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カラダはジジイ、頭脳は中2、 そしてココロは3歳児。 アラフィフ?なにそれ?おいしいの?天命なんてちっとも見えて来やしねぇ。 住所:オホーツク圏の    特急列車が止まる街 血液型:典型的なB型。 今宮純ばりのやたらカギカッコの多い文章を中途半端なボケで味付けして綴る厨二病全開なブログ。パクリ過多なのは仕様なのであしからず。 ミシャコンサ7年目。上を目指したいが、主力が次々抜け現実が重く圧し掛かるシビアなシーズン。 エセ硬派路線で更新する予定も、更新頻度はちょっと落ちるかもしれませんがそこんところは大目に見てつかぁさい。 '08.08.27に念願の初参戦を実現。引き分けではあったが厚別の空気を満喫。 ~観戦データ~ '08.08.27 J1第23節 VS ガンバ大阪 3-3△ '09.09.06 J2第38節 VS 愛媛FC 3-2○ '10.09.05 天皇杯2回戦 VS グルージャ盛岡 4-1○ '10.11.23 J2第36節 VS 徳島ヴォルティス 1-0○ '11.12.03 J2第38節 VS FC東京 2-1○ '12.03.10 J1第1節 VS ジュビロ磐田 0-0△ '12.09.08 天皇杯2回戦 VS AC長野パルセイロ 1-1(PK3-5)● '13.03.10 J2第2節 VS 栃木SC 0-1● '13.11.24 J2第42節 VS ギラヴァンツ北九州 0-0△ '14.03.09 J2第2節 VS モンテディオ山形 1-1△ '14.11.23 J2第42節 VS ジュビロ磐田 1-1△ '15.03.15 J2第2節 VS Vファーレン長崎 0-1● '15.11.07 J2第40節 VS 徳島ヴォルティス 2-0○ '16.03.13 J2第3節 VS 愛媛FC 1-1△ '16.05.28 J2第15節① VS レノファ山口 3-1○ '16.11.20 J2第42節 VS ツェーゲン金沢 0-0△ '17.03.11 J1第3節⓶ VS セレッソ大阪 1-1△ '17.07.29 J1第19節⓷ VS 浦和レッズ 2-0○ '17.09.23 J1第27節 VS アルビレックス新潟 2-2△ '17.12.02 J1第34節④ VS サガン鳥栖 3-2○ '18.03.10 J1第3節 VS 清水エスパルス 1-3● '18.09.01 J1第25節⑤ VS ヴィッセル神戸 3-1〇 '18.12.01 J1第34節⑥ VS サンフレッチェ広島 2-2△ '19.03.09 J1第3節⑦ VS 清水エスパルス 5-2〇 '19.05.04 J1第10節 VS ヴィッセル神戸 2-1〇 '19.08.10 J1第22節⑧ VS 浦和レッズ 1-1△ '19.12.07 J1第34節⑨ VS 川崎フロンターレ 1-2● '23.12.03 J1第34節⓾ VS 浦和レッズ 0-2● リンクフリー。コメントもどうぞ! ただし、書き捨てと思われるようなHNでのものや書き殴りと思われる内容のものはスルーおよび削除する可能性が高いのであしからず。名を名乗るのがせめてもの仁義ってもんです。そして、おぢさんは出禁。

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第25節VS京都・アフターインプレッション。

2011年08月22日

 よく勝てたよ、ホント。

 内容が悪いのを叩くのは簡単で、実際内容は悪くって。でも、宮澤が有休&芳賀が長期離脱の上に、かゆいところに手が届き「一家に一台ぜひどうぞ!」な純平までいないとあってはまずメンバー構成からして苦戦を免れないのは容易に想像がつくわけで・・・。さらに言えば、函館での試合はホームゲームとはいえ前日に長距離移動を強いられていたわけで、実態としてはアウェイゲームに近い。

 そんな状況の中、試合をする前の段階でのホームの雰囲気作りはなかなか大変だったことと思う。スタジアム全体でWe are SAPPOROコールをしようという働きかけがあったとか。これが実に大きかったと思う。We are REDS!とかレッツゴー仙台!とかスタジアムが一体となって声で後押しするっていうのは(←これらは試合中だけど)こういう声のチカラって選手にはグッとくるんじゃないかなあ。

 チャントもいいけど、こういう声援もとても大事だと思う。
 ぜひともこれは厚別でもドームでもやってほしい。ドームなら反響するからアウェイの選手は威圧感あるだろうなあ。つーか、最終戦のドームで叫びたいぞ。昇格がかかっていたら尚のことテンションアップすること間違いないっ!12番目の選手と言われるサポーターの声援・応援、函館開催を盛り上げようと事前のPR活動を行った13番目の人たちの力がなければ選手が頑張って同点にはできても逆転勝ちまではできなかったんじゃないか。そんな気がしてならない。

 さて、試合内容は序盤から押されっぱなし。ただ、監督のコメントを読むと石崎監督はいろんな意味で“見えていた”かな、と。システム変更を行うのは勇気がいる。コメントからすると4-3-1-2っぽくしたと推察するが、単に守りを厚くしただけでは勝てないというのと自分たちが主導権を握って攻めようという意図があったのではないだろうか。
 だからハーフタイムでリアクションばかりになっているとゲキを飛ばしたんだと思うし、交代選手に対してもダメ出しができるんだと思う。ダイジェストを見る限り交代で入った3人には効いているというイメージがなかった。純貴は気合が空回りしていたのだと好意的にとらえたいが・・・。三上にはあの場面では「シュートで終わる」というのを選択してほしかったなあ。時間を稼ぎたかったと考えたかもしれないけどシュートを打つ方がリスクは少ない。首尾よくCKを獲れればさらにリスクは減るんだから。

 京都にしてみれば前半で2,3点は獲れていたはずで、そこで獲れていれば結果は違っていた。カウンター1発にやられたという心境だと思う。気持ちよく攻めている時ほどそうしたリスクが疎かになるもの。コンサとしては狙ってカウンターにしたわけではなく押し込まれたからそれしか手がなかったということなんだけど、それでも逆転ゴールを決めた近藤とお膳立てした砂川は立派。そして、その前のジオゴのミドルはお見事。難しいプレイほど傍目にはすごく簡単そうにやってのけているといういい見本。これは誰にでもできるシュートじゃないし、GKは防ぎようがなかったのでは。

 千葉戦とは違った意味でスタジアム全体が一体感を持って勝つことができたのはとても意味があること。千葉戦と京都戦の勝利はいいきっかけになると思う。あとはジオゴを孤立させないように如何にサポートを早く、厚くしていくかが課題。ジオゴさえ潰せば何にもできないってことのないように頼む。


第3節VS千葉・アフターインプレッション。

2011年08月19日

 フクアリでコテンパンにやられて1ヶ月経たない間に迎えたリベンジマッチ。昇格争いに踏みとどまるため、そして何よりフクアリで味わった屈辱を晴らすために「何としても勝たなきゃいけない!」という状況下で倍返ししての勝利。河合が試合前の取材で「(千葉に負けたら)サッカーやめた方がいい」と口にするほどまでに勝利への執念を剥き出しにして臨んだ試合で正に、

 雪辱、成る。 という試合だった。

 試合の入り方もいつもと違っていたと思う。90分保つのか?というくらいに飛ばして入ったのが功を奏した。いきなりの先制点はセットプレイからの純平のゴール。これはセットプレイから奪ったというのも大きいが狙い澄まして決めた、デザイン通りのゴールという点で価値の高いゴールだった。トルシエジャパンの時の俊輔→名波のゴールを思い出したのはオレだけか(笑)?
 芳賀が負傷交代というアクシデントに見舞われたが、1点目を狙い通りに決めることができたことで精神的に動揺することなく対処できたのでは。2点目のゴールはウッチー高かったなあ。ノノさんも「ファン・ゲッセルをギリギリ超えるボールで坂本がジャンプできなかった」と解説した通り砂川の正確な配球も流石。実況がアレなぶん的確な解説が光る(笑)。

 コンサが2-0とリードして、オーロイに代わってスタメン起用の久保が競り勝てない。千葉のドワイト監督が前半終了を待たずに2枚替えで久保を下げて作戦変更した。千葉側としては早めに動かざるを得なかったのではないかと感じるくらいにコンサの出来が良かったというのは褒めすぎかな?ダイジェストを見た限りでは前半終了間際にホスンがCBと交錯した時くらいしか危ない場面はなかったような・・・。

 よく言われるのが「2-0は一番危険な点差」。次の1点が千葉に入ったら・・・というのはあったんだが、早い段階で3-0に突き放したのも大きかった。サポの側としても「これで負けはないだろ。つーか、オレたちがそんなマネはさせんっ!」とスイッチ入れ直したのでは。ただ、不満が残ったのはその後の試合運び。今まで大差を付けたことがなかったので仕方ない面もあるっちゃあるし、約束事としてジオゴに当てるというのがあるにせよそれ一辺倒になるのはどうなんだろう?
 千葉は青木が抜け出すなど地上戦だけでも惜しい場面を作れていた。ジオゴに当てずにシンプルにスペースに出しちゃってヨーイドンをさせて千葉の攻撃エリアを下げさせる&スタミナを奪うといったチームとしてのイヤらしい選択肢が増えればとは思うが、ジオゴはスピードがないんでそこまで求めるのは贅沢なのかな・・・。

 驚いたのは2ゴールのウッチーに代えての古田の投入。3-0とリードしていて守備のことを考える必要のないシチュエーションだったからというのはあるかもしれんが(汗)、砂川のお膳立てが大きくてウッチーの2ゴールは「そこにいれば誰でもできるじゃろ」とお気に召さなかったのか(苦笑)?古田も自分の得意な形からゴールできたのは何より。もし、DFの脚に当たらずに入ったものだったらかなりの技アリだと思う。

 ○たさんのコメントの通りで、こっちにはジオゴがいて千葉にはオーロイがいなかった。
 そして2-0とペースをつかんで前半を終えて、次の1点が・・・というのをこっちが獲れた。いい具合に回ったという試合だったと思う。でも、それを生み出したのは選手や監督の試合に懸ける気持ちであり、サポの気合いの入った応援だった。みんなが一体感を生んでそれが快勝劇につながった。MOMは当然2ゴールのウッチー・・・ではなく、3アシストの砂さまである。

 全てのエネルギーが勝利に結びついたというのは石崎コンサでは初めてかも。
 もしかしたら昇格を決めた07年の水戸戦まで遡るかもしれないくらいに久々にスカッとした試合。昇格争いに生き残るために勝てたというだけではなくサポーターが勝利を生むために参加することができたという点で非常に意味のある、同時に価値の高い勝利であったと思う。
 こういう試合ができればきっとコンサは強くなれるし、いちげんさんが初めて見に来た試合でこういう経験ができれば観客動員やスポンサー獲得といった経営面でもプラスに働く。そんなことを思った久方ぶりの胸の空く試合だった。


第24節VS富山・アフターインプレッション。

2011年08月15日

 正直、勝てたのが不思議な試合。内容と結果がここまで乖離した試合もそうそうないのでは。こういう試合で勝ち点が3か1か0かで昇格できるか決まることも多いのでその意味では勝ち点3を獲れたのは大きいんだけど、喜べる要素がとっても少ない試合であったことは誰しもが思うところだろう。

 富山戦は4-1-4-1で臨んだわけだが、昨日の試合は石崎監督の目論見は攻守共にほとんど裏目に出た。引き分け以下なら監督解任が叫ばれても何らおかしくないくらいで、実際大苦戦だった。「チクショー!○崎のヤロー、悪運だけは強ぇな・・・」と思った人もいたのでは。

 石崎監督の基本的な考え方としては守備はDFを4枚並べて、その前にボランチを最低1人置く。攻撃は最前線のど真ん中に1人ボールキープできる人を置いてそのフォローをさせる両サイドに1人ずつ置く。残る2人は2ボランチをベースとするものの、相手に応じて微調整する・・・と僕は思っている。
 なので、4-1-4-1は4-2-3-1のマイナーチェンジ版という認識でいたんだけど、まあひどかった。何のために4-1-4-1にしたの?っていうくらいに2列目が機能してなかった上に1ボラにしたせいで守備が全く安定しない。しかも宮澤の1ボラとかいくら富山が相手でも無理がありすぎ。ゴールシーンも絡んでいたのが両SBってんじゃ4-1-4-1にした意味がないよ。真ん中から攻撃したシーンなんてほとんどなかったんじゃないだろうか?

