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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。
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2016年12月04日
いよいよ、最大のポイントである
【J1を進む】-2.チーム課題⑤プレー・能力 編です。
前々・前ブログで指摘の通り、カテゴリー差は、全体戦術・個別戦術そのものでは無く、その戦術の「達成度・実践度・完成度」の差で、更にそのための「プレー」の差、更にさらに「選手能力・選手」の差とコメントしました。
本編テーマ「プレー能力」は、【J1を進む】ための最大課題です。
ブログ作成に4日間かかりました。遅くなり、また、ボリュームも増え恐縮ですが、重点ポイントだらけのため、そのままアップしますね。
その前にちょっとだけ、寄り道です。
「前貴」の山口レンタル移籍がリリースされてます。結論は、「良い事です」。
前ブログ【J1を進む】-2.チーム課題①保有選手構成で指摘していた通り、「育成」選手は、積極的に「育成型レンタル移籍」で実戦経験の累積を図り急成長を図る戦略に転換をすべき、としていました。基本事項ですが、チームは、現行Jリーグ規定では、国内選手はA契約(年俸制限なし契約・900分以上出場)は25人までの「枠」があり、B・C契約(年俸480万以下・人数制限なし・Cは入団3年以内)を加えます。
コンサでは、A契約(推定)・・23名、B契約・・阿波加・前貴、C契約・・永坂・内山・神田・中原・菅で、
来季の補強・加入のためA枠・・上里放出し22名となり、「3枠分」新規枠を創出しました。国内A選手で3名獲得可能です。
B枠・・前貴レンタル移籍で、阿波加とC枠からの2名で3名、C枠・・5名のうち、永坂・中原をB枠、内山・神田とレンタル中工藤を放出し、菅の1名ともしました。
B枠選手は、J1出場450分でA枠に昇格ですね(途中で追加選手は、25人枠外でそのシーズンは超過とならないです)。更に、来季B枠の「阿波加・永坂・中原」とC枠の「菅」は、「育成型レンタル移籍」で急成長を狙いたいですね。その意味で、「前貴」は、大きく成長し、J1で通用する能力で帰チームを待っています!
もう一点確認してきます。
外国籍は、アジア枠1名現在ソンユン、提携枠1名イルファン放出し、ソングラシン獲得、その他4名で1枠拡大ジュリ・ヘイス・マセードに加え、1名枠があり、キムミンテはこの枠利用ですね。要約すると、国内選手A枠の3名と外国籍枠の1名獲得可能状況です。
記載途中で、チャンピオンシップが決着し、見事、鹿島の逆転優勝・年間3位から1試合で首位となりましたね。鹿島は見事でしたが、冷静に観ていられたコンササポとしては、浦和の3バックのポジションに注目でした。何と、どんどん試合がエキサイトすると守備ラインが上がり、またまたいつもの通り、上げ過ぎて、裏の膨大なスペースを好きに使われ連続失点。本当に、冷静さを欠くDF選手の危険性をしっかり確認しました。圧倒的な戦力も、「思い上がりやバランス無視の見下しイケイケ攻撃は、転落劇が待っている」のですね。何回同じ事を遣っても、同じレッズとなりました。驚きですね。・・・思わず一段落追加してしまいました。
では本題です。
「プレー・能力」は、
「フィジカル能力」「テクニック」「意識能力」の3つに分類されます。
1.「フィジカル能力」
・体幹力(強靭性)・持久力・運動量・スプリント力・走力・高さ・ジャンプ力
2.「テクニック」
・ボールコントロール・パステクニック・パススピード・パス精度・シュートテクニック・シュートスピード・シュート精度・ヘディングテクニック・ヘディングスピード・ヘディング精度・・・・ディフェンス各項目、プレスキックテクニック・プレイキックスピード・プレスキック精度・・GKキャッチングテクニック・・・山のようにありますね。
3.「意識能力」
・状況判断力・最適プレー選択力・判断スピード・連携力・・・
サッカープレーの全項目が対象ですが、
【J1を進む】ための決定的重点項目について検討してみます。
1.「フィジカル能力」の内、J1で大きな差がある項目は、
体幹力・持久力・運動量・スプリント力・高さです。
①先ず「体幹力」=強靭性です。
J1とJ2の相違点。相手選手とマッチアップした時の「位置取りと当たり方」と「ボール保持力」です。
