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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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〜進化〜222)コンサとW基準~マンチェスターシティとの具体的相違点

2023年10月05日

リーグ理事会関連データとして、
JリーグチームとW基準最高峰のマンチェスターシティとの[相違点]分析が10/4リリースされました。
比較は、対戦試合「横浜FMvsマンチェスターシティとの(MC)〜3-5MC勝利」試合の試合データ分析で、「W基準との格差判明」を目的とした、とても興味深いテーマでした。

その内容は、該当試合Jリーグ「横浜FM」との試合でしたが、
横浜FMと多様な共通項目の有るコンサにも、そのまま当て嵌まる内容で、
[コンサとW基準との格差と課題点]が、明らかになるもの、でしょう。
では。

先ず大前提ですが、この対戦両チームスタイルは、
極めて似た.近いもので、「ビルドアップ型で、ハイプレスチーム」で、コンサも同列で、Jリーグ複数チームスタイルです。
即ち、現在スタイルの究極・進化形の流れ・線上に、
                                 →→   進化 →→
[同スタイルチーム]〜[横浜FM]〜〜〜[MC]〜〜、
          [コンサ]、
となっている訳です。
そのため、項目対比は、項目の進化の線上に、パフォーマンスが有り、「その差」がチーム格差となります。
各種項目を対比した所、顕著な相違・格差項目が、10点の多数で指摘されましたが、コンサ該当・項目を記載しましょう。
では、順番に解析です!
[相違・格差決定的ポイント]
⑴[オフザボールの動き]量不足
全体走行距離格差は無いが、
[相手陣内保持時間      MC1183秒〜FM388秒]
[ボール保持時走行距離 MC39.2km〜FM27.1km]<△5.5km不足>
     =
[裏抜け回数]大幅格差不足-オフェシブアクション MC82回〜FM44回 <半減>
[AT・ロスト後5秒以内リゲイン(ボール再奪取)数]大幅格差不足 MC7回/20回〜FM1回/9回  <総数・即時奪回も、酷い大差課題>→原因:保持時ポジションバランス再構築で、保持時も自分マークを捕まえ易くする予防的マーキングと、危険スペースをケアする予防的カバーリングの有無
*コンサでも、裏抜け回数は、小柏だけに集中し、その他選手はごく僅かで、1〜2回/試合しかありませんが、MCは、攻撃の要プレーとして、FWハーランドだけでなく、サイドハーフ・インサイドハーフも、2桁以上の、オフザボールプレー数がある訳!
AT・即時奪回も、多くて2〜3回/試合で、W基準は、その倍以上!
それが可能とする、予防的マーキングと予防的カバーリングこそ、コンサ失点パターン打開・是正の解決策、ですね。
コンサのW基準への課題は【オフザボールプレー量の大幅拡大〜具体的には、裏抜け回数倍増と、即時奪回プレー、予防的マーキングとカバーリング徹底】に集約です!

⑵[CBのロングフィードの重要性]格差
大差項目に[バイパス数]回数が重要です。
バイパス数とは、「相手選手を飛ばす(置き去り)パス」で、MC882名〜FM412名<半分と大幅不足>
更に、その数順は、最多・CBラボルチ45分で117名、2位・CBディアス45分で69名、3位SBカンセロ66名と、ボランチファラン66名と、DFとボランチだ、と言う事です。FMは、同ポジション選手は、半減以下で、大きな差となっています。
*コンサは、「コンサ式ミシャスタイル」として、GK・CBのロングフィードは常態ですね。この課題は、【コンサはW基準達成!】との項目です。

⑶[減速力・停止力・方向転換力不足]
MT・ATで、直近相手選手距離比較で[1m以上詰め切れず]、[裏抜け時トップスピード大差][方向転換角度が浅い]との、3項目格差が大きく、減速力・停止力・方向転換力フィジカル差が原因。
*コンサも、全くトレーニングしていない項目で、【低レベル課題】

⑷[マンツーマンとゾーンの使い分け]
MC・FM、コンサも、同スタイルですが、その使い方のレベル格差が有ります。
「ハイプレス」は、Jリーグでも主流となり、MC・FM両チーム共に、攻撃の主戦術、ですね。ハイプレスは[マンツーマンプレス]だと言う事を理解下さい!
ハイプレスで、相手ボールホルダーのDF選手やボランチへのチャージは、より近接した位置からの即時連続チャージとなり、その時、マンツーマンでマーキングしている訳です。
しかし、その使い方は、かなりの差が有ります。それが、明らかになるデータとして、両チームのスリーライン位置データです。
       3ライン MC    FM  対比

ハイプレス   FW  84.6    80.5m  △4.1m マンツーマン
ハイブロック  MF  70.0    62.9  △7.1m マンツーマン
        DF  51.0    49.2  △1.8m        
        横幅 44.3    41.7  △2.6m  ワイド化

ミドルプレス  FW  64.4    63.1  △1.3m
ミドルブロック  MF  51.6  48.9  △2.7m  
        DF  39.2  39.4  +0.2m
        横幅 42.3  41.0  △1.3m

ロープレス   FW  47.7  49.0  +1.3m
ローブロック  MF  36.2  35.7  △0.5m
        DF  27.2  27.2  ±0m
        横幅 38.6  39.4  +0.8m
「ハイプレス(ハイブロック)」では、
FWラインだけでなく、MFラインも「マンツーマンプレス」だと言う点が、最大の相違点ですね。自陣守勢の「ローブロック」場面は、「ゾーンプレス」となり、前進の「ミドル~ハイ」場面は「マンツーマン(マンマーク)プレス」です。
*コンサは、正に「MC・W基準」そのもの、という事で、近時の「オールコートマンマーク」と「自陣・リトリート・ゾーンブロック」との使い分けは、MC・W基準からは、不徹底・消極的過ぎるとの、対比を証明してくれますね。
【ハイ・ミドル場面、マンツーマン(マンマーク)より徹底】課題です。

(5)[DF・DMFの持ち上がりドリブル多用」格差
相手前線[ハイプレス]も、DF選手がそのまま持ち上がりドリブルされると、「前線まで付いて行けず、マークを外し、数的不利を発生させ、マークのずれ時に、適確パスを通される」事態を狙います。そのための「同ポジション選手のドリブル」が、MC・W基準で、FMと大きな格差を生んだもの。
*コンサは、CBの持ち上がりドリブルは、常態プレーですね。【この課題も、W基準到達】です。

(6)[ビルドアップでのレイオフパスの少なさ]
「レイオフパス」とは、
マンツーマンのハイプレス対策として「相手を背負っている前線・中盤味方選手-の縦パスで、ワンタッチで、サポートの3人目選手に落とすパス」ですが、MC多用し、FMハイプレスを外していました。対するFMには、レイオフパスが一切無く、ビルドアップ安定化・縦に速い攻撃に、大きな格差となっていました。
*コンサは、この「レイオフ」を多用する意思・方針が定着しています。FMより遥かに進化しています。しかし、「プレー勇気・マインドの弱さ」から、その励行にバラツキがありますね。【レイオフパス多用・活性化を徹底】です。

いかがですか。
MCは、我々現在指向スタイルの「先・進化形チーム」で、現在の選択と判断の正当性と、世界基準への道、だという事を証明するチームでした。
意外にも、「驚く程、近接点まで到達している項目がある事、なお、未だまだ未徹底・追及必要だとも証明」してくれる内容でしたね。

現在のスタイル・方向性・指針の「証明チーム」だ、いう事で、自信をあらためて固め、急前進へ勢いづけて行きたいですね!

   


 


post by yuukun0617

21:51

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