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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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2022年08月15日
下位低迷チームは、その状況に耐えられず、監督交代が相次いでいます。
例年の恒例行事とも言えますが、その狙いと目的により、雲泥の差・天と地程の差となり、そのまま、その後のチーム運命を決定付けるもの。 その内容は、所謂"劇薬!"そのもので、計画・着実な緩和系療法とは正反対で、成否の差は当然激烈の結果を齎すもの。時に、奇跡的挽回も有れば、チーム崩壊進行更なる悪化も、あり得るもの。
しかし、現在の苦境に耐え切れず、実際に、そんな非常手段を選択決定して居るのは、「誰?でしょう」。
殆どが、クラブ経営陣・GMか社長の判断で、その多くは、クラブキーマンとされる一握りの「独断」のケースです。
では、その当該経営者・GMか社長の判断根拠は、①現況苦境の原因分析、②現況からの改善・挽回可能性、③解任と新監督交代のプラスマイナス、の総合判断との答えが正解の筈ですが、そんな適正過程を経た上での、シーズン途中監督交代は、現実には皆無です。
実際、その殆どの場合が、
①現況苦境の原因は[監督]に在る、とされた解任ですが、
監督責任ならば当然在る筈の、[現在チーム陣容に対する監督戦術選択の誤り、監督指導失敗による想定パフォーマンス未達]となり、現状の大幅変更を実施する筈ですよね。所が、恐ろしい事に、監督解任し交代してた直後に、[スタイルや戦術は継続、監督以外の指導陣ー大半コーチ陣継続]とのチームや新指導者コメントが大半・多発します。詰まりは、[元監督の能力や実行内容の誤りを変更する事無く]、単なる「監督の名前が変わるショック」と「解任監督が原因だったとの責任転化」こそが、本当の理由となっている訳です。
本当に、その監督が悪かったのなら、その監督を選別したクラブ経営陣も同時に責任を負う事が必然となる筈ですが、大半の監督交代チームが、そのまま平然とクラブ経営陣に手を付けず、その座に座り続けて居ます。
その実態は、何かに怯えたクラブ経営陣は、簡単容易な手段として[監督交代で責任の矛先を変え、自己保身を図り、シーズン終了後の追求に対抗する]との姿となります。
監督交代は、本当は、諸々の[理由付け]は無意味で、<選手へのショック療法>のための手段だ、と言う事ですね。
但し、今シーズン・離脱済み監督には、[現代サッカー〜高戦術強度サッカーの導入と実行によるハイパフォーマンス実現]とは真逆の監督も居た事は確かで、神戸の三浦・ロティーナの二人はその代表格でしたが、それ以外の解任された監督達は、現代サッカーの理解と習得は、現代監督必須能力として、学習・把握して居ます。と言う事で、今シーズン、神戸以外の監督交代は、①有力・中心選手の移籍離脱実施、と、②長期離脱選手大量発生による継続的戦力ダウン、との<どちらか又は両方>を理由とする、チームパフォーマンス大幅ダウンでの戦績低迷が、原因でしたし、現在発生する理由も同一です!