「位置取り」はJ2の半分=ボールを出せない・プレーを限定するまで詰めた距離感が必要。甘く緩んだ距離感・間合いは相手に自由なプレーを許し、相手に脅威を全く与えず・影響下に置けません。コンサでは、菊地・増川・深井は及第点ですが、他選手はほとんど落第です。
「当たり方」で、「体幹力」が直結します。ボールチェックと同時に、身体をぶつけ合いますが、オブストラクションファールの手前までは自由にぶつけ合い、その勝負での当たり勝ち負けは、身体のバランス・ボールコントロールを崩すか否かとなり、ボール保持か奪取を決めます。コンサで、体幹力ランキングは、超A級;都倉・増川、A級;深井・菊地・河合、B級;宮澤・堀米・福森・稲本・進藤・櫛引、C級;ヘイス・ジュリーニョ・小野・石井・マセード・内村・荒野・前寛で、J1ランクは、A級以上5名程度。大課題でする
②持久力・運動量=スタミナ。
2016シーズンJ1チームの1試合平均走行距離は、112.6km/試合で、チーム毎に相違し、最高は鳥栖117.9km/試合~最低は神戸107.4km/試合で、単純選手当たりでは、平均10.9km/試合となっています。J1試合を見ての第一印象は、選手の弛まぬ運動量・誰も休んでいないプレーに感嘆しますね。
しかし、実際は、ポジションにより、必要走行距離=運動量は、大きく相違します。
運動量の多いポジションは、ミッドフィルダー・サイド(バック・ハーフとも)12km~。
逆に、少ないポジションは、FW・DF・・GKが最少、特に、FWでもCF、DFはCB9km~。大体は、「適性」から、そのとおり、ポジションと選手運動量能力とは合致していますが、時々アンマッチもあります。では、実際は、どうでしょう。
J2には正確なトラッキングデータはありませんが、相対比から推定可能です。以下内容は、選手毎に推定した内容です。
13km台(運動量の多い選手)・・都倉・深井
12km台 ・・荒野・マセード
11km台 ・・宮澤・堀米・福森・進藤
10km台(運動量J1平均値)・・菊地・増川
9km台 ・・内村・ヘイス・ジュリーニョ・石井・稲本・前寛
8km台 ・・小野・河合・中原
※今シーズン、増川が大活躍しましたが、その理由がここに隠れています。増川のポジションです。DFの中でも最も運動量とスプリント回数の少なくてよい「CB・スイーパー」ポジションに配置した所、必要される運動量が能力範囲内でのプレーとなり、当初の目的「自陣空中戦支配」と同時に能力フル発揮となった点でした。同様に、河合も全く同一理由で、「CB・スイーパー」ポジションが活躍ポジションとなりますが、例えば、DFの左右ストッパーポジションでは、必要運動量・スプリント数が上がり、能力範囲外となり、適性が合致しない恐れ大となるものです。
実際、J1の個別選手データは、最少ピーターウタカ8.7km、ジェイ8.9km、レアンドロ9.01km、大久保9.7km、永井9.9km、家長10.1km・・です。
コンサ全体の運動量は、現在値では、最高値選手で構成すると「110km/試合」、実試合選手で構成するとねJ1チーム最低となる「100km/試合」で、明らかな「走り負け」状態です。練習で簡単に上昇するものではなく、当面、新選手加入等で補強・上昇させながら、速やかに、チーム全体値の上昇を図るものです。
③スプリント回数=瞬発力発揮回数。
スプリントには、ショートスプリントとロングスプリントがありますが、サッカーでは、ショートスプリント(10~30mを24km以上で走行=50mを7秒台でのスピード走行)の回数を問います。プレースピード・ボール奪取やリスクスペースへの到達スピードです。J1データでは、1試合平均157.9回の2016シーズンデータです。ここもチーム差があり、最高は降格した湘南190回~最低は広島138回までありますが、最低広島でも、選手平均1試合に「13.4回/選手・試合」となっています。実は、気になり、コンサの1試合で数えましたが、あまり良く分からず、明確なものだけで「70回」でした。確かに、松本・山口などは確実にコンサよりも回数が多く「100回台」になっているでしょう。
実際、J1個々の選手は、先程の運動量記載選手では、試合平均、ピーターウタカ16.4回、ジェイ11.6回、レアンドロ17.2回、大久保15.0回、永井29.9回、家長19.5回。ポジションと選手の持ち味通りの回数となっています。
