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カラダはジジイ、頭脳は中2、 そしてココロは3歳児。 アラフィフ?なにそれ?おいしいの?天命なんてちっとも見えて来やしねぇ。 住所:オホーツク圏の    特急列車が止まる街 血液型:典型的なB型。 今宮純ばりのやたらカギカッコの多い文章を中途半端なボケで味付けして綴る厨二病全開なブログ。パクリ過多なのは仕様なのであしからず。 ミシャコンサ7年目。上を目指したいが、主力が次々抜け現実が重く圧し掛かるシビアなシーズン。 エセ硬派路線で更新する予定も、更新頻度はちょっと落ちるかもしれませんがそこんところは大目に見てつかぁさい。 '08.08.27に念願の初参戦を実現。引き分けではあったが厚別の空気を満喫。 ~観戦データ~ '08.08.27 J1第23節 VS ガンバ大阪 3-3△ '09.09.06 J2第38節 VS 愛媛FC 3-2○ '10.09.05 天皇杯2回戦 VS グルージャ盛岡 4-1○ '10.11.23 J2第36節 VS 徳島ヴォルティス 1-0○ '11.12.03 J2第38節 VS FC東京 2-1○ '12.03.10 J1第1節 VS ジュビロ磐田 0-0△ '12.09.08 天皇杯2回戦 VS AC長野パルセイロ 1-1(PK3-5)● '13.03.10 J2第2節 VS 栃木SC 0-1● '13.11.24 J2第42節 VS ギラヴァンツ北九州 0-0△ '14.03.09 J2第2節 VS モンテディオ山形 1-1△ '14.11.23 J2第42節 VS ジュビロ磐田 1-1△ '15.03.15 J2第2節 VS Vファーレン長崎 0-1● '15.11.07 J2第40節 VS 徳島ヴォルティス 2-0○ '16.03.13 J2第3節 VS 愛媛FC 1-1△ '16.05.28 J2第15節① VS レノファ山口 3-1○ '16.11.20 J2第42節 VS ツェーゲン金沢 0-0△ '17.03.11 J1第3節⓶ VS セレッソ大阪 1-1△ '17.07.29 J1第19節⓷ VS 浦和レッズ 2-0○ '17.09.23 J1第27節 VS アルビレックス新潟 2-2△ '17.12.02 J1第34節④ VS サガン鳥栖 3-2○ '18.03.10 J1第3節 VS 清水エスパルス 1-3● '18.09.01 J1第25節⑤ VS ヴィッセル神戸 3-1〇 '18.12.01 J1第34節⑥ VS サンフレッチェ広島 2-2△ '19.03.09 J1第3節⑦ VS 清水エスパルス 5-2〇 '19.05.04 J1第10節 VS ヴィッセル神戸 2-1〇 '19.08.10 J1第22節⑧ VS 浦和レッズ 1-1△ '19.12.07 J1第34節⑨ VS 川崎フロンターレ 1-2● '23.12.03 J1第34節⓾ VS 浦和レッズ 0-2● リンクフリー。コメントもどうぞ! ただし、書き捨てと思われるようなHNでのものや書き殴りと思われる内容のものはスルーおよび削除する可能性が高いのであしからず。名を名乗るのがせめてもの仁義ってもんです。そして、おぢさんは出禁。

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'13第27節VSカターレ富山・アフターインプレッション。

2013年08月06日

 前半を観ての感想は
○砂川は攻撃では良いところがあったが、守備がやはり…
○フェホはまだ合ってない。前半終了時で見切っても…

 ソ・ヨンドクのゴールは仕方ない。あれはボラの寄せがどうとか杉山だからとかいう話ではないスーパーゴールなので。それにしても荒田のゴールとかアウェイの試合ではすんごいゴールが出るよなぁ…。三上のシュートとか決定機はあったし悪くはなかったけど、足下に入るのはウッチーの時の方が多くフェホがいる意味があんまり無かったような。足下に入ったらドリブル突破というのはもともとのフェホのプレースタイルなのかな?前俊と違って簡単に倒れないのでそれなりに脅威にはなってたけど。そして、カズゥのプレイエリアが全体的に低くなっていたのも気になった。長いパスが出せるので問題がないといえばないのだが…。

 ただ、20~21分にセルフジャッジで追っかけるのをやめた砂川にはカチンと来た。
 アピールする暇あるなら笛が鳴るまで食らいつけ!ボラであの守備はダメである。

 交代カードの切り方としては
○(出来れば後半頭から)フェホOUT前俊IN
○体力的に持ちそうにない砂川はそのまま宮澤と交代、SBの上がりを増やしたい

 俺監督目線ではこれが一番いいかなと予想。高さが売りのはずのフェホが高さで勝ててない。時間経過と共に合うのを待つ手もあるけど1点ビハインドだしスパッと代えた方がメリットは大きいのでは?と思ったんだけど、財前監督は前者を選択。消耗戦になりつつあったし勝負所はまだ先にあると判断したのかな?これはこれでアリな判断だと思う。

 ウッチーがミドルシュートのこぼれ球を押し込んで同点。さあこれでと思った矢先の選手交代。宮澤INは納得だが、なぜフェホOUT?左のSH誰にするの?まあ、三上がいいポジショニングでうまく間に入り込んでいたし三上を活かそうとしたんだろう。でも三上、あれは決めてくれよ…。うわっちゃーと思った矢先に解説から「群馬戦と似たような流れ」って、何というデスフラグ…。2失点目は杉山よりも潰しきれなかった宮澤と一瞬守備が遅れた荒野、スライドして潰しに行くはずだったソンジンの責任が大きいと思う。ヘディングもけっこう難しいものだったし100%杉山のせいには出来ないかな。

 砂川OUT前俊INで一応帳尻は合った形だが、三上OUT工藤INで「あ、これで負け決定…」と思った。徳島・群馬戦の記憶もさることながらこれで両SBが完全に死に体に。三上がいなくなってターゲットは前俊オンリーになり富山が潰しやすくなった。前俊もドリブルで突っかけるのは同じだけどファールをもらいに行くことが多いために起点になりきれない(レフェリングに左右される)。何とかしてSBが上がろうとしてもプレスをかけられ、奪われるとボラが下がって応対するハメになり悪循環。宮澤がPA付近まで下がるようでは攻撃どころの話ではない。杉山に非があると思えたのは3失点目。あれはGKが触ってほしかったなあ…。

 富山戦の敗因は工藤にあると思う。といっても、工藤の能力が低いとか工藤の出来が悪かったというのではなく、工藤をサブに入れた監督の取捨選択。フェホのスタメンはもしかしたら“大人の事情”があったのかもしれんけど、途中から三上を1トップに入れる構想があったのならヤスをサブに入れるべきだったのでは?ゴメスのサブ登録はアウェイでの消耗戦を想定して中盤のテコ入れという点でまだわかるけど、前俊と工藤を両方とも入れる必要はあったのか?ただでさえ現状はウッチーが絶好調で工藤を入れられるポジションがないと思うんだが…。

 細かいところでは上原が頭ひとつ抜けだしたのに決めきれないとか選手にも責任はあるけど、監督の采配ミスで富山に勝たせてしまった試合だと思う。本来、財前コンサはいったんGKに戻してでもしっかりボールを繋いでじわじわ攻撃するのが身上のはず。前だけを厚くするのではなくて、もうちょい真ん中でもポゼッションできて中とサイドに散らしやすい交代策を求めたい。

 
 


'13第26節VSガイナーレ鳥取・アフターインプレッション。

2013年07月28日

>おい実況、間違いすぎにも程があるだろ…

 さて、スタメン発表時に気になったことは
○前俊が持ちすぎることで攻撃が鈍くならないか?
○三上はSHでちゃんと守備できるか?

 前俊は鳥取相手ならばほぼ確実にボールを持てる。それが故にコネてしまっている間にスペースを埋められてしまうと粘られるかなというのがあった。プレビューでも触れたが、コンサの両SBが高い位置を取れるのはボランチからのパス供給があり、ソリマチンは3ボラにシステム変更してプレスをかける策を講じてきたが、鳥取にはそこまで大胆に変化を加えることはたぶん出来ないだろうと思っていた。ソリマチンには実績や経験があり今年は2年目でチームを掌握できているのに対し、小村監督は今年が1年目で経験に乏しいのに加え、策を持っていたとしてもそれに対応できるだけの駒が揃っているようにも思えなかった。
 カズゥと宮澤に対してはボラとWBの2人で見るか、あるいは2シャドーとボラで前後に挟んで対応するかだろう。勝負事に絶対はないけど、それでもコンサの優位は動かない。3バックはサイドを攻めるのがセオリーというのに乗っかればここで優位を保てればあとは永里をしっかりマークして…という予想を立てた。

 が、前半は前にボールを運ばせてもらえずロングボールの応酬が多くなる展開に。序盤は鳥取がかなり厳しく来て後ろに下げさせることで奈良があわやのポカをやらかす、「そこは抑えてよ!」というところで宮澤が拾いきれずなどペースを掴めない。それ以上に鳥取のパスワークが酷かったので致命傷にはならなかったものの「ホントに3-0で勝ったのか?」と思わせる出来。何だか富山戦を思い出すなあ。
 それでも決定機が全くないワケではなく前俊が抜け出したり(8分)、ジダンばりの砂川のルーレットから三上→前俊→三上(35分)と惜しい場面もあったがカズゥのFKも右手一本で弾くなど鳥取のGK小針が踏ん張った。周りと合っていなかったけどドゥドゥもソンジンより良く見えたくらい。鳥取の攻撃がそれほどでもないと落ち着きを取り戻したのか、前半終了間際に前俊のふんわりアシストで三上が押し込んだあたりチームとしての成長はあるのかな。でも、24分にポストを叩いた場面は血の気が引いたぞ。バーポストさん大活躍(苦笑)。

 前半終了時の感想としては前俊は前を向ける時は悪くないんだけど相手選手を背負った状態だとイマイチで、ポスト役としてタメを作り全体を押し上げるというタスクの安定度は三上よりやや劣る。荒野が出られるなら早めに代えてもいいのかな、といったところ。そして砂川が良かった。高い位置でチェックに行っていたし十八番の切り返しも見せるなど攻撃にも効いていた。これが90分出来れば言うことないけどたぶんどこかで交代かな…。

 んで、後半。まあ目の覚めるようなウッチーのゴールにはシビレたぞ。三上が落として日高が裏街道でブッチ切り、ウッチーへきれいな横回転がかかったピンポイントクロス。何このJ1の香りがするビューティフルゴール…。一昨年の12.3思い出したのは僕だけか?スカパーのノミネートゴール、FK2本もいらんだろ。このゴールでやっと自分たちのリズムを取り戻したのか、50分ごろのカズゥと宮澤のチョコチョコしたパス交換には思わず笑ってしまったが。でも、宮澤の出来は良くなかった。
 選手交代は砂川OUT、荒野INから。2-0で余裕ある試合展開だったこともあるが、これはナイスな交代だったと思う。三上がしっかり守備をやれていたからこういうカードの切り方ができたとも言えるが。砂川は次節もこれくらいやってほしい。つーか、本来できるはずなんだよな。ダメ押しは上原からのクロスを荒野が押し込んでのもの。これも上原のクロスでほぼ勝負アリ。これで前俊を下げてフェホ投入の余裕の采配。残り15分で足が止まってきたのを見てかどうかはわからんけどウッチーOUTヤスINで前に圧力をかける。でも、あそこは自分で打ってほしかったぞ…。

 後半はほぼコンサペースで試合を進めることができたと思う。ただ、左サイドの守備はまだ隙があるかなあ。鳥取も狙ってはいたと思うんだけど…。結果的には快勝だけどJ2といえどやはり甘くはなく、こちらの3バック攻略法がこうも早く研究されていると思うと楽観視は決してできない。8月のアウェイでのガンバ戦に向けて…というより、1つずつしっかり磨き上げる作業が大事かな。

 それにしても日高が食べてたサクランボ、粒デカかったなぁ…。


'13第25節VS松本山雅・アフターインプレッション。

2013年07月23日

>松本は城巡りで酒が飲めるぞ~酒が飲める飲めるぞ~酒が飲めるぞ~♪

 小ネタから入った今回のアフターインプレッション。試合全体の感想としては単純に面白かった。戦前の予想としては相手の長所を消すことに長けた反町監督がどのように財前コンサを封じ込めるか?この組み合わせでしょ!という三上1トップ&ウッチートップ下がどこまでやれるかというのを中心に観た。試合を通じて運動量が落ちなかったのは気温よりも湿度の低さ(38%!)が幸いしたか。暑いけど体が重いとはあまり感じなかったと思われる。

 さて、前半は財前コンサが細かく繋いで両サイドを制圧し、反町松本が真ん中を固めてカウンターという何だか攻守を逆にした去年終盤の石崎コンサVSJ1クラブという様相を呈していたような、いないような…。松本はロングボール&ロングスローで対抗していたが精度が低く前半はほぼコンサペース。ただ、反町監督としては真ん中を固めるのは最初から決めていたと思う。
 セットプレイで試合が動いたが松本の最初のCKには肝を冷やしたぞ。杉山、パンチングするならちゃんとやってくれ。見ていて怖いよ。あれが入っていたらと思うとゾッとする。GKとCBの間を狙うというのはセットプレーからも見て取れた。明らかに弱点だよねぇ。後半すぐにもCBとGKが交錯するとかカンベンしてくれよ…。ホントに曵地じゃダメなのか?

 前半を終わってソリマチンがどう動くか?0-1のスコアは想定内。真ん中を固めるのはプラン通りだったけどサイドであまりにもやられすぎ。サイドに出されるのではなく、サイドに“(仕方なく)出させる”修正を施してくるだろうと踏んだ。3ボランチにしたのはCBの壁だけでなくその前にもう1枚壁を作る。そしてアンカーを置くことでボランチがサイドの守備につくことを明確にする。SBが高い位置をとるということは必然的に裏のスペースが空く。CBが埋めにきたズレを利用して…と妄想したのだが。高い位置で奪えればそれだけ精度は上がるし。

 財前監督もコメントしていたが同点にされても慌てなかったのは大きかったかな。CKからの失点で崩されたわけではないというのもあるのかもしれないが。でも、久しぶりにコンサがポゼッションをしっかり出来ていた試合だった。その原動力はひとつは三上、そしてこれは多分に妄想が入るがカズゥ&宮澤のWボラ。両SBが高い位置を取れたのは前からの守備もあるが、ボランチのSBへのパス供給が上手くいっていたところにあると思う。
 カズゥ&宮澤のWボラは縦への推進力に欠けると感じるのは僕だけではないと思うが、その代わりに両SBが攻撃参加していたので攻め手に欠ける感じはあまりなかった。左サイドはほぼ上原が上がる格好で砂川は中に入ったり流動的に動いていたみたいだけど。でも、砂川のコントロールシュートは決めてほしかったぞ…。
 宮澤も松本が守→攻へと切り替わりそうな局面で顔を出して芽を摘んだり、前に出て遅らせるなど地味に効いていた。必死こいて走らないので余計地味に見えるがその地味さが戦術厨にはたまらなかったりする(苦笑)。この2人だと縦にはあまり強くない代わりに横(サイド)には強い、展開力はあるのかななんて思ったりして。これで縦にも強くなればグッとJ1は近づくがそう甘くはないねぇ。この組み合わせだと前に出るのはほぼカズゥオンリーだし。

 全体的に出来は良い方だったと思う。3点差がついてフェホのロールアウトもとりあえず済んだし。フェホ、けっこう足下に収まりそう?三上・ウッチー・荒野の関係性も良く「最初からこうしておけば…」と内外共に思わせる出来だった。特にウッチーがキレキレでMOMでしょう。敢えて言えば左サイドだが、攻撃だけなら砂川の選択でもいいとは思うが守備がどうなのか。監督の指向もあるだろうけどフツーにヤスでいいと思うんだが…。66分に守備サボったのはもしかして砂川か?だったら交代は納得。
 ただ、最後の失点はいただけない。松本もCKでニアサイドのソンジンをドフリーにする拙い守備があったが、シュートを打たれた多々良がドフリーとか…。点差が空いていたからいいようなものの、相手を“生き返らせる”失点はしてはいけない。去年のウチら、終盤では1点取られただけでもう負けムードだったじゃん。その意味では良い勝ち方ではなかった。一矢報いることすらさせずに諦めさせる、隙を与えずに勝つというのもこれからの戦いでは重要になってくる。引いてはそれが相手へのイメージとなりコンサへの畏怖心につながる。このへん、まだまだ勝負事に対する甘さがある。

 ともあれ、財前コンサはこれだけできるんだ!という試合ではあった。
 このいいイメージをつなげていきたい。


'13第24節VS東京V・アフターインプレッション。

2013年07月16日

>特定の二人って誰だろうなー(棒)

 スタメン発表時の予想としては
○ウッチー1トップで大丈夫か?ちゃんとボールが収まるのか?
○砂川スタメンで守備は破綻しないか?

