早ければ21日に首班指名選挙 (正式名：内閣総理大臣指名選挙) が行われる。 衆参両院でそれぞれ投票を行い 違う人が選ばれたら衆議院が優先される。

〔衆議院で主要な党の議員数〕 自民 196, 立憲 148, 維新 35, 国民 27, 公明24

首班指名で各党の議員は 所属している党の代表に投票するのが普通。 今回は最初の投票で 過半数を獲得する議員が多分いないので １位と２位で決選投票に進む。 ここでも所属党首に１票を投じるが 所属党首が決選投票に残れなかった党の議員は 引き続き党首に投票するか白票を投じる。 もちろんこれらは無効票となる。

通常通りの首班指名選挙では 単純に議員数の多い党の党首が勝利するが 今回は不穏な動きが出ている。 立憲の幹事長が各野党に 「自民党の高市早苗を総理大臣にするわけ にはいかないから、野党で結託して 国民民主の玉木代表を担ぎ上げませんか？」 と打診をしているのだ。

これに対し各党の党首は 現時点で次のように答えている。 国民民主 「安全保障とエネルギー関連で立憲とは 　　　　　政策が真逆。それを我々に合わせるなら」 維新の会 「立憲と国民が協力するなら話を聴く」 公明党 「党首に入れる。野党に投じる考えはない」 と、今のところはこのようになっていて 国民民主の考える政策に立憲が主張を180度変えて 合わせることは考えにくいため 立憲148人＋国民27＝175 となり自民に届かない。 　※ 立憲の全員が玉木氏に投票した場合 　※ 国民は当然党首の玉木氏に投票する こうなれば決選投票で維新・公明がそれぞれ 無効票を投じれば高市早苗が総理大臣に決まる。

しかし選挙までの期間に各党が様々な手法で 駆け引きを行うので先はどうなるか分からないし 自民党内でも、総裁選をやり直して 小泉進次郎を代表に据えようと主張する 船田元のような議員まで出現するありさま。 また、玉木氏を担ごうと各野党に打診中である 立憲の安住幹事長を動かしているのが 自民党の某キングメーカーであるという話もあり 今のドタバタな政界はギャグ漫画にしたら 大ヒットするような気もする。