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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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2025年03月24日
岩政監督の勝利後インタビューに、試合の全体像が現れています。 それは、 「・想定通りとはならなかった試合 ・反省点の多い試合 ・身体も動かなかった、闘いも苦しい展開で、修正に修正で何とか対応 ・今日も、課題が出て、それも含め取り組んでいくしか無い」、との発言です。 即ち、 「対戦対策・戦術は失敗し、懸命な修正を何度も重ね応急対応し何とか勝てた。 選手も、身体は重く、運動量も低下し、積み上げて来たプレーに、課題も出て、これから取り組むのみ。 次戦・ルヴァン試合から、ホーム連戦で波に乗りたい。」、と言う事です。 [戦術負け・運動量低下・課題発生試合を、修正の連続で勝ち切った貴重勝利]ですね。
これまで、千葉戦〜山口戦〜秋田戦と、試合内容を改善・上昇させて来た流れとは真逆の内容低下試合で、この「出来の悪い試合を勝ち切った幸運勝利」、との試合でした。この評価は、吉原宏太コメントも完全一致でしたね。しかし、岩政監督が勝利コメントにも拘らず、そのまま発言していて、明らかでした。 岩政監督の性格が分かって来ましたが、「ホントに嘘が無く、率直・正直に・話せる範囲まで話そうとする真摯な人柄」なんですね。選手時代から指導者となっても、変わらず続けているスタイルです!
では、試合内容点検を、速報試合項目データから、実施です。 1.速報試合項目別データ・数値 先ず、データを記載します。通例通り、前後半別記載です。また、決定機・走量は、公式値が無く、試合観戦カウントと印象評価です。 [項目別データ] コンサ 愛媛 前半 後半 全体 前半 後半 全体 支配率64 58 58 36 42 42% 奪位置36.6 32.4 34.5 36.3 37.9 37.1m 走量 △ △ △ ◯ △ △ 決定機 7 6 13 4 3 7回 シュート8 5 13 4 5 9本 枠内 1 2 3 2 1 3本 得点 1 1 2 1 0 1点 パス 321 182 503 148 186 334本 成功率78 75 75 61 68 68% [評価] ①支配率コンサ60%付近で、均衡想定では無く、コンサボール保持・愛媛非保持。 ②平均ボール奪取位置は、両チーム共に、自陣の高めのミドルと、低位置。コンサハイプレス回数前半8/8(成功/実施数)・後半3/3で、後半ハイプレス停止でした。 ③走量は、コンサ想定以下で、気温22℃・湿度25%による低下、愛媛の低下は僅かで、「走り勝ち」想定破綻。 ④決定機は、コンサ優勢も前試合より大幅減少です。未発表ですが、30m進入・PA侵入数は恐らく、減少しているものと推定します。それはその前提の、サイド突破数減少で、同点弾・逆転弾2得点はクロスからの得点ですが、試合全体では、かなり停滞、特に左サイド消滅が大きかったもの。 また、愛媛の想定外[5-4-1]堅守速攻戦術の、スペースが無い局面攻撃との状況も大きかったです。 ⑤シュートプレーは、前試合の低レベル選手が改善せず低レベルで、低精度で、得点実現を低下させる状態は改善されていません。本来ならば、4得点が適正得点で、2得点失敗!との実態です。 ⑥パス成功率の酷い低率=大量ボールロストで、選手毎の格差・乖離と、個別選手課題未改善が、問題本質です。 成功率低下=ロスト多発は、当然、パス交換途中停止となり、パス数低下直結で、攻守のチームプレー・途中停止多発、です。 ⑦サイドチェンジパス、特に、対角線ロングパスは皆無・ゼロで、コンサストロング喪失の異常状態でした。これも、愛媛5バックで、サイドスペースを埋められ、マークが外れた逆サイドが皆無で、ボールレシーブエリアに愛媛選手が存在しているため、パス選択外し、との想定外状況でした。 2.試合分析・評価 上記のデータを基礎に、試合分析・点検です。 ⑴事前想定・対策が外れた[戦術負け]と[連続修正]
