カレンダー

プロフィール

中学高校・かの埼玉・浦和でサッカー経験〜DF。リーグ発足前からサポーター歴を始め、96年札幌居住で、監督・選手と近所付き合いから、コンサドーレサポーターに定着。札幌在住10年はホーム戦、その後、東京~さいたま市へ移住後はアウェーと、時々のホーム戦参戦。 本ブログは、戦略・戦術をテーマ。 より深く、より正しい理解とその上でのサポート実践を、全サポーターの皆様と共に追求するものです。

最新のエントリー

月別アーカイブ

リンク集

検索

〜進化〜 深刻化した第18節柏戦点検

2020年09月24日

ここ2試合の内容変化は、状況深刻化で、ミシャの言う<結果には繋がらないが成長は順調>との成長過程を、停滞させる「成長の踊り場・別課題発生」が本質の様。
1.昨試合のポイント
内容変化とは、
<マンマーク・ハイプレス戦術変化型>です。そして、この変化は、一つの事項と連動しています。それは「ジェイ連続起用=ジェイ中心とした事からの戦術修正」です。
先ず、この事項「ジェイ中心チーム構成」の理由は、
①決定力ある前線選手は<ジェイ位しか見当たら無い>との現状認識から、ジェイ中心起用で可能戦術となった。
②ジェイ自身、新戦術<マンマーク・ハイプレス>理解・認識から実行姿勢となった。
との変化によるもの。
ジェイ以外、前線選手の決定力課題は打開が見込めない、との厳しい判断による戦略変更、だとすると、事は大きくなります。
ここ5試合の前線スタメン起用を確認すると、
節 [勝負] St-枠内 選手St-枠内
15節[0-2]  15-3         ジェイ6-1 ドド2-1     金子3-1  
16節[3-4]  26-8         ジェイ7-4 駒井1-0    チャナ3-1
12節[2-1]  21-6         ロペス7-2 チャナ1-1 駒井4-1
17節[0-1]  11-1         ジェイ0     荒野0  駒井4-1
18節[0-1]    6-0      ジェイ3-0  駒井0     金子0
唯一の勝利試合17節以外、それ以前のジェイ外れ選手起用から一転し、ジェイ中心と駒井の連続起用が明白です。
更に、ポイント項目が、パス内容内、A'3rd内パス数・成功率です。
ここ5試合推移は、
A'3rd内パス数
節   総数〜選手数 同成功率% ジェイ起用
15節      172〜12名   57.2%             起用
16節      206〜14名   74.9%             起用
12節      136〜11名   71.4%             未起用
17節      113〜14名           61.8%             起用
18節        63〜12名   55.5%             起用
12節までは、多パス交換数・高い成功率でしたが、17節から連続して、A'3rd内パス交換数が激減、成功率も大幅ダウンで、相手守備陣でのパス交換は激減の変化となりました。ジェイ未起用期間の平均は、140本〜63%でしたので、大幅ダウンが明らかです。
その理由が、新戦術の必要修正に繋がります。
先ず、その理由ですが、
ジェイの運動量・走力の低さが根本原因で、マンマーク・ハイプレス戦術での、マークターゲット〜相手中心CBとGKとなり、そこからのビルドアップ阻止がその使命・担当役割となります。GKは、ゴールから離れる事は無く、運動量は不要レベルですが、問題が相手中心CBで、相手チームが高い布陣の場合は、比較的近くにターゲットが有り、短距離での寄せ・チャージとなり、ジェイでもマンマーク機能し、ハイプレス作動ともなり得ますが、
コンサ新戦術「マンマーク」対策として、昨試合でも採られたと想定されるのが、コンサ前線選手(新語・造語となるでしょうが、最前線ライン)と、距離間を取る位置取り〜深目の最終ライン布陣で、コンサ前線ラインの寄せのタイミングとスピードに、タイムラグを起こし、僅かですが、ビルドアップには充分な時間を産み出していました。特に、ワントップの「ジェイ」は、マンマーク責任のターゲットが、下がっていて、寄せるか否かチャージ判断、寄せるとなった時も、スプリント力が皆無のため、前進移動時間が緩く、全て有効チャージは機能せず、柏のビルドアップ開始は成功していました。
そのため、適正に作動しないジェイのカバーとして、周囲選手・金子・駒井・荒野・ルーカスが、交代でジェイ担当ターゲットへの寄せ・チャージをしましたが、当然の結果、それぞれの担当マンマーキングが緩み、相手パス交換阻止〜ボール奪取〜ショートカウンターのシステムは低い作動としかならず、前記のA'3rd内パス交換数激減数値となった通り、攻撃システムは低減したものでした。
詰まりは、ジェイ起用から派生した攻撃力低減が、豊富な決定機数を誇るコンサストロングポイントの筈の「高いゲームメイク力」の大幅弱体化まで、到達させた、と言う事でした。
決定力ある前線選手は<ジェイのみ>との認識から、ロペス・ドドへの経験値積み上げ、金子・チャナティップ、更に、荒野、そして、檀崎・小柏の育成と成長を図る起用を主線とし、2021の頼れる前線選手の育成と確保を図る起用に戦略変更とすべき段階となりました。
次戦は、フィジカルコンディションから、ジェイ起用から解放され、本来挑戦中の新戦術に邁進する事となる事が濃厚ですが、その後も、方針をブラさずに、突き進む事を望みますね。

