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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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〜進化〜163)運命の一戦⑦完勝は[戦術勝利]によるもの・磐田戦分析

2022年09月12日

[運命の一戦シリーズ]は、シーズン残り8試合・順位も追い込まれた[C大阪戦]からスタートしましたが、
本日の2戦目は、[大勝]結果での連勝となり、文字通り[コンサの運命]を力強く打開し、また一歩前進させました。

リーグ11位以下のチームの、29節戦績結果は、
[勝利・勝点3]〜コンサ 1チームのみ、
[引分・勝点1]〜清水・京都・湘南・G大阪・神戸 5チーム
[敗戦・勝点0]〜福岡・磐田 2チーム となりましたが、
この結果は、事前想定では[下位チームの挽回・逆襲]予想に対して、[想定外・意表]な試合結果と言え、
・[成功]〜我らがコンサの1チームのみ、
・意地と根性でギリギリ・[引き分け]にまで、やっと持ち込んだのが、5チーム、
・それさえ[不成功で残り試合減だけ]としてしまったのが、2チーム 、と「運命が別れた]ものとなりました。
29節終了により、これら降格争い8チームの残り試合は、5〜7試合と相違は有りますが、[試合減]=[挽回や逆転のチャンス減少]となり、次節以降、益々[チーム運命を左右する試合]として、試合の意味と価値・重さを増加させ、メンタルは更に追い込まれる事態となりました。
コンサが掴んだ[2連勝]の意味と価値は、莫大なもので、本当に、チームの運命を開くものでしたね。
良かったです!

そんな昨日の勝利、試合内容を分析・確認します。

1.試合ポイント
先ず、(試合速報項目別データ)を確認し、ポイントとなるデータ・数値を点検です。いつも通り、前後半時間推移で記載です。
        コンサ       磐田
     前半 後半  全体  前半 後半  全体
支配率  54 60  60%   46 40  40%
走行距離 54 55 109km 53 53 106km
スプリント87 85 172回 61 77 138回
      ✳︎走り勝ち・スプリント勝ち
決定機数 10 13  23回  1  2   3回
シュート  8 11  19本  3  2   5本
枠内数   2  5   7本  2  0   2本
枠内率  25 22  26% 66  0  40%
得点    2  2   4点  0  0   0点
決定率  25 15  20%  0  0   0%
      ✳︎試合支配・全時間帯攻勢・枠内率と決定率はまぁまぁ
パス数  227    363   590本 211    123    334本
成功率  78 82  82% 74 70  70%
      ✳︎ゲームメーク良好・後半加速

この通り、全項目で、コンサが優位や圧倒で、[試合全時間コントロールの上攻勢継続となった]事を証明する数値データです。
正に"完勝"を証明し、攻守どちらも成功実現となった、ものでした。

その原因ですが、
①磐田戦術の乏しさによる戦術負け
磐田戦術は、[ロングボール放り込み・到達ポイントに殺到する攻撃]との単純戦術のみ、僅か1パターンしか無く、
コンサは、
・コンサ前線守備で磐田パス起点にチャージを掛け、有効パス出しを阻止、
・予想のボール到達地点では、複数連携での準備と守備で、ボール回収を図り、磐田の狙うショートカウンターを完封、との対策で機能させず、
それ以外攻撃パターンは無く、完全な戦術勝ちとなり、組織プレーや連携力を発揮させない事に成功。
②一方、コンサの多彩攻撃パターンに、[ポジション・選手数・個々マッチアップで劣後]となり、組織守備、メンタルでも、圧倒し続ける、との戦術勝負完勝。
③局面毎のマッチアップ=個の勝負でも、競り勝ち場面だらけの完勝となり、[個別能力勝負勝ち]。
④メンタルと実践プレーで、前試合・C大阪対戦での厳しさ=C大阪からの、強烈な球際強度・寄せの速さ・縦攻撃の速さと鋭さの感覚・実戦体験とは、比較ならない程、磐田の甘さ・格差が際立ち、
コンサは、磐田ハイプレスゼロも有り[フリープレーとなるビルドアップ]、時間とメンタルで[余裕と自由なパスプレー]で、コンサ選手は、のびのび・自由にプレー出来、当然、沈着冷静、最適判断となる、狙いすましたプレーとなり、精度・威力溢れるパフォーマンス全開となった、
 これら4事項により、コンサ戦術が想定・トレーニング通りに機能し、大量決定機を産み、残念ながら、ミシャ試合後コメントの通り「本当なら10点取れた試合」との話し通り、得点獲得漏れ・途中失敗が多数となるも、4得点の大量得点獲得となったものでした。

