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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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2023年05月30日
前ブログで、現時点でのリーグ動向を点検確認し、
⑴失点阻止スタイル=守備主導戦略がここまでのリーグ動向
⑵その影響で、得点力低下→勝ち切るから負けない試合指向→勝利数減少→勝点3確率低下→上位〜下位まで勝点差縮小・僅差
⑶その中、上位進出可能の決め手が、勝利数増加=勝点3確率アップ←得点力高レベル必要、となり[得点力高レベル=攻撃力チーム]との条件が必須→現在、そのスタイルチームは、神戸・横浜FM・コンサ、3チームのみで、ここからの急躍進が予想され、上位3チームを形成する、想定が濃厚
との結論となりました。
今回は、その続編で、[現時点のコンサ課題]の点検確認です。
試合前後ミシャ監督コメントや選手コメント、各種マスコミなどで、その都度、コンサ課題の指摘がされていますね。
・概ね毎試合、選手は最善の努力をしてくれている。観る人にも楽しいサッカーは出来ている。
・決定機やチャンスを作れてはいるが、決め切る事が出来ていない、足りない。
・故障離脱が続出し、チームが完全な状態となる事が少ない。
・安い失点、自らのミス、の失点や敗戦。
・相手チームより多く得点を取るスタイル。 、、、
しかし、印象や感覚的なものが多く、データからの点検による、現時点課題を確認してみます。
データ値は、リーグ公式データから。
1.選手構成
<誰が各項目の主体・中核か>の観点をランキング形式で確認。
項目 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 中核
⑴攻撃全体 金子 田中駿福森 荒野 菅 浅野 小柏 7名
⑵攻撃パス 金子 田中駿福森 荒野 岡村 5名
⑶クロス 金子 小柏 菅 田中駿福森 5名
⑷ドリブル 金子 浅野 菅 3名
⑸レシーブ 金子 浅野 小柏 荒野 田中駿 5名
⑹ラストパス金子・福森 小柏 田中駿・浅野 菅・荒野 7名
⑺アシスト 小柏 金子 浅野 ルーカス田中駿 5名
⑻守備全体 岡村 田中駿福森 菅 ソンユン 菅野 金子 7名
⑼ボール奪取 岡村 福森 田中駿荒野 金子 宮澤 菅 7名
⑽シュート 浅野 金子 菅 小柏 荒野 青木 田中駿・ゴニ8名
⑾出場試合数 15・15スタメン~田中駿・福森・岡村・金子・菅
15・14スタメン~浅野、14・14スタメン~荒野、13~中村・宮澤 9名
攻撃は、
構築 ~金子・田中駿・福森が主体
サイド~金子・小柏・菅・田中駿が主体
ラストパス~金子・福森・小柏に、田中駿・浅野、菅・荒野が主体
シューター~浅野・金子・菅・小柏が主体
守備は、
全体~岡村・田中駿・福森・菅に、GK主体
奪取~岡村・福森・田中駿・荒野・金子が主体
結論;攻守兼務選手だらけで、「全員攻撃全員守備」
その中、金子・浅野・小柏・田中駿・福森・菅・岡村・荒野の8選手が攻守の中核であり、活躍選手です。
所謂「替えの利かない選手」で、その出場継続が重要ポイントです。
2.チームスタイル点検
コンサのJ1リーグ順位で確認すると、
⑴セットプレー 指数8位・成功率3位・得点4位
⑵ロング速攻 2位 6位
⑶ショート速攻 3位 13位
⑷左サイド攻撃 18位 8位
⑸中央攻撃 4位 10位
⑹右サイド攻撃 3位 3位
⑺コンパクトネス 横18位 縦14位
ワイド 1位 5位
⑻ハイプレス 12位 2位
①評判のセットプレー得点
リーグ1位は既に過去の事で、現在(シュート)成功率3位・得点は4位です。
②完全に「カウンター」ストロングチームです。しかし、それに加えたビルドアップ・パスサッカー戦術の複合戦術チームです。
想定とは相違した「ショートカウンター低成功率」は、
[その回数=決定機前プレー成功は多数]で突破展開にまで到達するも、
【ラストパス低精度】が原因で、「シュートプレーに至らない」数が多数、という事です。
③右サイドは「チームストロング」との数値・レベル到達も、【左サイド攻撃力改善】と【中央突破・コンビネーションやスルー・縦パス改善】が必要。
④リーグ主流の[コンパクト・密集陣構築]スタイルとは、真逆・反対の「ワイド陣」で、「選手間距離がリーグ最長」スタイルとなり、【個々のマッチアップ対戦能力必須】であり、また、「弾力的な集散」で、「攻撃場面でのよりワイド場面」と「コンビネーション場面では集合」と、局面・場面毎に「集合と離散」を使い分けるスタイル、だという事で、他チームの様な「一律一定(指示)距離の固定布陣」スタイルは、過去スタイルであり、これからのスタイルこそ、攻守や、場面毎に「変化・変動し、最適配置を継続していく」戦術・スタイルの時代、だとして、他チームに「先行・進歩」しているもの!