コンサは、明確な強化ポイントとして、「スプリント回数」増加メニューでの強化を継続・反復すべきですし、当面、補強新規加入選手で、てこ入れする所です。
④「高さ」
J2では明らかに「高さ」と上位順位とは相関関係がありました(1位札幌1位、2位C大阪4位、3位長崎15位、4位FC岐阜20位、5位松本3位)が、J1は、全く相関関係はありません(1位名古屋16位、2位新潟15位、3位福岡18位、4位磐田13位、5位鳥栖11位)。
しかし、コンサ平均身長「181.26cm」は、来季J1では、ただ一つの「180cm超えチーム」となりそうです。(来季想定ランキング;1位札幌181.26cm、2位新潟179.9cm、3位磐田179.1cm、4位鳥栖、5位FC東京・・)
攻守での「空中戦支配」では間違いなく優位となり、活用しない手はないですね。少なくとも、単なる放り込みへの「守備」では絶対的勝利の「跳ね返し」となります。また、セットプレーでの多ターゲットは敵守備の狙いを外すため有効で、得点源につながるものです。しかし「精度の高いヘディング技術・テクニック」があれば、との条件付きで、J2の実戦試合の様な「アバウトヘディング精度」では全く通じません。
「高さ」の優位はあるも「精度向上」がされておらず、現在値では不発となり、即時での「精度向上」トレーニングが必須です。
2.「テクニック」
J1で大きく相違する項目は、
全項目の「スピードと精度」で、この相違が、カテゴリー間の大きな差となります。
①「スピード」
プレースピード(プレーそのもののスピード、例えばドリブルスピード等)
判断スピード(現状把握・プレー選択・プレー決断実行スピード)
パススピード(ショート・ミドル・ロングパスの各スピード) の3つに分類されます。
プレースピードは、体幹=フィジカルも関連しますが、プレーの質の半分です。マッチアップでは、プレースピードの差は、そのまま優劣に直結します。全プレー、プレー自体のスピードを速くし、相手より先んじるプレーで勝利を連続獲得することが必要です。
判断スピードは、全プレーの共通基礎項目で、適確なプレーを相手よりも速く行うための絶対条件・能力です。選手は「クレバー・賢い」事を求められますが、その判断の速さを試合で問い続けられます。試合での全プレー、「素早い状況認識⇒速いプレー選択判断⇒速い適正プレー実行」のサイクルを厳しく求められます。そして、この判断スピードはアップ出来ます。その方法は、「頭の回転を速くする」という様な不可能な事ではありません。「練習」です。パターンの反復練習は、「プレーの内容と精度」向上を図るものですが、副産物=おまけで、「一定状況のプレー」を固定・反復・習熟により、そのパターンに、最短の「考えずに自然に出たプレー」となる訳です。試合で、その状況と類似を直感した途端、「いつものプレー」を考える暇も無く瞬時に実行できるようになる訳です。「パターン練習」同系統の変形型パターンを反復練習です。J1では、考える瞬間を持ってプレーする選手は、劣等で、皆無です。現コンサでは、「ブラジル3人衆」のストロングポイントが、「判断スピード」の速さで、「ブラジル等の海外サッカー」で磨かれ、当たり前の様に、瞬時・最適プレーを行いますね。「小野」も同様で、経験・累積がポイントですが、徹底練習でもかなり改善できるポイントです。J2でしたが、この遅い選手は「主起用選手」にはなれませんでした。J1では、ベンチ入りも無理です。
最後の「パススピード」は「パス成功率」の決め手で[速いパス程高いパス成功率」となります。
J1データがあります、同時にWクラスデータと対比されたもので(2016シーズン)、
「平均パス成功率」
コンサ;74.46%⇒J1換算63.29% J1;77.5% W;82.8%
※J1換算;昇格チームの昇格前後対比の平均で、
攻撃スタッツは88.5%に減少守備は102.4%です。
具体例;広島5位84.59%、磐田13位73.80%、甲府14位72.08%
コンサは、このままでは、J1最低のパス成功率となり、パス成功率は順位に連動のため最下位必至です。J1平均値まで「+14.21%」上昇が絶対必要です。
そのため、
「平均パススピード」
ショートパス J1; 8.29m/秒 W; 9.45m/秒
ミドルパス J1;11.37m/秒 W;12.22m/秒
ロングパス J1;13.70m/秒 W;14.45m/秒
