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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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〜進化〜133)参考:リーグ潮流スタイル分析.従来型との相違点?!

2024年06月28日

 昨季から隆盛し、今季は完全リーグ制覇との前半戦結果を出した「潮流スタイル」を分析してみます。
他チームですが、同スタイルチームが増加し、対戦上の狙い確認ともなり、ご参考として、分析してみたいと思います。

1.そのスタイルとは、
ズバリ[非保持型・擬似カウンター・ハイプレス]スタイルです。
 このスタイルの誕生は、
それまで最強スタイルとして主流・王道だった[ボール保持・ビルドアップ型・ハイプレス]スタイルへの対抗戦術として生み出されました。
即ち、それまでの、ボール保持型=ボール支配率を上げ、ボール支配時間を拡大し攻撃時間帯拡大・守備時間帯縮小を図るパスサッカースタイルで、自陣からの攻撃切り替え・トランジェクションでは、GK・DFラインによるビルドアップで、陣形前進と相手FW陣の第1守備ラインを突破、更に、全体前進で、中盤より前選手が多数となり、コンビネーションやサイドのワイド活躍で、相手ゴールまで前進・侵入し、決定機から得点奪取、とのスタイルが、全員攻撃に近づき、最大攻撃力を発揮するとの発想スタイルです。
 そして、そのスタイルの本来弱点は、
①中盤までボールを運ばれた後の攻勢時間帯での、ボール奪取からのハイラインを突いたロングカウンターと、
②攻撃トランジャクション場面のビルドアップでのハイプレスによるボール奪取からのショートカウンター、でしたが、
①には、ハイライン裏をカバーする、スピードと守備力と高さの揃った高能力DF配置(横浜〜2021チアゴマルチンス・2022畠中など)でカバー策を資金力保有チームは対応、低資金力チームは失点増加、
併せて、そもそも、最前線でのボール奪取回数自体問題で、超強力チームはそのまま攻め倒し得点奪取とする、最前線でもパス精度を低下させない高能力攻撃選手を配置する、との対策や能力を持つチームは、ハイラインへのカウンター回数が少なく、圧倒的な得点獲得攻撃を完遂していたもの。
しかし、コンサの様な、攻め倒し得点狙いで、実際、リーグ最多得点を誇った時期もありましたが、得点獲得力が相継ぐ主力離脱で低下となり、同時に、最前線パス成功率も50〜60%台で、そのロスト分、ロングカウンターをくらい、上記のハイライン守備の低さから、リーグ最多失点チームともなりました。
しかし、コンサは別として、複数の同スタイルチームは、高い得点力と守備力により、リーグ制覇を続けた訳でした。
この事態に対して、堅守速攻型から脱却出来ないチームの中、個別選手能力をストロングとする、神戸と広島・名古屋グループが、更にその時点でリーグ主流スタイルを崩す戦術を編み出したものが、現在リーグ潮流となった[非保持型・擬似カウンター・ハイプレス]スタイルでした。
その最大ポイントが、[擬似カウンター]で、従来の堅守速攻のカウンターとは根底から異なる思想のスタイルです。速攻スタイルは同一ですが、その狙いと意図は真逆ですね。
即ち、
従来の速攻・カウンターは、最前線FWなど攻撃選手へロングパスを届け、そのパス成功が、そのままラストプレーやシュートに連動を狙ったスタイルで、その最大ポイントが、ロングパス成功率にあり、それは、高能力パスレシーバーと、高精度パサーの、出し手・受け手のどちらにも高能力選手を配置し、その個々選手能力と成功率を軸としたスタイルでした。
しかし、新たな新スタイルでは、[擬似]カウンターの名の通り、カウンター成功は本来狙いでは無く、言わば「偽物」で、狙いは、[そのロングパス落下地点でのボール奪取]にあるスタイルです。
それは、予め、チームで決めた相手陣ポイントに、受け手役選手だけで無く、複数選手を殺到させ、受け手選手がレシーブ成功したらそのままラストプレー攻撃、成功せず相手守備陣がボール保持ならその選手に、ボール保持の瞬間タイミングを狙い、一斉チャージし、強引にボール強奪を図り、直ちに、そこまで詰めている複数選手連動のショートカウンターで得点奪取、仕留める、とのスタイルで、このスタイルには、レシーブ能力も必須では無く、普通プレーヤーの連動で、従来型強力チームも仕留められるスタイルです。
その誕生は、2023神戸の、イニエスタ後の低迷・混迷を、個々能力の高さを活かすスタイル変更の中、武藤や大迫・山口の代表クラス選手が対戦の中から生み出したスタイルで、スタートチームは、高能力選手による圧倒的なスタイルとなり、あっという間に、それまでの主流チームから、リーグ主役、チャンピオンを奪う成果を示しました。同時期に、福岡でも、それまでのストーミング+マンマークスタイルをブラッシュアップする形で、監督主導で同スタイルを導入し、そのまま、リーグ戦順位とはなりませんでしたが、ルヴァン杯で爆発的成功となり、優勝を掴みました。
その流れと、これまで主流スタイルとの激闘は、大注目でスタートした今シーズン、正に、そのスタイルで全開したのが、町田と神戸、福岡、その派生型・鹿島とC大阪で、今季、リーグ上位を独占する威力を発揮しているものです。町田の選手層は、J2・3選手と大卒選手、それに、中心ラインに代表クラス選手を揃える、とのこれまでならば、決してリーグ上位は困難な選手層で、普通能力選手でも、戦術徹底を実行する限り、これまでのリーグ上位撃破は可能、との想定・計画を成功させた現状でした。

2.リーグ動向
リーグの各チームは、この潮流スタイルに合流の、神戸・町田・福岡、派生系鹿島・C大阪〜上位チーム
従来スタイルを追求する、川崎・横浜FM・コンサ・新潟・鳥栖・湘南・京都・磐田・東京V〜下位低迷チームだらけです。
その中間系・従来基本形で、攻守バランス型の、広島・G大阪・FC東京・名古屋、と、リーグば大きな分岐期を迎えています。

この通り、コンサスタイルにとっては、極めて難しいスタイルが、リーグ全盛、主流となっているものです。
川崎や横浜FMの低迷も含め、抜本策が出てこない限り、これまで主流チーム低迷は継続、との予想が極めて濃厚です。
これらチームの唯一手段は、得点獲得勝ち・攻め倒し、しか見当たらない状況だ、と言う事ですね。
また、コンサでは、隆盛スタイルチーム対戦よりも、それ以外チーム対戦で戦績確保が、間違い無い戦略だ、と言う事ともなります。対戦チーム毎、試合対策と展開予想は大きく変化させる対策が重要だ、となります。


post by yuukun0617

11:55

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