 4-1-4-1は岡山戦でも見られたが、あの時は「ブルーノをそこで使うの?」というように選手の起用に疑問があったんだけど、富山戦は4-1-4-1にしたこと自体が失敗だったんじゃと思わざるを得なかった。芳賀の投入はできればしたくなかっただろうが、あれではやむを得ないだろう。その意味では石崎監督の判断は正解だったと言えるんだけど、ここが安定しないことがやはりつらい、芳賀のありがたみを改めて思い知らされた。

 新加入のジオゴは富山戦を見る限りではそこそこやれそうな感じで、ダニルソンほどの大当たりではないにせよ“当たりクジ”を引いたのかなという気はする。あんまり大当たりだとお金持ちがよだれ垂らして襲ってくるんで。特にFWは青黒のチームがかっさらうのを得意技としてるし(笑)。懐が深いので、しっかりしたボールを入れられればちゃんとキープはしてくれる。石崎コンサには合うと思うし、将来を考えても良い補強だ。速さや俊敏さといった機動力は2列目に任せりゃいいしね(苦笑)。
 そして、値千金の決勝点を挙げた宮澤。宮澤って気持ちを前面に見せることが少ないのでやる気があるのかないのかわからんっていうのがあったんだけど、今年は違う。10番の重みを肌で感じているというか、気持ちを出して戦っている。あそこで飛び込める勇気がすごい。去年の千葉戦の決勝点を思い出したサポも多いはずだ。宮澤ってヘディングもそうだけどシュートが上手いよね。セクシーさんとの試合では外したけど・・・。宮澤はもうちょい前目で使ってほしいなあ。

 次節の千葉戦はかなり考え方を変えて臨まないとコテンパンにやられそう。
 アウェイで最低限の結果は出してくれたんだから今度はホームでサポが頑張らなきゃ、ね。
 宮澤は出場停止かと思ったけど3枚でセーフ。でも出られるんだろうか・・・。


第23節VS岐阜・アフターインプレッション。

2011年08月02日

>シュート5本ってマジ?

 いやまあ、なんつーか、既に多くの方が言っている通り「勝っただけの試合」。こんな試合しててよく6位にいられるもんだ、これでJ1昇格なんて恥ずかしくて言えやしない、1ヶ月後の千葉戦だってフルボッコされるのがオチだろ・・・ってな具合に勝ってもちっともうれしくないというところだと思う。
 HFCとしてもイベント仕掛けるといっつも負けちゃう、岐阜相手ならいくらなんでも苦労しないで勝てるでしょっていう思惑があったからこそ急ごしらえを承知の上で大作戦を展開したんだと思うんだ。岐阜さんには失礼な話だけど、こっちが勝ったから言える話ってことでお許しの程を。

 で、勝敗の結果としてはイヤなジンクスを振り払ったものの、主審が間違った方向に張り切っちゃって試合を壊すっていうのはキッチリ継続されたわけで。コンサのイベントクラッシャーっぷりは敵味方問わずなんだろうかとため息も出ますわなあ。ウッチーのイエローは1枚目はまだしも2枚目は微妙な気がするが・・・、腕を上げたのが悪かったのかな?

 どっちもどっちというか、コンサは相変わらずというか。とにかく、良かったところを探すのが難しい試合だったように思う。ダイジェストを見る限り決定機と言えるシーンは岐阜の方が多かったけど、シュートがあさっての方向に飛んでばっかり。一方、コンサは主にクロスの精度があんまりで「おおっ!」ていうシーンにすらならないグダグダっぷり。
 それでも、宮澤は良くなってきたと感じられた。決勝点の古田のクロスをお膳立てしたのは宮澤だし、「ここにいてほしい!」とか「ここで奪い返してほしい!」というところで宮澤は効いていたように思う。1人少なくなって役割がより明確になってからは宮澤に積極性が出てきたのではと推察するが、そうであるなら普段からやれるようになってもらいたい(そうしたシステムを構築することを含めて)。

 岡山がCBに入って河合がボランチというのはチーム全体に連携面で不安を残したが、これは岡山の加入から時間が経っていないこともあるので何とも言えない。相手が岐阜ということで急造DFラインのボロが出ずに済んだとみるのが妥当かな。でも、岡山は高さがあるので攻守両面でプラスの要素が大きいし、河合を“本職”に戻すことで放り込みで来るチームならそう負けないと思う。あとは裏抜け封じが出来れば言うことないんだけど今の段階でそこまで求めるのはぜいたくかな?

 興行的には勝ってなかったら「カネ返せ!」と怒号が飛んだことは必至。勝てても何だかなあって感じなので試合内容としてはやっぱり合格点は出せないんだけど。それでも勝敗の結果は10人になっても勝てた、しかも3本目の矢である上原が決めたというのは大きい。本来なら純貴が交代で出ていた可能性が高く上原は3枚目のカードだった。その順位が繰り上がってチャンスを生かしたことはスタメンだけでなくサブも含めた持ち駒全てを用いて戦うという点ではプラスにとらえるべき。

 内容は実にショボいがチームとしての逞しさが徐々にではあるがついてきた。
 そんな試合だったように思う。


第22節VS千葉・アフターインプレッション。

2011年07月24日

 今回はブロガーさんの意見をいろいろとつまみ食いすることにした。その方がラクだし(苦笑)。

 全体的な感想としてはオーロイの影に怯えすぎた、アタマの差が出たという2点かな。
 オーロイにボールを集めることはわかっているからオーロイが落としたボールをしっかり拾うってのが約束事としてあったのはまず間違いないと思うんだけど、そのために受けに回る場面が多くなってしまった。これは千葉が前節で湘南にいいところなく負けた上に「これ以上フクアリでやりたい放題なんてさせるもんか!」と相当の危機感を持って試合に臨んだことがあるんだけど、コンサ側の事情としてCBの2人&ホスンが踏ん張って失点を防いでいた、“背水の陣ディフェンス”で防げていたこともあると思う。

 それでも何とか踏ん張ってはいたんだけど、先取点は千葉がこっちの最後の砦をゴリ押し、力業でこじ開けたってことだと思う。仮に前半をスコアレスで凌げていたら・・・とは思いつつも、この1点で実質的な大勢は決してしまった。千葉がしつこく壁に何度もブチ当てているうちにヒビが入っていたってことかな。

 スタメン発表時にまず思ったのは「あれ、ボランチは宮澤と岩沼?純平じゃないの?」
 純平だとセカンドボールの拾い合いの時に肉弾戦で負けるからか?とかトンチンカンな妄想をしてしまったのはさておき、ベンチワークにこの方は相当おかんむりだったようで。まあ、後半途中から岡山投入で河合を1列前に上げたのはサンドバッグ状態の守備を立て直す、少しでも前で奪えるようにしたいという意図があったのは監督のコメントから想像はつくし、「だったら最初からやっとけ!」というのもごもっとも。

 ただ、ここんところがコンサと千葉の総合力の差なのかな、と。

 こう書くと「だから石崎はヘボだって言っただろ?」とか大喜びする御仁がいそうだが、
 試合開始から河合と山下のCBコンビを崩すリスクを冒せなかった現実があることが重要。

 芳賀がいれば・・・などと思ったところで千葉もファン・ゲッセルが出場停止だからお互い様。リーグ戦はサブを含めた選手層含めての戦いだし、そこをどれだけ用意できるかってのもクラブの力だから。ただ、前半を1-0にされてしまったんだからベンチとしては45分で点を獲るんだとスパッと切り替えて、選手交代をするならハーフタイムで動いてほしかったのは不満が残るところ。後半頭から一気に岡山と純貴を入れても良かったのでは?純貴の投入も千葉に軽くいなされちゃったような・・・。

 あと、ホスンについて触れておきたい。やたらめったら急いで前に蹴りすぎというのは主にホスンの状況判断が影響していると思うが、パントを受ける側がどれだけ“感じて”いたかにもよる。どんどん押し込んでくる千葉を逆手にとって、ロングパントで一気に挽回するトリプルカウンターも作戦のひとつとしてはアリ。ただ、千葉もそこんところはしっかり読んでいてリスクマネージメントを怠っていなかったんだろう。何度もピンチを防いでくれていたけどチェンジオブペースまではできていなかった、というのはぜいたくかな。このへんは経験や安心感がモノを言うのかも。

 千葉には村井がいたがコンサにはそうした選手がいなかった、また、そうした選手を出せる状況を作ることが出来なかった。試合に至るお膳立て、選手の質、ベンチワークなどあらゆる面で差を見せつけられた。スコア以上の差があるのは認めざるを得ないが、選手の戦いぶりがサポに何とかしようと思わせることが出来たこと、千葉との差がどうしようもないほど開いていたわけではない、やり方次第で埋めることができると思えたのは救い。思えただけかもしれんけど(滝汗)。

 芳賀が間に合いそうにないのでホームでお返しとは簡単に言えないんだけど、岡山のスタメン起用で修正ができるかな?ここから上は戦術レベルだけでは届かない。現実は厳しいよ。でも、下を向く必要は全くないし、ため息ついてるヒマなどない。なかったことにしてはいけないけど切り替えはしやすいと思うし、ある意味忘れていい試合。あと、最後にこれだけは言わせてほしい。

 今日はこれくらいにしといたらぁ。(←おもいっきり負け惜しみ(苦笑))


第21節VS水戸・アフターインプレッション。

2011年07月18日

 ホーム3連戦の最後は水戸が相手。初戦の北九州戦を微妙な感じのスコアレスドロー、愛媛戦は先制されながら純貴の2ゴールで逆転勝ちと少しずつ空気も結果も良くなってきた中で水戸戦はキッチリ勝たなきゃいけない状況。日高がフリーの状態で枠を外す、古田がポカやらかしてイヤな空気が漂う中でそれでも2-1で振り切って勝利できたことはいいこと。ウッチーのゴールはセットプレイからというのも大きい。

 ダイジェストでもウッチーにボールが収まっていたみたいだけど、これってウッチーの状態が良いからというのもさることながらボールを出す側がウッチーを信頼しているからだろうなというのは感じた。逆に言えばウッチーのスタメンの座を脅かすFWがこれまで出てこなかったということにもなるのだが、1トップではタスクが非常に多いため仕方ない面があるといえばある。
 スタメンで行けると思うならゴールを決めた栃木戦の後でも続けて使うはずだから純貴のスタメン起用はたぶんないと思う。そうした信頼を勝ち得なきゃいけないというのは課題としてあるんだけど、今はサブで起用した方がチームにも純貴にもプラスになると思う。純貴の魅力は空気を一変させる力にある。技術的には砂川などに及ばないまでも、体力的にキツくなる後半の勝負所でしつこくうるさくチェイシングする純貴の強みを生かした方が後ろで守備の準備もしやすくなるし、トータルとしてのチーム力は上がるんじゃなかろうか。

 今までの交代カードの切り方としては砂川を後半に投入して・・・というのがほとんどだったが、愛媛戦・水戸戦は砂川がスタメンで起用されて、純貴や岡本が後半から起用されてゴールを奪って勝てたことは戦い方に幅が出来る点で大きな収穫。追いかけるチームはこうした日替わりヒーローが現れることでノっていけるしね。ヤスもケガで出遅れていた上に、サブで燻っていた純貴が結果を出していたことで内心相当期するものはあったはず。ヤスはいい意味で“やんちゃ”なプレーが出来る。純貴同様、ここからどう信頼を勝ち得るかがスタメンへの道なんだけど、純貴よりはチャンスは大きいんじゃないかなあ。

 一方、古田。失点に繋がるポカをやらかしたんだけど、迷いがあるのを通り越してもがいている感じ。序盤に1点もののピンチも防いでいるし、ピッチ上で目の前のタスクをひとつひとつこなすことに集中しようとしていると言ってもいいかもしれない。スタメンから外してピッチの外から客観的に見つめさせるというのもひとつの方法だけど、たぶん石崎監督は我慢して使い続けるだろう。つーか、古田にはピッチ上で答えを出して笑顔になってほしいんだよね。叙情的な見方っちゃそれまでだけど、去年宮澤が苦しんだ時みたいに「ここを乗り越えれば・・・」という目でどうしても見ちゃうんだよなあ。やっぱ甘い見方かな?