⑤ハイプレス実際値は、想定を大きく超えていますね。
「オールコートマンマークプレス」は基本スタイルとして邁進していますが、
「マンマーク型ハイプレス」作動は、現在、「フルタイム指向」は既に変化し、「試合展開・場面・局面で、作動・待機を使い分ける」スタイルです。
差の変化理由の有力原因は「選手フィジカルの急激消耗による、チームスタイル作動低下、機能低下」で、痛い失点を重ねた事にあり、「今シーズン・抜本改善策として、全選手・フィジカル大幅上昇による、試合消耗にも耐えきるフィジカル構築」を狙うも、その取組結果は「激しいトレーニングによる過超疲労・負担による大量故障離脱発生」となり、抜本改善とはならず、今シーズンは、「オールコートマンマークプレス・フルパフォーマンス時間」を管理し、「作動・未作動」を使い分けるスタイルとしています。
その結果、特に、オールコートマンマークプレスの「作動スイッチ」プレーとなる、「マンマーク型ハイプレス」は、展開・試合内容・推移、場面・局面で「作動・実施」がオンとなり、しかし、その場合は、「フルパフォーマンス」で、「高い成功率」を実現しているものです。
しかし、トータルでは、昨シーズンまでの「ハイプレイ成功・ボール奪取、そこからのショートカウンター・得点獲得」は減少したものですね。
【ハイプレス実施度12位】は驚きで、
より「考え抜かれ、洗練され、チームに合致した」スタイルへの変身・成長となっています。
3.今シーズンのコンサ推移確認
ここで、今シーズンを月単位で分離し、その月毎の変化・推移を記載します。
戦績 得点 失点 平均 シュート
月 試合 勝–分–負 勝点 点 点 得点 失点 決定率
2/3 5 1–3–1 6 7 7 1.4 1.4 10.6%
4 6 2–1–2 7 13 13 2.1 2.1 19.6%
5 5 3-0-2 9 12 7 2.4 1.4 16.6%
①2/3月<4月<5月と、順調に[月間勝点]が増加していますが、
その理由は、
得点数=平均得点 1.4<2.1<2.4と、獲得得点が増加の実績、
失点数=平均失点 1.4<2.1<1.4と、4月増加も、5月減少に成功し、2/3月期値にまで到達。
と、攻撃力向上、守備力向上となっています。
更に、
得点数が、月単位で、ランクアップしたのは、
シーズン開幕・スタート月は、シュート決定率=シュート精度が低レベル、
4月に、大幅改善を果たし、シュート数=チャンス数は同程度でしたが、決定率アップで、得点増加。
5月は、前月のトップレベル・シュート決定力・率はやや低下するも、高レベルを維持、シュート数増加で、得点数増加となりました。
この5月のシュート決定率・精度は、今後の標準値となっています。
そして、現在、リーグ順位は、シュート数3位、シュート決定率2位、とトップレベルに到達との、数値評価が出されています!