即ち、<監督解任とされる理由も責任も全く無い!>、監督に取っては<理不尽・納得困難なものだらけ>だ、ですね。
その、② 長期離脱選手大量発生は、Jリーグ運営陣が選択決定した【過酷を通り越した過密試合日程】で、[選手の科学的フィジカルリカバリースケジュール]を無視し、[選手の累積疲労過重による故障発生]を当然想定される事態を承知した<悪魔の決定>によるもので、これをチームやまして選手自身の責任、結局監督責任は帰結させた、Jリーグ運営陣・そのトップであるノノチェアマンの責任そのもの、、ですね。
そんな「ブラック職業」は、サッカー界でなければ、完璧に"訴訟もの"ですが、そんな不利益条項も契約内容に組み込まれる現状では、監督は覚悟するしかありませんね。
この様に、監督交代発生の本質は、余りに理不尽・可哀想で、全く、清潔さ・心良ささ、とは真逆です。
しかし、本来の[監督交代の効果]は、そんな汚れたものでは無く、<有効なクラブ・チーム向上手段>です。
それは、
⑴クラブの戦術進化・成長は、新監督による新戦術導入
実際、監督交代効果の最多実例ですし、我がコンサはその典型例ですし、大きな進化成長にトライ真っ最中ですね。以前も記載の通り、ミシャの日本歴は、2006年より早16年目ですが、日本にもたらしたミシャスタイルは、リーグ導入チームが拡大する共に、J1リーグ監督が、対戦し続け、なお現在も、有効・決定的対策を編み出さず、その威力に苦闘し続けて居る現在進行形スタイルだ、と言う事で、<コンサの大成長時代>を継続中、です。
戦績低迷で、以前なら当然解任のG大阪も、ミシャスタイル系・片野坂監督に監督継続を選択して居る理由も、その成長性にあるものです。
⑵同レベルの効果が、
選手プレーレベルアップ〜選手パフォーマンスを上昇させるチーム運営
監督は、目指すスタイルや戦術の実現のために、その適合性判定と想定パフォーマンスのフィルターで選手を判定し起用判断を実施します。それは、コンディションやトレーニングでのパフォーマンスからも、変数し、起用変化を選択しますが、それでも、監督の選手への好みや信頼感から、どんな公平を期する監督でも、起用傾向・偏重が産まれてしまいますし、実際、監督見落としもあり得るもの。
更に、選手起用戦略や思想・スタイル・直前選別方法などから、固定起用傾向、トレーニングパフォーマンスによる抜擢傾向、更に、経営・クラブ戦略から若手選手優先傾向など、その監督の色と傾向はどうしても産まれ勝ちとなってしまいます。
新監督は、多くの場合、[それまで埋もれていた戦力・パフォーマンスによるチーム強化]、[起用選手への試合出場競争意識刺激によるメンタルとパフォーマンス強化]を図るとの事から、<試合起用はフラット・全員一律>との、刺激を加える事が多発します。特に、試合出場機会が遠のき、出場意欲が倍化しそれまでベンチメンバー以上の飢えて強烈となったメンタルとパフォーマンスを期待出来る選手が、これまで以上のパフォーマンスを実行する事は多発します。
しかし、それも、新監督の傾向やスタイルが決定し始めると共に、一定傾向に成り始め、その効果拡大は限定されるもので、この効果は、期間限定となるものですね。
この様に、新監督の効果は、大きなものですが、
監督と同様、時には、それ以上となる重要事項が【コーチ陣能力】です。
日本では、コーチプロフェッショナルの確立が未だ出来ず、その結果が、コーチ陣能力の成長進化は酷く停滞のまま。
Wレベルでは、当然の、プロフェッショナルレベルの専門コーチ制も無く、監督を目指す段階としての指導者カテゴリーしかありません。
しかし、フィジカルは医療・運動専門領域、GKコーチ以外、攻撃・守備の専門コーチも有りませんし、シュートコーチ、ディフェンスコーチも、専門カテゴリーは無く、実態は、コーチ毎の個別能力に大差が起きて居るもの。一番重要な、選手メンタル、更に、選手生活コーチも、専門制は無く、コーチ毎能力は大差となるのは当然でしょう。
詰まりは、監督もチーム根幹として最重要中核ですが、同様、実際、具体的に選手を指導するコーチ陣の整備と改善、パフォーマンスアップこそが、チーム進化成長に直結し、逆にの失敗こそが、チーム戦績低迷を招く本質原因の一つとなって居る、との現実ですね。
我がコンサは、戦績低迷をもたらしましたが、その理由は、四方田ヘッドコーチ・長嶺コーチの喪失と、そのカバーとなるコーチ陣強化を怠り、トレーニング内容・フィジカルコントロール・シーズン展開を大きくレベルダウンさせ、その結果は、多数課題改善やコントロール失敗となり、試合パフォーマンスダウンを招いた、事でした。
他チームでは、監督の前に、コーチ陣強化を図り、具体的改善を果たし戦績挽回を図る事は、当然です。
コンサ課題です!
色々、監督交代につき考察してみましたが、Jリーグは、過酷な監督環境の中、真摯に、真正面から取り組む監督が、だからこそ、自己の色やスタイルを全面に出し、勝負して居る、との姿が浮かんで来ますね。
コンサは、名将・ミシャを、名将たらしめる様に、全力応援です!
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