 というのがあった。砂川は福岡戦でバックチャージからイエローもらったりしてたし、
 アウェイで暑い中走れる選手、運動量豊富な選手を揃えたほうが良くないか?というのがあったので。

 なるべく情報を遮断しようとしていてもブログのタイトルなどで誰が良くて誰が悪かったなんてのはそれなりに入ってくる。で、杉山がどんなチョンボをやらかしたのかと思ったが、なるほど「そりゃねーわ!」というものだった。ただ、ああしたプレイはヴェルディ戦に限った話ではなく、いったん前に落として取るというのは目にしていたし杉山の癖のような気もする。それでもやってはいけないミスではあるが。羽中田さんの解説が却って悲しかったよ。
 2点目はゴメスがかわされた後にCB2人が西を止められずってことだったので一概に杉山が全て悪いとは言えないかなとは思うけど、優也が飛び出して1点モノを防いだり、上原のシュートを弾き出したりで余計に杉山がダメに見えた。CKで出ても触れない、終了間際もすぐに蹴れないなど「おいおい!」っていうのもあったし、ちょっと擁護できないなあ。次節はソリマチンが相手だし、データがないという点でも曵地を起用した方がいいと思う。

 チーム状態が最悪に近いヴェルディがこれでかなり楽になった。右の森が長い距離を走ってクロスを上げるなどしていたものの、だんだんとこちらがハーフウェイを超えてからプレスに行く省エネサッカーに。それでも荒野が惜しいミドルを放つなど時折いい場面は作れてはいたし、高原が決め切れていない、ヴェルディが受けすぎたこともあってたとえ結果を知っていたといてもこのままウノゼロで行くとは思えなかった。それでも、0-2から1点返したことには意味がある。コンディション的にやや楽になったとはいっても暑いアウェイで90分通して走れた、戦えていた。そうした印象を周囲に強く持たせた試合であったことは良かった。

 さて、ここからは戦術厨の妄想全開コーナー(苦笑)。財前監督の選手起用の癖というか傾向として、決め打ちで選手起用をするというのがあると思う。前節の福岡戦の快勝は三上・荒野の2トップが非常によく機能した。「勝っている時はいじらないほうが…」と少なからずサポが思っていた中でウッチーの1トップにしたのはなぜだろうか?と考えた時に

○ウッチーの起用は最初から決めていた
○三上と荒野では荒野の出来が特に良いと感じていた

 シロートでも三上1トップで2列目はヤス・ウッチー・荒野という“折衷案”は思いつく。そうしなかったのは荒野はサイドではなく真ん中(トップ下)の方が良いと判断したからウッチーを1トップにしたんだと思う。実際、荒野は良かったし、それだけウッチーを信頼しているということ。
 でも、ウッチーはどちらかというとセカンドトップの方がより活きると思うので疑問が残るところではある。信頼という点では砂川もおそらくそうだろう。確かにヴェルディ戦は攻撃面では時折いいボールを出せていたし。守備は上原のサイドが狙われ気味だったので今回は保留。

 ヴェルディ戦は最初に前俊を入れた。2点差になった後なのでFWを入れるのは当然っちゃ当然だけど、ヤスと代えた時にはフォーメーションをどうする気なんだろう?とちょっと気になった。最初は前俊1トップの4-3-2-1にする気かなと思ったのだがどうやら2トップだったようで。
 いずれにしてもこの選手交代だと中央が強くなる代わりにサイドが弱くなる。ヴェルディ相手には特に危険なんじゃないかと思ったんだけど、石神に何度も抜け出され高原にあわやのシーンをけっこう作られた。そのリスクを消化できていたように見えなかったのが不安。選手がわかっていたんであれば余計なお世話だが…。その意味ではよく1-2で済んだとも言える。

 ここ数試合、リードされてからの選手起用が中央に寄る傾向があるのはサイドで張れる選手がいない(特に右サイド)から仕方なくなのか、それとも意図的なものなのか?工藤の起用法からすると後者の可能性が高いと思うのだが…。ヴェルディ戦は両SBが日高と上原で長い距離を走れる選手だったこと、宮澤が1ボラっぽく残って攻守に上手くカバーリングしていたことであまり問題にはならなかったが。イエローは必要経費。仕方ない。

 戦えていただけに勝ち点0に終わったのが実にもったいない試合だった。


'13第23節VSアビスパ福岡・アフターインプレッション。~三上×荒野の可能性~

2013年07月09日

 仕事前にスタメンだけチェックして立てた予想としては、

○左サイドの守備が怖すぎる。松本が狙われるのは明らかでこちらはほぼ福岡に制圧されそう
○ゲームメイクは誰がするんだ?砂川に集めようとするのを狙われるんじゃないか?
 宮澤がパス出し役ならゴメスと荒野がよほど頑張らないと苦戦は必至。
 荒野と宮澤が上手くポジションチェンジしてくれればあるいは…。
○ウッチーとカズゥがいないセンターライン。果たして三上にポスト役が務まるか?
 宮澤の1トップよりはマシだろうけど、望みがあるならここか。

 いずれにしても、宮澤以外の前線5人(ボラ含む)が動き回らないと勝負にならない、福岡のハードプレスをかいくぐるには運動量で上回るしか手がない…と戦術厨なりに考えてはみた。だから群馬戦や徳島戦の出来からすれば砂川のスタメンはないとも思った。いっそバクチ打つなら左SHは神田にして、ボール持たせたらひたすら勝負させるくらいやっても…とも思った。
 で、結果としては三上が見事にポスト役をこなしただけでなく、荒野が2ゴール。特に2点目は出色。宮澤に続く変態の素養を持っているとは思っていたが、あのゴールはまさに変態の片鱗を見せてくれた。倒れなかったボディバランスもさることながらあの体勢からアウトサイドでチョンとシュートが出来るのが変態(←くれぐれも言っておくが変態は褒め言葉である)。文句なくMOMで、サッカー雑誌風の評価点でも7.0くらいつけてもいいように思う。

 カギとなったのは解説の曽田が言うところの距離感。

 福岡は出場停止の石津に代わってオズマールがスタメン。ロングボール主体で攻撃するというのは1つの手としてアリだけど、オズマールにボールを預けようとしてもコンサが厳しく応対してなかなかキープできず、周りの選手の距離が遠くセカンドボールも拾えずで攻撃の形が作れない。もともとの距離“間”がコンサと違って広くなっていた。
 松本がアシストした際も2人いるのに誰もアタックに行ってないために余裕で出させてしまった。オズマールに集めることでコンサの右サイドに偏った攻撃になったことと、人のいるところにボールを出すことが多くなり、ロングボール作戦は結果としては失敗。点差にかかわらず後半開始時にオズマールを交代させたのは当然だろう。
 ただ、開始早々の奈良のルーズな処理はいただけない。上原が掻き出してくれたおかげでCKで済んだが、ああいうプレーがスタメンの座を遠くしているのでは?杉山との呼吸も未だに合っていないように見える。徳島戦で松本がPKを与える遠因にもなっているし、個人的には杉山にイマイチ信頼が置けないでいる。

 対照的にコンサは三上も荒野も個々で良かったけど、この2人が常に近い距離を保っていたことで互いの良さをいっそう引き出せたというのが率直な感想。互いにやりたいことがわかっているというのももちろん大きかっただろうけど。純貴とウッチーにはそうした近い距離での連係が今まであまり感じられなかったのでインパクトは相当デカかったのでは。
 これが例えば三上とウッチー、純貴と荒野の組み合わせで同じレベルのプレーが出来るかというのは個人的にはちょっと疑問。時間をかければそうなる可能性はあるだろうが、三上と荒野のいわゆる“ニコイチ”だからこそ可能だったのではという思いが今のところは強い。ただ、それを差し引いても三上のポストワークはほぼ満点。シュートを打つ積極性もあったし十分及第点以上。

 中盤ではまずボランチの2人、特にゴメスに注目。曽田の解説では上手く縦関係が出来ているとしていたが、このへんがカズゥと宮澤で組んだ場合の違いなのかな、と。ボールは持てるけどイマイチ真ん中の厚みに欠ける感じがしたのはカズゥと宮澤(or深井)だと横関係になることが多く、相手もカズゥには厳しく行っても宮澤にはゾーンで応対して穴を空けないという守備になる場合が多いのではと妄想する。
 ゴメスが前とのニコイチになったのは監督としても想定内のはず。ただ、宮澤とゴメスのコンビも今までとは違うものを感じさせたし、後半戦に向けてのラッキーボーイになりうる余地は十分あると思う。福岡戦は荒野と三上に美味しいところを根こそぎ持ってかれちゃったけど(笑)。
 不安だった左サイドはヤスが左のSHに回っていたのでだいぶ助かった感じ。1ゴール1アシストの攻撃面はもちろんのこと、守備面での貢献も非常に大きかった。終盤まで足が止まらず常に効いていたヤスはスタメン起用が当然であり軸にすべき選手。

 終始コンサがポゼッションで圧倒したワケじゃないけど、厳しい守備で福岡にリズムを作らせず、コンサは近い距離感を維持して決め時を逃さなかったのが前半の45分という印象。後半すぐの福岡の攻勢も慌てず受け止めて動揺せずに集中力を維持した。もしかして、松本のところをネチネチ攻めることはない(スピードでブッチ切ったりドリブルで切り裂く選手がいない)と見切っていたとか?だとしたらこれはもうスカウティングの勝利。
 終了間際に2点取り損ねたのはアレだが、福岡にはほとんどPAに入らせず(福岡が焦りからか早めにシュートを打ってきたのもあるが)、完封して当然の試合をちゃんと無失点で締められたのは良かった。強いコンサというよりはむしろ久々に安心して観られる試合だった。優・良・可でいえば良は間違いなくつけられる。優にしてもいいんだけど、トドメは刺せた試合だし限りなく近い良ってことにしといたほうがいいのかな。もっともっと質を高めないとJ1では戦えないしね。

 それでも、勝ち点は別にして今までの失態や沈滞ムードを払拭するには十分の試合。
 違いを見せることが出来たのは後半戦を戦う上でも非常に価値が高く内容のある勝利だった。
 いやあ、いろんな意味でひとり土下座まつりだったわ…(苦笑)。
 


'13第22節VS徳島ヴォルティス・アフターインプレッション。~謎采配~

2013年07月04日

  たまたまスカパーに切り替えた時に再放送をやっていて
 80分すぎで0-1のスコアを観た時に「ああ、やっぱりね」と思ってしまったのが悲しい…。

 徳島戦は財前監督の選手起用、カードの切り方に疑問符だらけ。
 ヘボ采配とさえ言いたくなるくらいにワケわからんかった。

 前半を観ての感想としては「これでどうして失点するわけ?セットプレイ?」という感じ。
 徳島はFW2人に当てる、コンサはスペースに出す、走らせるといった具合で対照的。
 それでもFWにはパウロンやソンジンがしっかりついていたからそれほど怖さはなかった。

 後半開始時に荒野OUTヤスIN。百歩譲ってこれはまあ良しとしよう。後半開始直後に柴崎のスルーパスから鈴木に抜け出された。この時点で失点は決まったも同然。杉山が飛び出して何とか遅らせたが、結局真ん中に戻されてドウグラスに合わせられた。これで徳島が「ああ、そうか」とばかりにナナメに入られるシーンが増え始めた。

 「バイタル(エリア)がやべーな…」と思いはじめた矢先に宮澤OUT工藤IN。
 ハァ?バイタル空いてるのにボランチ減らすってどーいうこと?順序が逆でしょうよ!

 群馬戦と同じことになるぞと思っていたのがモロに的中。ただでさえ徳島戦は右サイドの片上がり状態だったのが、それすらなくなった。上原は徳島戦で何回前に出られた?それだけでもバランスの悪さが窺えようというもの。その後に砂川OUTゴメスIN。だったら宮澤を引っ込める必要なかっただろう!明らかにカードの切り方がおかしい。
 パウロンの2枚目のイエローはパウロンに責任はないと言ってもいい。サイドに誰もいないので仕方なく自分で強引に前に出たため。それ以前にも守備時に行かざるを得ないっていうスライディングはけっこうあったし、よくカードをもらわずに済んだよなあって感じ。パウロン退場で試合は完全に壊れた。

 前半はコンサもしっかりつないで行こうという意図があるのが見えたのに…。
 一気に観る気がしなくなったけど0-1で済んだってのが慰めといえば慰めか。


'13第21節VSザスパクサツ群馬・アフターインプレッション。~采配への疑問~

2013年06月30日

 過密日程かつアウェイ連戦で相手が下位に沈んでいるとなれば、内容は悪くともキッチリ勝つ。J1昇格を狙うクラブであれば出来るはずであるが終わってみれば0-2の負け。百歩譲ってもスコアレスドローで勝ち点1だけでも拾うのが当然なのだが、それができずに負け試合になってしまうあたりまだまだ甘いということ。
 アウェイ連戦で勝ち点4以上とか勝ち点計算をしたり順位など気にするだけムダで、プレーオフ云々はその圏内に飛び込んでから考えりゃいい。どうせ混戦状態はすぐに収束しないのだから。選手たちは目の前の試合に勝つことだけに集中して欲しい。もちろん、そうだと思うけど。ああもう、負け試合だと野放図に矛先が広がるな…。

 前半は両サイドも制圧し、群馬は外に出すだけとか前に蹴っとけなんて言った時間帯が過ぎていく。どっちがホームか判らないくらいに。イケイケで攻撃できている時にはセットプレイ1発でやられるのが怖いよなと思いつつ試合を観ていた。何せ岐阜戦での美尾のFKの例があるからねぇ。あとは決めるだけっていうくらいに前半はほとんどコンサの時間帯。
 前半終了時には戦術厨の癖として「もし交代カードを切るなら誰(と誰を代えるの)だ?」というのを考えるようにしている。純貴はポスト役で機能している。ウッチーはどんどん裏に抜けようとしてるし、そのスピードが相手守備陣に怖がられている。両サイドはSH,SBがうまく連係して抉ることが出来ている、カズゥは発射台でいわゆる“散らし”のパスを出し放題。…ってことは宮澤か?でも、砂川との交代は怖すぎるよなあ、なんて思いつつ後半へ。

 後半は予期せぬミスから動いた。カズゥのポカは選手層の厚いチームなら即刻懲罰交代モノ。でも財前コンサにそんな荒療治ができるはずもなく、重要なピースである以上外すことはあり得ない。カズゥなら大丈夫っていうのが攻撃の前提なんだから信頼を失うようなことはやっちゃいかんよ。まず、落ち着くことが肝要と思っていたら俄然群馬側が息を吹き返した。それまで余裕でボール回しが出来ていたのにバタバタし始める。
 中継で「砂川のアップが…」と入った時にはやっぱり砂川かあと仕方ないという気持ちとガッカリな気持ちがない交ぜに。ただ、交代カードがナナメ上だった。2枚替え、しかも工藤を入れるとのこと。思わず声が出た。「工藤をどこに入れる気だ?」と。戦術厨の予想としては工藤は最後のカード、ラスト15分くらいで勝負に出るならアリかなと踏んでいたので「(工藤投入は)早すぎないか?」と思ったのだ。
 しかも交代させたのは荒野でSHを両取っ替え。「いくら何でも無茶でしょ!」と思わずにはいられなかった。システム変更でもない限りSHは守備もしなきゃならないのに残り30分をぶっつけで起用とかギャンブル過ぎる…。4-3-3っぽくしたわりには砂川の位置取りがイマイチでたまに4-2-4に見えたり5-2-3に見えたりして、前半は両サイドで抉ることが出来て攻撃のバランスも良かったのに2枚替えしたせいでサイドで2枚上がるシチュエーションが減り次第に中盤があって無きが如くな状態に。

 砂川に関しては幸村殿は「もう使うな!」とばかりにかなり厳しく批判している一方で、Masamaruさんは砂川がいなければタメが作れない、むしろ群馬戦はスタメン起用すべきだったという考え。具体的な話は長くなるので今回は割愛して(苦笑)、群馬戦に限って言えば砂川投入ありきだったとしても2枚替えはするべきではなかった。せめて荒野は残してほしかったというのが僕の考えである。
 砂川は起点になれる選手ではある。ただ、あちこちに顔を出して自分が動き回ってボールをもらうというタイプではないと思っているので、砂川が起点になるぶんだけ周りが動いてフォローしてあげないとならない。すると砂川の主な仕事場となる左SHの反対側が空きやすくなる。FWの工藤にそれを望むのは無理がある、よって荒野は残すべきだったというのが僕の考え。

 純貴のプレイぶりは勉強になった。ハイボールで競り勝つだけがポストプレーではないのだ、と。距離が遠い時にはいったん受けに降りてくるとか簡単に“はたく”時はそうするとかかなり気を遣っていたフシがある。カズゥのシュートをお膳立てした胸トラップには思わず「ずいぶんオシャレなことやってくれるじゃねぇか…」ニヤニヤしてしまった(苦笑)。
 上原を“電柱”にしたのはスタミナ切れが顕著だったからだろう。でも、代わりにSBに入った松本がポカをやらかした。ガツガツ当たりに来ているのに大丈夫かなあと思っていた矢先に。この交代カードの切り方は意図が明確である。ただ、意図が明確なのは守備側にとっても同じこと。1-0でいい、まずは何がなんでも上原を抑え込むとばかりに守備側の意思統一をわざわざ誘発させた。ひたすらロングボールを蹴り込むだけでは却って群馬の集中力を高めさせるだけだった。

 何というか、早すぎる工藤の投入といい、采配にイヤらしさがないと感じるのは気のせいか?