また、継続・最重要課題の「シュート決定力改善]は、「コンサ選手毎シュート内容一覧」で確認しましょう。
名前 シュート 同枠内数 枠内率 得点 決定率
福森  3本   1本  33% 1点 33%
金子  3    2   66  0   0
菅   2    0    0  0   0
高嶺  2    1   50  1  50
GX  2    1   50  1  50
興梠  2    0    0  0   0
ルーカス1    1  100     0            0
小柏  2    1   50  1  50
ゴンヒ 2    0    0  0   0

①シューターは、9選手で、全員攻撃実践でした。
②課題の枠内率は、不合格が、菅・興梠・キムゴンヒの3選手にとどまり、6選手が合格達成。
③決定力の根幹〜GKの届かないポイントシュートは、福森・高嶺・GX・小柏の4選手が合格、5選手が不合格で、改善傾向があるも、未だまだ未改善。
興梠は絶対に決めるべき局面2回も有り、2得点喪失でしたし、金子は、GK正面のパスシュートばかりで、ミシャコメントの「得点獲得漏れ」を指摘されるプレーでした。
流石の名手興梠も、焦りから、トレーニングでは絶対外さない場面に失敗する事も有る、との人間部分を見たものでした。

決定機=決定的場面・チャンスは、失敗・喪失すればする程、減少とプレッシャーが嵩み、結局、そんなチャンスも訪れない流れ・展開変化を産んでしまうもの。反対に、確実にチャンスを物にする、成功は、必ず次のチャンス・成功機会を導き、どんどん決定機が連続し得点加算、との好循環を生み出します。
次戦・横浜FM戦は、昨日試合とは比較とならない程の、厳しさ=球際強度・スピードと精度・走力勝負が待っており、決定機=チャンス数は激減は、予想・想定となるもの。
[数少ないチャンスに、確実に得点を実現する力・決定力]を目指すものですね。

コンサの各選手の活躍・躍動は、上記の通り、戦術勝ちによる、組織連携力発揮の事前想定プレー実現、との試合内容・展開が大きな要因ですが、個別能力も、キレキレやキラキラの、華麗プレーも多数発揮されましたね。
・福森・1.5年振りFK直接ゴールは、テクニックと沈着冷静と執念がこもった華麗FKで"これぞ!福森!"でしたし、
・GX得点を代表に、それ以外多数成功・決定機となった、コンサコンビネーション・ハイスピード・高精度・超連携は、ミシャスタイルの美しさと威力を現実とし、そのパスやドリブルワーク選手達の"真骨頂・快感と手応えの自慢プレー"でした。
・キレキレ選手は、絶好調で"魔術師復活"のGX、スピードとテクニックと闘志のルーカスのブラジルコンビ、スピード一級品の金子、元気の強メンタル・激しい上下動の菅、攻守の要・高嶺、安定と闘志の岡村、攻守の要2・田中駿太、途中出場で、解き放され能力発揮組では、我らがスピードスターを再証明の小柏、ハートと万能能力のキムゴンヒ、スピードスター2・華麗テクニックのスパチョーク、と、大活躍選手が大量です。
昨日試合で、問題・課題プレーは、興梠の2度の決定機シュートミス、金子のGK真正面へのパスシュート位しか無く、ほぼ完璧プレーで埋められた試合で、ミシャコメント「想定以上の得点獲得」にまで到達した、大成功試合、と言う事でした。