愛媛は、前試合の堅守速攻型とは真逆の[ポゼッション・ビルドアップパスサッカー・3-4-2-1]、との事前戦術想定で、ハイプレスで相手ビルドアップを狙い合い、スペースも多い、トランジションスピードとコンビネーションを競う攻撃勝負、との想定と対策でした。 しかし、愛媛・石丸監督、チームが用意してたのは、想定とは真逆の、 [堅守速攻・5-4-1ミシャ守備スタイル]でした。 その意図は、 ①5Backで、左右のスペースを全消しで、コンサストロング・近藤右サイド、前試合では青木左サイド突破を防ぐ。 即ち、サイドのスペースへのポジショニング・進出自体を無効化し、周辺選手連動の複数守備で完封する、更に、その狙いの、サイドチェンジパスも封じる、とのコンサ攻撃対策。 ②堅守速攻で、コンサ典型失点パターンを突く、「自陣でボール奪取からのトランジションスピード勝負で、コンサ弱点・サイドクロスから攻撃と、CBのロングボールレシーブ場面を襲う」速攻を用意。 ③コンサとの「パス交換・コンビネーション勝負・ハイプレス勝負・マンマッチ勝負」を回避し、「複数選手・チームプレー対抗」との狙い。 でしたが、 岩政の愛媛対策が、かなり事前想定内容に絞り込まれ、限定的だったため、完璧に「戦術・対策負け」としてしまいました。 それでも、トレーニング成果の、チームプレーにより、かなり抵抗の中、前試合の絶好調からは大きく減退しても、色々な攻撃パターンを試し続け、チャンスメークから同点までもって来れた前半。そのまま、青木と長谷川をポジションチェンジなど試行錯誤をトライした上で、 後半55分2枚替え選手交代から、戦術変更し、[3バック・3-4-1-2]とし、更に、70・77分3枚替え選手交代で、選手ポジションチェンジと、連続修正を連発し、50分から愛媛も、ポゼッションアップ・非保持を変化し、攻撃を増加させ、そのため堅守から、スペース発生との局面への転換となり、コンサ逆転弾・クロス攻撃が成功した展開で、かなり想定と真逆・不透明で、懸命な「修正連続」により、ギリギリの勝利獲得、との展開となりました。
⑵失点原因〜甘い守備の原因は未改善・連続
本試合の失点、被決定機のどれもが、[守備の甘さ]による、ミス絡みでした。 岩政監督コメント「極めて根深い問題」で指摘、更に、多数解説でも指摘されている問題が、[コンサチームに根深く浸透している、マンマーク思考・意識]で、これまでの主力ほど、その度合いが強く、根深いもの。 具体的解説も多くなり、それには「マンマークで人を付くスタイル」が身体と脳に染み付き、「ゾーン・エリアに付く=カバー護る・そこのプレーを予測し即時対応する」とのプレーが、しばしば喪失・低下し、その結果、 「特定選手責任エリアのカバー遅れ・低下で、相手侵入・攻撃を阻止出来ず、決定機を与える失点」が、現時点失点パターンで、本試合失点も、その典型通りでした。 本試合は、中村のゾーン意識レベルのバラツキ・カバー減少局面、家泉と小次郎のコミュニケーション喪失、が直接原因の失点で、中村やディフェンス陣のゾーン守備低下や破綻の典型的失点は、各チームが、コンサ対策第1ターゲット、としていて、必ず狙って来るウィークポイントです。 しかし、この失点体験も含め、逆に、失点阻止成功体験を積み上げ、安定・強固な守備構築を図っている所です。そのため、中村起用停止では無く、反対に、積極起用での問題・課題改善に取り組み中、です。
⑶シュート精度 本試合でも、シュート精度が、試合を成否、勝敗を決定する、最大ファクターでした。 [コンサ・シュートデータ] 決定機13回 〜PA内侵入で、◎ シュート13本〜シュート勇気・意識◎ 枠内3本 〜枠内率21%精度✖️✖️ 2得点 〜枠内決定率66%◎◎ 枠内プレー3名:青木・アマ・ゴニ 枠内0 5名:岡田・長谷川・高嶺・近藤・馬場 と、同一選手が◎、同一選手が連続✖️で、個別能力に拘らず、個別改善の努力欠如です。
3.現状とこれから! 現状は、この通り、継続課題と新たな課題が有り、 「問題点分の低下となっている」 = 「改善により、これから、その分の戦力アップ・上昇」 との、現在問題点と、今後の戦力アップが見込めるとの現在を証明していますね。 このスタンスこそが、岩政スタイル・監督の、最大価値観で、成長性と将来性を持つ理由です。
そして、現時点での最大ストロングが、「スタメン選手とディサイダーサブ選手が、同一レベル」との[J1レベル・選手層の厚さ]と、岩政監督がコメントしている通りです。 「それがこの連勝を支えている」と言う点で、具体的には、本試合では、途中出場の木戸・ゴニ・白井が、文字通り、試合を決定したディサイダーとなりました。 このベンチサブ選手は、若手有望株とベテランや中堅の混合チームで、スタメンも可能選手揃い、が実現している、チーム形成は、岩政スタイルの成功!です。
この通り、課題が多い、前試合よりは、低下項目が多かった、要改善試合!でしたが、ストロング、積み上げも多く、内容低下でも、勝点3・勝利を掴んだ貴重試合、でした。
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