 1点ビハインドでも慌てる必要はなかったと思う。極端な話、ウッチーをひたすら走らせてヨーイドンを繰り返し、群馬守備陣を消耗させてから工藤(or榊)と代えて純貴の衛星役にしても勝機は十分あったと思う(純貴を残すのはゴールキックでの競り役、セットプレイ時で攻守にいてもらう必要もあるため。贔屓目ではない)。工藤はいわば“秘密兵器”。残り10~15分で投入して味方だけがわかっている工藤の特長を相手が掴む前に1点決めるくらいのヒネくれた根性があってもよさそうなもんだが…。短い時間なら攻撃のことだけを考えてプレーできたはずだし、大挙押し寄せたサポによって「何かが起こる!」っていう空気も生み出せたかもしれないし。

 工藤に関しては嗅覚のある選手という前評判に偽りなしというのが率直な感想。そして自分が奪われたボールを奪い返しに行ったあたりに「ほう…」と好感を持った。群馬戦に限って言えば一番危機感を持ったのは恐らく榊だろう。絶対的なスピードは榊の方が上だと思うが、大学で揉まれて経験値を積んだだけあって工藤はクレバーさが光る。いい意味で自分のプレーに緩急をつけられるという意味では非常に貴重なFW。当分は最後の切り札的な起用をしてほしいところ。


第20節VSFC岐阜・アフターインプレッション。~いいとこ70点~

2013年06月25日

 勝っただけの富山戦よりは進歩はあったと思う。つーか、ないと困る。

 普段は左SHのヤスが右に回ったのは砂川を使いたいということもあるけど染矢封じ対策の一環かな?鳥取戦では大活躍で第一にケアしたい選手だったし。1点目はウッチーがミスパスと暴露してしまったが、結果的には砂川がGJ。
 そこから突き放すことがなかなか出来ない。スカパー解説は平川さんだったけど、前半終了直前のFKはスピードがもう少しあれば入っていたというのは正にその通り。ギリギリのところで杉山がGJ。こういうプレーが1度はあるから曵地もなかなか食い込めないんだろうなあ。何だかんだ言って1点モノのセービングは見せているし…。大きなFKセーブだった。

 それでも岐阜にとっては0-1は想定内。ガス欠の持病があるのもわかっているだろうし、なるべく0-1の時間帯を長く作って打開策を見いだすという腹積もりだったはず。まるで去年のウチらのように。だから0-1では全く安心できなかったし、後半すぐの時間帯に服部から美尾(だったか?)に通されてあわやの場面を作られた時には思わず毒づいた。美尾ではなく服部を抑えてほしかった。

 岐阜で怖いなと思っていたのは染矢・美尾・服部・ぎーさんと踏んでいたので、2点差になって美尾を引っ込めた時にはだいぶ楽になった。岐阜としてはやむを得ずだと思うけど。2点目、3点目は岐阜のチョンボからだけど、それは前線からチェックに出たから。荒野が入ってから前線での圧力が増したことを考えると砂川をスタメン起用するよりはヤス・ウッチー・荒野の3人で2列目を形成した方がメリットは大きいんじゃないかと感じた。
 90分フルタイム全力で走るってのはたとえ若い選手でも無理な話。どこかで緩める、休む時間帯を作る必要は出てくるんだけど砂川の場合はそれが露骨というか、今年はサボってほしくない状況でも休んでるように見えるシーンが多い。

 前から連動して追っかけるのを指向するなら砂川はサブに回して、
 勝負所でのアクセントをつけるための切り札、ジョーカーにしたほうが…とは思う。
 岐阜の染矢対策という側面はあるだろうけど、荒野の運動量でも対抗できたのでは?
 安全策を採ったとも言えるから一概に監督の采配を疑問視するワケでもないんだけど…。

 厚別のピッチはまだ完全の状態ではない。よって地上戦はあまりやらずにシンプルにスペースに出したり放り込んだりするのはやり方の1つとしてはアリなんだけど、そのわりにはテキトーさがけっこう感じられたというか…。日高への長いナナメのボールはけっこう出ていたんだけど。
 そして0-3になってからの岐阜の折れっぷり。DFは3人いるものの人がいるってだけでスペースは空き放題。サイドをケアしようとすると今度は真ん中に穴が空く。岐阜も何とかしようとはしていたけど、去年のウチらってこんな感じだったのかと思うと複雑な心境に…。でも、J1は容赦ない。寺ひとつ回らないだけでうどんの1杯も食わせねぇってなくらいに。岐阜の姿を見ながら去年のウチらは最後まで戦えていたのだろうか、何とかしようとあがいていたのだろうか?そして今年は全力を出し切っているのだろうかと思わずにはいられなかった。

 財前コンサが目指しているはずであるしっかりつないでゴールを目指すやり方。
 それをピッチの状態が悪いからと逃げの理由にしてほしくないかなとは思った。
 J2では厚別よりも悪いコンディションのピッチは珍しいことではないし、
 J2でできないことがJ1でできるはずもない。

 勝つことを最低限、60点とするなら、大量得点で勝ったしミスを誘ってゴールに繋げたことでプラスの面があったとしてもせいぜい70点くらいじゃないかと。選手の側に危機感があるだけ良しとしなければならない。


'13第19節VSカターレ富山・アフターインプレッション。~砂川に頼るな!~

2013年06月17日

 今回は勝ったけど怒ってみる。

 勝ったのにどうしてうれしくないんだろう?一晩経って自分の中で1つの結論を得た。
 それは富山戦が見入る90分ではなかったからだ、と。

 普段は結果だけ知った上で録画を観るわけだけど、それがたとえ前半と後半を分けてしか観ることができなくなってもプレイの確認以外は基本的に録画を止めたり戻したりすることがなかったのに、富山戦は勝敗を知らずに観たにもかかわらず途中でメシ食ったりとかして一時停止をしながらダラダラと観てしまった。試合に入り込むことができなかった。だから、勝ったけど勝っただけとか勝った気がしないとか、満足感が著しく低いものになってしまったんだろう。

 運も味方した。富山では脅威になりうる選手だった西川が負傷交代。直後にゴールが決まった後も富山は動揺を抑えられないのかアウェイのピッチに苦しめられたのか、トラップミスやら凡プレーが多発。「今日の富山相手に勝てないようじゃお話にならんな…」と悪い意味で安心して観てしまった。前半はまだ攻撃の姿勢が見えたからいいようなものの、後半は…。

 奈良の交代はケガみたいなのでまあいいとして、砂川は引っぱりすぎでしょう。てっきり深井投入はそのまま砂川と代えるのだとばかり思ってたのに、引っ込めたのはヤス。富山としてはヤスに起点を作られたほうがイヤだったのでは?
 前半はスペースに出すのが多かったので攻撃では消えぎみだったけど、後半はボールを持つ機会が増えて押し込めるようになった。試合を通して上原との守備の連係は良かったし、異議でイエローをもらうことになったのはその前のソンジンのプレーが原因でヤスのプレーの質が悪かったワケではない。ケガ明けとか他に理由はあるのかもしれないけど、シロートの浅知恵では何か違うよなあと思ってしまう。

 砂川はいいポジショニングでゴールを決めたし、SHに回ってからもおなじみの切り返しを見せるなど一定の仕事はしてみせた。けど、ゴールを生んだのはその前の上原のアタックがあったればこそ。「何その裏街道?」っていう見事な斬り込み。このプレーだけ観たらSBが本職じゃねーの?って勘違いするくらいで、上原のスピードを活かすならもうSBに固定したほうが良くないかとすら思ってしまう。特別指定でいずれ工藤も入るしさ。
 純貴とウッチーはまずまずって感じかな。純貴は基本真ん中で体を張るというのがタスクだったと思うのであまり慣れない中ではやれていたかも。ゴールできなかったのが悔しいと本人が言っているぶんだけ“わかっている”と思いたい。前俊の快復具合にもよるけど、長引くようなら縦の2トップで固定するのも手かな。サイドに流れる時の約束事を作っておくとかすれば寸詰まりな感じは多少解消されるんじゃないかと思いたい。

 砂川の経験値は高いし、勝負所をつかむのも上手いから監督が頼りにするのはわかる。
 けど、いつまでもそれでいいのか?と。砂川に頼ってる現状ってどーよ?と。
 
 ホームで勝ててないっていう重圧からは解放されただろうけど、内容的にはあまり収穫があったようには思えない富山戦。イヤミな言い方をすれば勝ったのではなく勝てちゃった試合。まだ対戦してないのは岐阜と群馬。現状ドベの2チームで、両者とも是が非でも勝ち点3が欲しいと意気込んでくるのは必定。岐阜は打ち合いを制してビリを脱出した勢いで厚別に乗り込んでくるし、群馬はいよいよ後がない。
 今年は巡り合わせが悪いなと思うことが多いんだけど、よほど引き締めないと痛い目みるぞ?もう痛い目には何度もあっているが(汗)。死に物狂いで襲いかかってくる相手を向こうに回して今の姿勢で大丈夫か?もちろん連勝で勝ち点を伸ばすことも大事だけどそろそろ内容を伴わないと。石崎コンサで散々苦労してJ1に上がっても全然歯が立たなかったことを思うと、ただ勝ち点3を積み上げるだけではダメで、もっとこだわる姿勢を見せてほしい。

 恨み節ばかりになっちゃったけど、次節はビシッと決めていただきたい。
 財前コンサはもっともっとできるはずだから。


第17節VS横浜FC・アフターインプレッション。~12VS11~

2013年06月04日

 問題:コンサドーレ札幌のホームスタジアムといえばどこでしょう?
 「フクアリ!」ブー。正解はニッパツ三ツ沢競技場です。

 …なんて前フリをしたくなるくらいにギッシリ入ったアウェイ側の客席。なんというホームジャック。TVに向かって半分笑いつつ「ちょっと待て!」と何度つぶやいたことか。だってスカパーの放送じゃコンササポの声がずっと勝ってたんだもん。横浜FCとしちゃ「どんどん入ってください。勝ち点はやらんけど」とニンマリするつもりが開始わずか10分で2失点、挙げ句完封負けでホーム未勝利継続という涙目な結末に。

 ホームで勝てないのはこっちも同じだからあまり偉そうなこたあ言えんが、キックオフ前からどこか異様な空気が流れていた気がする。コンサの選手にとっては赤黒サポの声援が文字通り後押しとなり、横浜の選手には「今日こそ勝たないと…」という重圧や不安を増幅させることとなった。そう感じさせるほど試合の入り方に差があったからこそ半ば火事場泥棒的な感じであっという間に2点が入ったんだと思う。
 日高のゴールもシュート自体ギリギリのコースに飛んだけど気持ちごとねじ込んだように思えたのは気のせいじゃないだろうし、前俊のゴールもその前の荒野のプレーに4人がつられてしまった。出鼻を挫かれて落ち着こうとした矢先に「止めなきゃ!」と荒野に総出でアタック。横浜側に焦りがあったとしか思えない。前俊ガラ空きだったもの。股抜きもお見事だったが、あの場面はFWにとってはほぼごっつぁん。

 それでも決して完勝だったワケじゃない。大久保や黒津、内田など前線には怖い選手がいた。黒津が移籍してたとは…。忘れもしない3年前のホーム開幕戦。ホント、大久保にはひどい目に遭わされたよ(泣)。横浜戦でも松本は黒津にやられていたし、黒津がバーを叩いた&大久保があわやのシーンはマジで肝を冷やした。
 あそこで確実に仕留められるのがJ1で、「あっぶねぇー!」で済んでしまうのがJ2。いやぁ、J2でよかったよ。あそこで1点入っていたら勝負の行方がもつれた可能性は高いというのは勝ったから言えるんだけど、勝負運もメンタル的な余裕もことごとくコンサに傾いた。ある意味今年の横浜FCを象徴するような分水嶺のプレーだった…というのは言いすぎか。前半終了間際に見せた前俊の人を食ったようなループシュートは奇才の面目躍如。
 メンタルという意味では河合が戻ったことが大きいかも。前半のみの出場なので土下座祭りとまではいかないけど、河合イラネと叩いた人たちには正直スマンかったと詫びの一言が必要な出来であったと思う。河合無双よりはむしろ「河合さんがいてくれる」と選手にもたらされる安心感とでもいうか。裏を返せばまだ周りが大人になれてないということにもなるが…。
 宮澤やカズゥにはまだそこまでの信頼はないのかなあ?カズゥはボールは持てるけど(実際ボールは集まっている)、推進力に欠けるところがあるし。もっとも、河合レベルにまで絶大な安心感をもつにはそれなりに年季、経験値が必要ではあるので、ないものねだりと言えなくもないんだが…。でも、そろそろこの2人にはそうした存在になってもらわにゃ困るんだよな。

 前半は勇気を持ってDFラインを高くし、3ラインをコンパクトにできていた。ホーム、アウェイにかかわらず財前コンサがここまでプレイエリアを高くできた試合は初めてかも。選手個人では荒野がよくカメラに“抜かれて”いたが、SHに回ったことと前俊の1トップになったことでプレーの選択がやりやすくなったのかな?上原1トップの時は衛星役を意識するあまり間延びしてしまったけど、SHに回ってプレイエリアが限定されることで良さが出た。真ん中に3人いるので守備も基本的にはそんなに気にせず、自分の背後がピンチの時には戻るというシンプルなタスクになったことも大きいかもと戦術厨は妄想してみる(苦笑)。

 後半は横浜側も前に人数をかけてきた。3-4-3で強引にDFを押し込められて5VS5の状況の時が一番しんどかったけど、田原の投入でツインタワーにしてくれたことでCBがマンツーでサボれない状況になり役割が明確になった。これは却って助かったかも。それでも田原には肝を冷やされたが(汗)。徳島や岡山相手にコンサが苦戦したように1トップ2シャドーのほうが捕まえにくかったのでは?ボールこそ出なかったけど前半には地味に内田に抜け出されていたし。
 序盤でポンポンとポイントを獲って攻めに出ざるを得なくなった横浜を受け止めるまではいいんだけど、受け止めるだけになっちゃってズルズル付き合うハメになったのは反省材料。いなす強さがないと言えばそれまでだけど、このへん良くも悪くも競った試合にしてしまうのはまだまだ試合運びに課題がある。決めるチャンスはあったしね。メンタルの余裕が悪い方に出たかな。押し込まれたので宮澤も守備に目が行きがちであまり前線に顔を出せなかったし…。横浜戦の出来なら前俊はフルタイムでも大丈夫そうだったけど、サブが5人なので他に選択肢がなかったのかな?

