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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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〜進化〜(71)ミシャ試合三原則に変わる「岩政試合三原則」設定?!

2025年04月07日

 7年間の、ミシャ時代の中、2021シーズン辺りから設定・明言した[ミシャ試合三原則]は、試合方針・姿勢となり、全プレーの根幹・原点としてリスペクトされ、追求されて来ました。 皆様ご存知の通り[走る・闘う・規律を守ろうとする]でしたが、ミシャ戦術・スタイルを機能させるための絶対要件・前提の基礎事項で、その高い戦術実践を求める妥当・必須原則でした。 そして2025は「ミシャ後」体制となり、当該[三原則]は廃止、となりました。

その代替となる、 言わば[岩政試合三原則]は「何か」? その解明のためには、 「岩政スタイル・サッカーの本質理解]が必要で、その具体化こそ[原則]に形容される事となりますね。

では、その「岩政スタイル・サッカーの本質とは何か」は、 シーズン当初からこれまでの、コンサの各種具体的事実・内容と、その都度岩政本人解説から、推定・解明が可能です。  その解明の鍵が、 「ミシャ式が現在もなかなか抜けない選手・プレー」と「岩政スタイルが求めるプレー・選手」との対比・ギャップ、から判明します。 それは、ズバリ、 選手の[規律順守VS積極自主性]で、真逆な姿勢です。 即ち、 これまでのミシャ流で求められた選手姿勢・スタイルは、 【規律=戦術を徹底的に順守する】スタイルで、「決められたプレーを決められた通りに実施する」との厳格に限定されたプレーを、三原則の最終原則にまで重視し、追求しました。 この言わば「鉄の規律」こそが、 「戦術として決められた役割・プレーを実行し、その約束・規律通り、次選手に連動していく」との事で成立する「チーム・組織プレーの源泉・基本」とのスタンス・姿勢・思想でした。 そのため、このスタンス・姿勢が、最も拒絶し・忌避するスタイルが【規律から離れ、積極・自主的独創プレー】でした。それは、この規律=戦術外プレーこそが、チームプレーを停止・破壊する「反チーム・勝手プレー」になる、との図式でした。 この原則により、実際・現実では、期待・高能力選手が入団しても、ミシャ評価とはならず、実戦起用しないケースが多発しましたが、その原因が「戦術理解欠如・低レベル」とされました。しかし、その本当の原因が、「自在・自主プレー意識」選手が、その特徴を封印し、限定の指定プレーを実行する事に抵抗し、ミシャ式に適合を拒否や順応し難い、との理由で、高能力選手の多くが、アイデンティティとストロングで、チームを牽引して来た「意識高い系選手」だからです。  また、ミシャ式は「選手が大きな成長を実現出来る、上手くなるチーム」との評価をしばしば受けていましたね。 しかし、その成長は全項目では無く、「徹底練習のパスプレーと個々選手のストロングプレー」に限定された成長でした。反対に、全く成長しない部分が「選手の自主性・独自判断・決断力」で、そこは「排除・封印」される部分で、コンサ選手が、他チームへ移籍しても、想定の活躍とならないケースの多くが、この能力欠落が原因でした。 詰まり、コンサ・ミシャ式では、 「決められた・特定プレー指定」が有れば「高いレベルプレーヤ―」となりますが、「事前想定から外れた局面などで、指示なし・自主判断」を求められる局面では、即座に低レベルのまま膠着・固着し、リスク拡大局面を補正・改善・工夫対応が苦手、となりました。その結果、「展開悪化・打開出来ずそのまま敗戦」試合が、続出となりました。 この事態は、守備状況で多発し、弱点が露呈した「ミシャ終盤期」となりました。 他チームから「コンサ攻略定番策」として多数チームに波及し、「甘い守備陣・守備意識」との破綻を狙い、敗戦が重なり「降格」に到達となりました。 ミシャ式の限界点・致命的欠陥による戦績低下・降格、という事でした。