2.次戦以降への課題
⑴先ずは、順位と到達地点の確認から。(調整:残試合数差を調整)
順位11位と、1順位UPし、9位浦和へ勝点5(調整8)、10位名古屋へ勝点3(調整3)、となり、浦和・9位は遠いが、名古屋は射程圏でしょう。逆に、下位は、試合残数調整後の想定順位で、降格圏・16位想定・G大阪と、勝点8で、残り6試合の中での[2試合差分]は、連敗が重ならない限り、安全感が上昇したものとなりました。
⑵その前提で、これからの6試合の試合方針は、ミシャコメント通り[目の前の一戦・試合に全集中し、勝利を目指し、勝点積み上げの順位上昇と残留達成]との闘いである事は、自明の理ですが、同時に、来シーズンの飛躍と準備を重ね、[ミシャスタイル=攻撃スタイル]の徹底と進化を追求し、個別選手毎の、適合性と実際パフォーマンス拡大を図る、との残シーズン戦略となるものですね。
具体的には、現在主戦術の[オールコートマンマークプレス、マンマーク型ハイプレス]、併用する[コンサ式ミシャスタイル]によるチームプレーレベルアップとパフォーマンスアップを図る、となる訳です。
ここにブレも、揺らぎもありません!

⑶主要課題としては、
①一戦毎勝利への対戦準備徹底
②重要チーム課題改善
③個々選手の能力・レベル・パフォーマンス上昇  、に成ります。
④チーム関係者ーコーチ陣能力改善、経営力強化となる体制整備
⑤来シーズンチーム編成への戦力整備・強化〜チーム構成に向けた、新戦力獲得、既存戦力の新陳代謝~放出・契約更改、

①試合対戦準備は、対戦毎、フィジカルコンディションコントロール、戦術実践パフォーマンス維持拡大に、対戦チーム対策が加わり、更に、起用選手・試合起用が焦点となるもので、週替わりのメニューとなり、これからブログのテーマの一つとなり、そこで記載して行くものですね。
問題は、
②と③で、
②重要チーム課題は、
・シュート決定力改善
・オールコートマンマークプレスの最適な試合活用法・パターン確立
・加入・合流選手のチーム融合、戦力化推進
の3項目。
③個々選手改善は、若手選手・新加入選手・中堅選手・ベテラン選手で、その目的・方法が異なり、個別課題は相違します。
・ベテラン選手は、選手寿命直結のフィジカルレベルダウンを防ぎ、経験値を活かし、チームの求めるプレーへの深い認識と実践を果たす事が、チーム存続・将来契約獲得の源泉となる、との事で、フィジカル課題がメインテーマ。
・中堅選手は、戦術意識とフィジカル・テクニック成長がトップ到達のピーク時期となり、自己最高パフォーマンス発揮・チーム中心メンバー確立を図るもの。試合出場・そこでのプレー実績と評価・契約内容アップ、時には、代表選出など、選手全開の活躍と、レベルステップアップによる成長を目指す。
・若手選手は、戦術理解と実践、個々パフォーマンス上昇、チーム中心メンバーへの成長を図る、
となり、試合とトレーニング徹底を図るもの、となります。

④の体制整備とコーチ陣能力アップ、⑤の契約更改と来シーズンチーム編成と整備は、正に、シーズンオフ後に亘る課題となります。

この様に、残りシーズンで、
・勝点積み上げにより、残留確定と、順位アップを狙うチーム目標と方針、
・個別重要課題改善、
・個々選手成長
・チーム、来シーズンへの準備、
を図る時期・期間、努力邁進、戦績と成長となるもの、です!



 


post by yuukun0617

12:50

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