップ安定性]の問題で、前半攻撃停滞を招く場面続出となったものでした。
その原因が、ピッチ全体に露呈した瞬間が何度かありましたね。そう!ミシャが数回に渡り修正を指示した『荒野!エリア・ポジションが違う!』との大声指示。
コンサビルドアップは、システム可変の局面段階毎に、各選手がポジションチェンジし、①コンビネーションパス交換、②ドリブル持ち上がりを主体に、③ロングパスのコンサ式を加えた3パターンとなります。
その①局面で、3CBは、左右スペースに拡がりコンビネーションを取り易いポジションチェンジし、同時に、GKのバックやり直しパスと、3方向にパス可能となりますが、どれも[横パスがバックパス]で、前進とはなりません。そこに、第4のパスターゲットとして、バイタルポジションに、アンカーボランチが縦方向ターゲットのポジションを取り、[縦パス・縦斜めパス]が可能となり、このコンビネーションこそが、相手ハイプレスの第1チャージャーを躱し、1枚剥がすチームプレーとなります。
その肝心な[第4パスターゲット・アンカーボランチポジション]となる荒野が、前ポジションの攻守参加・前掛りとの<ポジションミス>を多発したもの。
そのため、CBの、岡村、菅、そして、井川は、ビルドアップ前推進が困難となり、柏ハイプレスチャージマッチアップが同数となり、ビルドアップの基本[数的優位によるパス交換(=コンビネーション)]が作れなかったものでした。そのため、センターライン付近へのアバウトミドルパスや、強引・無理気味ドリブルで打開を図るも、相手の狙い目となった訳でした。
詰まり、若い選手のミスの真の意味は、【荒野のポジションミスと、経験不足井川の守備ミス】で、どちらも、即座に修正・改善出来るもので、深井や柳の試合後コメントにもある通り、『前半と余り変わらなく、後半プレーして、試合はコンサのものとなりそのまま逆転となった』と言う事でした。
コンサでの<ビルドアップ>の重要性を再認識させられた試合でした。
柏のハイプレスは、コンサM'3rdがスタートラインで、Jリーグ・ハイプレスの中では、低く、強度も平均以下で、本来なら、柏中盤以下は自陣ゾーンとなり、コンサのビルドアップは自由自在の筈が、荒野ポジションミスにより、ビルドアップパス交換でモタつき、柏ハイプレスを誘発となるタイミングとなりました。
それでも、ビルドアップに自信を持っていたため、ドリブルや外しプレーで、相手チャージを躱し、一枚剥がす事を狙った訳で、それ自体は、リーグトップのコンサ[ビルドアップレベルの高さ]を証明する事ともなりました。
驚きは、サブチームでそのレベル!と言う事で、トップチームが、どんな強烈ハイプレスも躱し、無敵な訳ですね。
試合は、前半柏、後半コンサと、普段とは真逆となり、ミシャの大好きな大逆転勝利のスペクタル展開。前半は悲鳴でしたが、後半は歓喜と激励となりましたね。
試合スタッツのリリースは有りませんが、
コンサ 柏
前半 後半 前半 後半
決定機数 4 6 6 2
シュート 5 11 4 3
枠内数 2 5 4 1
得点 0 3 2 0 でした。
シュート選手別内容は、
柳 シュート1 枠内1 得点0
ドド 2 2 0
ミラン 2 0 0
深井 3 2 1
中島 2 2 2
青木 2 0 0
菅 1 0 0
田中宏武 1 0 0
荒野 1 0 0
岡村 1 0 0
高いシュート精度の選手が、得点獲得を果たしています。
中島試合後コメント『日頃からの練習通り』のシュートだ、と言う事です。
昨日試合前半は、ビルドアップ基本を外すと戦術機能急激、若手有望・井川の痛みを伴う貴重経験、とこれからにそのまま活きる、しかし二度と繰り返さない内容。
後半こそ、コンサパフォーマンス全開の、超攻撃スタイルを確認し、ルヴァン杯GS突発に大きく前進となった試合こそ、次戦・リーグ初勝利を果たし、実現する大きな勢いをチームに齎した、作った試合でした。
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