もう一点、大きな分岐点・ポイントが、コンサに発生しています。
新戦術採用・挑戦と密接に関係しますが、
新戦術では、選手毎のフィジカル、特に、スピードと走力が、一段と必要となり、戦術の大前提が「走力とスピード」にあり、現行ミシャ試合三原則の第一原則です。
従来のコンサ式ミシャ戦術も、走る事が必要なサッカーでしたが、可変システムのチェンジ・移動量とそのスピードがその意味でしたが、
現在の新戦術では、更に、相手選手と完全連動する運動量と速さ、そして、相手に寄せるスプリントの量と速さが加わりました。
詰まり、コンサ式ミシャ戦術の運動量・スピード、そのためのフィジカルが、試合で求められる必須条件となった、と言う事です。
しかし、運動量は、或る部分までは、トレーニングで増加させる事は可能ですが、スピードとスプリントは、選手固有部分も大きく、即効的に増加させる事は困難です。
それが、試合で発生しているという事で、「宮澤起用」問題となった訳です。
コンサ式ミシャ戦術では、最終ラインからのビルドアップ、コンサ式の最前線ターゲットへのロングパスの最適任者で活躍していましたが、新戦術では、最前線からの守備が大きな部分ですが、最前ライン裏の自陣ゴールまでの広大スペースの管理には、一瞬も緩まない注意力と正確なプレー・リスク予想の上、相手前線選手と1対1で、競り合い、スピード勝負も重大ポイントとなっています。
宮澤は、スピードで競り負けが多く、失点原因ともなり、新戦術のハイライン布陣、その裏スペースカバーは、ミンテに完全に追い抜かれたもの。
福森も、同様部分が課題ですが、宮澤は、本当に良くフィジカルコンディションを上げ、万全の絶好コンディションまで、スタメン起用はミンテ、田中、高嶺に譲るものですね。
しかし、現状、試合終盤、チーム全体フィジカルの疲労による低下となり、コンサ式ミシャ戦術に戦術転換がパターン化されています。その中では、必要選手として、途中交代起用となり活躍の場は出現となります。本来、ジェイも、その範疇、対応が最適な筈ですが、決定力前線選手不足のため、スタメン起用をトライして来たものですが、上記結論からは、途中交代起用が正当となりますね。

2.試合スタッツ確認
簡潔に確認しておきましょう。
コンサの試合パターンは、前後半の飲水タイムを挟み、4つの時間帯に分類され、その推移を見ましょう。
    ①前半ー飲水タイム            ⇒②前半戦後半      
項目   コンサ 柏      コンサ  柏   
支配率  50% 50%    51%      49%    
走行距離 26km  27km              29km    29km    
スプリント        45回   45回               42回     34回     
シュート  0本       2本                   0本        5本        
枠内数   0   0      0   1本   
パス数  134 119    167 109  
成功率  81%     73%               82%    73%    
A'3rd内パス 6本 62%    22本    77%

               ⇒③後半-飲水タイム  ⇒④後半戦・後半
項目   コンサ  柏     コンサ  柏 
支配率  53%      47%             54%       46%
走行距離 24km    24km            34km     35km    
スプリント       32回     41回              57回       53回
シュート  3本         3本     3本   3本
枠内数   0    4本                   0    2本
得点    0点  1点
パス数  113  77    152  100
成功率  81%       73%             78%        71%
A'3rd内パス30本  77%           17本  72%
✳︎前半は、ほぼ互角の走力の中、決定機構築に差が付き柏優勢。後半開始直後から、コンA'3rd攻勢を展開するも、柏カウンターを受け失点、最終20分は、両チーム共に運動量を上昇させるも、A'3rd内パス交換は増加出来ず、そのまま、決定機構築も作動低下のままタイムアップ、の内容。
コンサの試合パターン〜①時間帯<②時間帯、③時間帯>④時間帯の、②③Wチャンスタイムで、逆に、柏のギアを入れる展開とされ、智将ネルシーニョが、コンサの試合パターン分析から、得意試合展開を封じられたもので、ミシャVsネルシーニョの読み合い合戦=相手戦術プレー潰し合いは、ネルシーニョに軍配がやや優勢との事ですね。

戦術が中核にも拘らず、戦術機能を下げる選手起用、試合展開は、矛盾です。
新戦術を、起用選手に合わせて緩めら変更は、戦術機能減退にしかなりませんでした。どうしてもジェイ先発に拘るのなら、コンサ式ミシャ戦術で、ガンガン行くべきで、新戦術を通すのなら、ジェイ先発を外した選手起用で、全選手例外無く走り切る闘いを徹底すべき、と言う事と観ます。
実は、ジェイ先発起用と同じ部分が問題となる課題が有り、その対応・対策が現実化されています。それは、試合途中、選手の疲労からのフィジカル低下問題で、特定個別選手のレベルなら、選手交代で凌いでいますが、酷暑などの諸条件から、チーム全体が一斉にダウンとなる場合は、試合途中一時戦術変換が実行されています。しかし、ジェイ問題と異なるのは、機能する戦術に一斉転換する事で、機能減退はない点です。この様な、状況からの、戦術変換はあり得ますね。

次戦、神戸戦は、今回の失敗〜戦術選択と選手起用の不合致は、貴重な経験として、クリアーし、新戦術フルパフォーマンス追求で行きましょう!


post by yuukun0617

19:51

コメント(0)

この記事に対するコメント一覧

コメントする