プロ野球某球団の新監督がスポーツ界の話題をさらっています。本人が自称した「ビッグボス」というのがテレビ番組の見出しとなっており、あのお堅いＮＨＫの全国ニュースでもキャンプに来ただけで取り上げていて、ビックリしました。

思えば、あの人物は某球団が札幌ドームを本拠地にした2004年から３年間在籍。北海道最初のプロチームだったコンサドーレが当時、Ｊ２でくすぶっていた時代でした。それに対し、ド派手な演出で人気を呼び、チームの日本一にも貢献した立役者でした。某球団が北海道に根を張る最大の功労者でしょう。

そんな人が北海道に帰ってくるのです。パ・リーグの最下位を争っていたチームが今やプロ野球界の最大の注目を集めています。近年、成績が低迷し、2023年には北広島へ移転するので、わがコンサドーレとしては人気を呼ぶチャンスと思っていましたが、逆に話題的にはピンチを迎えそうです。実はわが家の断捨離活動の中で娘が昔、もらってきたその人のサイン色紙が出てきたので、ご近所のファンの方にいらないかと聞いたら不要との答えでした。それが監督就任が決まると、やはり欲しいとなってお譲りしました。北広島に移転したらもう行かないと言っていたご近所の方はあの人目当てに「行こうかな」と早くも心躍らせているようです。

これはコンサドーレとしては大きな危機です。ぜひともチームとしてはタイトルを奪うことを目指す一方、日本代表などスター選手を輩出して、ビッグボス人気に対抗していかないと興行的に厳しくなりかねません。札幌ドームを完全に本拠地として活用できる利点も生かしながら、さらに人気を集める秘策を期待します。