 ともあれ、順位は現時点で7位で3位までの勝ち点差は6と昇格争いの入り口に立てた。上昇ムードで昇格圏内の千葉に挑めるのは何よりだが、1年目の石崎コンサが6位で終わったことを考えると1年半かかってやっとこさ元の位置に戻れたという見方もできる。回り道にも程があるが(汗)。星取り表でも上位6チームには1つとして勝てていない現実がある(ここまで2分け1敗)。日高がハードタックルを食らった上に芳賀が長期離脱という情報もあるし昇格への壁は未だ高くて分厚い。外国人選手の処遇や補強も含めて、チーム全体がより一段高い戦いに突入することになる。

 キツい昇格争いはここからが本番だ。気ぃ抜くなよ!・・・あと、ハム彦はもう勘弁してくれ。




第20節VS愛媛・アフターインプレッション。

2011年07月11日

 今年一番の試合。・・・といっても、自力で3点獲った試合が今年初めてなんだから比較のしようがないんだが(汗)。良い点はいろいろある。ホームで逆転勝ちした、決めるべき人が決めたなど・・・。でも、一番良かったと思えたことは

 型がほの見えたことにある。

 前線からの連動した守備で相手に苦しまぎれのパスを出させて、楽に奪って攻める。
 前半はこれができていたと思う。だからこそ、つまんないミスからの失点がすごく印象が悪くなってしまう。キツネにつままれたような「えっ、何で?」っていう失点。外に弾けなかったホスンが悪いっちゃ悪いが、その前がいただけない。ボールの奪われ方も悪いし、バクチっぽい守備の応対もそうだし・・・。

 ほの見えた、とポジティブ全開で書かないのは単にヒネくれているからではなくて
 「何のために前線からプレッシャーかけてるの?」とツッコミたいくらいに
 真ん中にポッカリと穴が空くことがあったから。

 前半は1ボランチで始めたこともあってシステム上避けられない面はあったが、同点に追いついた後に監督が純平に河合との距離を縮めるように指示を出したのはその修正をした・・・と戦術厨の視点では思うのだが。岡山の登録が間に合ったとはいえ、河合と山下のコンビを崩してまでいきなりCBでの起用はバクチにも程があるだろうからスタメンでの起用はないだろうと踏んではいた。といっても、宮澤がケガでボランチがいない。河合を1列前に出して櫛引スタメンってのは現状で最大限打てる手だっただろう。ホームでは勝たにゃいかんしね。で、ほぼワンチャンスといっていい場面でやられて、火事場泥棒的なゴールでお返しして(苦笑)前半は1-1で終了。今年も両FWが古巣相手にエール交換で終わってしまうのかなあと思いつつ、戦術厨は考える。

 石崎監督はどうやってカードを切るのか?

 近藤が90分保てばいいけどそれはちょっと難しそう。あるとすればここからだろうけど、砂川はスタメンだし・・・とヤスの存在をすっかり忘れてたのは温泉からの帰りでアタマがボケてたからだ(汗)。岩沼があんまり良くないように見えたんだよね。純平や砂川が何とか穴を埋めてはいるものの1ボラ状態は修正して2ボランチにできれば・・・とぼんやり思ってはいたけど、宮澤IN砂川OUTのカードの切り方には驚いた。古田もウッチーとの連携でいいとこ見せてたし、あるとすればそれしかないのかなとは思ったけど。そして、ウッチーOUTで純貴IN。

 ヤスがちょっと持ちすぎな感じで10人中8人は「(シュートを)打てよ!」と思ったであろうことはあるにせよ、交代カードの切り方は的確。ヤスは吹っ切れていないのか迷いがあるのか・・・。純貴の2ゴールはいずれも宮澤からのもの。宮澤の変態ぶりは健在だったが(←念のため言っておくけど褒め言葉ですよ)、それよりも体を張ってボランチの仕事をしていたなと感じさせるプレーぶりがお見事。宮澤の投入で中盤が引き締まったと思うのは僕だけ?

 純貴の2ゴールは迷いのない純貴らしいゴールだし、宮澤の正しい変態ぶりもナイス。
 ただ、愛媛戦での石崎監督のカードの切り方はもっと評価されてもいいはず。

 戦術厨の僕としては、「1トップだから点が獲れない、2トップにしたから点が獲れた。だから石崎はダメだ」という声には素直には肯けないところがある。宮澤が前目の位置になって純貴の2ゴールが生まれたわけだけど、前半はウッチーと古田のコンビネーションで惜しい場面も作ってた。あれが決まっていればなあ。仕掛ける意識はすごく感じたんだけど・・・。
 愛媛戦は特にそうだったんだけど、石崎コンサの場合基本フォーメーションは動かさずに選手のポジションを変えることで「人が動いて」「崩して」点を獲ることがベースにある。選手のポジションを固定しない(できない?)ことでなかなか連携が固まらない副作用もあるといえばあるのだが、今年で3年目だしもうちょっと何とかならんものか。

 ちゃんと最前線でボールを収められる人がいればトップの人数はあまり関係ない。同時にそれはウッチーがスタメンで純貴がサブに甘んじている理由にもなる。後半40分になるところで純貴がキープし損ねて相手ボールになった場面がある。しかも、ちっともありがたくないイエローカードのおまけ付き。厳しいようだけど、ああいうプレーをやっているうちは純貴にスタメンの座は巡ってこない。純貴は途中交代であり体力的にもアタマのスタミナにも問題はないはずなのにやってはいけないプレー、防げるミスをしてしまうから監督からもイマイチ信頼を得られないのだと思う。

 それでも、いい意味で久々に「石崎コンサはこうやって勝つんだ!」という型を見せたし、それを結果に結びつけることが出来た。スルーパスからのゴールなんていつ以来だ?まだまだ修正点は多いけど、ノノさんが「勝つべくして勝った試合」と評したのは当たっているだろう。芳賀が戻って、宮澤トップ下となれば真ん中に太い幹ができそうだと感じた。

 あと純貴、「ソースね」は宮澤だけでたくさんだぞ(笑)。


第2節VS北九州・アフターインプレッション。

2011年07月07日

 それが仕事とはいえ、こうも点が獲れないと監督に矛先が向くのは自然なこと。3戦連続無得点、しかも2戦がホームで相手が富山と北九州で決して点が獲れない相手ではないともなれば、サポの側だってそりゃフラストレーションは溜まるワケで・・・。監督も選手も勝つために試合をしてる。ウッチーをスタメンにしたのも点を獲るためだし、純貴がスタメンを外れたのは単純に監督の信頼度の問題。

 栃木戦は相手が連戦で高い位置からプレスをかけようとしたが、逆にそれが1ボランチの弱点であるボランチの横のスペースを使われるハメになった。栃木戦は宮澤の1ボランチで見事に失敗したので、純平との2ボランチに修正してきた。これは現状としてはほぼ最善手だと思う。ただ、監督も換えの効かない選手と言っていた通り、宮澤の負傷交代はかなりの誤算だった。最初、文字情報で宮澤が前半で引っ込んだのを知った時は「核の宮澤抜きでどうやって勝つんだよ?」と思ったくらい。

 それでも、純平がいたおかげでゲームメイクが崩壊することはなかったものの、これで割を食ったのが純貴だろう。砂川の投入は当然あるとして、残り2枚の中で純貴の投入は選択肢としてあったと思うが、1枚しかカードを切れないとなると純貴は入れにくかったのかもしれない。純貴としては前節ゴールを決めていたし、出られなかったのは悔しいだろうなあ。謙伍みたいにコンサを去ってから恩返しのキツいゴールを決められるなんてことにならなきゃいいが・・・。

 石崎監督は「これはペナルティエリアの外なのですが、シュートを打てるチャンスがあったと思う。その反対に無理なところで打ってしまう。その判断というのが、まだ足りないと思います」とコメントしていることからしてチームの現状は把握できている。
 でも、3戦連続ノーゴールだと「そうさせたのはお前だろうが!」と言いたくなるのも無理からぬ話。1トップが悪いってことじゃなくて、足下でつなぐことばかりしすぎているのが点が獲れない最大の原因だと思うし。逆に言えば、そうした意識を変えられればチーム状態は上向くと思う。ホーム2戦の結果次第では・・・とも思うが、そこまで思い切れるかな?

 ・・・と、ここまで書いてダイジェストを見たけど、いい場面はけっこう作れてるんだなあ。近藤・ウッチーは良かった。ヤスも悪くないんだけど決めなきゃいけないところでアレはないぞ。逆に古田が相当重症な気がしてならん。近藤が右SHでもキレキレなだけに当分スタメンでは出番なさそう。前2試合がなければ「惜しかった。次頑張ろう!」となっただろうが、3戦3分けは1勝2敗と同じなワケで、昇格を目指すチームの結果じゃないしなあ。

 それよりも、宮澤も離脱となるといよいよ真ん中の守備がヤバいぞ。
 岡山は愛媛戦には出られるみたいだし、岡山投入で河合を1列前に・・・くらいのことをしないと危なっかしくて見てられないんじゃ(滝汗)。さっそく昇格請負人のお手並み拝見かな?今は一番つらい時だけど、ここで踏ん張れなかったらチームが崩壊しかねない。岡山は戦力的にもチームの結束、団結力を強くする意味でもカギを握りそう。


第19節VS栃木・アフターインプレッション。

2011年07月03日

 いやあ、衝撃だったわ。よく1-1に持ち込めたもんだ。
 ホスンがいなかったら何点取られたかわかりゃしねぇ。ホント、コンサドーレはGK王国だなあ。当然イヤミだけど。でも、これくらいは言わせてくれ。松田監督のコメントの通りで、2点目が入らない入らない。3-0,4-0になっていてもおかしくないくらいに危ない場面の連続。

 システムうんぬん以前の問題。最前線にボールが届かないんだからシュートが少ないとか言ったって無意味だし。選手間で意図が通じているように思えない。とにかく攻撃のスピードが遅い。メンツをなかなか固定できない面があるにしても、ボールを奪う→出しどころを探す→パスとなっているのは受け手の問題の方が大きいんだろうか?その意味では監督が純貴に対して厳しい評価になるのは理解できなくもない。でも、タテポンじゃなくてパスサッカー、つなぎのサッカーをやるにしてはあまりにお粗末な内容と言わざるを得ない。

 「システムを変えないで、同点に追い付ければ良かったのだが。システムを変えて攻撃的にしてリスクを冒して行ったが、今目指しているサッカーの中で早く点を取る形に持っていかないといけない」

 それはそうなんだけど、
 いくら試合をするのが選手とはいえあまりに選手任せすぎやしないか?

 ・・・とまあ、ひとしきりネガったところで。
 今年は負けていても3バックには基本的にしてこなかったが、日高を引っ込めて3バックにしたのは栃木が連戦で後半はヨーイドンの追っかけっこにはならずに済む、マンマークのみであれば1枚削っても応対できるだろうという読みがあったからかな。今までだったら純貴が交代させられていてもおかしくなかったし。これは近藤がアクシデントでいなくなったので頑張れる選手が純貴しか残っていなかったというのもあるのかも。

 いくら宮澤が天才といっても1ボランチではおのずから限界もある。そのあたりのフォローは砂川とブルーノが担うのだがメンツ的には苦しいのかも。これは一概に監督を責めることはできない。岩沼も出られるかどうか微妙らしかったし、ギリギリまで配置を悩んだことも考えられる。芳賀がいない現状ではこれがいっぱいいっぱいかな?岡山の加入がGJになることを願いたいところ。

 監督を代えるのが手っ取り早いのは確かにあるかもしれんが、あんだけユルユルな内容じゃ誰がやっても大して変わらないとさえ思えてしまう。クロスがクロスになってないんだから何とも締まらない(泣)。しばらくボールは扱わずに某番組のお絵かきですよ!のコーナーを選手全員でやったらいいんじゃないだろうか。半分ギャグだが、半分はマジである。

 改善すべきはテクよりアタマ。1トップのシステムは関係ないと考えるが・・・。


第18節VS富山・アフターインプレッション。

2011年06月28日

 どうしてこうも戦いぶりが安定しない、今度こそ!と思った時に限ってズッコケるのだろう?
 誰もが疑問に思い、恐らくは石崎監督が一番頭を悩ませていることだろう。

 恐らく、状況判断のまずさや試合中での修正能力の低さが大きく影響しているんだと思う。

 当然、試合前にはチームは相手のスカウティングを行っているだろうが、実際にはスカウティングの通りに相手が動いてくれるとは限らない。前線からどんどんプレスをかけてくるかと思いきやブロックを敷いてハーフウェイを超えるまでは持たせてくれるとか、あるいはその逆だったとか。
 そのズレが小さい時はまだしも「えーっ、全然違うじゃん!」となった時に慌てる。想像以上に富山のプレッシャーのかけ方が巧みで修正に手間取っているうちに前半が終わってしまったのではないだろうか。大森のアニキも後半はサイドチェンジができていたと言っていたし。

