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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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~進化~ リーグ戦第4節・試合データ点検から

2019年03月22日

国際Aマッチデーのインターバルで、コンサトレーニングは、前試合から二日目。
前節・鹿島敗戦の改善課題への取り組みが始まっています。
トレーニングに参加選手は、代表組4選手;ソンユン・チャナティップ・武蔵・岩崎を除くと、駒井・小野・ジェイ・中原の姿がありませんね。
この12日間では回復・リカバーは無理の様で、現在戦力は改善困難との予想となります。
という事で、Aチームの戦力強化のためには「本来戦力の発揮を阻害する要因・課題の改善」のみとなります。
「トレーニング」の真価が問われる局面です。

では、前節のコンサ課題点、そしてリーグ全体動向を、試合データより点検・確認しましょう。

1.リーグ全体動向
第1節~第2節~第3節と、「攻撃優先」指向が増大し、「攻撃数値・得点値」の攻撃力・得点力が増加してきました。
しかし、その増加ベクトルは、第3節で「ピークアウト(頂点通過)」し、ベクトル(動向)は、その「攻撃力」が高い状態のまま「攻撃ー守備が均衡状態」となりました。特に、個別チームで、攻撃力主導により、勝ち点獲得を進めてきた「好調・上位チームに変調」チームか産まれ始めました。
前節順位    →  今節戦績と順位
1位 名古屋  → 0ー1 2位
2位 F東京  → 1ー0勝 1位
3位 横浜FM → 0ー2 7位
4位 コンサ  → 1ー3 10位
5位 神戸   → 1ー1 6位
6位 大分   → 2ー0勝 3位
7位 広島   → 1ー0勝 4位

しかし、第3節~>第4節のリーグ平均値対比では、主要数値はほぼ同水準値で、変化はなく、「唯一の変化値」が「決定率・得点」でした。
数値対比
項目  得点   シュート数 枠内数 決定率  失点   被決定率
➂節  1.6点 13.5本 4.4本 11.5% 1.6点 
➃節  1.0点 13.3本 4.2本  7.5% 1.0点
対比 -0.6点 同一値 同一値 -4%  -0.6点
これ以外項目は、
パス数490本・同成功率78.4%で攻撃数値は前節と同数値。
失点数と被決定率は得点と同一ですね。
守備項目数値、走行距離114km・スプリント数170回・30m進入数40.9回も前節と同一値。
つまり、
第4節の決め手・キーポイントは、
「シュート決定率低下とそれに起因する得点減少=被シュート率も低下と失点数も減少」でした。
前節までの上位チームは、「高い攻撃力・得点力」スタイルチームでしたが、一転して、「決定率急ダウン」により、「得点獲得が減少し、失点自体も減少するも、勝利に到達しない展開」となったものでした。

課題点は、【決定率】改善が、最大・最重要課題です。
更に、その「決定率急落の原因」が問題で、改善への近道があるかもしれませんね。想定される関連項目としては、シュート数・枠内数・PA内シュート数が有り得ますね。
前節上位陣数値を見てみましょう。
    今節戦績  ( 第4節ー第3節 の増減値 ) 
1位 名古屋× シュート数△3 枠内△3 決定率△11.8% PA内数△3
2位 F東京〇 シュート数△3 枠内△2 決定率+1.4% PA内数△5 
3位 横浜FM× シュート数±0 枠内±0 決定率△14.3% PA内数△4
4位 コンサ× シュート数△11 枠内△1 決定率△13.1% PA内数△11
5位 神戸 △ シュート数△4 枠内△1 決定率△4.1% PA内数△5
6位 大分 〇 シュート数△6 枠内△2 決定率+10.7% PA内数±0 
7位 広島 〇 シュート数+2 枠内+3 決定率△1.7% PA内数+1
リーグ平均  シュート数△0.2%枠内△0.2%決定率△4% PA内数△0.9
シュート・PA内シュート数は、コンサ以外は、毎試合ほぼ同数値、しかし、決定率はチーム毎に大きく変動し、コンサ・横浜FM・名古屋が大きく低下していました。
ここでの結論は、
【シュート数=チャンスメイク数=攻撃組み立て力は、変化なく、
 シュートポイントの変化もなく、
 シュート精度=決定率、のみ課題】という事でした。

なんども記載の通り、「シュート精度」=「テクニック・戦術の問題ではなく、シュートの意識・判断の問題」です。
そんなに一斉に、「攻撃型・攻撃主導チーム」に「シュート認識・判断」の低下が発生するのは、おかしい・有り得ませんね。
という観点から、想定してくるのが、次の推論です。
第1節~第3節まで一貫して増加して来た「攻撃優先」指向に対しての反作用・対策が、「守備主導・攻守バランス型チーム」にて用意・準備され、第4節での試合対戦で発動した、というものです。

具体的には、「攻撃型チーム」の攻撃時には、
➀「撃ち合い局面での、オープンスペースの展開」を「より自陣近くのブロック守備」体制で対抗し、結果としては、第3節までと同様な「ゴール近くまでの侵入~シュート機会」回数となるも、最終「シュートの得点阻止」をDF・GK密集ブロックで徹底阻止。
➁「第3節と同レベルのシュート」で試合開始するも、➀のシュートブロックが成功し、益々プレッシャーとシュートコースが狭められ、更に成功率を低下させる局面となり、攻撃型チームの「成功率」低下を誘われた。
➂「攻撃型チーム」の特徴・共通リスク課題の「相手カウンター」を集中的に狙われ、特に、スピードとフィジカルの強さを加えられて「強力カウンターられて」を反復され、失点となった。
という対策・具体的戦術が原因でした。

つまり、【単純に、シューターのプレイ精度に責任を課すのは誤り】という事で、原因は【第4節のシューターの個別能力・意識では無い】ですね。

「守備主導や攻守バランス型(戦術)チームからの反撃」は、一見、「個々のマッチアップ・対戦での競り負け」と選手の責任問題にされ兼ねませんが、そんな単純ではなく、相手チーム戦術・対策が想定を上回る「戦術負け」が本当でした。

2.コンサ特徴
ほぼ、1.で記載の通りですが、コンサは「シュート数が激減=チャンスメイク回数が激減」が重大ポイントですね。
コンサの最大のストロングポイントで、チームの売りの部分が「ゲームメイク力=チャンスメイク力」ですが、そこに直接・ダイレクトに手が入れられた訳で、重大課題点です。
第4節のシュートポイントは、「PA内シュート数10本・79.3%」とここも一見問題なさそうですが、実は、異なっていました。
10本中の5本は「PAライン上」で実質は「適正シュートポイント=PA内数は、5本・38.4%」まで低下していました。つまり、相手陣への侵入不足が「シュート精度=枠内数ダウン=決定率ダウン」の原因でした。
【コンサの課題は、シュートポイントをよりゴール近くとする=更にもう1本の侵入パスでの崩し】となります。
【更に、シュート数減少は、相手陣内へのパス交換成功率に直結していて、パススピード・タイミングのアップ】が課題となります。
得点獲得失敗の課題と改善策は以上ですが、
もう1点、失点減少への対策は、
【相手カウンター対策】で、➀第1コンタクトのミスプレイ・甘いプレイ排除➁リスク対策の意識・認識、ポジショニングの是正・改善となります。

コンサのベース・基盤戦力の問題ではなく、相手チームからのコンサ対策への対策の問題で、改善・解決策は、戦術・狙いのより徹底、プレイレベルアップに帰結していますね。

という事が前提で、現行トレーニングのメニュー・実践となっていますね。
~~~な~る程!! と感心しています~~!


post by yuukun0617

02:30

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