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中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

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~進化~ リーグ戦第9節は「過酷日程」対処失敗の帰結敗戦!

2020年08月09日

昨日、リーグ戦第9節Away清水戦は、コンサは<再開後最低パフォーマンス>で、自滅の完敗でした。
敗因は、試合後ミシャコメントでは「前半の入りと後半田中二枚目イエロー・レッド退場の△1選手」としていましたが、本当の原因は”語らず”でした。
そのコメントとした理由で、且つ、本当の敗因が「選手フィジカルコントロールの失敗」とのチーム戦略だった、からですね。
詰まり、「試合開始前にコンサ敗戦濃厚」となっていた、という事です。
対戦相手清水の「選手起用戦略」は、「完全ターンオーバー型」のWトップチーム編成戦略です。
再開後の「過密修正日程」への対策について、再確認してみます。
➀完全ターンオーバー型と
➁主軸スタメン固定+5枚交代枠活用の途中大量交代型の2形態が想定されました。
その選択が各チームで考慮の上、選択された訳ですが、
それぞれの(長所・有効点)と<短所・欠点>は、
➀完全ターンオーバー型は、
<W・2チームに戦力分散のため[主力集中編成]よりも戦力低下>
<各チームの連携・意識共有に時間が掛かる>の短所、しかし、
(選手フィジカルコンディションは、通常日程並みのスケジュールとなり、累積疲労・故障離脱は回避)
(実戦経験値が急増し、サブ選手の急成長により、2チームの個々戦力上昇)
(全選手のパフォーマンス急上昇から、統合チーム戦力上昇の成長)の長所。
一方、
➁主軸スタメン固定+多数途中交代の混合型は、
「トップチームの主力選手」を毎試合での中心・中核選手し、その他選手を「タイミング・内容」を見極めて大量交代し、ハイレベルで試合展開を図る、との内容で、
(当初より、➀ターンオーバーよりも[高いパフォーマンス]を期待できる)
(連携・規律度も高く、試合内容・レベルを、より計算出来る) 、と戦績期待との長所。しかし、
<固定起用の主軸選手は累積疲労が回復しないまま次試合となり、累積疲労極大により、パフォーマンス破綻➝故障離脱発生が濃厚>
<チーム全体、累積疲労が増加し続け、チーム全体としてパフォーマンス大幅ダウン濃厚> 、との致命的と言える欠点がありました。

客観的・冷静に判断すれば、
➁の選択・戦略は、再開後暫くは「他チームへの優位」を期待出来ますが、
一定期間後の「疲労累積、故障離脱続出」により「チーム力急減」が大きな危険・リスクとなり、
また、➀チームとの「戦力比」も、「自チームのパフォーマンス減退と、➀選択チームの戦力成長」により、
「パフォーマンス逆転」となる局面・タイミング到来が濃厚、となりますね。
しかし、Jチームの選択した戦略は、意外にも、➁「主軸スタメン固定+多数交代型」が多く、それらチームは、再開後の「スタートダッシュ」戦績、➀チームは、➀が他チーム対比で劣後し「敗戦・連敗」戦績、となりました。
しかし、今シーズンの「超々過密日程」は、そんな戦力対比構造・戦績を破壊・吹き飛ばす「過酷威力・牙」を剥き出し始め、
➀チームは、そのままでは、破綻・戦績杞憂低下、と成り始めています。

本ブログでは、その危険性と、早期の➀完全ターンオーバー型への「チーム編成戦略転換」を指摘し続けて来ましたが、
何故か、福森離脱・ジェイ離脱と、「懸念状況」が発生しても、変化無く、今節の「完全戦力負け」のチーム戦力急ダウン期を迎えてしまった、となります。
元々、ミシャの「選手理解」は、大変厳格で、厳しく、簡単に「選手に合格点は出さない」スタイルです。その源は、「個々選手への愛情・潜在能力を大きく捉える(『本当の力は、こんなもんじゃなく、遥かに大きい』と個々選手を捉え、現在は、本人努力不足により、到達していない、との認識)」だから、「選手をなかなか信用・評価しない(=本当の力を出していない)」、との理解スタイルが、チーム編成に反映し、結果として、「評価の高い選手を中心としたチーム編成」が基本となります。
詰まり、「(ミシャ)評価の高い選手」が「試合チームの主軸」として「スタメン固定化」バイアス・意識傾向が強くなり、➀型起用と成り勝ちという事です。
しかし、ここまで来ると、累積疲労は「次戦までの回復」が低レベル状態での連戦、は更に、チームパフォーマンスダウン・故障離脱多発のチーム崩壊・当然戦績急低下、とのシーズン展開しか無くなります。
【現在は危機状態】 という事です。
過去、ミシャの「特定選手固定起用の悪弊」は、広島・浦和でも何度も発生し、「浦和の監督解任の直接原因」となりました。選手への愛情と期待は、どの監督・指導者よりも、大きく・豊かなのに、「実戦」となると一変し、「超厳格スタイル」に変化するのも、ミシャの魅力ですが、僅かな欠点・代償が「その悪弊」でしょうね。しかし、コンサでは、また、超異例・特別な今シーズンでは、脱却した転換を強く・強く期待します。
実際、未起用だった「武蔵」以外、起用全選手は、「パフォーマンス低下」で、「チームパフォーマンスは急激にダウン」との現実となりました。
少しだけ、速報値で試合内容を確認しておきましょう。