コンサは、ショートパス推定値「7.79m/秒」で、J1比「▲ 0.5m/秒」と大幅に劣後している事が、成功率低下の原因です。
つまり、1秒のショートパスを出しても、J1選手平均より「50cm」も短い距離となり、パスカット直結となるという事です。
目標として、ショートパススピード「8.79m/秒」で、J1平均比「+1m/秒」まで上げる事は、J1参戦の最大条件となるものです。
全選手のパススピード練習徹底により、目標超え必達です。
②「精度」
全項目でのポイントです。カテゴリー差は「精度」差とも言えるポイントです。
しかし、同じプロ選手で「何故こんなに精度の差があるのか?」は素朴に疑問です。
出来ないプレーは殆ど無く、それまでのフィジカル強化も長期間積み上げ、同程度のテクニックにも拘らず、パス精度・シュート精度は、選手個々で大きな差があり、チーム総和では、極端な差が産まれます。
答えは、「集中度・意識力・実践力」しかありません。即ち、「意識」の課題ですね。
選手能力は「意識の差」で大きな差を産みます。所が、この問題認識は表面です。
本当の姿は、前段記載「判断スピード」記載と同様、「練習」の差です。
つまり、日頃から反復練習での「精度」練習の量と質に原因・主因があります。
カテゴリーの「差」を産む主因は、「追及レベルの差」=「到達設定レベルの差」です。
「アバウトプレー」をそのまま日常的に許容し、是正せずに流していく”まるでサラリーマン的”練習で改善する事は、偶然以外は「何も起きません」ね。
「アバウトプレー」を一切排除する姿勢・方針のもと、「精度」を高める練習を徹底する事で、改善できる事です。
例えばシュート精度のための「枠内シュート」練習は、「ゴール全体、特にGKのいる中心部を外したターゲット指定」練習であれば反復徹底で、「精度」向上が出来ます。
コンサが、他チームもですが、同様練習の実践を見た事がありませんが、なんと「サウジアラビア代表」が試合前練習で実践していました。試合の中の「枠内シュート率」は日本代表を遥かに上回り、練習の意味を実感したものでした。
コンサの練習については、再三指摘し続けていますが、「試合以上厳しい練習の中で、活躍した選手のみを試合に起用する」「練習に比べれば、試合のほうが楽」との練習に「量・質」共に改革です。J1カテゴリーに相応しい「練習・トレーニング」の確立と実践が、「監督・コーチ」のJ1カテゴリー化ですね。
全練習項目で、「精度」追及した練習の徹底で、「個々の選手能力」向上・チーム総和向上となります。
3.「意識能力」
コンサは、「優秀ベテラン選手」の存在がチームカラー・ストロングポイントに直結しています。 サッカープレーでは、「適正な状況判断・プレー選択・準備と実践」の過程を瞬時に行いますが、「意識能力」が50%を占め、残り50%で、「準備プレーと狙いプレー」を行います。
「意識能力」に直結するものは、
・ポジショニング
・プレーの適正
・プレースピード
・プレー結果 となります。
更に、派生的には、
・連携力(複数選手による役割分担プレー、数的優位プレー)
・連動力(複数選手による連続プレー)
・試合コントロール(攻守方針、適正プレーの変化と実践、共通意識・認識と徹底)です。
「意識能力」も「練習」により向上でき、大幅に改善可能な項目です。
「目から鱗」で「プレーが見違える選手」は多々発生しますね。
「スピード・精度」を徹底追及する中で、「適正判断」や「事前準備」「適正ポジショニング」などの徹底で、「意識」の向上を、1選手毎行い、正しく状態把握しながら、「許さないで」追及していくことです。
また、「監督・コーチだけでなく、選手間」での指摘・アドバイス・指示も絶対条件で、ベテラン層のお役目です。
コンサの試合起用選手構成では、「優秀ベテラン選手」が2名程度加わった試合が、最も安定・落ち着いた展開となりました。「ピッチ内コミュニケーション」で「共通意識・認識」を基にした試合は戦績が向上します。
J1では、「優秀ベテラン選手」の構成比を上げるか、1選手で強い「意識能力と発信力」を持つ選手を構成し、より徹底した「共通意識・認識」と、「判断と準備」の徹底・適正化が必要です。
「プレー・能力」には、他にも多々、広範・深く、多内容がありますが、重点要素の3つに絞り記載しました。
大変長くなりましたが、有難うございました。
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