 しばしば、「同じ絵を描く」という表現がなされる時がある。
 富山が前半から積極的に守備をすることは想定の内に入っていたはずで、その時に真っ向勝負で挑むか、あるいは最初の内はいなして様子を見るかという約束事が全くなかったというわけではないはず。選手間でそのあたりにズレはなかったのだろうか?例えばパスコースを作る動きがなかったとか、つなぐことを意識しすぎて足下でもらってばかりとか、シュートを打っていい場面でパスを選択してしまったり・・・。

 石崎監督はとにかくミスが多いとコメントするのだが、打開するのが技術ばかりに偏っているようだとヤバい。バルサをお手本に正攻法で真っ向勝負(バカ正直?)する傾向があるから「基本が大事!」と余計に技術に走る、選手はつなぐことに意識が行きすぎて足下ばかりでもらう・・・なんてことになってなきゃいいけどなあ。
 土曜日は甲府VS柏の試合があったんだけど、柏の1,2点目は共に甲府側に球際の厳しさが足りなかったのが理由としてある(1点目はスーパーゴールなので多少割り引く必要はあるが)。ゾーンを守るのに気が行き過ぎて肝心の1対1で厳しく行けないために「人が揃っているのに決められる」状態になっていた。富山戦の前半が危なっかしく見えたのはそういうところもあったように思う。

 宮澤は頑張ってた。芳賀が離脱でスタメンがブルーノとなると否が応でも自分が走り回って危険なエリアを埋める、体を張って相手選手の侵入を止めるといったタスクをこなさなきゃならない。「自分が何とかしなきゃ!」というのを全面に出していたと思う。三上に長いのを1本通していたしね。岡本は砂様とのコンビで巧く左サイドを制圧していた。でも、近藤が好調なだけにどこで起用するかというと悩ましいところではあるが、三上の出来からして岡本のカードの切り方は正解だっただろう。

 ただ、この試合も噛み合わないまま終わったという結論になってしまうのがつらいなあ・・・。


第17節VS岐阜・アフターインプレッション。

2011年06月21日

 スコアこそ3-1だけど、内容はとても圧勝と言えるほどのものではない。
 それは外野にいちいち言われなくとも選手や監督が一番わかっていることだろう。

 良かったことといえば、先取点の取り方。
 今までは追い越す動きがほとんどなかった。横浜FC戦で上原が少し見せてくれたくらいで、あったとしても点に結びつくことがなかった(草津戦での三上のゴールは抜け出す動きなので、“追い越す”のとは違うととらえている)。日高と上原の“快速”コンビは攻撃面においてはなかなか魅力的な面を見せてくれたことと思う。今まで左サイドに偏りがちで近藤が一番警戒されていただろうから余計にうれしい。このへん、スタメンを外れた古田はどう感じたのかは興味があるところ。

 両サイドがイケイケ状態となると「真ん中は大丈夫か?」とか「SBの裏のスペースは大丈夫か?」となるワケだが、真ん中での寄せが甘い、ヘタすると皆無というのは未だ治る気配が見えないのがどうもなあ。ダイジェストでは宮澤の守備での頑張りが確認できなかったので実際はもっとできていたのかもしれないが・・・。
 前半12分の危ないシーンは上位チームなら普通にやられていておかしくない。つーか、鳥栖戦の失点シーンとイメージがカブるんだよなあ。当たりに行ってかわされるリスクを恐れてというのがあるのかもしれんが、もうちっとボランチコンビが体を張ってDFラインがズルズル下がることにならないようにしてほしい。

 純貴のゴールはホントに“らしい”ゴール。
 ぞっこんでは「コンサドーレに携わる全ての人が待ち望んでいた」と評していたが、たまにゃいいこと言うじゃん。チャンスを与えられて結果を出したというのは勝敗はもちろんのことチームにとってもプラスの要素が大きい。純平のコメントにそれがよく現れている。

 「今日はとにかく結果を出さなければいけない試合だと思っていた。前節は悪い内容だったし、自分たちにプレッシャーをかけて戦った。そして今日は初先発の若い選手が出て、いいプレーをしてくれた。それがチームの競争につながるし、それがサッカーチームだと思う。いつもだったらリズムが悪い時間帯には相手の背後に飛び出す動きがなくなっていたが、今日は(横野)純貴がそれを最後までやってくれた。そのことがディフェンスラインを高く保てる要因になったし、セカンドボールも拾えるようになった。自分もそういうプレーにとても刺激を受けた。次の試合にもこの流れをつなげていきたい」
 どうしても1トップはボールをしっかりキープすることが最優先という心理に陥りやすい。自分の持ち味がとにかく動き回るということで、純貴はいい意味でそれに縛られることなくプレーできたのだろう。近藤へのお膳立てもできていたし。近藤はあんまり狙いすぎずにパワーで押し切ってほしい気もするが。

 前半3-0にした時点で怖いのはケガや余計なイエローカードくらい。純平OUT,櫛引INの交代は次節のテストかな?純平は次節出場停止だし。櫛引のハンドは大森のアニキが言っていたように経験不足が出た。ただ、試合の趨勢にさほど影響はなかったし、単純ミスなので修正はそう難しくないだろう。GKとしてみれば怒りたくなる気持ちもわからないではないが(苦笑)。
 それにしても、石崎監督の手綱の締めっぷりは相当なもの。「ここは良かったが、ここはダメ」とかなりハッキリとコメントしている。岐阜のお粗末な守備に助けられた面は多分にあるし、水に落ちた犬は沈める、3-0で満足することなくどんどん点を獲らなきゃいけない試合だったし、できた相手だった。相手が前掛かりになるのはわかっているんだから、奪ったらタテポンorシンプルに裏のスペースに出すくらいでも良かったように思うがそのあたりはどうだったんだろう?まあ、指揮官としてはここでガッチリとシメとかんとまたやらかすという危惧があったと察する。

 でも、純貴のゴールはやっぱり大きい。
 しばらく純貴スタメン&古田サブでいってほしいなあ・・・。


第16節VS横浜FC・アフターインプレッション。

2011年06月12日

 いやまあ、なんつーか、芳賀の離脱でどうやって真ん中を引き締めるかが難題となったのはわかってはいたこと。たぶん宮澤と岩沼の2ボランチだと思うんだけど、宮澤をボランチに持ってくるであろうことも予想はついたこと。石崎監督は基本守備から入るわけで、かろうじて芳賀の代わりになれそうなのが宮澤しかいなかったというのが正直なところだと思う。

 でもねぇ、だったら素直にブルーノorアンドレジーニョを外して三上1トップの4-2-3-1でよかったんじゃないかと思う(実際にはFWを縦に並べた4-4-2あるいは4-4-1-1に近いんだろうけど)。岩沼ももともとはボランチやってたんだし。ただ、いかんせん凡ミス連発で前に運べない、シュートに持っていくことすらできない。監督としては前半のあまりのひどさに宮澤を前に持って行かざるを得ないと判断したじゃなかろうか。結果的には裏目に出たんだけど、そうでもしないとドツボにはまる一方だと仕方なく戦術変更したとみるのだが・・・。

 真ん中が安定しないと攻撃も守備もまともに機能しなくなる。

 特に守備で頑張っていた芳賀が抜けると苦しくなるだろうなというのはあったにせよ、ここまでとは・・・。監督も腰が定まっていなかったというか、結果を出すために焦ったというか。後半開始から宮澤を動かしたのは場当たり的な感が否めない。1-0でもいいからじっくり構えることができていたらというのはホームゲームでは難しい注文なのかな。連勝しなきゃ、攻めなきゃっていう心理は働いただろうし。

 芳賀が戻ってくるまでは苦戦は免れないのは否が応でも認めざるを得ないとしても、いるメンバーで何とかするしかない。後半からは明らかに横浜FCが上原の裏を狙っていた。前半はオーバーラップも見せてたし多少目をつぶって上原の左SB・岩沼のボランチで行くとしても(監督もそれくらいはリスクを抱えた上での起用だと思いたい)、宮澤を低い位置のままというのは同じことの繰り返しになりそうで怖い。
 かといって他に誰がいるのか?シロート考えでは河合を1列前に持ってきてCBは櫛引と山下で・・・となるのだが、唯一の頼みの綱と言ってもいい山下とのCBコンビを崩すのもリスクが大きい。器用さでは純平だけど今度は右SBはどうするの?となるし・・・。

 石崎監督としては後ろを固めてからというのはあるだろうけど、現状ではホーム・アウェイにかかわらず宮澤を1トップにしたほうがまだマシなような気がする。あちらを立てればこちらが立たず。歪みがさらにひどくなってきた。芳賀が戻るまでマジでしんどいぞ、これは。コマの配置でどうにかなるレベルではないくらいに芳賀の離脱は“つうこんのいちげき”だけど、奪ったら前に蹴っとけっていう条件でこんな感じでどう?


        宮澤

近藤   アンドレジーニョ    三上

    岩沼       純平

上原                櫛引

     河合     山下
 
        ホスン

  宮澤を真ん中のままにするなら、三上1トップで古田の位置に純貴じゃダメか?


第15節VS大分・アフターインプレッション。

2011年06月06日

○アンドレジーニョの豹変
○近藤のシュート
○ホスンの好セーブ

 良かった点はこの3つかな。
 ブルーノのポジションに誰を入れるかの予想が当たったのはうれしいが、その根拠としては草津戦(だと思ったが)アンドレジーニョが大して守備をやらないだろうと踏んでそのフォローができるのが宮澤くらいしか思いつかなかった、というのがある。アウェイだしまずはしっかり守備をするというのもあっただろうし。それが良い方に外れた。アンドレジーニョがちゃんとボールを追いかけていた。近藤のゴールもアンドレジーニョが頑張って生まれたから。

 近藤はしばらくスタメンは安泰かな。2試合連続ゴールという結果も出している。ガタイの強い直線的なドリブラーはJでは希少種だし、あのゴリゴリいくドリブルはJ2ではなかなか止められないだろう。積極的にシュートに行く姿勢も対戦相手には脅威。近藤自身もこぼれ球を押し込んでくれていたら・・・とコメントしているようにストロングポイントとしてどんどん生かしてほしい。
 もっとも、そのストロングポイントを消そうとすると近藤にボールが渡った後では止めるのはなかなか難しいのでボールを渡さなきゃいい、ボールの供給元を抑えようとする。岩沼が精彩を欠いているように見えるのは近藤の好調さの裏返しかもしれない。岩沼のレベルアップが近藤の守備の負担も減らして電池の消耗も抑えられるように思うのだが・・・。

 ホスンの1点ものの好セーブも光った。1-0で前半を終わるのと1-1で終わるのとでは後半の戦い方が大きく違ってくる。同点だとチアゴ大作戦を決行しなきゃならなくなっていたかもしれないしね。高原が手術でさらにホスンにかかる期待は大きくなる。GKばっかり目立つのはそれはそれでどうなんだって話にもなるんだけど(汗)。
 大分戦は両サイドが抉られまくりだったのが不安材料。今のところは河合・山下のCB陣+GKが最後の砦となってここまで失点は防げているが、河合が既にイエロー2枚、純平が3枚、ホスンが2枚。櫛引もケガで復帰は微妙、チアゴは未だ本職に戻れずとまだリーグの4分の1で勤続疲労がけっこう深刻。芳賀も途中交代だし、攻撃陣が相当奮起しないとこの先キツい。

 河合が古田の守備におかんむりだったみたいだし、近藤が活躍しているだけに心配だなあ。今のところ三上が1トップだけど、ウッチーが戻ってきたら三上を回して古田と競わせるのも1つの方法だと思うが。純貴も大田で結果出してアピールしてるしね。

 内容が良くないながらもアウェイでキッチリとウノゼロ勝ちできたのは良いこと。アウェイで勝ち点1に終わるか3を取れるかが昇格の条件にもなるわけで。ただし、簡単には信用しないぞ。マイナスを取り返しただけなんだから。

 「さあ、ここから!」という時に去年はイヤと言うほど裏切られてきた。
 腰砕けになるのはもうたくさん。“持病”を克服して今度こそ上位に食い込んでもらいたい。


第14節VS岡山・アフターインプレッション。

2011年05月31日

 石崎監督は宮澤をFW起用してきた。石崎監督としてみれば妥協の大きい変更だっただろうが、全体としては思い切って変えてきたというほどではなかったように思う。個人的なイメージとしてはダニルソンがいた頃の4-1-4-1に近い。あの時はキリノがトップで大伍と宮澤がシャドーっぽい感じだったけど。

