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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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2016年07月18日
激闘想定の松本戦の事前点検のため、
再確認・分析したい点があり、「事前点検」を-その1- -その2-の2回に分け記載させていただきます。
では、-その1-です。
【システム・戦術】の再確認と現在状況です。
以前(5/5)ブログで、以下の点検をブログしました。
・・「『J2リーグの3バック化』が傾向として指摘されています。
特に、コンサ以外のチームは前線の≪1トップ+2シャドー≫型で、コンサの≪2トップ+1トツプ下≫とは異なっています。〔2シャドー型は、守備時には、中盤に下がり、5バック・4中盤・1トップ型となり、守備時9枚の超守備陣形です。【3-4-2-1】⇔【5-4-1】変換型・・守備から攻撃への切り替えが??難しそうですね。〕
3バックは、【弱者の戦術】とも言われ、
特に、〖ポゼッション=パスサッカーへの打開・対抗戦術〗と捉えられていますね。
その原因は、
①J1に対して、J2の全般的特徴として、ビルドアップ力(後方から正確にパスをつないでいくプレー)に大きな差があると言われています。
具体的には、相手にブロックを引かれた場面に、こじ開けなければならないですが、それには技術の高いアタッカーが必要になる=守備ブロックの隙間にボールをつなぐコースがメインとなり、その狭いスペースでパスを受けられる選手がいなければ成立しなくなるという点と、
ビルドアップしたとしても得点をする選手が要る という2点で、優れた攻撃力の人材は、J1・海外に吸い取られ、J2で人材を揃えにくい。
②選手の攻撃力と守備力はどちらかに偏り、どちらを軸にするかで起用される選手特徴に変化が出るが、先ず攻守万能選手はおらず、攻撃力に優れた選手も乏しい。
③保有選手に合わせると、守備優先戦術との考え方が主流となる。
④守備のためには、組織力と個人の力の2通りのアプローチがあるが、守備では、組織力が有効で、ポジショニング・連携・運動量(走力)がポイントとなる事から、形にし易く、経費も掛からず、成果も出しやすい。 ... などが挙げられています。
実戦は、
J1昇格チームが、2014 湘南・松本・山形の3チームとも【3-4-2-1】型、2015 大宮・磐田・福岡 は、福岡は同上型、大宮・磐田はJ1時代の【4-4-2】型で、J1降格のカムバツクを除く、J2での上位チームシステムの成績となっています。
ただ、【3-4-2-1】型は、上述のとおり、守備⇔攻撃の切り替えに、攻撃、守備共に大きな課題があり、J1実戦は、2015 松本・山形降格、2016シーズン通算 福岡 最下位 の不振成績となりました。
その理由を少し確認してみましょう。
〔攻撃〕守備時の【5-4-1】は前線1トップのみで、カウンターはやり難く、狙いは1トップへのロングパスとなりますが、J2の1トップは競り合いに強く高さがありロングボールを拾える選手を起用、2シャドーはそのこぼれ球を拾う役割、となります。所が、J1ではその様な単発な攻撃は十分にケアされ不発という結果。
〔守備〕湘南と松本は、3バックスタイルでの基本戦術≪走れる選手を揃え走力と組織力スタイル≫。サイドでサイドとシャドーにDF選手の駆け上がりも加えて数的優位を作り、クロスボールの放り込みが出来る状況を強引に作って、クロスボール時に、ペナルティーエリアに通常の3人より多い5人を上げる攻撃を得意としています。それは、多少クロスボールの精度が低くても、誰かに繋がる可能性が高く、こぼれ球を拾える機会も増え、更に、守備陣は人数の多さに対抗出来ずパニックになる。つまり、アバウトなクロスでもチャンスに繋がり易い、との戦法ですが、
攻守が入れ替わると、とたん危機状態=守備が薄くなり、クリアボールから一瞬にして数的不利やカウンターから失点のパターンが出現し、J1の高いレベルの守備では、度々破綻発生となりました。要は、押し上げれば、得点かシュートにまで至らならなければ裏を取られるとのリスクが急増し、押し上げなければ1トップの攻撃は不発との結果となりました。
改善方法は、≪クロスボールの精度向上とクロスを得点にするフィニッシュ向上≫し、後方に人数を残す、ですが、選手能力・育成どちらも、予算や期間の制約のあるチームにとり、最も難しい課題で、解決できず、降格・順位低下の結果となっている、という状態です。」・・
長々と引用しましたが、
現在、J2上位陣は、【3バック】チーム中軸の闘いとなっています。
【3-4-1-2】1位札幌のみ
【3-4-2-1】2位松本・4位岡山
【4-2-3-1】3位C大阪のみ
他の【3バック】チームは、11位愛媛・12位徳島・13位長崎ですね。
全チーム、【堅守・速攻】のJ2適合・省エネ型で、調子を上げ始めています。
上位と中位の差・原因はなぜでしょうか..意外に単純な原因です。
..<ライン設定>です。
上位陣は、コンパクト陣形と低過ぎない・ミドルより高目の最終ラインを設定し、堅守を維持しながら、攻撃開始ラインを高くし、ゴールにより近く・直結型としている事から、得点力が大きく向上している点ですね。ただ、このためには、DF・DMF・サイド選手の豊富な運動量・スピード・適確なポジショニングと予測・高さの優位・対人力の強さ・連携と組織守備が必要で、欠けていると、裏側を自由に取られ失点に直結します。
中位【3バック】チーム(不思議ですが、順位が11位~13位まで連続していますね..)も、守備安定=失点減少=と、守備ライン設定が徐々に上がり始め得点力向上で、連勝発生や順位上昇し、3チーム共、好調で今後のシーズン展開の=台風の目=攪乱原因となりそうな状態ですね。
【3バック】チームは、対【4バック・ポゼッション戦術】への対抗システム・戦術として、現J2流行?型で、実戦でも、対【4バック】チーム戦績は実績を出していますが、【3バック】同士の対戦では、チームにより、大きな差が出ています。
【3バック】VS【4バック】
・・【堅守・速攻】VS【ポゼッションサッカー】!!
【3バック】VS【3バック】
・・【堅守・速攻】同士のガチンコ勝負!!システムでの有利不利は無くなり、
真のチーム実力勝負 と異なりますね。
【3バック】チーム対システム別戦績
札幌〈対3バック)2.2勝点/試合(対4バック)2.1勝点/試合
松本 同 1.6 同 2.1
岡山 同 2.2 同 1.5
愛媛 同 0.5 同 1.6
徳島 同 0.8 同 1.2
長崎 同 1.3 同 1.0
※次戦 松本は、対3バック戦績が、対4バックに比べ低下していますね!
以上の通り、次戦対戦は、【3バック】VS【3バック】の典型的試合となる事から、
【3バック】システム・戦術を軸に、現況分析でした。
事前点検-その1-を終了いたします。 有難うございました。
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