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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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〜進化〜(201)リーグ定番戦術[ハイプレス・ハイライン]の現状、コンサ検討?!

2025年10月02日

コンサも、これまで主力戦術・スタイルとして来た[ハイプレス・ハイライン]戦術の考察です。前ブログで、一部触れた内容からの、連続記載となります。 戦術考察のご参考に。こんな見方も有る、との内容です。 1.その歴史・Jリーグ波及定着 その衝撃は、 2018年、オーストラリア指導者だったアンジェ・ポステコグルーによりもたらされました。 横浜FM監督に就任し[アタッキングフットボール]を導入、その根幹戦術が[ハイプレス・ハイライン戦術]で、Jリーグに、[ハイプレス]が持ち込まれたスタートでした。 それまでJリーグでは、似たスタイルとして、湘南の独自・チーム代名詞[湘南スタイル]〜所謂[ストーミング(強襲)戦術]で、それは、それまで戦術「相手守備ライン付近・ポストFWへのロングボール放り込み」で、そのままボールレシーブならスピードカウンター、しかし、そもそもパス成功率低下で失敗、となる所、ボールロストとなっても、そのボール相手選手が回収・保持の瞬間を狙い、複数前線選手が、一斉に襲い掛かり、数的優位でボール奪取、そこからスピードショートカウンターを狙う」とのスタイルで、これは、正に、現在に至る[非保持型・擬似カウンター・ハイプレス]でした。 しかし、ポステゴグルー・横浜FMスタイルは、全く異次元・別物で、 その威力は、就任2年目で完成、 2019シーズン・圧倒的戦績で、絶対王者・チャンピオンとなり、そこから、2024・神戸と福岡、町田で齎された[非保持型・擬似カウンター・ハイプレス]の球際強度サッカーがその座を取って変わる「席巻・制覇」まで、5年間リーグ支配・制覇時代を作りました。 横浜FMは、2025シーズン・J1降格圏争い真っ只中の苦境にまで戦力低下となり、リーグ支配の座は、過去形ですが、[ハイプレス・ハイライン]は、現在主流の、神戸・町田を始めとする「非保持・縦スピードカウンター・ハイプレス]形として、継続され続けています。 2.[ハイプレス・ハイライン]戦術内容 [ハイプレス・ハイライン]の特徴は、 ①ハイプレス〜相手守備ラインのビルドアップ局面を狙い、前線選手によるハードチャージ・プレスでボール奪取、と、パスコース限定追い込みし、追い込みターゲットにボール奪取選手を配置し待ち構えてボール奪取、どちらのボール奪取からも、そこからスピードショートカウンター狙い、との攻撃型・攻撃一体守備戦術。 ②前線選手が、相手守備ラインにまで食い付き、中盤のボランチとサイド選手も、追い込みターゲットのボール奪取、そして、何より重要な、2次ボール回収や相手回収ボールへの再奪還が重要となり、必然的に、縦陣型コンパクトとするため、最終ラインを大きく押し上げする[ハイライン]となります。ここでの問題点が、 ・ハイプレス→相手パスプレー前とするため、チャージまでの迅速さ・時間、チャージ強度、周辺選手連動マークカバー、が必要で、そのため、最適判断のレベルとスピード、ポジショニング、全ての理解と実践意識が必要です。しかし、徹底練習により、改善し解決出来るものです。 ⚫︎ハイライン←ハイラインにより、最終ライン裏には、GKのみとなり、膨大なフリースペースが発生しています。ここに、ボールパスやドリブル突破とねると、GKとの1対1勝負で、大量失点リスクです。

[フォーメーションと同戦術の関係] 3バック型と、4バック型には、大きな差が有ります。 問題は、[ハイライン]裏スペース問題で、GKまでの膨大な縦スペースカバーは、どちらも、共通問題点です。しかし、3バックでは、両CB脇の横スペースが本来存在する中、加えて、縦スペース問題となり、結論から言えば、完全守備は不可能となります。 4バック型ハイラインならば、縦スペースカバーが可能な、守備力に、スピードと運動量CBで、カバー可能です。 しかし、3バック型ハイラインでは、個々能力でカバー出来る限界を超え、よりゴールよりスペースを固めるも、タッチラインよりは、放棄するしか無くなります。 そこで、サイドをDFラインに加えた5バックならば、横スペースカバーは埋まりますが、その代償が、5トップ不能、ハイプレスもCF・シャドー3枚のみの、低強度ハイプレスしか出来ません。

3.結論 「強度の高い」=威力が有り、ボール奪取の「攻撃型ハイプレス」、[ハイライン]でも安定した守備、とするには、 [4バック型ハイプレス・ハイライン]しか成り立たず、 3バックならば、 ◯守備型となる「5バック型・3トップハイプレス限定」型で、ハイプレスは、攻撃型とはならず、パス限定で、ミドルブロック・自陣守備とのスタイル、 ◉攻撃型「3バック型・5トップハイプレス」で、相手ビルドアップでのボール奪取からのショートカウンター可能も、ハイライン裏スペースカバーの穴は、完全封鎖は不可能で、一定失点覚悟・想定の、撃ち合い試合、スタイル、のどちらかです。 コンサは、正にこのスタイルで、攻撃による複数得点が成功すれば、得点獲得勝ち、失敗は、そのまま大量失点・大敗リスクとのスタイルとなります。 前岩政監督は、4バック型で、ハイラインリスクを縮小させ、同時に、5バックの守備型とはならない道・方法を指向しましたが、失敗とされ、現在、前シーズンスタイルにまで後退・原点に戻りました。 問題は、「その原点」こそ、ミシャスタイルの限界打破に苦しんで来たスタイルだ!と言う点ですね。

既に、現在の原点スタイルの限界・問題点が、到来している現状で、今季最終盤での「奇跡の大逆転」も失敗となりつつある、理由です。

今季最終盤、チームは、来季も賭ける、「これから通用する新スタイルの模索」こそが、最大課題との現状となりました!


post by yuukun0617

13:37

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