 で、今年初スタメンのブルーノ。攻撃面では良かったと思う。クライトンみたいに持ちすぎず、わりと簡単にボールを“捌く”のでスピーディーにボールを運べた。もともと石崎監督は攻撃面でブルーノを高く評価していたし、選手を入れ替えた効果は出ていたと思う。ただ、スタメンで起用されなかったのはやはり守備なのかな。少ない映像&主審がカード出しまくりで判断しにくいところもあるんだけど、守備に関しては雑というか粗が目立つというかもともと荒っぽいというか。あの守備だとボランチの位置では怖くて使えないと判断したのか・・・。

 石崎監督がシステム変更を行ったのは岡山の攻撃のカギをストヤノフに定め、なるべく高い位置でプレッシャーをかけるべく前目に選手を多く配置したとコメントしていた。相手の長所を消す作戦をやってきた。もちろん、全ての試合でいつもやっていることだろうけど、岡山が今までのシステムのマイナーチェンジで応対できる相手であったとも言える。

 ボランチ(CH)はチームの要。ここが安定しているチームはたいてい強いし、大崩れしない。ただ、貧乏クラブの悲しい宿命で、新人で良い選手はなかなか来てくれないので自然と外国人選手に頼ることが多くなる。ハズレは困るが、さりとてダニルソンのような当たりクジを引こうものならお金持ちのクラブにかっさらわれていく(泣)。長期的に見れば宮澤のCH起用は妄想抜きにしても正解だと思うんだが、今は理想を追いかけている場合ではないしねぇ。

 さて、FW宮澤だが、ポスト役としてはそこそここなせていたと思う。ただ、宮澤の場合は“本職”だったこともあるし、「出来て当然!」とどうしても合格ラインは上がる傾向にある。もうちょっと裏に抜ける動きを、というのは近藤がドリブルでゴリゴリ行っていることからも今の石崎コンサではもともと求める方が間違っているのかもしれない。もちろん、それが正しいかはまた別の話だけど、その割りには古田がイマイチな感じが抜けない。シュートを打つのはいいんだが、枠を外したのが多かったせいかな?

 古田に悪者になってもらったけど、シュートを打つんだったら枠に飛ばしてほしい。

 シュートの技術は戦術うんぬん関係ないしね。大河ドラマがあまりに安っぽい恋バナに傾斜したため鹿島vs広島を見たんだが、森崎のシュートを少しは見習ってほしいとイヤミを言ってみる(汗)。石崎監督がこういうところから崩すことにこだわってより近い位置でシュートを打つことに傾斜したらイヤだなあ・・・。

 大森のアニキは前への意識が勝利を呼び込んだと言っていたが、願わくはシステムによらずに意識を高くしてほしいところ。とはいえ、宮澤・アンドレジーニョ・ブルーノの前線3人のトライアングルが良かったのも確かだし、次節はブルーノ抜きで戦わなければならない。
  さらに気になるのは純平の途中交代。芳賀の1ボランチ抜きにしてはこのシステムは考えにくいので何らかのアクシデントではないかと思うんだが(J's GOALでは体調不良とあったが)、そうだとすると早くも次節が不安になってくる。攻撃に効いていたブルーノも次節は出られない上に、右SBはどうするんだろうか?西村の復活はあるのか、それともユースからの抜擢か?あきっくさん、オススメのユースっ子います?(笑)

 今度こそアウェイで勝たなくては!といきたいところだが、穴だらけの状況をどうやって克服するのか?監督の選手のやりくり、サブの選手がスタメンを狙う気概、相手チームの分析など表に出にくいチームの総合力がまたしてもしんどいところで問われる。

 ホント、しんどいねぇ・・・。


第13節VS鳥栖・アフターインプレッション。

2011年05月24日

 すんません、ものっそ長くなってしまいました(滝汗)。この頃、半ばウサ晴らしでブログを書いてるような気がするなあ。おかげで連日寝不足だよ(泣)。お願いだから、頼むからちゃんと勝ってくれ(←それが理由かい!)。

 さて、悪い試合の中でもいいこと探しをしよう、勝った試合でもダメ出しはやっとかなきゃいかんよねっていう趣旨でアフターインプレッションを書くワケだが、ダイジェストを見る前から櫛引のデビューしかいいとこ探しができないのがほぼ明らかってのは気が長いオレとしても苦行でしかないっすよ。鳥栖戦でのチアゴ大作戦には僕は最初疑問だった。チアゴはデカいし強いが動けない。チアゴがハナっからPA付近にデンと構えてたら裏なんぞ狙えんだろう?と。チアゴがポスト役で岡本が動き回るってのは組み合わせとしては悪くない。後半足が止まる時には相手としてはなかなかイヤらしい作戦だとは思う(だからチアゴ大作戦そのものを否定する気はない)。

 そこで疑問が1つ。どうして純貴を連れて行かなかったのか?

 鳥栖戦のサブのメンバーはGKが1人、DFは山下が体調不良なので櫛引がスタメン昇格でユースから奈良を抜擢。砂川は後半流れを変えたい時のユーティリティ&ジョーカー。力押ししたい時のチアゴ&岡本で5人。能力の高いブルーノが入るのはまだわかるとして最後の1枠がアンドレジーニョ。岡本とタイプがカブる気がしてしょうがないんだが、それでも純貴よりはメリットがあったということか・・・。

 戦い方が常に同じなのは監督が1トップに固執するから。

 それもあるだろうが、変化をつけるためのコマが足りない、変化をつけたくても選手交代の幅が狭いというのもあるような気がする。純貴が控えFWに入れないのは純貴の信頼度がイマイチ低いというよりも、ウッチーがケガ(だっけか?)、キリノ放出でゴンもベンチに入れないとそもそも枚数が足りず、日高が狙われていても日高の攻撃面での良さを生かしたいがため、そして日高に代わるSBがいないために日高をおいそれと引っ込められない。 
 鳥取戦は純平を回して凌いだけど、今回はリードされている局面。純平を回したくてもチアゴ大作戦を機能させるために岡本の投入を優先することを選んだ。去年は3-5-2にするケースがあったけど、今年のメンツだと右のWBはどうする?とか、WBの裏に放り込まれた時にそのスペースをケアするボランチはどうする?といった具合に、あちらを立てればこちらが立たずな状態がさらに加速しているが故に同じポジション同士の選手交代でしか変化をつけられないでいるように思う。
 とはいえ、震災で中断期間が入って手持ちの駒の中でどうやって勝つのかを探る期間はあったワケで。FWの枚数が足りないなら中盤の構成力で補うってのは1つの方法としてはアリだと思う。その結果導き出されたのがチアゴ大作戦くらいしかないのが何とも悲しいが(泣)。

 戦術厨的な目線としては、実は鳥栖戦は戦う前から負けていたんじゃないかという気がしている。別に選手に気合いや根性が足りんっ!ってことではなくて、こちらの戦力や戦いからして不利な状況が多かったという意味で。

 右サイドに連携の不安がある上に山下が欠場濃厚。代わりに入る櫛引はルーキーでJ初出場とさらに連携に不安が生じる。日高もコンディションが万全ではないらしいから宮澤が守備のフォローに回る場面が多くなる。宮澤の守備の比重が大きくなるということはそれだけ札幌が攻撃を始める位置が低くなる。芳賀は中盤の汗かき役としては脅威だが、攻撃の起点としては宮澤ほどは気にしなくてよい。
 札幌の攻撃はつなぐのをベースとしていて、最前線のFWにいきなり当てたりスペースに放り込む“陣取りサッカー”はやってこない。FWに入ったとしても1トップなので入った後の対応を集中して行えばよい。トップ下の選手はボランチが1枚常についてボランチ+1枚(状況によってボランチ、CB)で挟み込んで封じSB,SHはパスコースを限定する。
 途中交代は砂川がまず考えられるが、交代はトップ下か左SH(≒近藤)で古田と交代することはない。札幌には古田の代わりになれる選手がいない。そう考えているからこそ石崎監督も古田を使い続けているし、砂川と古田との交代も今までない。仮に古田と砂川の交代があったとしても、札幌が暑さに慣れていないこと、今までの途中交代の多さや守備での頑張りからしても近藤が90分保つことは考えにくいので純平が左SHに回るか、岡本の投入だろう。こちらが先取点を獲る、もしくは同点でも後半チアゴの投入はほぼ間違いないので、チアゴには当たり負けせず自由を与えない、裏を狙われないように気をつけること。

  ・・・と、鳥栖側の思惑を妄想してみた。

 で、先取点がうまいこと獲れた。キム・ミヌも巧かったが、宮澤と日高が2人ともモロにフェイントに引っかかった。これはチャレンジ&カバーだと起こりうることではあるんだが、2人ともチャレンジに行ったのが果たしてどうだったのか。約束事が出来ていたのかどうなのか・・・。

 鳥取戦から感じていたんだけど、コンサとしてはつなぐことと同時に早く動かす、速く運ぶことも意識付けとしてあったと思う。鳥栖側にそこを逆手に取られた。もともと正直プレーが多いので自信を持って高い位置でボールを奪いに来た。今までの試合で研究もしていただろうが、1点リードしているし、ここで押し込んでおけば札幌は怖がってボールを前に出せなくなるだろう。主導権を確実なものにするために積極的な守備をしてきた。

 1発かませば札幌はビビって向かって来られなくなる。随分とナメられたもんだ(怒)。

 日高のシュートなど惜しい場面も何とか作れてはいたが、前半は押されっぱなし。砂川の後半頭からの投入は当然といえば当然だったんだが・・・。それにしてもチアゴを走らせるなんて無茶させるよなあ。ドスドスドスっていう音が聞こえてきそうなくらい頑張って走ってた(苦笑)。
 全体の印象としては「何やってんだ!」ってのもあるが、それ以上に誰もセットプレイに感じていなかったという砂川の怒りをチーム全員が受けとめて真摯に反省してほしい。裏をかきすぎて宮澤しか気付けなかったのかもしれんが、暑くて動けない、流れの中では点が獲れそうもないのならセットプレイから打開するというのは考えつくでしょうが。これじゃ砂川だってキレるのも無理はない。コーナーキックを2本しか取れないってのもどうなのかなあ。もっとも、スローインすらロクにマイボールに出来ないのでは外に出して“切る”とかロングボールも効果半減になるんだけど。

 数少ない良かったところはホスンのパントと櫛引の頑張り。ホスンは良かったなあ。好セーブもあったし、11人目のフィールドプレイヤーとして効いていた。櫛引も合格点を出していいと思う。豊田に吹っ飛ばされたのはこれがプロのレベルなんだといい勉強になったことだろう。
 石崎監督は人を変えて臨むと言っているが、さてどうするか。宮澤を外してまで大幅に変えるとは考えにくいので、宮澤をトップ下に上げて守備の負担を減らしブルーノをボランチに入れるのが基本線とみる。あとは左SHを近藤で行くか純平にするかというくらいか。これくらいの小幅にとどめると予想するが、これを覆せるだけのものがあるだろうか?サブでアピールする選手が出てくるのか?大森のアニキは「ピッチ上でファイトできる、タフな選手じゃないと!」と言っているが・・・。

 今までの石崎コンサでも最悪の試合内容と言っていい。
 監督もガマンしているだろうが、サポの側が耐えきれなくなってきている。

 監督が防波堤になっていた段階は過ぎた。

 もう監督の采配が悪いからでは済まされないし、納得できないだろう。
 余程のことがない限り監督の途中交代はすべきでないというスタンスだが
 鳥栖戦はその余程のことが起こってしまった試合だった。


第12節VS鳥取・アフターインプレッション。

2011年05月18日

 鳥取戦のイメージは石崎コンサがやりたいことを逆に鳥取にやられてしまった試合。

 試合展開としてはこっちが押し込もうとしたのをカウンター1発でやられてしまった熊本戦とは対照的に、鳥取が押し込んできたのを何とか耐えながら少ないチャンスをキッチリ決めて見せたという試合・・・と思って改めて試合を見直してみると、前半はほぼコンサのペースで試合運びが出来ていた。うーむ、頭を冷やす時間は作るもんだなあ(汗)。
 ただ、2-0という結果だけ見れば上々なんだが、ホームゲームで押し込まれてしまったとなると印象としてはどうしても悪くなってしまう。内容からしても、「監督になって3年目なのにいつまで経っても鳥取のようなボールポゼッションが出来ないのはいったいどういうワケじゃ!」となるのも無理からぬ話ではなかろうか。

 相手の長所を出させずに勝つか?それとも、自分たちの長所を生かして勝つか?

