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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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~進化~  【J1を進む】-2.チーム課題③システム・全体戦術

2016年11月29日

【J1を進む】-2.チーム課題③システム・全体戦術です。

前ブログで、「保有選手構成」記載しの中、
コンサの来季保有選手方針は、
①全選手契約更改、但し、本人意思により移籍希望については相談・交渉の上対応。レンタル契約は完全移籍か期間延長の対応。
②DF・ボランチ・攻撃ポジションに「J1ミドルランク以上選手」を計3名移籍加入(完全移籍>レンタル移籍ですがどちらも可)
③アジア枠籍選手1名獲得
④アカデミー等からトップチーム昇格の「育成選手」1名獲得。と推論しました。
ところが、
①全選手契約更改は、流石に無理でした。レンタル対応は順調に推移していますが、
4選手の契約非更改通知は突然かと言えば、シーズン中から「時に触れて指摘」されていた通りでした。本来、「育成」選手の一定数保有はチーム戦略の中では重点事項ですが、それには、段階・過程があり
「育成選手保有開始期」   2014シーズン
⇒「育成保有選手集中成長期」2015・2016シーズン
⇒「育成保有選手完成期」  2017シーズン  の3段階で、来季はJ1昇格があってもなくても、「完成期」となる時期でした。つまり、来季は「完成期」まで成長した「育成選手の保有時期」となり、「戦力」そのものとする段階という事です。そこでは「育成開始期と集中成長期選手は、極々限定した保有数」となる訳です。
その局面では、選手の将来性と天秤ですが、「集中成長期」で最低限の成果・到達点に達しなかった選手は、次段階の参加資格を喪失した、という事ですね。大変残念ですが、次舞台での活躍を祈ります。
また、「上里」はここ最近、本来能力を全発揮する事はありませんでした。不良原因が「意識」か「身体」かは、「その両方」が正解でしょうね。チームに溶け込めない現状、他チームで再起を期すほうが良いでしょう。ここまでの「努力と献身」に感謝します。今後、すべてを一新し、次舞台での活躍を期待します。
ところで、あの「パウロン」が入っていません。
マタマタ、DFの「最後の安全パイ」として「キープ」でしょうか。
「闘莉王」は京都有力?「扇原」と「水沼」も話も出ず、高さだけで守備力の劣る「キムミンテ」くらいでは、「全くお茶も濁せません!」。「絶対に獲得が必要なポジション・選手」の獲得失敗はJ1定着を本気で言っているのなら、あり得ません。J1を現保有選手だけで闘う事は、「降格」必至となりますので。「社長」も120%の活躍で、「担当」とタッグを組んで、「獲得ノルマ目標」達成です。
では、本日テーマの開始です。

1.基本的な考え方
 本来、カテゴリーによる「戦術」の差はあり得ません。
「カテゴリー」の差とは、
その戦術の「実践度・達成度・完成度」の差が、大きな「戦力」差となるものですね。
その実践・達成・完成の内容である「プレー」の差と、
その高いレベルのプレーを実践する「選手・能力」の差に帰結するのがです。

アマチュア~JFL~J3~J2~J1~Wクラス どのカテゴリーでも、
システム「4-4-2」「3-4-1-2」「4-2-3-1」・・・は同一戦術で、その狙いと方法論は変わりません。しかし、その戦術による「プレー」は「天と地ほど膨大な差」があり、そのプレーを行う「選手・能力」も、赤ちゃんと天才までの差となります。そして、当然の事、その結果極端な「戦力差」となります。

結論は、「J1用の」戦術・システムはありません、ですね。
どのチームも、得意プレー・戦術の「達成度・完成度」と「そのための個々のプレー・選手」の勝負、となる訳です。
コンサも、得意戦術の確立を「J2の(練習)ステージ」でひたすらに研鑽してきました。
システムは「3-4-1-2」型・「守備主導・速攻」型、陣形は「D3rd上位置」の低めのポジションに、縦に短距離の「密集陣形」のブロック守備で「連携・複数組織型守備」の堅守構築、「中盤支配」から速攻、派生多彩攻撃、との戦術ですね。
それでも、「達成度・完成度のレベル」は、「J1中位確保」のレベルには、全く到達していません。本当の所、現在段階は「J1降格チーム程度」レベルです。

