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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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~進化~  【J1へ向けて】コンサ守備戦術-2

2016年10月25日

昨ブログに多くのアクセスを頂き、有難うございました。
昨ブログでは、
J1での今シーズン「高い戦績」となった守備陣形と
ほぼ同形のコンサの「堅守」守備陣形を指摘しましたが、
よりご理解を頂きやすい様に、その理由や仕組み・コンサ現況について追加記載させて頂きます。  合せてご覧ください。

前ブログのポイント部分再掲載。
「~今シーズンJ1戦績で、〔縦コンパクトネス(前線~DFラインまでの距離)〕が長い陣形は、敗戦陣形・毎試合2.5失点の大量失点陣形。つまり、【縦に緩い陣形となり、連携・組織的守備が著しく低下】とのデータ。~
更に、〔縦コンパクトネスの短い陣形の試合T0p10の内、最終ラインの高さ〕と〔戦績〕を対比すると、~
『縦コンパクトネスの短い陣形』でも、最終ライン≪30.8m≫で勝敗分岐点。~
30.8mより高い「最終ライン設定」1勝1分4敗 6試合で9失点 1.5失点/試合、30.8mより低い「最終ライン設定」5勝0分0敗 全勝!5試合で3失点 0.6失点/試合で「1試合失点数」が、激減しています。・・・【縦に短い陣形+〔30.8m以下=上げ過ぎない〕最終ライン設定】が必勝との結論。(≪※1≫) ~
コンサの2016シーズンデータから、
 【『縦コンパクトネス』がJ1比でも1位で、縦の密集陣形構築】
 【最終守備ライン29.3mは、高勝率実績のライン通り】
 この様に、「コンサ堅守」には、明確な理由がありました。(≪※2≫)~
今シーズンの現在優秀成績の理由が、ここにあります。~」

2つの結論
≪※1≫【縦に短い陣形+〔30.8m以下=上げ過ぎない〕最終ライン設定】が必勝
≪※2≫コンサ堅守
    【『縦コンパクトネス』がJ1比でも1位で、縦の密集陣形構築】
    【最終守備ライン29.3mは、高勝率実績のライン通り】構築 について
 追加記載します。

≪※1≫『30.8m最終ライン』の理由
 重要なポイントは、『DFライン裏のスペースエリアのコントロール・管理』です。
「高いライン」は、ライン裏のスペースの大きさ・量が「膨大」となり、そのコントロール・管理が大問題となります。例えば、DF裏大きなスペースを狙い、進入・突破・放り込みの攻撃に対して、自陣守備のため、急いでラインを下げますね。しかし、そのスピードを上回る攻撃スピードの場合、「突破」され大リスク・失点危機のGKと1:1必至。本当に、よく見る場面です。
一方、「低いライン」は、ゴールまで短距離となり、裏スペースは消滅しますが、そこでの「ミス・ボールロスト」は、一瞬にして「ゴール直結」のシュートチャンスとなり、著しい不安定守備で、これも大量失点となってしまいます。

以上のスペース管理と守備チャンスの問題点を回避する
≪高過ぎず・低過ぎない、ミドルポジション『30.8mD3rd上位』の最終ライン設定≫の戦績が高くなりました。
・・裏スペースは、縮小し管理・コントロールがギリギリ可能サイズです。また、そこでの「ミス・ボールロスト」・進入・突破に対しても、未だ、少しの距離があり、守備チャンス・時間で最終守備を行い、シュート・失点を阻止するものです。

≪※2≫コンサ「堅守」の課題点
 コンサ陣形は、J1優績守備陣形通りで、今シーズンの堅守を構築しましたが、一点、大変重要な課題点が発生します。その内容です。
「ボール奪取ライン」の位置です。
ボール奪取は、DF陣・・最終守備
       MF陣
       前線  の3つの位置がありますが、
チームとしてのボール奪取位置の課題です。
 結論から言いますと、
【コンサデータは、平均「ボール奪取ライン」32.3m(J24番目の低さ)】です。
 つまり、「M3rd底位置」
これは、【中盤支配】の戦術という事、同じ意味ですね。
 そのポジションは、『ボランチ』です。要は、ボランチの2選手が、ボール奪取ライン  で、仮にDF選手がボール奪取する場合も、そこまでポジションアップする、という事です。
その理由が重要です。
 前述の、守備ラインを「ミドル位置」とはするも「DF最終ライン」を「ボール奪取ライン」のままだとすると、「敵ゴールまでの距離」が遠すぎ、そこから「速攻」を開始しても、敵ゴールまでに、敵の十分な守備機会で阻止されます。「スピードに乗った速攻」は不可能です。
 そのため、
【「ボランチ位置でのボール奪取」=「中盤支配」は、
 「ミドルポジション守備ライン、縦に短距離の密集陣形」の堅守陣形での必須戦術】です。
ボランチ位置で「ボール奪取」し、「守備から攻撃に切り替え」の瞬間から、「2・3手順でシュート」との「スピードある速攻」で「得点」獲得で、連勝獲得となったパターンです。

特に、「中盤支配」では、ボール奪取役の2ボランチ、パス供給元チェックと追い回しの前線、サイド絞りの2サイド、ボール奪取補助役の3DFとタレントがいますが、「主役」は、ボランチで、冷静・適正な判断と決断、タイミング良く「飛び出し」・「スプリント」を緩み無く・タイトに、反復し続ける「運動量と闘志・勝負魂」、更に、「攻守切り替え」からの「速攻」の起点プレー(パス・ゲームメーク等)が必要能力です。
コンサは、前線・サイド・守備陣は選手が変わり、それぞれ、能力と実践プレーは変化しましたが、ボランチだけは、「不動の【深井・宮澤】」が、必要能力を保持し、【中盤支配】を達成し、【連勝】獲得となった訳です。

「深井」離脱から、明らかに、戦績が急降下状態ですが、
「前寛・上里」では必要能力が不足し過ぎ、【中盤支配】は機能せず、僅かな機会に限定された「ラッキーな相手ミスでの前線でのボール奪取」以外は、、「最終守備ライン」まで「ボール奪取ライン」が低下し、「最終ライン」まで低下した「攻撃起点」だけとなっている、状態です。「速攻」は、「中盤」を省いた「前線への放り込み」のみの、不確実・成功率が著しく低下した「速攻」しか成立し難くなっていますね。それ以外の攻撃手段は、「サイド」だけです。「連勝中の最有力得点源」だった「速攻」からの得点が消えた理由ですね。

以上、J1の守備陣形の「構図」、コンサ「堅守」守備陣形の「追加記載」と「現況」をきさいしました。   有難うございました。


post by yuukun0617

14:52

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