 試合展開が対照的になった理由の1つとして、監督の勝利に対する考え方があると思う。
 熊本戦の高木監督は前者の考え方で、トップ下対策として2ボランチに布陣を変えた。石崎監督は「どういう相手とやっても崩せるように、レベルと上げていかなきゃいけないと思いますし、もっと個人個人の技術を上げていかなければいけない」と言うくらいだから後者の考え方で差し支えないだろう。

 で、鳥取がどうだったかといえばたぶん後者ではないだろうか。自分たちは今年J2に上がってきた挑戦者の立場、やることを絞ってそれをやりきることがまず第一、そのためにはまずハードワーク、走りきれと松田監督は考えたと思う。実際、やりたいことを鳥取はやってきた。潔さがあるというのはちと上から目線に過ぎるかもしれないけど、良い意味でシンプル。鳥取は良いチームだなあと素直に思わされた。選手個々の技術がもっと高かったら負けていても何ら不思議はない。
 GKのミス絡みで点の獲られ方も悪かったけど、早い時間帯での失点でスルーパス1発での瞬間的なアクシデントみたいなものだったから、却って鳥取を開き直らせて0-0のつもりでビビらずにコンサに“挑む”ことが出来たのかもしれない。それでも前半のうちはコンサもワンタッチでボールを動かしたり敵陣深くに放り込むなどして意図は感じさせたのだが・・・。

 鳥取はドリブルとパスのバランスが良いと解説していたが、コンサはパスに偏りすぎていた(ワンタッチでどんどん動かす意図はあっただろうが)。そして鳥取はチーム全体としての狙いをコンサの右サイドにした。右SBはもともと層が一番薄い上に日高が戻ってきたばかりで周囲との連携もまだ確立できているとは言い難く狙い目、キズである。
 前半の危ないシーンは共に美尾(#13)のクロスから。13分の梅田(#8)のヘディングは1点もの。DF3人(山下・河合・岩沼)は戻りながらのディフェンスでクロスは河合と岩沼の間と実にイヤらしい。味方が上げればエロいんだが(苦笑)。解説では「あの角度で上げさせてはいけない」と指摘していた。上げさせたのは古田のミスかな?42分のシーンは岩沼が体を寄せて何とか防いだが・・・。
 鳥取(主に美尾やキム・ソンミン、奥山)がどんどんドリブルで仕掛けてくるもんだから後半は守備ブロックやDFラインがジリジリと自陣深く押し込まれてしまうシーンが何度もあった。鳥取の挑む姿勢とともに石崎監督が強い気持ち、戦う姿勢を求めるのはこのあたりにあるのかも。やはり基本は1対1、ということなのかな。

 試合直後、ちとキツめな書き方になってしまったのはなぜだろう?改めて考え直してみると、
 自分たちのペースに引き戻せる時にミスで相手に主導権を渡してしまっていたこと。
 後半30分くらいから自陣にクギ付けでクリアだけで精いっぱいだった時間帯があったこと。
 体力的に余裕がないのだろうが、上位チームには決められてしまう可能性が高い。
 直前の押し込まれたイメージが厳しい評価にさせたのかもしれない。

 90分全て自分たちの思い通りに試合運びが出来るはずはない。相手があっての話だし、相手の時間帯になる時は必ずある。そこをどう凌いでいかに自分たちの流れに持っていくかが重要なんだけど、鳥取戦はターニングポイントがあった。1つは1-0で凌ぎきった後のハーフタイム、もう1つは2-0になった後。徐々に自分たちの流れになってきたかなというのではなく、明らかに状況が変わったor考え方を整理できる状況下でやらなくていいミスをしてしまうのはやはりまずい。

 ただ、三上の2ゴールは共に質の高いゴールであることは言っておきたい。最初のゴールは三上の落ち着きがもたらしたもの。ふてぶてしいくらいの落ち着きはホントに実質プロ1年目とは思えないくらい(笑)。角度もあまりないし易しくはない流し込みなんだが、簡単そうにやってのけているのがすごい。
 2点目は古田→純平→日高とワンタッチでつながって、日高が狙い澄ましたファーへのエロいクロス。三上の滞空時間はキューバのミレヤ・ルイスばりに長かったなあ(笑)。日高は持ち味を見事に発揮した。日高と古田との間のエリアが鳥取に攻撃の起点にされていたので古田との連携を早く構築してほしいところ。砂川→古田の惜しいシーンは安心の砂川誠品質を遺憾なく発揮。
 宮澤も少しずつ良くなっているように思う。ピッチ全体が広く見えているようだった。芳賀とのコンビは積み重ねを感じる部分でもある。何も終了間際に股抜きとかせんでもいいのにとは思うが、ここんところが宮澤の宮澤たる所以か。それにしても宮澤はエロいなあ(笑)。90分通して全体的にもっとエロさを見せてほしいが「わたし、脱いだらすごいんです!」的なエロさもまたそそるもんがある(←何だそれ!)。
 純貴があの場面ではチームプレーに徹さなきゃならんかったのはちとかわいそう。チャンスがもらえたのはリードしている試合だからというのも多分にあるので、同点の場面で使ってもらえるようになるにはどうしたらよいかというのは常に意識してほしい。チアゴ大作戦を上回るのは大変とは思うが・・・。それにしても純貴はもっと早く入れても良かったと思うぞ。

 2-0の結果を知った上で見直しているから安心して観られるけど、安定感はまだまだ。もっとも、日高が攻撃面で本領発揮したことだし、ここからどれだけできるかということになるんだけど、3年目の石崎コンサともなると観る側のハードルは自然と高くなる。そこは誰もが意識していてほしいと思う。

 以上、やたらめったら長いアフターインプレッションでした~。


第11節VS熊本・アフターインプレッション。

2011年05月10日

 ひどい試合と散々言われた後でダイジェストを見るのはつらいもんがある。

 J's GOALでの高木監督のコメントで普段は1ボランチで臨むところを連戦の疲労や純平対策として2ボランチにしたというのを目にした。アンドレジーニョ離脱ということで恐らく純平をトップ下に配置することは予想していただろう。しかし、それは石崎監督も承知の上でのことだろうし、これのみで監督力の差が出たということにはならない。試合開始から10分も経てば選手の側だって2ボランチで始めているのはわかっただろうし。ただ、高木監督のコメントからして石崎コンサをかなり研究していたのは窺える。

 過密日程でしかも暑いとあらば省エネサッカーで勝つというのもひとつの手。ある程度押し込める手応えをつかんでいる石崎コンサを利用して、ガッチリ守ってカウンターと思っていたら案の定だった。寝技で絞め落とされるのだけは気をつけろと言われながらも自らアリ地獄にハマったような試合。ひどい試合というのも肯ける。

 シュートが少ない、打たなきゃ始まらないとかクロスの精度がダメダメとかいうのも確かにあるんだけど、攻撃の“線”が繋がってない、バラバラという印象を受けた。ダイジェストではよくわからなかったけど、古田がちょっと心配。というのは、古田は足下でもらうことが多いので、古田にボールが行ってしまうと半ば決め打ちで足技を封じられてしまい寸詰まりになってしまうから。純平が裏へ抜け出させるようなパスをしてはいたが・・・。

 純平をトップ下に置いたこと、純平の動きが悪かったわけではないが、アンドレジーニョの離脱が実はけっこう痛かったのかもしれない。純平ではなく岡本を先発させた方が良かったんじゃ・・・とも思うが、90分トータルで考えると岡本は後半の勝負所で起用したかったのかも。
 それだけに前半で0-1にしてしまったのは痛かった。0-0であればハーフタイムの修正だけで立て直せたかもしれないが、0-1になってしまった以上は後半開始直後から古田OUT砂川INで純平をサイドに回すなど動いても良かったのではというのはシロート考えかな。

 今年はチアゴ大作戦を発動させているが、それでも基本的な戦い方は変えていない(3-5-2にした愛媛戦は2点のビハインドだったので例外と考えて良さそう)。「どういう相手とやっても崩せるように、レベルと上げていかなきゃいけないと思いますし、もっと個人個人の技術を上げていかなければいけない」という石崎監督のコメントからも今年はこれで行くんだ!という固い信念があることはわかる。ただ、結果が出ないと、固い信念も絵に描いた餅、ひいてはバカの1つ覚えと受け取られてしまうんだよなあ。

 理想を貫くにしても勝たないことには説得力を持たない。
 次の鳥取戦、またしても勝たなきゃマジでヤバい。

 


第10節VS草津・アフターインプレッション。

2011年05月05日

 石崎コンサとかけて、国会議員の選挙ととく。そのココロは・・・まずは地上戦を制せ!
 「負けたら終わりの間違いじゃねーの?」というツッコミも入りそうだが、それは昨日の状況に限っての話。

 いやあ、テレビを通して観ていてもしんどい試合だったねぇ。
 あれで観客動員がすぐ増えるかといえばまず期待できない。もんのすごい地味な試合だもの。

 ノノさんの解説付きでやっと「ああ、なるほどねぇ」と思える楽しさに乏しい内容。ある意味でMVPはノノさんの解説といってもいい(苦笑)。シュートがバンバン飛ぶ試合でもないし、FKであわやっていう華のあるプレー、派手なプレーもほとんどなかった。オレみたいな戦術厨で「うーん・・・」と唸りながら眺めるぶんにはいいかもしれんが、いちげんさんには恐らく魅力のないつまんない試合に映ったことは間違いないと思う。それでも最終的に勝てたからまだマシなんだけど、まったり観戦派ととにかくゴール裏でバモる!という間のテンションのサポーターには最もストレスが溜まる試合だったんじゃ(汗)。

 これで3-0くらいで勝っていれば「石崎コンサここにあり!」と胸を張れるんだが、そううまく行かないところがJ2で苦しんでいる現状なんだろうなあ。強いチームならもっと楽に勝てているというか、アンドレジーニョや三上がシュートを決めきれないあたり、昇格を目指すチーム、強いチームの勝ち方じゃないんだよね。特に、アンドレジーニョのヘディングが決まっていればドームは一気にハイテンションになっただろうし、テレビの前のいちげんさんも「すげーっ!」っと盛り上がったに違いない(笑)。ここで決めれば自分たちのペースに持っていけるっていう場面で「うーん・・・」となってしまう。

 ボールを前に運ぶというのはいろんなやり方があって、開幕戦の愛媛がそうだったようにボールを奪ったらまずは2トップに当てるというのもあれば、しっかりつないでいくやり方もある。で、しっかりつなぐ場合に必要になってくるのは速く運ぶことと的を絞らせずに運ぶこと。呑気につないでいたのでは相手に守備ブロックを作る余裕を与えてしまう。
 てっきり草津はリトリートして守備ブロックを作ると思い込んでいたのでアテが外れてしまったんだけど(汗)、石崎コンサを相手にする場合には制空権のあるFWがいないので放り込みをされることはまずないというのがアタマにあると思うので、極端な話、ボールを回されても最後のDFラインのところで踏ん張れればいいと割り切って守備をしてくるチームも出てくる。

 石崎コンサはPAでボールを回す場面が多い。草津戦も打っていいと思える場面でパスを選択したりするので「はよ打てや!」となるシーンも多くなる。ゴール前での混戦状態ではシュートコース自体そんなにないのもあるのだが、DFラインを崩して決めるってのが根底にあるんだと思う。だから、工夫してとか冷静さをもってというコメントになるのだろう。ここいらあたりを石崎コンサの仕様と割り切れないとフラストレーションが溜まる一方になる。割り切ってもゴールが決まらなければやっぱりフラストレーションは溜まるんだけど(苦笑)。

 ゲームプランはセクシーさんの時と基本的には同じ。で、近藤の好調ぶりも前節と同じ。近藤はホント攻守に頑張ってた。あれを90分続けるってのはキツい。近藤個人だけの問題ではないのだけど、フルタイム稼働できるようにさらなる改善を望む。
 あと、チアゴ大作戦は否定的な見方が多いけど、僕としてはそんなに不自然なやり方ではないと思っている。チアゴがDFとして使えないならガタイの強さ、デカさを生かせばいいわけで。裏を返せば岡本が戻ってきたのに本職のFWがベンチに1人も入っていないことの方が問題。特にチャンスをもらいつつも結果が出せなかった純貴には猛省を促したい。マジでクビになりかねんぞ。