4.「シュート精度」課題
ミシャ監督試合後コメントに一番出てくる勝敗の分かれ目ポイントが、[チャンスを決め切る力=シュート決定力=シュートプレー精度の不足]ですね。
間違い無く、「相手チームより多く得点奪取による勝利」=[撃ち合い勝ち]を標榜するコンサでの、最大重要点が、攻撃の最終点プレー[シュートの成否]、だと言う事は確定しています。
しかし、ミシャ監督が嘆くほど<選手のシュート精度は低いのか>、との現時点内容を確認します。
その答えは、意外にも、結論を先に少しだけ露出すると、
[高精度選手]の存在と[低精度選手]占率、の問題だと言う事なんですね。
では、シューターとなった全選手のシュート内容一覧を記載します。シュート数の多い順に記載です。
順位 シュート数 選手 得点 決定率 評価
1 29本 浅野 8点 27.6% ◎
2 28 金子 7 25.0% ◎
3 25 菅 3 12.0% △
4 20 小柏 4 20.0% ○
5 15 荒野 1 6.7% ×
6 13 青木 1 7.7% ×
7 10 田中駿 2 20.0% ○
ゴニ 1 10.0% △
9 8 岡村 1 12.5% △
10 7 宮澤 0 0 ✖️
福森 0 0 ✖️
12 6 小林 2 33.3% ◎
ルーカス0 0 ✖️
14 5 ミラン 0 0 ✖️
中村 0 0 ✖️
16 4 駒井 1 25.0% ◎
チェック1 25.0% ◎
18 1 中島 0 0 ✖️
これが、今シーズンの全シューター・シュート内容です。
①「全員攻撃」スタイルから、最終盤CB選手のシュート数ランキングも高く、[18選手]のシューター数は、リーグ断トツ1位です。
シュート数の大小は、ポジションによるもの、では全く有りません。
それは、【選手シュート意識の強弱】によるもので、<[シュートする勇気と意思]を保有する選手か、否か>、が決め手と言う事です。
【本来シュート数が多く無ければならないポジション〜FW・前線MF・SH・守備MF選手のシュート数の少なさ・不足は、全員攻撃姿勢と逆行する選手姿勢、で大きな問題】です。
②シュート決定力=シュート精度が、コンサの大問題とされ続けて来ましたが、<現在・現時点でも、そのまま、コンサの大課題でしょうか?>
答えが、決定率評価選手状況で、
決定率20%超〜◎表示
1位33.3%小林〜2位27.6%浅野〜3位25%金子・駒井・スパチョーク の[5選手]
決定率15%〜20%○表示
6位20%小柏・田中駿太 の[2選手]
で、【シュート決定率優良◎○選手が、7選手】もいる現状です。
但し、現在、故障離脱中の小林を除いても、[シュート決定率優良選手6名】との内容は、間違い無く、リーグトップでしょう。
結論として、【シュートは、この6選手に集め、シュート実施】とのプレー数・占率を上げる事が、得点増加直結】となり、戦績上昇を果たす事となります!
③問題・課題選手は、
●シュート数が少な過ぎる=不足選手と、
●シュート決定率低レベル選手で、
選手自主性だけでは、これまでの実績しか出せない事実から、自主性から、個別課題設定、その課題とりくかを放置させず、改善努力・取り組みを求める、厳しさが必要です。
決定率10%〜15%△表示
8位12.5%岡村〜9位12%菅〜10位10%ゴニ の[3選手]
は、自主性により、改善努力を図りますが、
決定率1%〜10%未満×表示
11位7.7%青木〜12位6.7%荒野 の[2選手]
決定率 0%✖️表示
最下位0%福森・中村・ルーカス・宮澤・ミラン・中島 の[6選手]
【8選手・緊急シュート精度トレーニング・取り組み】に課題・問題は、集約している、と言う事です。
そして、現時点、チームシュート決定率は、[15.7%・リーグ第2位]で、
優良選手の取り組みと努力による、チーム大幅改善に成功し、その結果が、5月戦績急上昇となった、
今後は、特定課題の[シュート数不足選手改善]、[該当8選手のシュート精度集中改善]、と言う事が、
改善課題であり、その改善はそのまま、チーム力上積み・上昇となり、戦績を更に押し上げる源泉となる、との結論ですね。
とても、面白い点検・確認となりましたね!
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