本日午前、アンデルソンロペスについて「移籍を前提」としてチームを離脱したことが発表されました。まだ契約に至っていない中途段階での公表は異例ですが、先日来、中国側のメディアで報じられていたので、早めに知らせていただけたのはありがたいことだと思います。12得点でＪ１得点王争いをしている選手の退団はもちろん痛いですが、本人の意思ですので仕方がないことでしょう。ロペスには今季、チームの決定力不足のなか、1人気を吐いてくれ、とりわけＰＫには職人ぶりを発揮してくれ、感謝します。

こうして比較的平常心でいられるのは、過去に在籍したスーパーな外国籍選手の退団と異なるからです。思い起こせばバルデスに始まり、エメルソン、ウィル、ダヴィらの時代はがっちり守備を固めて、あとは前線でお願いといった戦術で、強力ＦＷの個人技に頼った得点力だったように思うからです。超攻撃的を掲げる今の戦術では必ずしもＦＷだけが得点を取るのではなく、チームでゴールに迫るものです（いかんせん、決定力不足で得点が思うように伸びませんが）。従ってロペスが抜けても影響は限定的で、オーストラリアから檀崎も帰ってくるようです。もちろん、お金が許すなら補強してほしい気持ちもありますが、ミシャ監督なら何とかしてくれるのではないかと考えるからです。

そういえば、６月９日の天皇杯２回戦後のあいさつにロペスが加わっていました。下の写真は、ロペスがいることに気づかないまま撮影したものです。目ざとい人たちがロペスがあいさつに来ていたと発信しているのを見て、調べてみたら写っていました。やはりお別れのあいさつだったのですね。新天地で頑張ってほしいと願っています。