 端的に言えば、石崎コンサのやりたいことを押し通して何とか勝利をもぎ取った試合。
 ともすれば頑固を通り越して頑迷、依怙地と言われても仕方ないんだけど草津戦は辛うじて結果に結びつけることができた。前節から通して観れば選手も監督も手応えは掴めていたと思うが、自分たちのスタイルを貫いて勝てたことは一歩前進といっていい。ただし、昇格までにはあと何歩必要なんだろうと思うと気が遠くなるのもまた事実。
 とはいえ、「強い相手だとモチベーションを高く戦えるんですけれど、それ以外の相手に足下をすくわれているのが例年の流れ」とコメントしているように石崎監督もチームの現在位置はしっかり把握できているからその意味では安心かな。岡田さんの時代や三浦コンサは基本的に先行逃げ切りで昇格しているので、追いかける展開での昇格争いを経験していない、修羅場を知らずにいるコンサドーレのクラブの体質が変わるかどうかというのもこれからの戦いに影を落とすかもしれない。

 長々と書いたわりにはほとんどイメージに終始して、
 戦術厨的な視点がほとんどなかったような気がするなあ(苦笑)。


第9節VSFC東京・アフターインプレッション。

2011年05月02日

 セクシーさんはブロックを敷いて守ってくるチームではないし、ホームで負けるわけにはいかなかっただろうから石崎コンサとしては相性はいい。相撲で言うところの相四つ状態、プロレスならファーストコンタクトはお互いロックアップしてグラウンドの攻防といった感じで、やりたいことをやりながら出方を探る出だしだったのではないだろうか。
 ただ、セザーがキレキレだったら先制パンチ食らって虐殺もあり得たなあ。前半すぐのシュートは前に出られているし・・・。このへん、まだまだ甘さがあるように思う。前半15分くらいまではいつ決められてもおかしくなかった。しっかし、米本・ホベルトを欠いても梶山と徳永がいるセクシーさんの選手層って・・・。梶山はミドルシュート打つ場面もあった。カズゥを獲る必要なかっただろ?カズゥが勝てるとすれば梶山なのかなあ。それでも壁は相当高いが。

 湘南戦でも見られたのが宮澤へのつなぎのパスをかっさらわれたこと。セザーが決めきれなかったので致命傷にはならなかったが、ここは早めの改善ポイント。セクシーさんだって湘南戦を見た上で狙いどころにしていただろうし、これからも宮澤を起用する限りは相手チームが急所と踏んでここにプレスをかけることは十分考えられる。単に宮澤の技術の問題だけではなくて周りのフォローも必要だし、試合全体の流れを読んで敢えて宮澤にボールを集めて相手選手を誘い込んでスタミナを徐々に奪う、心理的に裏をかくなどの駆け引きも必要になってくる。

 アンドレジーニョは・・・どうなんだろ?もうちょい玉離れが早くなればとは思うけど、ヘタな選手ではない。でも、せっかく権田がゴールを空けてくれたのにあんなに慌てんでも(汗)。近藤は好調を維持していて重戦車ドリブルは迫力満点。システム上では三上の1トップの形だけど、3トップの一角としてみれば近藤のような選手はJ2にはそう多くないし相手とすればイヤなタイプのはず。今のところ純平の代役みたいな感じだけど、日高が戻っても近藤は動かしたくないなあ。純平を入れるとすればトップ下かな?近藤が魅せた分だけ古田がやや霞んだかも。もっともっと出来るはず。

 あと、やっぱり砂さま。

 砂川自身はサブでの起用は本意ではないかもしれんけど、適応力が高くて流れを変えられる選手がいるといないとでは戦い方の幅が俄然違ってくる。指揮官としてはこういう選手は常にベンチに置いておきたいと思わせる。もう一家に一台、安心の砂川誠ですよ(笑)。ある意味でゴンよりも頼りになる存在と言ってもいい。あとは純貴のゴール待ち。出場機会や時間は徐々に増えているんだからあとはFWの仕事をせにゃいかんぞ。まあ、純貴に関しては改めて書くことにして・・・。

 全体的にコンサのプレーエリアがゴールに近くなっている。タテのボールもわりと多く入っている。これは良かったと思う。ぞっこんを見たけど宮澤がけっこう高い位置を取れていたんじゃないかな。岩沼も安易にバックパスしないで頑張って前に出していた。味方まで欺くアーリークロスには驚いたぞ。チアゴ大作戦に関してはああいう狙いならオプションの1つとしてはまあアリかな、と。同点かつ同じポジションの三上との交代なので周りもそんなに違和感なく攻撃できていたし。

 ただし、これが続くかどうかはあんまり信用しないほうがいいかなとも同時に思う。セクシーさんはブロックを敷く守備ではないのでPAエリアに入るためにこじ開ける手順をそんなに踏まなくても良かったが、次節対戦する草津に限らず、J2にはブロックを敷いて守備をしてくるチームが多い。そうなった時にどうこじ開けるか。PAエリア内ではそこそこ繋がるようになってきたけど、そこに持っていくまでが大変。PAでちょこちょこやりすぎということよりもどうPA内に侵入するか、そこでボールを奪われて一気に蹴り込まれた時の守備のリスクマネージメントをどうするのか。
 セクシーさんが高松を早めにペドロ・ジュニオール(以下PJ)と交代してくれたので却ってセザーとPJの2人にお任せという図式になり守備の的が絞りやすくなった。相手がブロックを敷いて守備するということはその分だけ攻撃にかける人数も減るからスピードに乗った攻撃を抑えられれば何とかなる気はする。

 宮澤に関しては・・・センスは間違いなくある。古田とのコンビネーションは“感じて”なければあれだけ早くしかもフリーの状態までには持っていけない。ロスタイムのジャンピングボレーのほうがむしろ難易度は高く、決まっていたらベストゴールもの。でも、ヘディングが枠を外したのを大森のアニキに「こーれは、うん、決めないと。」と言われることは間違いなかろうと思っていたら「ここで決めなきゃどこで決めるの?」とまで言われてた(汗)。

 次節の草津戦はいかに寄り切れるかだろうなあ。
 土俵際でうっちゃりとか小手投げででやられないかがポイントかな。


第8節VS湘南・アフターインプレッション。

2011年04月24日

 ダイジェストを見ての第一声は

 石崎コンサはいろんな意味で変わっていない。

 変わり映えしないとも言えるし、ブレがないとも言える。
 ついてこないのは勝ち点3ってのも相変わらずというのも困ったもんなんだが・・・。

 初っ端の近藤のゴリゴリいくドリブルなど、攻撃陣はある程度はやれていたんじゃないかと思う。三上もポスト役は一応こなせていたようだし、積み重ねは感じた。アンドレジーニョはまだフィットしていないのかな?湘南のセットプレイ後のシュートは打つんだったらすぐに打ってほしかった。

 ただ、気になるのはシュート数の少なさとも絡んでくるんだけど、
 全体的に次のプレイが何となく読める、相手に対する脅威が足りない感じがする、ということ。攻撃が素直すぎる、キレイすぎると言い換えてもいいかもしれない。

 なので、ワザで崩しに行っても人数がある程度揃っていれば何となく守れちゃう。近藤が途中交代して肉弾戦(or高さ勝負)で勝てる選手が前線にいなくなったせいで余計に「カラダ張ってれば大丈夫!」みたいな状況になってしまったというか、ゴリ押しして湘南DF陣の動揺を誘えなかったというか・・・。

 失点シーンは宮澤がボールロストしてからなので宮澤が“戦犯”になってしまうのは仕方ないっちゃ仕方ない。あの位置でボールを奪われてはいけない、してはいけないミスなんだけど、あれは湘南側がワナを仕掛けていたというか宮澤のところにパスを出させるように仕向けていた。狙いすましたように奪ったしね。
 坂本のヘディングもドフリーで打たせていたんじゃGKがかわいそう。CBの右は山下かな?コンサは練習試合ではマイナスのクロスからのシュートを決めていたが、湘南にやりたいことをやられてしまった感じ。坂本は特に動き回っていたわけでもなく、“待っている状態”だったからせめて人について楽に打たせないでほしかった。
 山下を弁護するとすれば、右SBが本職ではない純平だったことで1つずつズレてカバーリングするのが遅れた、チームとしてコマが足りない部分の穴を衝かれたというのはあるのかもしれない。そういう意味では湘南戦の純平は攻守共に貧乏クジを引かされたかも。

 あんまりな出来だった愛媛戦しか比較対象がないけど、あの時のような「どうしようもなさ」はなかった。湘南とそこそこ互角に戦えたし、個々のピースはそんなに劣っているとは思わない。ところが、いざピースを組み合わせてみると結果に結びつかない。陳腐な言い方だが、ここんところが野球とは違うサッカーの難しさなのかなと思わされる。1つ勝てればと思ってもその1つが遠い。内容と結果を共に追いかけている石崎コンサだが、そろそろ結果を出さないと・・・。

 


’11第1節VS愛媛・アフターインプレッション。

2011年03月07日

 つくづく、メンタルってのは大事だと思う。
 実力がないわけではない。今ごろ、選手たちは自分自身に腹を立てているか疑問に思っていることだろう。「何であんなにできなかったのか?」と。一歩引いた目で昨日の試合を振り返ると自分たちの動きが呆れるほどに鈍かったのに気付くことだろう。そう思わないとあの試合には気持ちの整理がつかない。
  
 さて、今年1発目のアフターインプレッション。
 あまりにもグダグダな試合展開に何度テレビを消そうと思ったことか(怒)。
 まあ、試合内容としては「早野乙!」の一言・・・では身もフタもないので、
 今回は戦術的な面よりも精神的な面からいろいろ書いてみようと思う。戦術厨なのは変わらんが(汗)。

 開幕戦というのは特別なもの。ホームの愛媛は当然勝ちに来るし、コンサもそれを見越して慎重な試合の入り方になる・・・というのは考えられることだと思う。ただ、この慎重な、というのがクセモノ。去年特にそうだったんだが、石崎コンサはエンジンの掛かりがやたら遅い時がある。ハーフタイムに監督に檄を入れられてやっと目が覚める、みたいな試合は幾度となく見せられてきた。

 丁寧なプレーを心がけることが知らず知らずのうちに
 安全策なプレー、無難なプレーばかり選択することになりはしなかったか?

 そんな疑問がある。

 石崎監督のコメントも技術的・戦術的なものよりは精神面についてまずふれている。
 「開幕の重みというか、重圧を感じて戦った結果のように思う。
 大変残念だが気持ちを切り替えて、次のホーム開幕戦に臨みたい」
 「まずは試合に入るところで相手を恐れてしまう、ゲームを恐れてしまう、
 そこで勇気を持って戦わないと。そうでなければ今日のような消極的な試合になってしまう。」

 安全策なプレーばかりしているうちに愛媛に対応されて、その安全策なプレーすら読まれて出しどころをなくす。2点目はバスケで言うところのスティールのようなPGにいったん戻そうとしたのをサクッとかっさらわれてそのままゴールに持ち込まれるっていうかなり恥ずかしい失点。シロート目に見ても凡ミスからの失点ではガッカリ度は急上昇するわなぁ。
 映像のカメラワークのせいかもしれんが、最終ラインでボールキープしている時ですらボールをもらいに来る選手がいない。早野解説の言うところの“いるだけの選手”ばかりでは攻撃の組み立てっつったってできるはずもなく。何のために中盤を5人にしてるんだかわかりゃしない。
 愛媛(に限った話ではないけど)は2ラインでブロックを作り、網を張って待っている。ということは、その網を破る工夫が必要になってくる。なのに、相手が待ち構えているところにただボールを入れている。何ともバカ正直なプレイばっかりに終始したというのが試合を通しての感想。

 戦術厨的な視点で言えば、河合をボランチで使えず最終ラインで使わざるを得ないために中盤の底でのボール奪取でことごとく負けていた。芳賀も本調子ではなかったような・・・。愛媛がコンサを研究して西村の所に追い込んでサイドバックの上がりを封じてサイド攻撃の威力を大幅に削いだのかなという点はある。