 今回は戦術とかよりも精神面での“揺れ”がそのまま勝敗に結びついたように思う。よって、MOMは荒野ではなく、選手を奮い立たせる空気を作った現地に駆けつけたサポーターということで…(笑)。


'13第15節VS東京V・アフターインプレッション。~宮澤の不在~

2013年05月21日

>どうも奈良のヘアースタイルは鈴木みのるを思い起こしちゃうんだよな…。性格はいいんだけど。

 戦術厨の予想として、相手ボールの時に3バックと2人のWBが下がって守る3+2ディフェンス(←素直に5バックって書けよ)では3バック崩しのセオリーとも言うべきWBの裏(のスペース)を狙うのは必ずしも成功するとは思えないのでプレスから一気にカウンターってのはよほどの電光石火かつ精度の高いプレーで決めないと難しいだろうなというのがまずあった。そんな“広島流”は広島から浦和に波及していった(源流が同じだから当然といえば当然だが)。本家の広島から浦和へと波及するにつれてそれぞれに進化したところはある。広島でカギとなるのはミキッチ、浦和では槇野だと思っているがそれはまた別の話。

 ただ、広島と浦和で共通するのはシステムが3-4-3であること。
 3+2ディフェンスでは同じように見えるが、ヴェルディは1ボランチであること。
 よって、付け入る隙があるならボランチ(#14,鈴木)の両脇ではないかと仮説を立てた。

 そして本家広島では1トップ2シャドーだが、ヴェルディは2トップと2シャドー(?)と4人いる上に高原を中心として技術の高い選手が多いのでここを抑えきるだけでも大変。ウチのボランチがちゃんと守備をやりつつ、どこまで相手ボランチを機能不全にさせるか?それは誰がその役目を果たすのか?

 …とまあ予想をかなり濃いめにした中で試合を観たんだけど、前半はほぼヴェルディペース。前半6分には杉山がビッグセーブ。何だかんだ言ってもここ数試合の杉山は1点モノのシュートを防いでいてGKとしての仕事はちゃんとやれている。山形戦のCKもよく防いだなというのが1本あったし。ドローの陰の立役者は杉山かも。相変わらずCBとの呼吸が合わないのはいい加減何とかしてくれ頼むから。
 スカパーでは不用意な横パスはダメというのがあったが、それを意識しすぎたためか縦に急ぎすぎる場面が目立った。あと、深井の守備が不安定で戻りが遅かったり危なっかしいプレーもあった。ヴェルディが上手く入れ替わる動きをしたので翻弄されたのはあったかも。ビルドアップでも福井と鈴木が入れ替わったりして受け渡しがやや混乱気味だった。

 予想通りヴェルディは5バックでガッチリ守るのでそこから先が厳しい。前俊がスルーパスを出そうにも4バックよりも選手間が狭いので角度をつけたパスが出せないから受け手が追いつけない。それでも上原が何とかしようとしてたけど却ってそれが後半の電池切れを誘発してしまう。もし三浦監督がこれを狙っていたとしたら策士だが。失点直後に上原が後ろから倒したプレーはヤバかったぞ…。
 高原がバーを叩いておもいっきり肝を冷やしたが、その後にヤスがワンチャンスを生かして先制ゴール。あれだけヴェルディが攻めていた中で前半を1-0で折り返したのは運もあったがこれ以上ない試合展開。後半に入って鈴木の両脇を上手く使えるようになったのでヴェルディが戻りながらの守備をせざるを得なくなり前半とは逆にヴェルディが間延びすることになった。失点シーンはぶっちゃけ「何でそういう点の獲られ方するかなあ?」とガッカリさせられた。人数はいるのにみんな棒立ちって感じで印象悪かったなあ。

 後半はだいぶ守備でもついていけてた感じだったけど、その代わりに攻撃がどうにも…。前半は特にそうだったけど、押し込まれた展開だと中盤省略で(主に上原に)行ってこいなロングパス1発っていうことが多くなっていた。だんだんDFライン→ボランチとつなぐことはできるようになったけど、そこから先が遠いので攻撃の形にならない。
 なので、最前線にまで運ぼうとすると1手補う必要が出てくるんだけど、その担い手がいなかった。カズゥはタメを作るのが主で自分で持ち上がることはほぼない。深井にはその気配はあったけどミスがあった。スタメンの状態では前俊が仕方なく受けに降りてくるのがほとんど。これは約束事というより前俊自身が「オレがもらわないと攻撃になりゃしねぇ…」と自発的な判断でやっているものと勝手に推察しているが。
 本来ならばトップ下の選手が主にこうしたタスクを担うはずだが、榊は典型的なワンコなのでそれができない。だから前俊と榊が入れ替わる形でやらざるを得ない。宮澤はこうした気の利いたプレーが実に上手い。榊は前を向いてスピード勝負なら持ち味が出せるがCBを背負うと威力は激減。宮澤がいればもう少し攻撃がスムーズになったんだけどなあ。榊OUTは当然だったが、荒野と交代orヤスを真ん中に入れて中原かなと思っていたのでウッチーをすっかり忘れてた(汗)。ごめんよウッチー。

 その後は砂川OUTで荒野IN、大作戦のために前俊OUT松本IN(&上原は最前線へ)で、ほぼこれしかないかなというカードの切り方。上原は終盤にはバテバテだったが他に手がない以上頑張ってもらうしかなかった。宮澤は無理でも荒野がスタメンだったら…。でも、コンディション重視でウッチー共々時間限定での起用の可能性が高いと思われるのでこれ以上を求めるのは酷と言えば酷。
 5月とは思えない寒空の中だったのであまり表面には出なかったが、小山内がせっかく復帰してもまたケガでリタイアしてしまうことに象徴されるように財前コンサに見られる“虚弱体質”は殊の外深刻。念のため言っておくが小山内を責める気は毛頭ない。本人が一番悔しがっているのは見て取れたしあくまでチーム全体の問題だということ。
 手を打とうにも駒が足りない状態は一刻も早く解消してほしい。普段の練習も大事だけど、ここまでくると補強も考えないとならないかも。でも外国人を獲る余裕はないと思うんだよなあ。ヴェルディ戦は7000人入ったけどドーム・厚別とも開幕戦が悪天候で収入が大幅減だっただろうからその穴埋めで精いっぱいじゃなかろうか…(滝汗)。


'13第13節・VS北九州アフターインプレッション。

2013年05月09日

>何で結果わかってるのにこんなにハラハラさせられるんだよ…

 今回は簡単に。

 荒野がトップ下、宮澤がボランチということでどういう違いが出るのかなというのをぼんやりと観た。選手起用はコンディション優先で、ということなんだろう。じゃなきゃ前節特に悪いところがなかった曵地を代える理由が思いつかん。ホントにお試しってワケじゃあるまいな?カズゥをサブに置いていたのもそのあたりが理由とみる。

 宮澤・カズゥ・深井のトライアングルは財前コンサの核と考えていた僕にとっては不安の方が大きかったんだけど、攻撃面は荒野が積極的に動いていたのでアリかと思いつつ、ボラの宮澤は守備が軽く見えるときがあって安心してみていられないというのはあった。
 遅らせるプレーは上手いんだけどボランチはそれだけでは不十分なことも多い。ファールでもいいのでプレーを止めるとか当たって守備することをもっとやってほしい。ボラが後ろから追っかけるってのはあんまり観たくない。もっとも、“何でもそこそこ”な宮澤にそれを求めるのもどうかと思うので、戦術厨としてはやっぱり宮澤はトップ下が一番いいよねっていう結論になってしまうんだけど…。

 1点目は偶然ではなく、純貴はちゃんと宮澤を確認して動いているのが良かった。2点目も宮澤がダイレクトでヤスにアシストしているが、どっちも宮澤らしいプレー。特に2点目のアシストは宮澤ならでは。カットする→味方を探す→パスを出す、この3つのプロセスがちゃんと整理できていて、かつ判断のスピードが速いからトラップして“止める”手間を端折ってダイレクトで出せる。ヤスが決めたというのも興味深い。熊本戦の前俊からのアシストなど、出し手の意図を受ける感覚が優れているのかな?

 宮澤はダイレクトプレーが多いんだけど、
 宮澤がどういう意図で出したのかというのを想像しながら観るのも面白いと思う。
 だけどよー、後半にヘッド1発決めてればもっとラクに勝てたんだぞー。

 失点は杉山をあまり責めたくはないが曵地ならあるいは触れていたかも。打たせないことができなかったか。深井あたりが間に合えば…というのはちょっと酷かな。後半、バタバタしだしてゴール正面でFKを与えた時は怖かった。北九州の拙攻に助けられたけどJ1では御法度。内容は良くなかったけど勝てたのはよいこと。引き分け3つでも勝ち点は3だし。
 ただ、過密日程を差し引いてもチーム全体がスタミナ不足に感じるのはこれから先すごく不安。夏場のアウェイを戦えるのか?コンディションの良い選手でというのはいいとしても、コマ不足では勝敗以前の問題になってしまう。事によっては今年中に解決するのは難しいのかもしれないが、何とか底上げを図ってほしいところ。


'13第11節VS熊本・アフターインプレッション。~杉山だけが悪いのか?~

2013年04月29日

 まずは前半の殴り書きから。
○危ねぇ!2VS2作られた(3) ○ミヤザー遅らせた
○ファビオ抑え切れてない ○ヤス、荒野入れ替わった?(9) ○セカンド拾えてない不安定
○前俊キター! 前俊うまい(13)→ヤス ○(16)アウェイの洗礼w
○上原あぶなっかしい(19) ○ソンジン!(22) ○深井いい(22)
○熊本ルーズ カズゥに誰も行かない(25) ○前俊ヤス合ってる?(26)
○荒野クッシーおい!(30) ○ヤスがいいのか悪いのかわからん(43)
 前半で2-0,3-0にはできた 不満

 続いて後半の殴り書き。
○守備誰だ? ○風ひでーなw ○なんだこれw
○あえてサイドに蹴ったか?(53) ○カズゥ、セーフティファーストで(63)
○#30いいね(74) ○テレ焦ってる 気持ちはわかるが…(77)

 後半に入って殴り書きがグッと減っている。それはそうだ。得点のニオイがちっともしなくなってしまったんだから。僕の予想としてはコンサバでテレをスタメンで起用すると思っていたが、実際には前俊。コイントスで勝ったヤスが風上を選んだ。幸村殿の見立てで前半で勝負を決めてしまおうというのがあったが、もしかしたら財前監督も積極策に出たのかもしれない。もしそうであるならば、前半で少なくとも2-0以上にはしておきたかった。ここで1つ誤算が生じたのではないだろうか。熊本の吉田監督も「よく凌いだ」と吐露していたが、ここが勝敗の綾になったのは否定できない。

 で、後半は風下のコンサ。フワッとした入り方で大丈夫かなと思ったんだが案の定失点。精神的に揺れていたところに不運な形で失点。これを責めるのはちょっと可哀想な気もする。スカパーの解説は曽田だったけど、まっすぐ蹴るのではなく角度をつけてというような解説をしていた。これは一理あってそれが聞こえたかのように杉山もトライしていた。風に戻されたボールを拾われてしまうよりはサイドに出たボールをスローインされたほうがまだ安全だし。
 蹴っても蹴っても戻される。うんざりするような展開だったが、あの状況では誰が蹴ってもそうなっただろう。GKのパントがハーフウェイラインを超えることすらできない。事実上、空中戦、タテポンは封じられたも同然という特殊な状況下において最初に財前監督が切ったカードは荒野に代えて榊。これはまあ普通の交代かなとは思ったが、次の交代が宮澤OUTでテレIN。

 TVの前で思わず声が出た。「何でテレ?宮澤OUTで大丈夫か?」
 敵陣に入ることすらままならないのにテレを入れることに意味があるんだろうか?

 (注意:ここから戦術厨全開になります)

 宮澤が下がった後は前俊が降りてきて受け手になったので「まあ、ありっちゃありかな…」と思わないでもなかったが、もうこの状況じゃ後ろに比重をかけて(選手間の距離を縮めてコンパクトにして)、3ボランチにしてでも人数をかけて後ろからしっかりつなぐことをまずやるべきではなかっただろうか?仮に3ボランチにするなら、荒野はそのまま残して4-3-1-2にシステム変更。荒野の交代後であれば宮澤をカズゥと深井の間に入れて4-3-2-1っぽく。宮澤が残っていれば気を利かせて低い位置まで降りてきたんじゃないかなあ…。

 ターゲットになれる状況ではなかったのにテレを投入した財前監督の采配が敗着だったんではなかろうか。戦術厨の視点からだとそう思えてならない。テレも焦るあまりに危険なタックルでイエローもらう始末だし。さらに前俊OUTで松本IN。この時には既に上原が前線に出ていたようだけど、カズゥを左のSBに回していたのを再び真ん中に戻すカードの切り方で余計にチグハグさを感じた。宮澤と前俊の2人がいなくなり、ボールを落ち着かせるポイントがなくなったからとみる。

 上原を前に出すオプションがあったんなら先に松本INだったよなあ。
 上原を高さで活かすんじゃなくて速さで活かす。

 極端な話、熊本の選手を呼び込んでおいてコンサは7人もしくは8人で我慢しつつ、上原にヨーイドンで行ってこいの至ってシンプルな作戦に徹した方が…なんて思ったのだ。去年の埼スタ、一昨年のヴェルディ戦の再現だね。その場合はヤスOUTで宮澤トップ下の4-3-1-2か、宮澤OUTで上原1トップの4-3-2-1あたりか。

 ボールが風で流されてゴールラインを割って、
 戻されるのがわかっていてもゴールキックを“蹴らなきゃならない”という状況。

 かなり特殊な状況ではあったけど、それでも軌道修正はできたはず。そこには選手の地アタマもあっただろうし、監督のカードの切り方も影響しただろう。前半イケイケで攻撃できた分だけ後半に苦労するのはわかっていたことなのだから。
 まあ、何というか、瀕死の熊本相手に前半で1点取るだけの力はある。でも、そこから突き放す力はまだない。だから今まで勝てた試合も落としてきたし順位もなかなか上がらない。ウソはつけないというか、経験値のあるなし含めて今の実力がそのまま出た試合だよなあ。そう思えば怒り心頭ってほどでもないよ、なんて一歩引いてカッコつけることもできるというもの。実際あの場にいたら憤懣やるかたなしとなっただろうけど…(滝汗)。

 忘れろとは言わない、学んでくれ。でも、気落ちするな。
 …自分含めて。


'13第10節VS長崎・アフターインプレッション。~財前コンサの核は見えたか?~

2013年04月24日

>あとは前俊のゴールがあればなあ…

 かなり間が空いたので早回しで観た。前後半と分けてみるのも良くないけど間を空けるのも良くないね。そのせいではないだろうけど時間の流れは速かったような。アディショナル0分なんてそうないよね?接戦になりながらもやろうとしていることは伝わる試合であったと思う。

 この3連戦を通してだいぶチームの形は見えてきたというのが率直な感想。特に深井の出来は想像以上。ここが安定するようになって宮澤がより前のポジションを取れるようになったのは大きい。長崎戦もPAで胸トラップしたのにはちょっと衝撃を受けた。でもあれ、後ろからユニ引っぱってんだからPKだろー。簡単そうにやっているけど難しいプレーだと思うぞ。

 宮澤・カズゥ・深井のトライアングルにチームとしてのつながりが見えてきて、
 少しずつそれが強くなってきているのかなという感じがある。

 ガンバ戦から伏線はあったんだけど(宮澤とカズゥをSHに回すという守備的な作戦を採ったのはガンバの圧倒的な攻撃力に対抗するためなので去年の“VS浦和スペシャル”のようなかなり特殊なものととらえている)、そこで宮澤が器用貧乏から脱したのがシロート目にもわかった。サカつくで出てくるリンクマンはたいてい守備的なポジションだけど、宮澤が攻撃的なリンクマンになれているなというのを印象づけるここ数試合だったように思う。
 最近、宮澤に対しては黒子という言い方をしているけど、守備的な汗かき役ではなく攻撃的な汗かき役とでもいうか…。オシム翁が水を運ぶ人という言い回しをしたけど、宮澤の場合は水を運ぶのも受け取るのも両方やっちゃう人、自分で運びつつ周囲に配って回る人っていうのはちと褒めすぎか(苦笑)。ドリブルで突っかけるのは皆無だし、セットプレイでの守備をなんとかしてほしいというのはあるんだが。長崎戦もやられてた感があるし。去年のアウェイ磐田戦を思い出したぞ…。

 宮澤が一見フラフラしながら攻撃の駒として出たり入ったりする一方で、パスの出し入れでタクトを振るうのが今年のカズゥの役割。それは開幕からそうだったんだけど、河合はわりとイケイケで追っかけちゃうのでボールの出しどころであるカズゥがプレスの餌食になりやすくなり、結果的に低い位置でボールキープに重きを置かざるを得ない嫌いがあったというのが僕の見方。