そのため、「J1中位レベル」に2017.3時点で到達させる方法が、今問われています。

「選手・能力」では、
第一に、
「チーム力を引き上げれる選手」の移籍加入が必須となる訳です。
第二に、「現選手の能力急上昇」も残されるもう一つの方法です。「現選手の能力急上昇」は大変困難な、時間が掛かるものの筈ですが、のんびり「来年1月」まで「休暇」の時間が本当に残されているのでしょうか。「J1」の「本番」直前になって、皆でのんびり休む理由も、意識も、「おかしい」ですね。・・・後で、時間は取り返せません! 本当なら、本番開始のため、例年以上に短期間のオフとして、「集中練習」を開始すべきです。チームスタッフの「能力と責任」の問題です。
この2点共に、
コンサの現状は、「順調に進展中」とは到底言えない状況にみえますが、どうでしょう。

2.現状
J1では、大きく3つの主戦術にチームが分かれます。
それぞれのチームが戦術を選択する大きな理由・根本原因が、保有する「選手・能力」です。
3つの戦術の前に、2016データを。 項目毎順位です。

順位-チーム-得点-失点-支配率-シュート-パス-タツクル-クリア-運動量-スプリント
 1- 浦和 - 2 - 1 -  1 -  1-  2- 12- 17-  5-  6
 2- 川崎 - 1 - 6 -  2 -  4-  1- 17- 13- 15- 17
 3- 鹿島 - 5 - 2 -  6 -  3-  7-  1- 12- 14-  2
 4- G大阪- 5 - 9 -  5 - 13-  4-  4- 14-  9-  7
 5- 大宮 - 9 - 3 - 12 - 11- 11- 13-  1- 13-  3
 6- 広島 - 3 - 8 -  4 -  2-  3- 16- 18- 16- 18
 7- 神戸 - 4 -10 -  8 -  8-  8-  2-  9- 18- 13
 8- 柏  - 8 -11 -  3 -  5-  5-  7-  4-  6- 12
 9 FC東京-10 - 6 -  15 - 11- 12- 13- 11-  4-  9
10 横浜FM- 5 - 5 -  7 -  5-  6-  9- 16-  8- 15
11- 鳥栖 -14 - 4 - 10 - 17- 13- 18- 15-  1-  4
12- 仙台 -10 -12 -  9 -  9- 10-  8-  5-  7- 10
13- 磐田 -13 -14 - 14 -  7- 15- 10-  8- 10-  5
14- 甲府 -16 -16 - 18 - 18- 18- 15-  6- 11- 16
15- 新潟 -15 -13 - 10 - 15-  9-  3- 10-  3- 14
16- 名古屋-12 -16 - 17 - 14- 17-  5-  3- 17- 11
17- 湘南 -17 -15 - 12 - 10- 14-  6-  2-  2-  1
18- 福岡 -18 -18 - 16 - 16- 16- 10-  7- 12-  8
項目別に、そのリーグ順位を記載しました。
明確なポイントがあります。ご確認ください。
A.得点・失点順位は、上位5チームと下位15位以下チームで順位に比例しています。降格回避のためには、「得点・失点15位以上が絶対」です。
B.支配率は、10位・12位でも降格、15位・18位でも残留で、完全比例はしませんが、15位以下では残留率が低下する傾向てす。
C.運動量・スプリント回数は、順位と全く連動しません、「豊富な運動量のチームが、勝利確率が上昇ではないのです。ちなみに、運動量1位・スプリント回数1位は湘南で「降格」です。
D.タックル・クリアは、降格チームで高順位の傾向です。(タックル6位湘南・5位名古屋・3位新潟、クリア2位湘南・3位名古屋・7位福岡)