そして、今季、「ミシャの継承と前進」を掲げ監督就任の岩政スタイルが誕生! ここまで、[ミシャ式規律原則の限界による戦術破綻]のJ1降格状況から、チームの改善・打開を図り、「ミシャからの前進」を掲げた岩政監督の方針・方向性が、ここまでの動向と発言から、明らかになって来ました。

それは、 ミシャの忌避・排除した[規律に縛られない、自由自在プレー]で、 [チームを主導・牽引する自主・責任・高レベル指向・創造性プレー]の実戦での実践でした。  そのメンタル・マインドを持つ選手により、最低限の決まり・約束の上で、チームを牽引する自主・自在プレー実施で、「現段階を大きく飛び越えたより高い次元での試合実施」へステップアップする、との戦略・方針です。 その具体形が、岩政スタイル[流動性ポジショニングパス交換]戦術です。 それは、 「選手ポジションを常に変化させ、パス出し・受けのポジションの固定化から、常時変化させるパス交換」で、 「相手チャージ・ターゲットも想定不能となり、パス阻止守備困難とする」 高度戦術です。 正に、固定・特定ポジションへの先行とチャージとの[指定ポジション奪取・優劣]を争い、そこでの勝利からの展開を図る、現代主流の「ポジショナルプレー」とは真逆となり、現在主流を打破する威力が期待出来る[最新・オリジナル戦術]です。 ポジショナルプレーの本質は、サッカーでポイント・焦点となる特定ポジションを「どちらが占有し、そこから優位展開とする」かとの[ポジション優位]で、だからこそ、そのポイントに殺到のストーミング戦術や、複数選手連動チャージのハイプレス戦術で、そこへの「スピードと強度と移動の運動量」が最重要となり、「考える前にその決められたポイントへ動く事が最大価値」となり、なまじ「考える選手は寧ろ不要」で、何より「フィジカルと連続する固定型意思が求められるサッカー」となる訳です。

それに真反対となる、「チーム牽引・積極自主自律プレー」が岩政スタイルですが、 そのキーポイントプレーが、 [パス出しの創意工夫]ですね。 これは、「決められた約束も無く、選手の発想・インスピレーションにより、タイミング・ターゲットも多彩となり、正確なパスであれば、相手陣を突破する高成功率パス交換」となります。 最早、ポジショナルプレーの[指定ポジション・ポイント]も無く、漠然とした「ポケット付近やサイド付近、カットイン、守備裏」程度しか決め事は無く、周囲選手との瞬間的な創意工夫での「真のコンビネーション」により、相手のマークや準備も不可能として、敵陣侵入・突破が可能、となります。 そんな具体的プレーの前提となる基盤は、「走る・闘う」の[運動量と球際強度]はプレー基盤で必要ですが、 それに加えた「規律・約束」では無く、 「チーム牽引の自主自在創造性プレー」です。 この意識は、運動量と球際でも、 「主体的な意識と努力の全力発揮で、決して緩める事の無い、全集中の、走量・スピード・精度」を追求し、より高く・強烈なレベル・プレーを追求する事となります。

この様に、 岩政スタイルの求める選手は、 【自ら理解し考え、チームを牽引する創意工夫プレーを選択し、実行する自主型選手】となります。

このスタイル・スタンスは、攻守全てを劇的に変え、魂が込められたプレーは、極めて熱く強度の高いプレーに変化し、急激なチームプレー内容とレベルを保持する事となります。 「これから、30回繰り返す]との岩政コメントの真意ですね。

これが、岩政スタイル、と理解に至りました。

ここから、新版・岩政試合三原則を設定してみます!

岩政試合三原則 【走る・闘う・牽引し自主自在創意する】

が、最も現在追求・岩政スタイルに適した原則と考えます! いかがでしょう?! 結構、今の本質に近く、「芯を食った」ナイスワード?と考えますが、、、!!




post by yuukun0617

09:09

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