 深井はそこまでイケイケではないのでカズゥが前に出て行きやすいし、深井も簡単にボールを奪われない上に捌きもできるのでカズゥにプレスが集中してもポゼッションが停滞することがない。長崎戦でも見せた少ないタッチでカズゥとパスを行き来させるのはどことなくバルサの香りが(苦笑)。現状、カズゥが前に出ることが多いが、流れに応じてカズゥが残って深井が出ていく逆三角形を作れれば…というのは贅沢か。時にカズゥのサポート、影武者として捌くタスクは形になりつつあるので宮澤とカズゥをつなぐ接着剤になれれば中盤はかなり魅力的。

 両SBが薄い中で小山内がチャンスをもらった。右のSHは砂川が2試合スタメンだったが攻撃面ではいい感じだったと思う。長崎戦では砂川が中に入って相手のWBを引っぱることもできてたし、小山内もいい攻撃参加を見せたけど守備が不安かな。古田が長期離脱なので割り込む余地があるとしたら右SHか。ある程度リスクと割り切って攻撃を重視するなら砂川でもアリだけど、小山内はどうも狙われる傾向が強いように思うし、砂川のフル稼働は短期的にも長期的にも期待しすぎるのは危険な気がする。今のところは中原を起用しているけど守備で貢献できる選手がいれば。

 財前コンサは4-2-3-1表記で示されることが多いけど実際には縦並びの2トップにした4-4-2で、トップ下に入る選手の働き次第でどっちにも振れるのかななんて勝手にとらえている。ウッチーがトップの時はシンプルに裏狙い、前俊がトップの時は前俊に持たせて周りが動く。ウッチーと前俊が同時に出ることがあまりないのでこの2人の連係がいいのか悪いのかは測りかねるけど、宮澤がどちらにも対応できているので攻撃がガクンと落ちないのは強みかな。

 ここ数日情報を遮断していたので知らなかったんだけど、ウッチーはどうもケガのようで。連戦で腰痛が再発したかな?前俊はキープはできるけど攻撃がスローになる時があるので、もう1人FWが出てきてほしい。つーか、早よ出てこんかい#9!主軸になりつつあったパウロンのケガも痛いけど、連係では奈良と櫛引のコンビが最も良いはず。奈良は存在感を示してほしいところ。

 シーズンのほぼ4分の1を消化。思ったよりもやれるのかなというのが増した感じだけど、チームとしての厚みには欠ける。でも、それを観ていくのも楽しみのひとつだし、去年の終盤を思えばよくここまで盛り返してきたとも思う。ホームで栃木・松本相手に勝ち点0ってのはいただけんが。シーズンの消化具合がF1の序盤のフライアウェイとも重なって、個人的には序盤戦終了というのをより強くする。厚別開幕がヨーロッパラウンド開幕と重なって「ここからだな!」っていう気持ちにもなるしね。F1のほうがつまらんのは大いに問題だが。

 良くもなく悪くもなく、な財前コンサ。誰か1人だけの力でというのではなく、監督や選手だけの力だけでもなく、みんなの力で強くなる。そうでなければJ1には辿り着けない。去年はJ1で「厳しいなあ…」というのがどうしても先に立っていたけど、今年は「大変だけどやれないことはない」って感じかな。今年はスカパーの導入で戦術厨的にかなりクドい見方もしているし(苦笑)。

 いろんな意味でJ2に慣れてきたけど、J1を見据えてより暑苦しく財前コンサを観ていけたらと思う。


'13第9節VS鳥取・アフターインプレッション。

2013年04月18日

>誰だ、春の珍事とか言った奴は!

 ブロガーさんのタイトルから後半に一転してサンドバッグ状態になったのかなと思ったけどそうでもなかった。ただ、試合最初の15分はバタバタしていたし、ゴールほぼ正面でFKを与えてしまうのはいただけない。あの位置ならJ1のキッカーなら百発百中で決められるぞ。野澤とか野澤とか野澤とか…

 小山内が狙われているっぽいのは相変わらずか。カズゥがフォローに行ったが2人で行ったならあそこはキッチリ抑えにゃいかんぞ。そんなイヤな流れをFK一発で砂さまがゴール。こういう時こそ経験値が生きるというやつですな。まあ、これで落ち着けたのかな。

 アウェイ連戦ということで「どれだけ受けずに行けるか?」というのをテーマに観た。
 とりわけ、どれだけ多い回数、多い人数がPAに入れるのか。

 2点目はヤスのゴールだが、宮澤がPA内で踏ん張っていたのは見逃せない。カズゥと深井でそこそこ落ち着かせることはできていたので、宮澤がどこまでゴールに近い位置で絡めるのかというのはひとつのバロメータになるように思う。もちろん、こぼれ球を見逃さなかったヤスもGJである。

 後半、宮澤に代わって前俊と聞いたときには大丈夫か?と思った。それは前俊が入ることではなくて、宮澤がいなくなることをどうやって補うのか?ということで。徳島戦がそうだったんだが、宮澤は黒子役として実に効いていた。前の2人が孤立しないのかなという不安があった。
 だけど、前俊はけっこう低い位置まで降りてきてボールを受けていたのであまり問題にはならなかった。前俊は自分でボールを触ることで自身のリズムを作っていくタイプだし、いい位置で受けられればちゃんとキープしてくれるという共通理解や信頼関係があるからこれはこれでアリかな、と。前俊1トップというよりウッチーが一応前目で残る0トップに近い感じかもしれない。

 そのぶん、周りがしっかり動いてあげないといけない。鳥取戦は既に2点差でそれがあまり問題にはならなかったが、左サイドにやや偏りがちな印象があったのは懸念材料か。痛んだ時点で砂川を交代させた方が…とは思ったが、代わりに誰を入れるか迷ったのかな?神田じゃ攻めっ気が強すぎるし…。もう1枚右のSHがいたらスパッと代えた可能性はあるかも。
 でも、後半頭から前俊を入れるということは“決めにいった”ということなんだろう。鳥取の前半の出来からしても3点目が入れば試合の勝敗は決まったようなものだったし、これはこれで(ry。引きつけるだけ引きつけて打ったシュートは惜しかった。CK取ってくれなかったのは不運だが(苦笑)。

 櫛引とパウロンはだんだん連係が良くなっているに思う。カズゥと深井のボランチもそこそこ良かったし。深井はいいねぇ。真ん中4人で堅く守れていたのでトドメを刺しにいってほしかったが、無理して攻めに行く必要がなくなったって感じなのかな?このあたりは問題の先延ばし感が否めないが、ひとまずは勝てたので次節どれだけやれるか。

 MOMはヤス。ゴールを挙げたこともあるが、それ以上に守備での献身さが光った。逆にソンジンが良くなかったように思う。終盤、あの位置でシュートを打たせてはSBの存在価値がない。小山内を使い続けたほうがよほどいい。ともあれ、勝つべき試合をキッチリ勝てたのはよいこと。長崎は現在4連勝中の3位(!)。新参と侮ると痛い目に遭うぞ(そんなことはないと思うが)。


第8節VS徳島アフターインプレッション。~“1トップ”の違いを生み出したのは?~

2013年04月15日

 まずは前半の殴り書きから。
○やはり右サイド狙われてる
○小山内よく戻った
○ウッチー狙いがわかりやすすぎ
○オフサイド危ない!
○徳島は長いボール多い、どんどん当てる
○やっとテレ預けられた(17分)
○サイドで奪われるな!
○ミヤザーかい!
○杉山ビッグセーブ
○河合OUT深井IN CK前の交代はよし
○杉山蹴れるじゃん、ウッチーマークきつい
○小山内いいプレー
○パウロン強い
○クリアが小さい→拾われる→空いたスペースへ
○下げさせられてる
○上原速さはさすが
○カバーしたのミヤザー?(42)
○やっと形になってきたか?
○上原出すなよ!(←だと思うけどかすれていてちょっと不明)

 前半は終始徳島ペース ロングボールに手を焼く
 出し手を潰すか、受け手を潰すか、セカンドボールは?
 テレOUT岡本IN→ミヤザートップか?
 攻め手がバレバレ

 続いて後半の殴り書き。
○ウッチー気をつけろよw
○小山内上がれた、何本作れる?
○上里ナイス
○クッシーやるじゃん、奪いに行った判断よし
○パウロン仕事した
○PAに入れるようになったか?
○ミヤザー、オシャレにやりすぎw
○深井エロい →小山内すばらしい!
○小山内潰しにきたか?(交代)
○そこを拾ってあげないと(23)
○ヤスー!
○砂OUT→前俊IN、ミヤザー右へ
○またかい!
○杉山もうちょい早く出て
○パウロン、ハッキリプレーしてくれ
○深井いい(35)
○ルーズにするな怖いから
○ウッチー1人w前俊上がれよ
○杉山ナイス

 ざっとこんな感じ。まあコンサは前半ひどかった。砂川をスタメン起用して前半から攻勢に出るつもりが守備に追われっぱなしの体たらくで、選手を入れ替えた程度では効果がなかったのが浮き彫りに。J1が相手であれば前半で0-3にされてお客さんを帰らせてしまうところだった。逆にいえば0-1で済んでしまうあたりがJ2クォリティとも言えるのだが…。前半でポイントとなったのは杉山の好守と深井の投入。深井が効き始めたのは後半に入ってからだが、この2つでまずはしっかり守ろうという意識が強くなったんじゃないかと思う。失点の場面はパウロンが出たギャップを衝かれてのもので徳島にしてやられたというよりはこっちのミス。パウロンはやや不安定な場面もあったし、ギャップを作らない、釣り出されてできたギャップをどう埋めるか。早急に修正を施す必要がある。

 小林監督は山形時代の長谷川のようにCFを置いて攻撃を組み立てるのに長けた監督さん(というイメージ)。山形時代はたぶん4-1-2-3だと思ったけど若干微修正して3-4-3にしてきた。いったん1トップに持たせて2シャドーが抜け出すという作戦なのだが、1トップと2シャドーの距離が近いこと、高崎だけをターゲットとしなかったこと、パウロンの身体能力が高いことを見越して競り勝てなくても当てるだけでいいとシンプルなプレーで捌かれてしまったことで苦戦することになる。
 1トップに預ける、当てるのが愚策ということでは決してない。問題はその後。4-2-3-1が前の4人の連動性で攻撃する、1+3で攻めるという前提に立てば3人を使えるはずなのに実際にはウッチー1人だけ。砂川は基本的にパス出し役(クロッサー)で、宮澤はスペースを見つけるのは上手いが走るスピードはそれほど速くない。ヤスのようにドリブルで斬り込めないし、小回りも利かない。よってPAに侵入できるのはほぼウッチーだけとなってしまい、岡山戦で見せたテレとのバックドアでの裏抜けをケアしておけば怖くない。これは徳島側も警戒していたはずで(※バックドアは本来バスケットボールのプレーだがイメージとしては近いのでは。こちらを御覧いただければ)、さらにテレが起点としてちっとも機能しないのでは守る側としては対処が楽だったろう。桜VS大宮で早野乙氏がエジノはゴリゴリ行かせて倒れた方の負けっていうFWですねというような解説をしていたが、テレもそんな感じなのかな?それなら1トップを基本としたシステムには合わないのでは…。もしかしてテレはDFを背負うプレーはヘタクソなのか?

 テレを見切ったのは当然の判断。前節の前といいテレといい明確にダメな部分があったこともあるが、スパッと見切って後半開始時から早めに動くことが多いのは石崎さんと違うところか。あまり我慢をしないというか、動くことで打開しようとするのは攻撃の選手だったからかな?テレの強さ・高さを捨ててヤスを入れることで主に前線での機動力・連動性を増やして出し放題の長いパスを封じる手に出た。ヤスもそのへんはわかっててアクセル全開だったし。地上波では山本氏の解説だったが、前からプレッシャーをかけることでパスを出しにくくしていたのはハッキリわかった。そして、後半ヤスがプレッシャーをかけに行った後の櫛引が良かった。シュートまで持っていったのももちろん良かったが、櫛引が自分の縦パスを奪われた後に自ら奪い返しに行った姿勢が良かった。あの香川だって自分が奪われたら自分で奪い返しに行ってるんだよ。'''

 ただし、後半冴え渡ったのは深井と宮澤。

 まずは深井。カズゥがうまく捌けるようになってきたので徳島もプレスをかけにきたが深井がそのフォローに回ってカズゥを楽にした。圧巻だったのは後半15分。プレスをかけた花井をあっさりかわして自分で持ち上がった後に右サイドのスペースに小山内を走らせるロングパスをピシッと通したときには「深井エロい!」と思わず声が出た。福岡戦で上原を走らせたパスは「おっ」と思ったのが昨日のこれは「おおおーっ!」だった。あんな長いパスを出せるならもうボラはカズゥと深井でいいやと思ってしまった。そこまで1人でやっちゃうんすか深井さん。ダテにU-18で世界のベスト8に行ってないね。
 コンタクトには流石に負けることが多いが、危ないところに早めにカバーに入って掃除役をしたり、後半23分にスルスルスルっと前線に上がっていったのを見たときには「うん、こういう上がりだよね」と感心しきり。月並みな表現だが、カズゥが剛なら深井は柔のボラ。終了間際も落ち着いていたし、役割分担が攻守とも上手くできていたのでこのコンビはしばらく固定してほしい。

 このボランチコンビの恩恵を最も受けたのが宮澤。宮澤はマジで天才かも。左SH→トップ下→右SHとポジションチェンジしてバランスを破綻させないだけでもけっこう大変なはずなのにフツーにこなしているように見えるのはなぜだ?中でも一番光ったのはトップ下の時。ウッチーとの距離感が実に良く、後半だけ観たらウッチーの1トップには見えない。後半は特にそうだが、宮澤は常にいいところにいるし、いいところに顔を出す。
 前俊が出てきたときにはほぼ全員が使われる側に回ってしまうのだが、宮澤だけは使われるだけに留まらずに前俊を使おうとしたのがすごい。しかも初っ端で。もしかして財前監督は宮澤には具体的に指示を出さずに宮澤の感性に任せているんじゃ?だとしたらホントに天才だぞ。海外サッカーはあまり観ないけどそれまでは宮澤はベルバトフっぽいかなと勝手に思っていた。この際だからリトマネンに格上げしてしまおうってのは冗談だが(笑)。

 録画している方は黄色のスパイクを目印に宮澤だけを追いかけて観ていただきたい。
 気の利きっぷりや言わんとすることがおわかりいただけると思う。

 MOMは文句なしでウッチー。ゴールこそないが、90分間動き続けて攻守に大きく貢献した。もうFWはウッチーを軸に考えるべき。後半は随所に良い局面を作れたし、後半開始時の11人をベースに連戦を乗り切ってほしい。それくらいに後半は見違えて良くなった。宮澤は黒子の可能性がないでもないが、可能な限り真ん中、できればウッチーとのコンビで使ってほしい。

 …劇的な勝利だとアフターインプレッションも鬱陶しいくらいに濃くなるな(苦笑)。


'13第7節VS岡山アフターインプレッション。

2013年04月11日

 事前情報としては2-3で逆転負けというのと幸村殿の「SBの不出来がモロに出た」というコメントのみ。

 解説が実に的確で、岡山が能動的にボールを回してピッチを広く使っていたのに対して、コンサはブロックの外側で回すだけで中にボールを入れられない状態がずっと続いた。岡山は選手間の距離が近いこともあってか、こぼれ球をほとんど拾うことができていたので解説が言うところの「ミスがミスに見えない」状態で推移する。殴り書きとしては

○深井が奪われるとピンチ 杉山仕事した
○小山内縦の意識高いか?
○河合、横パスが狙われた
○前があまり良くない、プレスも早い、狙われてる?
○パウロンの周り
○前vs田中ほとんど負けてる
○荒田のシュートは仕方ない
○パウロンの高さは安心できる
○河合の上がりは良かったが…
○最終ラインからナナメに長いのを通されている
○フォロー行ったの誰だ?(29分)
○持ちすぎてくれて助かった 小山内よくついた
○荒田いいチェック
○岡山、最終ラインからいいフィード、パス出し多い
○小山内GKに戻せよ ミヤザーいい位置にはいるが…

 後半開始時点で前OUT上原IN、深井OUT砂川IN。前の交代は当然だろう。左サイドで起点を作られた上に1vs1でやられまくっていた。そのフォローに手一杯で攻撃どころではなかった。砂川INはサイドで起点を作って宮澤を中に入れるんだろうなと思ったんだけど、真ん中の厚みを持たせたいなら深井よりも河合OUTの方が良くないか?やたらと上がりたがる割りにはシュートは枠に飛ばないし、フィードもいっせーのって感じで出すので深井を残したほうが…と愚考して観たのが月曜日。

 後半を観たのは今日の午後(←遅っ!)。殴り書きとしては
○ミヤザー左にポジションチェンジ? いいカバー
○上手くブロックの間に入られている
○ミヤザーいい飛び込み やはりミヤザーは前目がいい
○小山内いい対応
○トラップちょいデカい でもいい上がり
○ボラにひっかかってる?(千石、千明が良い)
○よくわからんゴールだなw でも砂川投入は正解か
○上里→内村 通った時点で勝負アリ
○こういう失点はダメ! 奈良がミス→パウロンがカバー
 杉山よりも上原つききれなかったか? 飛び出し早ければあるいは…
○奈良つまんないミス多い
○ウッチー惜しい!いい連係だったが…
○砂のシュートも良かったが、意図がある
○小山内やられはじめたか?