では、3つの戦術です。
(1)パスサッカー戦術
高支配率=多パス数=多シュート数+前線での守備=低タックル・低クリア=低運動量・低スプリント数=高い順位 7項目が連動しています。
 「(ショート)パスの連動で、ボール支配率を高い水準で維持し、陣形は高く敵陣に近づき、強い前線での守備で、自陣リスクを減らし、シュート数を増やし、得点数を増加し、上位とする」。そのための「パス能力・テクニック・スピード・精度」の「高能力選手」で保有構成しているチームです。浦和・川崎・鹿島・G大阪・広島・神戸で、浦和は+運動量・スプリント数を落とさず、また鹿島も+スプリント数を加え、更に「高戦力」としています。
(2)ロングフィード戦術
低支配率=低パス数=低シュート数、陣形を低い守備型=高タックル・クリア=高運動量・高スプリント数=順位中位~下位 7項目が連動です。
 「パス戦術は主戦術とは出来ず、守備陣形を低く設定し、ブロック守備が基本となり、低い位置でのボール奪取からは、ロングフィードが主戦術と帰結します。そして、低い位置から敵ゴールまでとなるため、当然、運動量・スプリント回数は急増となりますが、試合全般高レベルを維持できるかがポイントで、選手のフィジカルが重要となります。もしフィジカルが保てずに低下すると、自陣低い位置にへばり付き、一方的な攻撃にさらされ、失点多発・少なくとも、得点不能で「勝ち」は獲得不能となるものです。」
また、J1では、単なるロングフィード戦術が通用させるような相手DFは殆どいません。跳ね返され、ボールロストが多発となります。 該当チームは、鳥栖・仙台・磐田で中位~下位順位となります。
(3)運動量ですべてをカバー戦術
「低支配率=低パス数=低シュート数、しかし低い陣形は攻守に困難となるため陣形は中位置=DF裏スペースカバーの守備とパスによらない攻撃のため多運動量・多スプリント回数で数的優位で打開を図る戦術」です。「選手・能力」で保有構成のレベルが低いチームは、(1)(2)以外の戦術を選択となり、残された方法です。しかし、当然の理屈で「スピードは、ボール(=パス)⇐スプリント⇐ランニング(運動量)の順」です。どんなに早くとも、パスのスピードには誰もかないません。運動量勝負では、パス勝負に、勝てる訳もありません。攻守で、低結果は必至です。 該当チームは、湘南・新潟・福岡・鳥栖(鳥栖は2のロングフィード戦術を加え、3の戦術をカバーし順位をアップさせています)です。

さて、コンサの現戦術は、残念ながら(2)型です。この戦術は、前段の通り、戦術上の限界があるものですが、「保有選手・能力」の限界があり、当面は、そのまま実施です。また、最低限必須項目の「運動量・スプリント回数」は「選手起用の最低条件」となります。全選手は、当然、覚悟・自覚し「急上昇」を図っているでしょう。もし未だ取り組んていない選手がいたら「余程の自信家か、来季の起用希望の無い選手」ですね。 仮に、私が選手なら、「焦り、必死になって急上昇の方法を探し回り、今直ぐから準備・練習・強化を開始する所」ですね。

以上 【J1を進む】-2.チーム課題③全体戦術・システムでした。
有難うございました。


 


post by yuukun0617

18:58

コメント(2)

この記事に対するコメント一覧

まさひろ

Re:~進化~  【J1を進む】-2.チーム課題③システム・全体戦術

2016/11/30 08:50

私も、今年度の基本戦術は②だったと思います。 ①は、選手のレベル的に無理。 ③は、J2時代でも運動量の低いほうだったので無理。 来年度も、基本戦術は、②だと思います。 基本戦術なので、それ一辺倒というわけでなく、すきがれば、中央でフリーの選手に縦パスを含めた中央からの攻撃。 サイドがフリーであれば、マセードやゴメスからのサイド突破を織り交ぜて今まで通りいくしかないと思います。 ただ、パススピード、プレイスピード、判断スピードの3つのスピードは挙げなければならないと思います。 そのためにも、渡や瀬川のようなスピードのあるFW選手が欲しいですね。

yuukun

Re:~進化~  【J1を進む】-2.チーム課題③システム・全体戦術

2016/11/30 11:47

まさひろさん、コメント有難うございます。その通りですね。次回以降に、「プレー内容」として、3つのスピードアップを結論として記載しようと思っていました。今、この時点で問われている課題は、この3つに集約されますね。現選手の契約更新・継続も、新加入選手も、緊急練習・トレーニング課題も、全てここに集約されたものですね。シーズン開始後の課題取り組みではなく、現時点での取り組み課題であることがポイントで、シーズン開始時点では、「結果は既に3割以上決定済み」、つまり「シーズン前までの準備」で、シーズン結果の30%は終了しているのではないでしょうか。注目ですが、心配ですね。J1経験の希薄さが響いていなけばいいのですが。

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