厚別に到着したの開始10分近くだった。

家を出るのが遅かったことに加えて、コンビニで缶ビールなんか買い込んでしまったので遅れてしまった。

良い天気だったのでスタジアムで飲むビールはおいしいだろうななんて考えてしまったのであった。

メインスタジアムの中央に空席が簡単に見つけられるほど観客数は少なかった。それでも松本山雅のサポはそれなりの人数が来ていた。30人ぐらいはいたと思う。決して多い数ではないが、コンサのホームゲームに参戦するアウェイサポでも30人は来ないときもある。

前半10分を経過して０対０。松本山雅が有利に試合を展開しているように見えた。新日鐵大分が苦戦気味。

期待の松本山雅奈良選手も前線で良い動きをしていた。

先日、厚別の天皇杯１回戦ノルブリッツ北海道対新日鐵大分戦であらわれた、デカ声の１人大分サポの方は、今日はいないようだった。松本山雅の大きな声援と違って、大分側からは何も声援は聞こえてこなかった。

しかしである。新日鐵大分のコーナーキックの時に、大分応援席側から大きな声が聞こえてきた。びっくりするくらいのおおきな声だったので思わずそちらの方に目を奪われると、ボールはいつのまにかゴールネットに吸い込まれていた。

なるほどこれが新日鐵大分の１人応援か。恐るべし。まるで彼の応援が新日鐵大分の先制点を導いたようである。

その後、大分側の応援席は彼の声にあわせて拍手するようになった。周囲をどんどん巻き込んでいくパワー・・・。こころなしか、松本山雅の応援が小さくなっていったように感じた。

その後、松本山雅が同点に追いつくものの、終了間際に新日鐵大分が突き放す。

ボール支配率は松本山雅が上であったが、新日鐵大分はカウンターを狙ったサッカーをしていたと思う。巧みなサッカーで、スペースの作り方と活かし方がうまいように感じた。

前半は２対１で新日鐵大分先制で終了。

ハーフタイムに松本山雅サポのｓｉｎさんがコンササポのために奈良のカードを配布してくれるとのことで、もらいに行きました。

sinさんはゴール裏の奈良とサポ仲間から言われているとのことあったので、それらしい方を見つけて「カードいただけますか。」と声をかけると「こんびにさんですか？」と返ってきた。え、よくわかったなと少し驚いていると「お待ちの方がいらっしゃます。」とｓｉｎさんが仰ると後から女性の声が。振り返ると、その女性は「アルです。」と名乗られたのであった。(続く）