 結果を知った上で録画を見てもなお2-3になるのが想像できなかった。悪くても2-2で終わる、終わらせなきゃいけない試合だった。オンタイムで観た方はさぞかしフラストレーションが溜まったことと思う。え?今さら思い出させるなって?

 2点目の取られ方があまりにも悪すぎた。松本戦での失点が何の役にも立ってない。

 石さんだったら、いや石さんでなくてもミスが多いとこぼしたことだろう。パウロンのカバーは当然としても、その後の上原は田中にしっかりついて自由を与えてはいけなかった。杉山にも非があると言えばあるが、杉山は積極的に出るGKではないのでSBの方で気を利かせる必要があったと思う。急遽だったので中途半端になったのかな?
 3点目の遠因を作ったのも右サイドを破られてクロスを上げられてからの混戦からCKを与えてのもの。2vs1を作られた岡山のシステムとの絡みもあるし、直接的には河合が振りきられたので小山内が戦犯というわけではないのだけど、財前コンサの両SBは狙い目だというのをかなり晒す格好になったと思う。

 前の左SBはさすがに次節では怖すぎるけど、それでも小山内は初スタメンということを考えると我慢して使ってもいいのかなという感想。前の側の指し手争いはサイドの枚数が多いはずのコンサが一方的に負けるというお寒いものに。岡山が後ろからナナメに入れてSHの守備を事実上無効化するなど工夫してはいたが(強風も計算に入っていたかも)、局地戦で負け続きでは…。左SBのテコ入れは急務だがどう凌ぐのか。

 荒田はもちろん、前をちぎりまくった田中やボランチの千石・千明がいい仕事ぶりを見せた。
 4年目の景山体制、組織の構築は着実に進んでいるなと思わせるものだった。
 ガンバといい、岡山といいどうしてこう相手を調子づかせるような負け方するかな、全く(怒)。

 パウロンの身体能力が高いのはよくわかった。磨けば売れる、じゃなかった光るCBになれると思う。GKとカブるとかちょいちょい危なっかしいところはあったけど修正できる程度だと思う。ウッチーも好調を持続しているのは好材料。
 ただ、テレがちと微妙。岡山戦では起点になることがほとんどなかった上に、岡山の3バックに1人で突っかける形になったので守備面でもそんなに脅威を与えることはできなかったように思う。楔が入らなかった原因がテレにあるのか出し手にあるのか、それとも岡山のシステムとのかみ合わせが悪かったのか…。監督の判断やいかに。

 石崎コンサとはまた違った意味で我慢のしどころだとは思う。普段ドームに足を運べない身としてはある意味傍観者的な立場で我慢もできるけど、足しげくスタジアムに通うサポにとってはそうとは限らない。「いいかげんホームで勝てや!」と思っている方も少なからずいるはず。次節は地上波で中継も入るし目に見える形で結果が欲しいが、さて…。


'13第6節VSガンバ大阪・アフターインプレッション。~右SBの適任者は?~

2013年04月03日

>倉田怖ぇよ…

 だいぶ遅刻気味なので今回は主に情緒的に。
 今回も前半は火曜日、後半は今日と視聴はイレギュラー。前半の殴り書きは

○パウロンまだ本調子じゃない?
○深井→上原いい感じ 内村よく戻った
○今野はやはりボラだね
○杉山ナイス 右サイド甘い弱点か?
○上里すげぇ! ミヤザー珍しいなw
○松本OUTゴメスIN 松本疲れ溜まってる?
○河合、中途半端なプレーはやめてくれ!
○CBのアクセント(岩下)
○上原クロスが… パウロン高い
○倉田こえぇ! ゴメスのヘッドはしゃあないか
○上原つききれてない

 ところどころ意味不明なのもあるが(苦笑)、前半はコンサが守備ブロックしっかり作って守るもガンバが攻めあぐねている印象はない、0-0で行きたかったが杉山が1本止めたし0-1はやむを得ないかといった感想。後半の殴り書きは

○宮澤1本いいの入れた
○倉田こえぇー!
○くっしーナイス 右サイドズタズタ
○後半5分間ガンバ恐るべし でも入らない
○右サイド、間に入れられると…
○深井良し、ミドルを打つのはいいこと
○上里OUT古田IN
○河合えらく前へ出るなw
○大きい展開今野さ1すが
○3vs2決められない…
○古田ケガ痛すぎる!
○追いかけさせるならテレでは?
○ミヤザー変態すぎw アウトで蹴ってる
○ミヤザー右SBに さらに変態
○杉山よく触った
○後味悪い3点目
○ゴメスいいカット

 剛蔵さんのブログタイトルしか事前情報がなかったのでドローだったのかなと思いつつ、ドローと負けを6:4くらいで予想していた。正直、この試合は評価が難しい。負傷交代で大幅に軌道修正を余儀なくされたし。まあ評価ったって所詮はシロートの垂れ流しでしかないのだけど…。

 1点目のシーンは上原が直接的には悪者になってしまうんだけど、これはある程度は仕方のないことかなとも同時に思うわけで。本職だったら防げたかもしれないと思う一方で、縦の上がりはもともとFWらしいいいモノがあった。ソンジンとの比較ならば上原に軍配が上がるだろう。でも、ゴメスも出たし本職で生き残ろうとしている小山内も見たいと思ったりもして…。上原とコンビを組むSHとの関係はどうなのかなという意識の下でいたのが、はからずもCBとの横の関係を浮き彫りにする結果になったワケで…。パウロンも初スタメンだったし、抜け目なく隙を衝いたガンバの巧さが上回ったということなのかな。

 ゲームプランがガタガタになっても何とか形が崩れずに済んだのは宮澤の右SB。宮澤はホント損な役回りばかりだなあ。石崎コンサでは一家に一台は純平の役回りだったが今年は宮澤になってしまうのか。もっとも、去年の後半では宮澤がCBまでやっちゃうハメになったんだが…。こうした選手がいるといないのではやはり違うのだろう。使い勝手のいい、というのが褒め言葉になるかは微妙なところだけど、河合などとは違った意味で頼れる選手であるということを見せてくれたように思う。

 そんな宮澤が意地のゴールを見せてくれたのがうれしかった。08年の初ゴールが今も印象に残っているが、宮澤はホントにシュートが巧い。河合と違って枠を外すイメージがない。オーバーヘッドもキッチリGKの位置を見て逆を取ろうとしてた変態ぶり。普通そこまでできねーぞ?福岡戦でも簡単にやっているように見えるがあのシュートもノートラップで枠を捉えるのは意外と難しい。意地のゴールも密集から冷静にコースを見切って狙っている当たりがニクいねぇ。

 宮澤が決めたこともうれしいが、0-3ではなく1-3にしたことがうれしかった。0-3だろうが1-3だろうが負けであることに変わりはない。ただ、たとえその試合においては焼け石に水であったとしても、その1点が後々に意味を持つかもしれない。得失点差とかいうことではなくてね。ガンバとしても完封できなかったのはイヤなイメージが多少は残る…はず。去年はそんな意地すら見せることができなくなっていた。いや、意地はあったかもしれないけどそれを目に見える形で表すことができなかったと言うべきだろう。

 サッカーに逆転満塁ホームランはない。ロスタイムから3点入れるなんて芸当ができるとは思わない。されたことはあるけどな!(泣)。選手の側も1点入れることで俯かずに前を向けるはずだし、観ている側だって負けを飲み込みやすくなるというもの。
 ホームで3戦3敗ってのはぶっちゃけ恥ずかしい部類に入る。それでも、この1点はポジティブに受け止めたい。ゲームプランが狂い、後味の悪い失点でままならないことが多い中で選手たちはひとつの結果を出した。そこは良かったとちゃんと言わないといけないと思う。

 アウェイで勝っているってことはホームの力が何か足りないってことなんだ。

 クラブの力は選手の能力や資金を引っぱる経営能力だけじゃない。選手がそう主張したワケじゃないけど何かこう訴えるものがあるというか、心にチクリと“刺さる”1点だったっていうのは妄想入りすぎかな(苦笑)。ともあれ、ケガで離脱した松本や古田の穴をどう埋めるのかは監督の手腕にもかかってくるし、サブ組の奮起も求められる。ここからどう巻き返していくかを楽しみ半分、不安半分でこれからも見ていきたい。


'13第3節VS福岡・アフターインプレッション。~薄味な勝利~

2013年03月26日

 何だろう、この勝った実感が湧かないモヤモヤ感は…。

 いや、勝ったのはいいことだし、前半は昨日、後半は今日といった具合で録画を観るまでのタイムラグで喜びが薄れてしまったからなんだろう。「3点取られても4点取り返したるわい!」なんてのはハナっから目指していないし、それだけのことができる戦力でもない。だから華々しく勝つなんてのを求めるのは無理だし意味もない。ただ、薄味でもしっかり味付けがされていれば満足はできるわけで、じゃあ福岡戦はどうだったかというと「うーん…」となる事が多くって…。

 前半時の殴り書きは
○クロス上げさせすぎ
○福岡ヘボ 7→2→11ピンチ
○え、オフサイド? でも古田いい上がり
○河合高い
○杉山ナイス
○宮澤戻ってる 上原ミス、でも福岡もミス
○前俊、ミヤザー縦関係はそこそこ?
○前俊はやっぱスタメン 深井もいい 持ち方置き方
○中払いい解説(ツータッチ以上多い)
○上原いい上がり 松本イエロー体重い?

 お互いに過密日程で運動量が上がらないので、長い距離を走って…とかピッチを広く使うダイナミックな展開にはなかなかならない。カズゥも欠場だし…。福岡がシンプルにとやたら指示が飛ぶというピッチ解説から上手い下手は別として福岡がかつての石崎コンサとどこかオーバーラップしたり…。消耗戦、我慢の戦いに自然となっちゃうのかなあと思いつつ、やっと後半を観た。で、メモ書きはと言うと

○宮澤が最前線にいるのっていつ以来だ?
○奈良のイエローは松本にも責任あり?
○上原いいポジション取り
○前2人追えてる? 62分河合!
○深井いいところにいる
○松本の所で起点作られる?
○上原ドフリー
○奈良のレッドは余計
○FK福岡ヘボ
○サイドが空くぶんウッチーが運動量でカバーか?
○福岡はクロスを入れる意識がアダか?
○宮澤気が利いてる

 福岡戦で最も良かったのは実は中払氏のピッチ解説じゃないかと思うくらいに的確だった。

 財前コンサは石崎コンサから劇的に変わったワケではない。守備はしっかりブロックを作ることに重きをおくようになったかなという違いはあるにせよ、攻撃はいったんタメを作ってその間に飛び出しを…というのは基本的に同じはず。その意味では前俊はキッチリと仕事したし“バカの一つ覚え”ではなかった。こういうタスクを任せるために前俊をスタメン起用するんだなという狙いは見えたし、それだけの能力があるからこぞ前監督の石崎さんも財前監督も使おうとするし、だからこそ前俊を諦めないってことにもなる。
 解説では“降りてくる”という表現をしていたが、石崎コンサと財前コンサの違いを出せたのは石崎コンサ時代にとかく叩かれることが多かった宮澤だった。しっかりブロックを作る守備を考えると1トップと2トップの違いと言えなくもないけど、福岡戦は縦の2トップもしくは4-4-1-1っぽく捉えたほうが自然かなと思えた。前俊がボールをもらいに下がったときには宮澤が前に出る(or前俊のいたスペースに入る)というのができていて最前線に顔を出せる機会も多くなっていた。天才同士で前俊と宮澤の感覚、波長が合っていたというのも多分にあるように思うけど(苦笑)。
 そして、そこに+αを加えることができたのが上原だった。ソンジンの負傷でスクランブル発進となったが結果的にはプラスに働いた。ソンジンと上原の能力の違い(必ずしもその優劣ではない)もあるだろうけど、上原は疲労もないので運動量で貢献できる余地が大きかったし、もともとは攻撃的な選手だから前俊や宮澤に“感じられる”要素も大きかったんだと思う。SBはいわゆる“ムダ走り”も必要になってくるが、それができたのは両チームを通じて上原だけだったんじゃないかなあ。

 ネガ要素が多くなっちゃったけど選手個々に見ると良い所はあった。砂さまは流石の仕事ぶりだったし、深井も落ち着いていた。河合があんだけ走り回れるのは深井あってのこと。宮澤は前を向いた状態であれば一定のクォリティ以上のプレーは出せるんだなと改めて思った。選手を入れ替えながらなので連係の構築はまだまだかもしれないけど上原の上がりはいいヒントにはなるのかな。
 奈良のイエロー2枚でどうなることかと思ったけど、福岡が単調な攻撃で来てくれたことで却って集中して守ることができた。クロスを上げることに意識が行きすぎてこっちが“構えている”ところにそのまんま放り込んでくることが多くなり、焦らして攻撃するイヤらしさがなかった。ホームで勝たなきゃいけない、2点取らなきゃっていう焦りもあったかな?数的有利を活かしてサイドで起点は作れたはずで、そこから突っかけていくなど変化をつけられたら危なかった。実際、終了間際のシュートは肝を冷やしたぞ。

 ともあれ、ドローではなく勝ちにできたのは大きい。負けるとやっていることに迷いも出やすくなるしね。しばらくは試行錯誤も続くと思うけど次節は頼みの奈良が出場停止でちょっと大変かな。財前監督がどこを優先して選手起用するのか、特にガンバの左サイドはイケイケなのでどう抑えるのかが今のところ気になるかな。それにしてもインタビューでのミヤザーは辛辣だなおい…(苦笑)。


'13 第3節VS神戸・アフターインプレッション。

2013年03月19日

>コンサと神戸の間には~深くて暗い~河がある~♪

 遅刻気味にはじめてのスカパー観戦。結果は0-1だけどシュート数は圧倒されていて、スコア以上に差を感じる試合。ぶっちゃけ完敗といっていいと思う。神戸戦は対J1を見据えた上で財前コンサがどこまでやれるか、格上の相手とのアウェイゲームでどこまで我慢強い試合ができるのかという視点で観た。で、暗くて深い河があるっていうことになったわけだけど…。

 普通に神戸は強かった。岩波のフィードうめぇとか、田代怖すぎるとか、相馬やポポが前からガンガン守備やるなあとか、おっとそこにはエステバンとか、個々の能力はやはり高いなと思わされた。マジーニョがドッカンミドルでゴールしたときには「何だそれ!」とも思ったが、J2ならたまたまでもJ1だとこれが普通にあり得るんだよなあとも思った。

 テレ&ウッチーに代わって榊&ミヤザーがスタメンだったけど、宮澤はあの出来では戦犯扱いされるのも止むなしか。消える時間帯多かったしなあ…。本人が一番納得いっていないだろう。ただ、攻撃がまだまだ形作れていないのもまた現実。前半やたらと「顔出して!」という声が聞こえたんだが、あれはきっと財前監督の指示じゃなかろうか?カズゥがボール持ってるときに前線の4人がみんな棒立ちなんてこともあったし。だから、宮澤1人だけにおっかぶせるのはどうかなとも思う。

 PA内に入れないどころか、ボールを運ぶのにもひと苦労。去年の末期のようにただ前に蹴るだけなんてのは少なくなっていたけど、後ろor外側でしかボール回しができず攻撃のスイッチを入れる縦のボールを入れられない。もっとも、神戸が前線から特にポポがしつこく追いかけるなど良い守備を見せていたこともあるんだが…。
 実況でも触れられていたが、持たされている時間帯が多かったように思う。ボールを持てることは持てるが、前線からチェックをかけられてGKまで戻すうちにDFラインを押し上げられ次第にプレーエリアが低くなっていく。神戸との力関係もあるにせよ、そんな悪循環をどこかで断ち切らないとまた行き詰まるだろうなとも思った。つーか、神戸と互角に戦えないんじゃJ1ではとてもとても…。