1.試合内容(速報値)
試合スタッツを記載します。

       コンサ    清水
      前半 後半   前半 後半
シュート数  7  8    6 15 ・・均衡
枠内数    5  6    3  8 ・・清水圧倒
得点     0  1    1  2
決定率    0 12.5   16.6 13.3 ・・清水優位
支配率   48 56   52 44
パス数  270 208 259 191・・コンサ自陣パス・後半↘
成功率   82 85   83 84 
走行距離   105km    107km ・・走り負け
スプリント  153回    167回 ・・スプリント負け

・ミシャ試合後コメント「前半の入り☓」は、数値上は否定され、後半の方が大幅低下しています。
・ミシャ試合原則「走る・闘う・規律」の「走る」は完全に「走り負け・スプリント負け」で、試合原則不成立、を証明する数値です。

2.試合総括
数値上、「走る」は大負け、「闘う」も前半相手同レベル後半大負け、「規律」は戦術の求めるパフォーマンスに未到達で実践低レベル、と全て不成立、失敗を証明しています。清水は、再開後、5連敗で、監督責任まで出兼ねない状況でも、今シーズンのチーム新戦術を継続トライし続け、この4試合負け知らずで、連勝との戦績急上昇を実現したものです。その最大の理由が、過酷日程が進行する中、完全ターンオーバー制により、全選手のフィジカルコンディションを最適でコントロール出来ており、ここに来て、ターンオーバー制未選択チームと、フィジカルコンディションで大きなアドバンテージを持って試合対戦と出来ている点に有ります。
昨日敗戦の原因は、選手能力の問題ではありませんね。
全て「選手のフィジカルコンディション低調」にあり、スタメン全体のフィジカルコンディションは「ギリギリ50%」レベルでは、「規律」も作動は不可能で、「田中のイエローWも、チーム連動したカバーリング・二次ボール回収へのスピード不足とプレーのキレ低下、そもそも、そのプレー意識と実践が減退、とのチーム守備力の低下により、相手カウンターを最終盤・自身1枚で、ストップするための最終手段・必須プレー」でした。
間違えても、「過酷日程」や「現地試合環境」が理由にはなりませんね。全チーム同一だからです。再開前の「トレーニング環境=実戦テストマッチ限定」も、「テストマッチゼロ」の柏は快進撃しています。理由にする事は出来ず、そんな環境悪化は、全チームに、内容に差はあっても、等しく押し寄せ、しかし、しっかりと対応・対策しているもの。【コンサだけはありません】ね。
矢張り、原因は、
「選手起用戦略」=「チーム編成戦略」の成否、そのものです。

ここで、戦略転換ですね。
「完敗」の結果は、転換への切っ掛け・スイッチに成ります!



post by yuukun0617

09:11

コメント(2)

この記事に対するコメント一覧

お玉

Re:~進化~ リーグ戦第9節は「過酷日程」対処失敗の帰結敗戦!

2020/08/09 11:07

いつも楽しく拝読させていただいています。 私もターン・オーバー制に賛成です。ここまで過密な試合が続くことを考えれば、当然だと思います。走り勝つというミシャの戦い方になっていませんでした。これから発想の転換をするのでしょうか? 多分、無理でしょうね。ル番カップでも天皇杯でも同じかな? 

お玉

Re:~進化~ リーグ戦第9節は「過酷日程」対処失敗の帰結敗戦!

2020/08/09 17:17

再投稿してすみません。ミシャ監督ほどの人が、ターンオーバー制を敢えて取らないのは、なぜでしょう。きっと何か理由があるのでは、と思っています。ACLに出場が決まった時の上津日程? それともベンチにも入れない選手は出したくないとか? 常にベストの布陣で戦うのが、プロだとか・・

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