 それでも、虐殺コースもあり得るんじゃないかと思っていたので、その意味では粘り強さは出せたのかなとも思う。神戸としては1-0は最低限の結果でしかないだろうし。奈良&クッシーのCBコンビはJ2なら簡単に破綻はしないかなと安心することはできた。なので、財前コンサは大量失点は想像しにくいけど点取るのはしばらく苦労するだろうななんて思っている。

 “ゆっくり”と“のんびり”は違う。

 攻撃においてどう変化をつけられるのか。変化のつけ方はいろいろあると思うけど、守備はたぶん大丈夫だと思うのでガンバ戦までの3試合はここいらあたりに注目したい。…なるべく情報遮断して書いてみたけど、どんどん試合の見かたが眺めるベクトルに傾いてるような(汗)。負け試合だから淡泊になってるだけならいいがなあ。
 


'13 第1節VSジェフ千葉アフターインプレッション。~結果最高、内容まだまだ~

2013年03月04日

>あれ?アウェイなのにサブ7人いるじゃん…

 久しぶりだなあ、アフターインプレッション。
 既に試合の感想はいくらか出てきているので今回は僕の視点で感じたことを簡単に。

 ジェフ戦に勝てたのはひとえに「ジェフが強かったから」ではないかと。別に禅問答でもないし、ましてやジェフをからかう意図など全くない。個人の能力からすればジェフの選手のほうが間違いなく高い。ジャイールはマジ怖かった。「え、そこからパスなの!?」なんてシーンもあったし、高橋峻希は速かった。兵働も効いていた。10回に1回とまでは言わないまでも5回に1回勝てるかどうかって感じだったのが、その1回目がいきなりやってきた。相手が格上ということで全員が高い集中力を維持できたのが大きかったということだと思う。

 まだスカパーの契約前なので左下が隠れたまんまだったけど、櫛引は体を張って頑張っていた…と思う。神田はふてぶてしさと若さが同居した感じで、もっと観たい反面あの場面での交代は妥当かな、と。サブにDFがいないんだから自然とカードの切り方は限定されるしね。簡単にボールを外に出さないのは好感が持てた。攻撃に関してはいいイメージを持ったままで下がったと思うので石崎コンサ時代の三上のような起用法がしばらくは続くのかも。松本は目いっぱいやっていたかな。あれ以上を望むのは酷。
 全体的な感想としては「思ったよりもやれていた」ということ。とりあえずテレに当てて…というのはそんなになかったし、しっかりつなごうという意図は感じた。前半やや押し気味で行けたのも“ガス欠”を招かずに済んだ遠因ではなかろうか。

 石崎コンサと財前コンサではやることはそれほど変わってはいないというのが個人的な認識だが、じゃあ財前コンサはどうして勝てたのかというと自分たちの時間帯を作ることができたからではないかと。去年はボールを持たれた時間帯が長くなり、守備は運動量or局地戦での多人数でカバーせざるを得なかった。スイッチを入れる縦パスを網にかけることができたのはこっちの読みが上回ったのか、それともジェフの仕上がり具合がイマイチだったのか…。
 相手のペースで走らされるのは体力的にもつらいが、精神面でもジリジリとダメージをもらって最後の1歩が出ないなんてことも起こりうる。せっかく守備ブロックを作ってもボールサイドに絞った後で逆サイドに振られたときに対応しきれない…なんてのがけっこうあったが、昨日の試合は何とか保たせることができた。財前コンサは極端に絞ることもそれほどなかったのかなとも思うけど…。

 ただ、前半40分の河合の罰金モノのポカはいただけない。
 あれで与えたFKでやられていたら間違いなく戦犯確定。猛省してほしい。

 んで、後半からはボランチ、特にカズゥと兵働を比べながら観ていたが、兵働と比べるとどうしてもカズゥは物足りなく思えてしまう。兵働と比較したらアカンよっていうツッコミはナシで。スライディングタックルで防ぎに行った場面は宮澤だったらああした体を張ったプレーはできないだろうなと思いつつ、いや待て、そうならないポジショニングはあらかじめできていたんじゃないか?とも思ったり、兵働は自分で持って上がることをやってたけどカズゥはなあ…なんて思ったり。河合も後半は足が止まりつつあったのを読みでカバーしていたりで、効いてはいたけど夏場は大丈夫なのか?なんて思ったり。去年も河合は振り切られてけっこうカードもらってたし…。

 現状ではこれがベターと財前監督は踏んでいるんだろうけど、
 ぶっちゃけボランチコンビが物足りない。宮澤もだが、ゴメスの入る余地もあるように思う。

 後ろはメンツが足りない以上これで行くとして、気になったのが杉山。ホスンも多い印象はあったけどフィードがサイドを割るのはイメージが良くない。GKも攻撃の起点になるなら要改善。CKの後のスローイングはそこそこ良かったので余計にアラが目立つような…。
 ジェフの拙攻にも助けられた感はあったものの、高い集中を維持して耐えた後に決めるべき人が決めて勝利にまで持っていったのはデカい。10年の福岡が札幌ドームでの3-0勝ちで一気に波に乗ったが、それを思い起こさせる劇的なもの。ただ、結果は最高だったけど内容はまだまだ。ジェフの選手個々の能力は高いしブラッシュアップしてきたらかなり怖い。そのブラッシュアップを監督の取っ替え引っ替えで怠ったツケが4年目のJ2生活なワケだが…。

 結果を出したし、優・良・可の中では可としておくのがちょうどいいんじゃないかと。
 でも、次節のホーム開幕戦が俄然楽しみになってきた。あーワクワクするっ!


第33節VS熊本・アフターインプレッション。

2011年11月01日

>大分戦、やっぱドームは使えないんだろうなあ・・・

 熊本戦は正に河合無双。レイ・ルイスかブライアン・アーラッカーかと思わせるDFラインの前のフィルターっぷりは流石(←わかりにくい喩えなのでアイシールド21の進清十郎と思ってくださいな)。こういう要の選手がいるかいないかがいかに大事かというのを改めて思わされる。
 ハードワーカーのミドルシュートといえば生で観たダニルソンの弾丸シュートを思い起こさせるが、三浦コンサでの芳賀のミドルシュートにも匹敵する。願わくは宮澤に早いとこあんなふうに覚醒してもらいたい。シュートをお膳立てした宮澤の落としは巧いなあと思わされたが、それだけではやっぱり物足りないんだよねぇ。

 奈良はもう2種登録の選手と思ってはいけない。普通にプレーできているのは河合のキャプテンシー抜きにしても本人の資質がなければあそこまでできないよ。お願いですから間違いなくトップ昇格してください。MOMは当然河合だが、準MOM級の活躍を見せたのは純平か。熊本の裏抜けを巧く体を寄せて防ぐなど派手さはない代わりに確実に防ぐ。運動量が落ちないし、後半はほとんど純平が起点となっていたのでは?有休リーチ(しかも2試合!)なのが怖いなあ・・・。

 ホスンも後半のピンチを防いだのは大きい。あれを決められると決まりそうで決められないっていう試合になったのでは。先に点を獲れば・・・というのはお互いあっただろうし、心理的に微妙に影響したと思う。岩沼→ヤスの3点目は2人ともお見事。ただ、熊本もだいぶバテてきていたから割り引いてみるべきってのはちょっと厳しすぎかな?最近スーパーサブの位置を純貴ではなくヤスが占めているのはちと寂しいけど、これも試練。

 あとは・・・ジオゴかなあ。途中交代がどういう意図なのかがイマイチわからんが、ボールが収まらないからという判断なのかな?・・・と思ってJ's GOALのレポートを読むと、なるほど攻守のバランスを考えたのね。後半特に感じたんだけど、(主にサイドの)スペースに出せている時はいい攻撃ができているように思う。FWを囮にして少ないタッチでつなぎながら穴を探す、スペースを作るっていうんだったら2トップよりも1トップの方が利点が多い気はする。まあ、ジオゴがいなくなってもそんなに攻撃のリズムが悪くなった感じはしなかったし、トップの人数はあんまり関係ないかなとは思う。チームの戦い方としては固まりつつあると思うんだけどジオゴならではの+αが欲しいなっていうのは贅沢?


第7節VS徳島・アフターインプレッション。

2011年10月28日

>これで札幌はあと10年は戦える・・・

 いきなり小ネタから入って申し訳ない。でも、それだけ奈良が素晴らしい出来だった。普通に柿谷を抑えていたんだから。プレミアで奈良無双するだけのことはあるわ。ワントラップでミドルシュートまで持っていく柿谷はやっぱ怖ぇよ。徳島からしてみれば「2種の選手にそんな隠し球持ってるなんてヒキョーだっ!」と半分涙目だったんじゃなかろうか。札幌の#37は化け物か!・・・って小ネタはもういいか。

 厚別での試合とは対照的に両チームとも勝ち点3のみを目指してがっぷり四つに組み合ったが、勝利を呼び込んだのは気持ち。正確には勝ちたい気持ちが高い集中力を持続させたということだと思う。石崎監督は必ずといっていいほどミスが多いと言う。徳島戦ではコンサはミスが失点に繋がらず、徳島はミスが失点に繋がった。

 前半12分のセットプレイからのカウンターはセカンドボールを拾おうとして選手がカブったミスから。それでも、最後の最後でシュートを頭に当てて防いだ。佐藤に抜け出された時も純平が体を入れて防いだ。津田と山下の1対1も山下の粘り勝ち。前半終了間際の2本のピンチは流石に肝を冷やしたが・・・。
 逆に徳島はエリゼウがヘディングでボールを後ろに逸らしてしまい失点に繋がった。2点目も直接的にはGK榎本が弾き損ねた格好だが、#16の斉藤がウッチーの速さを見誤って裏抜けさせてしまったのも間接的な失点の原因になっていると思う。つか、なぜ厚別でファインセーブを見せたオ・スンフンを使わなかったんだろう?あと、島田使わないんだったらウチに下さい(←ねーよ)。

 MOMは順当に行けばウッチーだろうが、奈良にも準MOMをあげたいなあ。体格がそう見せるのか風格があるし、頭の良さ、判断力の速さがある。71分の場面でも自分のポジションを捨てて奪いに行くのは勇気がいるが、大森さんが言っていたように迷わずに行けるところに非凡さがある。前半に左足でクリアしたのが相手ボールになったのはご愛嬌。安易に外に出さなかったってことで・・・。

 あと、ジオゴが意外と器用。前線でキープするタスクを最も巧くこなせるのがジオゴなので1トップを張る格好だが、前を向いた時に持ちすぎないのでジオゴが相手CBを引きつけつつも前を向ける状況を多く作り出すことができると相手も守りにくくなるのでは。空中戦でちっとも勝てなかったのは問題だが、あまりにも強すぎると戦術オーロイみたいな依存症になることも考えられるので、今のところは1+3で地上戦を磨くことが活路を見いだせるようにも思う。


第32節VS鳥取・アフターインプレッション。

2011年10月25日

>ウッチー、それは決めにゃいかんよ!

 ・・・ってのが3本くらいあったかな。正直な感想としては思ったよりはやれていたかな、と。でも、動けているようで動けていないというのも同時に思った。あえて個人名を出すと一番気になったのは日高。鳥取の美尾は良かったなあ。美尾に限らず、前半からミドルシュートを打たれすぎなのがダメダメっぽく感じた理由かも。

 逆に思ったよりやれたと思ったのはシュートの数こそそんなに多くないものの、もうちょい!っていうシュートだったこと。ダイジェストだからというのを抜きにしても宮澤のシュートはホント惜しかった。やっぱ、宮澤がいいところにいるかどうかってのは石崎コンサのバロメーターなんじゃなかろうか。宮澤自身の調子ってのもあるが、宮澤がいい位置を取れる試合運びができるかどうかっていうのはひとつの目安になる。宮澤が復帰してから勝ててないといっても、宮澤が戦犯というのは違うと思う。

 宮澤が守備に奔走しているようだとどうしても攻撃の厚みを欠く感じ。真ん中がジオゴだけではあまり脅威にならないような・・・。ジオゴはひとりでできるもんなFWじゃないしね。ウッチーが基本的には好調を維持しているようなのでその点では救い。鳥取戦での古田は悪くなかったと思うけど、ファーストチョイスにはしにくい感じ。左サイドは砂さまだったりヤスだったりが起点になっているけど、右がなあ・・・。

 ちなみに、1トップか2トップかってのはほとんど関係ない(だからジオゴにボールを出すこと自体が悪というのも違う)。前半の終わり頃の河合→ジオゴ→砂川とポンポンとワンタッチでつないでウッチーを裏に走らせて・・・というのはちゃんとした攻撃になっていたので。これが決まっていたらかなり楽な試合展開になったんだが、このあたりは言わずともわかっていることだろう。

 さて、櫛引と岩沼がいなくなる徳島戦はどのように挑むのか。宮澤が目立ってほしいなあ・・・。


第31節VS鳥栖・アフターインプレッション。

2011年10月17日

>あのレフェリーは阿部四郎かっ!

 前半の“疑惑のシーン”はPKをとるほどじゃなく、“お返し”の間接FKもあの状況ではあり得ない。速度制限のキップ切りみたいな「ルールはルールだから・・・」っていう杓子定規な笛だった。ダイジェストを見る限りでも前半はとにかく落ち着かない試合展開。選手の側も何とか落ち着かせようとしていたんだけど、主審がピッピピッピと笛吹くもんだから、イライラが溜まって河合がイエローもらう始末。あの場面も普通に流していい状況だったし、河合としても「この程度で笛吹かれたんじゃやってられないよ!」という心境だったんだろう。

 さて、指揮官の心理として、前半のような悪い意味で“軽い”試合展開や落ち着かない状況下で考えるのは冷静になることであり自分たちのペースを取り戻すことと思う。「選手交代が遅いのでは?」という意見もけっこう目にするが、精神的にも戦術的にもスパッと切り替える意味では後半開始時からすぐに動く選択肢もあったことと思う。

 では、ヴェルディ戦では後半開始時から3バックに変えて勝つことができたのに
 鳥栖戦では動かなかったのはなぜか?

 ヴェルディ戦はこちらが完全に押されていたので、サイドは制圧されても真ん中で押し返そうという明確な目的を持たせるために後半開始時から動いたのに対し、鳥栖は無理して攻める必要がなくなってある程度こちらがボールを持てる戦いができたので、最初の失点はある意味忘れて後半の足が止まるところで勝負をかけようと読んだのではあるまいか(相手が持たせているのもわかっていたこととは思うが)。攻撃はサイドに起点をつくって、そこから斜めのクサビを使って仕掛けようという攻撃の意図で岩沼→ウッチーのような決定機を作れていたわけで・・・。

 ところが、ジオゴが2枚目のイエローで退場となってしまい目算が狂ってしまった。2枚目のイエローは仕方ないかもしれんが、最初のイエローは注意で止めておいても良かったんじゃ。沸点低すぎるぞ。この状況で一番やっちゃいけないのは0-2にしてしまうことで、もう一度ゲームを落ち着かせる必要に迫られた。残り15分の勝負を懸けたい時間帯で1人少なくなってしまったので石崎監督はつらかったと思う。それでも、大作戦をやるんなら先に岡山を早めに投入すべきだったとは思うんだが・・・。

 「同じ負けなら0-1でも0-4でも同じじゃい!」とは単純に言えないというか、指揮官の立場としては過密日程も控えているし、いろんな意味で見切りどころのつけにくい悩ましい試合だったとは思う。でも、選手も監督も戦う気持ちを切らしていないし、櫛引も失点の引き金になったロングスローを与えたことをしっかり反省できているようだし、こういうこともあるさととらえて引きずらないことが大切。

 ひとつになって戦い、ひとつひとつ勝ちを積み重ねていく。今できることはこれだけ。


第30節VS横浜FC・アフターインプレッション。

2011年10月04日

>国立のアウェイ席、何人くらい入ってたんだ?

 ざっと見た感想としては前半はどこで奪いに行くのかが見えず、中途半端な対応に終始したためにやられ放題という感じ。純平の裏が特にやられていたみたいだけど、向こうも研究してきたかな?横浜側も巧く縦のボールを入れてきて捕まえにくそうな感じもした。高地出場停止でカイオが入ったのが功を奏したか。それでも時折見せた櫛引のインターセプトはお見事。
 前半15分のシュートはホスンが超反応で文字通り“神セーブ”。去年の高原もそうだけど、札幌GK陣はこういうシュートはことごとく弾くよなあ、うん。当てる方が難しいっていうバー直撃のシュートは今年のコンサの13番目の選手の面目躍如ってのはちとイヤミか。前半2本のシュートはいずれももうちょいって感じ。でも、純平はほぼフリーだったから決めてほしかった・・・。

 後半のジオゴのヘディングは水戸戦の再現かと思われたがゴールならず。砂さまキレてるなあ。そして先制ゴールはジオゴとウッチーの“共同作業”。ジオゴがタメてタメてウッチーにスルーパス。ウッチーのアウトサイドでのゴールは決して易しくないゴール。前半の惜しい場面もウッチーがキレていたし、ジオゴがポスト役だとウッチーが最もゴールの可能性が高そう。近藤とウッチーもなかなかの連携だし、砂さまがキレキレだと古田の居場所は自然となくなってしまうわけで・・・。

 フランサはJ2ではやはり別格。クライトンは剛の意味で反則だったが、フランサは柔の意味で反則。3人がかりでもかわされるって・・・。そういう意味ではジオゴは懐は深いけどクライトンみたいに「ガツガツ当たられてもへっちゃらだい!」ってタイプではないので、周りのサポートが必須となるから却って“依存症”にならずに済むとも言える。失点シーンは櫛引がさっくり抜かれてのゴール。J2ならたまたまで済んだり、シュートが枠を外れるケースも多いけどJ1ではこのやらかしは致命的。要反省。

 それにしても、上原のヘディングは打点がおっそろしく高いなあ。あの軌道でヘディングゴール決められるのはJ1でもそうはいないんじゃないか?セットプレイでの力業でゴールをこじ開けた、土俵際の左手一本の上手投げでゴリ押し勝ち。これで先制点を挙げた試合は13戦全勝(!)。某著名ブログによると山形も全勝だったけど磐田に引き分けたのでJ唯一の超先行逃げ切りチーム。こんなところに逃げ馬体質が現れていようとは(苦笑)。キレイな勝ち方ができているとはお世辞にも言えないのに・・・。でも、この説明の付かない感じは昇格するチームに必ずある空気だと思う。

 ・・・とここまで書いてJ's GOALを読むと、ノブリン怒ってるなあ。許せないとまでコメントしちゃうのは相当だぞ?気持ちが大事というのは就任当初から言い続けていたことだけど、選手たちのコメントからも試合はほとんど相手ペースで内容としては負け試合。アウェイでの試合の入り方というのもあるが、ノブリンが言うところの

 どういう相手でもしっかり守るところと、ボールに対するプレッシャーを掛けるところと、
 自分たちで流れを感じながらやっていくようにならないと。
 システムを変えないと機能しないのでは、いつまでたっても困る

 という点に集約されるのかな。ヴェルディ戦では後半からのシステム変更で勝つことができたが、それではこの先(J1昇格となれば尚更)苦しくなる。まだ10試合も残っているし、相手もアブラっこいし。でもまあ、プレー中に選手たちだけで修正するというよりレベルの高い課題が現れたと前向きに捉えたい。J1昇格、そしてJ1に居続けるためには避けて通れない道でもあるのだから。


第29節VS徳島・アフターインプレッション。

2011年09月28日

 今回はさらっと。

 3連戦の初戦で無理したくない徳島。3連戦の3戦目で無理したくともできないコンサ。

 徳島は三木&エリゼウ欠場でCBに難があったから、勝ち点3が獲れないのは仕方ないにしても0で終わるのはイヤだ。そんな戦い方だったように思う。選手起用からして勝ちに来るというより負けたくないっていう印象がさらに強くなった。徳重や島田が控えとか、杉本を終了間際に出すとか・・・。

 決定的と言えるシーンは津田のシュートを櫛引がブロックした時くらいかな。基本、こっちが押していた展開だったけど、相手CBの橋内&ペ・スンジンも岡山とは違ってなかなか強力。ここらあたりは昇格争いをするだけの選手層は持っているということかな。ホスンに負けず劣らず徳島GKのオ・スンフンも好セーブを見せたし、オ・スンフンの力で勝ち点1を獲れたといっても過言ではないと思う。

 激闘の北九州戦、苦闘のヴェルディ戦、死闘の徳島戦を経て最も力をつけたと思うのが櫛引(MOM級の働きをした河合はもともとあれだけの実力は持っているのでここでは除外)。ヴェルディ戦はちょっとやられ気味だったけど徳島戦はピンチを防ぐなどして活躍した。
 J1クラスの相手だとまだ厳しい面はありそうだけど、J2ならけっこうやれるんじゃなかろうか。高校時代から対人の強さには光るモノがあった。スピードの面でプロのレベルに戸惑っていた感じだけど、それも徐々に慣れつつあるように思う。世代別代表の実力はダテではないんだなあ。ドナドナされるのが怖いが、そこはノブリンに「出せるわけがない」とガードしてもらうこととして(笑)。

 古田の交代は柿谷とのマッチアップで消耗したからかな?ヤスとウッチーの交代は同じポジション同士なので理解できるんだが。惜しいシュートを放った上原も良かったと思う。もともとFWやってたんだからあれくらい当然と言えば当然なんだけど身体能力は高いよなあ。村田道場でのシゴキが実を結んだかな?上原が足を攣ったためかもしれんが、主導権を握っていたと石崎監督が考えていたならどっちみち純貴の出番はなかったのかもしれない。そこが心残り。

 ともあれ、スコアレスドローで仲良く勝ち点1を分け合ったんだけど、
 これがどっちに転ぶのかはその次の試合の結果に大きく左右されることになる。
 徳島はホームで熊本に1-0の勝利でコンサとの試合はアウェイでセオリー通りの戦いとなった。
 コンサもアウェイで横浜FCにしっかり勝って徳島の引き分けOKを後悔させたいものである。


第5節VS東京V・アフターインプレッション。

2011年09月23日

 ジオゴ・宮澤をサブにも入れないというちょっと苦しい台所事情。

 コンサの側からすれば、いる選手でやるしかないとなるとスタメンのような構成になるのだろう。日高を本来の右SBではなく左で使うのも純平がそれだけ機能しているからだろうし。となると、シロート目にもコンサのキズ、狙い目はどこかというとやっぱり日高と櫛引の左サイドだろうなということになるわけで。
 ヴェルディは執拗にこの弱点を衝いてきた。いやあ、ヴェルディ強いわ。チームカラーがもともとああいうスタイルでJ2最多得点というのも肯けるくらいガンガン攻めてくる。去年からサンドバッグ状態には慣れっこになっていたとはいっても前半をよくぞ1-1で凌げたと思う。取って取られての間が短かったことが却って集中力を維持させ、気持ちを途切れさせなかったのだとしたらこれも勝負の綾なのか。 

 後半開始時に石崎監督が動いた。同点での3バックへの変更。普段、石崎監督が3バックに変更する時はどうしても得点が欲しい時にリスク覚悟で・・・という半ばギャンブルっぽいのがほとんど。しかし、石崎監督は狙いを持った上での3バックへの変更だった。

 「東京Vはいろんな選手がゴール前にかなり入ってくるんですよね。サイドの選手も中に入ってきたりだとか。そういうところでどうしても、センターバックの2人がボールに対して厳しくいけない。出ていくと穴が空いてしまって、そこにまた違う選手に入られてしまいますから。そういう形でかなり戸惑っていましたから、それだったら真ん中に選手を入れて3バックにしよう、と。東京Vは途中から身長の高い選手が出て来ましたが、前半のメンバーだと、クロスボールに対して高さでやられることはないだろう、と。サイドのところで数的不利になるのは、仕方ないが、中でしっかり対応しようということです。」(一部抜粋)

 石崎コンサといえばチャレンジ&カバーだけど、まずはしっかりチャレンジを行う。
 チャレンジもカバーもできずにいた前半を修正する3バックへの変更が功を奏したように思う。チャレンジがしっかりできないとカバーができない。攻めの守備、奪いに行く守備から入るという基本に戻るための変更。3バックだの4バックだの、1トップだの2トップだのはあくまで手段にすぎないのだと杉山某みたいに御託を並べてみる(苦笑)。

 「まずは、今日の東京Vのサッカーが素晴らしかった。特に前半、ウチのチームとしてはかなりのプレッシャーをかけているのに、そこをかわされてしまう。そこでバイタルにいいボールを入れられてしまいました。まだまだ東京Vと比べて、ボールを奪っても苦し紛れに蹴ってしまう場面がある。技術的にも東京Vのほうが遥かに上なので、ああいうプレーがこちらもできるようになっていきたいと思う」

 対して、川勝監督のコメント。

 「中2日での試合ながら選手の運動量、質は最後まで高かったと思います。ゲーム自体は支配したな、と。ただ結果としては勝てなかった。もちろん最後のところというのは相手も粘り強く守ったというのもあると思います。相手が試合巧者でウチが試合下手とも思わないし、そうしたサッカーではよくある展開のなかで、どうやって内容のあるチームが勝っていくかというところをやっていきたい。まだチームは死んでいないので、上を目指して最後まで戦っていきたい」

 「試合をご覧になっていかがでしたか?五分五分に見えましたか?ただ、サッカーというのは1本のパスがたまたま通ったりして点が入るスポーツでもあるし、中盤を支配しても最後に凌がれることもある。今日の試合に関しては攻撃のスピードもそんなに落ちていなかった。もっとリスクを避ける攻め方というのはたくさんあると思いますが、このやり方でJ1を目指したいということで去年からやっているので、応援に来てもらった方には勝利を見せられずに申し訳なかったが、チームとしてのやり方は変えない。」(共に一部抜粋)

 川勝監督のこだわり、ヴェルディのプライドを強く感じさせる。
 実際、ヴェルディの攻撃の圧力は凄まじかったし、もしかしたら石崎監督はヴェルディのような攻撃ができればなあとうらやましく思っていたかもしれない。ヴェルディには個の能力の高い選手が多いし、理想を追えるだけのバックボーンもある。2年目の川勝体制が理想を追える一方で、3年目の石崎体制は現実を取らざるをえなかった。
 ヴェルディはJ2最多得点だが、勝っている試合は全て3点以上獲っている試合であり、上位6チームには1つも勝てていないという現実もある。追いかける立場だったのもあるが、ヴェルディの側に力が入りすぎていて気付かないうちに隙を作っていたということは言えるかも。

 コンサの4点のうち、ヤスの2ゴールは今後を考えると大きい。サブが結果を出したというのもあるが、ウッチー以外の“衛星役”がいることで選手起用に幅ができる。ダメ押しゴールは最初トラップミスに見えたがよく決めた。上原もバウルさん相手によく競っていた。高さのある選手が少ないだけに上原が最前線で頑張れるようになるともう少し楽な戦いができるのでは。

 北九州戦以上に苦しい状況の中、チーム全体で凌いで勝てたことは自信になる。
 次の徳島戦もしんどい戦いになるがヴェルディ戦の勝利で「やれる!」という空気はしっかりできたように思う。でも、ヒーローインタビューには河合を呼ぶべきだったと思うんだ。


第4節VS水戸・アフターインプレッション。

2011年09月04日

 今年は内容は良くないながらも気がつけば勝っているという試合が多いが、この試合もそんな感じ。

 先制点があっさりと入ったので拍子抜け。つーか、いくら正GKの本間が欠場で連携に不安があるとはいえ水戸のDF陣があまりにもザルすぎ。ボールを見てて一番警戒すべきジオゴに誰もつけてないってのはなあ。でも、去年のコンサの守備もこんな感じだったからあまり偉そうなこたあ言えんのだが(汗)。
 ピッチコンディションが相当悪かったようで、前半37分の水戸のFKではキッカーがおもいっきり脚を滑らせて珍プレーになってしまうほど。ただ、その後のカウンターはキッチリ決めてほしかったところ。決定力のなさというよりは技術の拙さか。フル代表の試合と比べてしまうから尚更そう感じてしまうのかもしれんが。

 この日は純平が良くなかったように思う。ヘディングをスカしてあわやの場面を作っちゃうし、CKではシュートをフカすし・・・。その後奪いに行ったのは良かったけど。同点ゴールはぎーさんにはブラインドになって見えなかったのかな?ちょっと不運な失点だった。ただ、ロメロ・フランクも巧かった。彼にボールを入れさせないようにするところまで守備の質を高めないといけないかな。まあ、ロメロ・フランクは来年は水戸のユニを着てないだろうけど(苦笑)。

 で、イヤな時間帯にゴールが入って水戸の監督としても「ウチのペースだ」と思ったのはわかる。フワッとした試合の入り方で失点してお互いチャンスを作れずにいたところに半ばラッキーゴールで追いつけたわけだから。雨のピッチコンディションで後半は水戸もミドルをどんどん打ってきてはいたけど、決定的なピンチというのは実はそんなに多くはなくて、「遠目から打ってるだけ」にとどまっていたように思う(しっかり枠を捉えていたしシュートの質そのものは悪くなかったけど)。

 GKとしては予測の範囲内に収まっていた。遠目からバカスカ打ってきてもぎーさんがしっかりキャッチしてこぼれ球を狙わせない。ああやって“打たせている”ぶんにはたとえ30本打たれても安心だ。ダイジェストではあまりわからなかったけど、しっかりコーチングして人につけるようにしていたのも窺える。むしろ、しっかりつないでPAエリアに侵入された方がキツかったんじゃないだろうか。終了間際のバーを叩いたシュートには流石に肝を冷やしたが(滝汗)。

 後半に水戸がミドルをどんどん打ってきたこともあってか、印象としては見せ場の少ない淡泊な試合でハッキリ言っちゃえば凡戦に近い。ただ、それはサブが存在感を示せていないなどコンサの攻撃のツメの甘さも理由としては大きい。MOMは1ゴール1アシストの砂さまだろうが、影のMOMはぎーさんといってもいいと思う。ホスンの身体能力やギリギリの場面で弾き出せる能力も確かに魅力だが、コーチングでなるべく危ない場面を作らせずに未然に防ぐ、リスクを減らすというぎーさんのいぶし銀の巧さもまた良し。

 真正直VSバカ正直の対決で真正直が勝ったというのはちょっと意地悪かな?
 でも、栃木戦は真正直では勝てないので特に攻撃陣にはブラッシュアップを強く望むところ。




第26節VS岡山・アフターインプレッション。

2011年08月27日

 なぜこれで負ける? 

 ついうっかり連勝ストップの文字を見てしまったので結果だけはわかっていた。予想としては悪コンディションでボールがちっとも転がらずに相対的に技術を活かせる場面がなくなり、あちこちで肉弾戦や白兵戦の消耗戦を強いられたために負けたのかな、というのがあった。

 で、ダイジェストを見たけど、あにはからんや両チームともボールは動かせていたみたいだから予想は見事にハズレ。岡山があっさりシュートを打っちゃったという場面ばっかりで60分くらいまではスコアレスドローならともかくコンサが負けるような試合展開には思えなかった。これは岡山が早めにシュートを打つのを指示していたのもあるかもしれないが、ストヤノフ出場停止が逆にチーム全体でしっかり動くことをより強く意識させることになり災い転じて・・・といったところか。

 だから冒頭のような感想になるんで。失点シーンの時だけまるでエアポケットに入ったかのよう。
 昨日の試合では腰が浮きそうなシーンはほとんどなくて失点シーンだけ「何だそれ!?」って感じ。余裕を持ってクロスを上げられ、ドフリーで待ってる岸田にしっかりコース狙う余裕与えてシュートされたらそりゃ決まりますがな。

 これがフクアリの試合のように相手コートにちっともボールを運べないタコ殴り状態だったら納得もするが、惜しい場面は作れていたんだからやれ決定力がとか最後のツメがとかいう話になっちゃう。砂さまの振り向きざまのシュートは決まっていたら年間ベストゴールに入りそうなエロさだった。エグいとこに飛んでたもんなあ。純平を右で使うのは後半すぐのチャンスのような連携を重視したのかな?

 それにしても近藤が大ブレーキ。
 決めるところで決めきれないという試合ではFWが戦犯にされてしまうのも無理はない。

 少なくともスコアレスドローで勝ち点1は拾うことができた試合で勝ち点0はいただけない。
 こういう試合をしていたらJ1など到底無理。もったいない試合したよなあ、というのが率直な感想。芸風発動というより良くも悪くも相手に合わせてしまう悪癖が直らないのはどうしたもんか・・・。

 まあ、そうそううまくいくわきゃねーよ。今までができすぎだったんだ。

 忘れていいとは言わないけれど、個人的にはアウェイ連戦の予行演習と思って切り替えることにする。緩んだ気持ちを引き締め直し、疲れた体をしっかり癒し、もう1度やり直しだ!