 ただ、チアゴが使えないってのはキャンプを通してわかっていたことだから監督のマネージメントに文句をつけたいってのはある。あくまでオレの妄想だが、直前に非公開練習を行うなど石崎監督も勝ちたい気持ちが空回りしたんじゃなかろうか。チアゴ大作戦は付け焼き刃にもほどがあるようなぶっつけ本番っぽい作戦だし。あるとすれば、守備で使えないならばせめて高さを生かしてどうしても点が欲しい時のポスト役に・・・ということか。

 普段はぞっこんやFを見てからアフターインプレッションを書くんだが、あんまりな内容だったのでとりあえず思うところを書いてみた。大森のアニキが「気持ちを強く持って、戦う気持ちをもっともっと見せないと!」とか言いそうなので先回りしてみたってのもあるが(苦笑)。
 「ミスが多いってのは聞き飽きたぜ!」のはあるだろうけど、気持ちが委縮してできていたはずのことが全くできなかったという試合だったから切り替えはしやすいと思う。次の試合は選手はもちろんだけどサポが選手を奮い立たせることが何より重要かな、と。技術が劣っていたとしてもホームの熱い声援があれば100%が110%、120%にできるはずだから。 


第38節VS熊本・アフターインプレッション。

2010年12月06日

 最終戦は熊本が相手。僕は熊本戦をひとつの試金石と捉えていた。というのは、熊本はかつて横浜FCをJ1に導いた高木琢也監督が率いていることと、着実に順位をJ2の中位に押し上げてきたことが挙げられる。J2で勝ち上がるには守備の構築が欠かせない。栃木もこれに当てはまると思うが、手堅いやり方であり確かに守備をしっかりすればJ1への道は近づく。実際、三浦コンサでJ1昇格しているのだから。
 しかし、それだけではJ1では到底戦えない、守るだけではJ1に居続けることはできないというのもコンサは同時に経験してきて、だからこそ石崎監督に2年間託してきたワケで・・・。熊本の試合を見ているわけではないので正しいとは言えないかもしれないけど、ある意味で典型的な堅守速攻のJ2クラブ相手にホームで勝てるかどうかというのは、来季のJ1昇格を占う上でも崩して勝つことが求められると思っていた。厳しい言い方をすれば、熊本に勝てないようではJ1昇格など覚束ない(熊本を見下しているワケではないのであしからず)。

 結果としては理想的であったものの、前半は熊本にやられっぱなし。
 チャレンジ&カバーをいともあっさりかわされてピンチの連続。熊本にしてみれば「ここで決めておけば・・・」ということになるが、裏を返せばコンサもそんな試合展開を何度もした挙げ句に勝てる可能性のあった試合を取りこぼしまくった。この時間帯を凌ぐことができたことは大きかったと思う。
 先制点は美しいゴールだった。それは三上のボレーがというだけではなくて、崩して奪ったゴールだったから。純平が左サイドでキープして追い越してきた砂川にパス。征也がナナメに走って熊本DF陣を全員(!)引きつけておいて砂川がどフリーの三上にエンジェルパスで三上がボレーシュート。砂川・征也・三上が走り込む姿はさながらバスケの三線速攻のよう。千葉戦での宮澤の決勝ゴールもこれに近いが、三上の芸術点を加味するとこれが今年のベストゴールといって良い(笑)。

 大伍がフル代表に近づいたことで「征也は何やってんだ!」という声が大きくなりそうだけど、熊本戦は全体的には良い動きをしていたと思う。三上の先制ゴールは征也のお膳立ても大きいし。熊本戦は岩沼と芳賀のボランチコンビだったけど、岩沼がキレてたなあ。宮澤を彷彿とさせる変態スルーパス(←褒め言葉です念のため)も通したし。カズゥにはカズゥの良さがあるんだけど、カズゥが持つといったん流れが止まることが多くなるのでどうしてもじれったく感じてしまう。その点、岩沼は持ちすぎることがなかったのは良かった。
 それと、西嶋のポジショニングの良さは本職がDFとは思えん。ここでこぼれ球を拾って欲しいというところでほとんど顔を出しミドルまで決めちまうってのは・・・。砂川のFKはGKとの駆け引き勝ちで、蹴った瞬間勝負アリ。ゴール裏で生で観たサポーターがすんごくうらやましいぞっ。三上のダメ押しゴールは「ホントにユースの選手なの?」っていうくらいの落ち着きぶり。闇雲にシュート打てばいいってもんじゃないのをユースっ子に教えられるとは・・・。

 攻撃面でやっと結果が出た試合。しかし、守備はまだまだ寄せが甘いなど改善点は多い。
 カズゥ欠場で真ん中がどうなることかと思ったけど、思った以上にやれていたんじゃないかなあ。芳賀がキープレイヤーであることに変わりはないんだけど、宮澤・カズゥが共にいない状態で4-0の圧勝劇となったのをノブリンはどう思ったのだろうか・・・。MOMは当然砂川。砂川のあのふんわりパスはホント素晴らしい。来年、砂川の役割を誰が果たすのかと考えると心配になるくらい。最も近いのは純平だろうが、確実にいてくれる保証はないし・・・。

 ともあれ、最後の最後でやっと目指す形が結果になって現れた試合。
 もっと早い段階で・・・というのは誰しもが思うところではあるんだろうけど。あとは、ここからどう肉付けをして上積みをしていくか。選手の日々の努力ももちろん必要だが、これからのシーズンオフは強化部の腕の見せどころ。監督含めた人事を早いところ決めてほしいもんである。


第37節VS福岡・アフターインプレッション。

2010年11月30日

 もしかして、レベスタってアクセスかなりいい方に入るのか?
 参戦されたサポーターがかなり多かったように思う。

 さて、学徒動員をしてもサブが4人しかいないという満身創痍でレベスタに乗り込んだコンサ。まずは乾杯!コンサドーレをチェック。三上が5人引き連れたのには驚いたぞ。その後ダイジェストもチェックしたけど三上は良かったなあ。もし、福岡の選手たちに「アイツはヤバい!」と思わせることができたのならこれは大きな収穫となる。
 三上には単に巧い選手ってことじゃなく、ゴールに対する圧力というか威圧感のある選手になってほしい。三上にはFWらしいふてぶてしさがあるし(笑)。三上は必ずしも最前線で体張っているわけじゃないけど、ジュビロの前田遼一がイメージとしては近いかな。横野はボールへの執着心は十分感じられるんだけど、たぶん相手DFにとっては「小うるさいヤツだが落ち着いて対処すれば怖くない」っていうレベルにとどまっているというのは辛口すぎるかな?後半に出てくればそれなりにイヤらしさはあるとは思うけど・・・。

 しかし、試合展開はほとんど福岡にフルボッコ状態のような・・・。よくスコアレスドローで凌げたと思う。やはり永里はの血を引くだけあって巧いわ。去年今年のホーム開幕戦も永里にやられているんだよなあ。ただ、J1では永里1人が通用するからといって福岡が通用するとは限らない。永里や中町が抑えられた時に何もできない・・・なんてことになると08コンサや湘南のように勝てそうで勝てないことになりかねない。まあ、余計なお世話だけどさ(汗)。

 メンツが欠けまくりなのである意味で作戦もへったくれもないんだけど、純平よりは三上のほうがまだFWらしい動きだったと思う。できればカズゥはもう1列前でやらせてあげたいが、そうなると宮澤とカブるし事によっては純平ともカブりかねない。うーむ・・・。ミスの質が悪いというか「そこでそれはやめてーっ!」てのがあるのがなあ。そこそこ頑張っててもそれで帳消しにされちゃう感じ。精進すべし。

 交代枠を1つも使わなかったのは確かに珍しいことではあるが、使いたくても使えなかったのか、あえて使わなかったのか。コメントは強気だったが・・・。僕としては上原や横野を入れてしまうとせっかく福岡が攻勢に出ているのを逆手に取るのが難しくなると判断したのかなと思っている。どちらかを入れるにしても、じゃあ誰と代えるのかとなると・・・思いつかない。征也くらいか?

 ウッチー出場停止で福岡相手だとこれがいっぱいいっぱいだった気もする。ただ、三上はユースではFWをやっていたと聞いているし、三上の1トップは十分ありそう。横野も上原も「若僧にいつまでもデカい顔はさせん!」というくらいの意気込みを見せてほしい。本職がスタメン獲れないってのは問題だぞ。外国人が入ってくればさらにチャンスは減るんだから、ゆめゆめ「来年があるさ・・・」と思う事勿れ(思っちゃいないだろうけど)。

 いずれにしても次節は最終戦。有終の美を飾ってほしい。


第34節VS水戸・アフターインプレッション。

2010年11月16日

 ま た セ ッ ト プ レ ー か

 既に多くの方が指摘しているところではあるが、J2下位同士にふさわしいグダグダな試合。
 征也びいきのオレでも水戸戦の出来はちょっとなあ・・・と言わざるを得ない。あれではSHとしては不合格で古田が戻れば異動は間違いない。サポも何度となく聞かされたノブリンの「イージーなミスが多い」というコメント。前半だけでも2-0くらいにはできていたような・・・。後半、特に目立ったのが守備から攻撃へのノッキング現象。せっかく体を張ってDFラインでボールを奪うことができても1本目がつながらずに「おいおいおい!」っていうことに・・・。

 とにかく雑の一言で、せっかく攻撃に出ようとした出端を自分たちのミスでフイにして、わざわざスタミナをロスし自分たちで勝手に苦しくしている。水戸と“プレス合戦”になって焦りを生んだのかどうかはわからないがボールがちっとも落ち着かず、水戸にお付き合いする形で俗に言う“ワーワーサッカー”を90分見せられることになった、というのは言い過ぎじゃないと思う。ダイジェストだけでもツッコミどころが多かったので90分フルに観た方は「つまんねーなぁ、おい!」とさぞイライラしたことだろう。

 でも、良いこともあった。
 久しぶりにセットプレイからの得点。てっきり三上のゴールかと思ったが、西嶋がコースを変えていたのね。西嶋はかつてFWやってたんだっけか?DFとは思えない反応の良さだったなあ。でも後半はマークを振り切ったのにバーを叩くってのはどうかと思うんだが。あと、カズゥがわりとGJだったように思う。本来なら前目の位置でプレーさせてあげたいよなあ。でも、安心して任せられるボランチが・・・。あわやのミドルシュートも打ったし、プレースキックだけではもったいない。

 ぞっこんはそんなに扱う時間が変わらないが、
 Fがだんだん短くなっているのはそれだけお寒い試合内容だったということなのか。
 勝てた試合をミスミス落としたとダジャレで締めなきゃならないのが何とも悲しい。


第33節VS千葉・アフターインプレッション。

2010年11月09日

 何がなんでも勝ち点3が欲しい千葉と下位に沈むコンサ。押し込まれる展開になるのは想定内だったとはいえ、もうちょっと何とかならんもんかのう。でも、両チームのGKが好セーブを見せて試合を引き締めてくれた。高原は言うに及ばず千葉のGK岡本も純平の2本のシュートを止めた。特に純平が抜け出したシーンはまさに“1点モノ”で、あのタイミング以外ではほぼアウト。あの試合に関してはGKが“当たってる”というのは失礼だ。
 でも不思議なもので、相手が圧力をかけてきてくれた方が試合としてはサマになってたりするんだよなあ(汗)。石崎コンサがやりたいサッカーを千葉がやってきて、こっちが必死に耐えてカウンターで勝つってのは何という皮肉。だから今までの苦労は全部ムダだったってのは極論に過ぎるけどね。崩しに行くのもカウンターも両方できなきゃならないってことに変わりはないんだし。

 で、前半はタコ殴り状態でいつゴールを割られてもおかしくなかった。ウッチーをキリノに置き換えればほとんど“戦術キリノ”の行って来い状態だったけど純平が効いていた。コンサだと08年のダヴィ+クライトンに近いのかな。クライトンみたいに誰が来ようがぶっ飛ばす!っていう強さは純平にはないけど、技術と状況判断の良さでクライトンの役割は果たしていたように思う。やっぱ純平は1レベル抜けている。
 柏にフランサがいたように、宮澤が我慢強く起用され続けてきたのはそこんところにあると思う。宮澤が最近スタメン起用されないのはコンディションが悪いからかなと思ってたが、単純に純平の方が優れているからだと確信した。リーグ序盤から中盤は宮澤とカズゥをどう共存させるか苦心していたように思うが、純平と宮澤の共存はそれ以上に難しいだろう(監督が代わるから問題ないというツッコミはしないように)。

 ただ、宮澤が悪かったというわけでもない。決勝ゴールは純平と征也が前で潰れて砂川がお膳立てしてくれたというのも大きいが、平川さん言うところのゴールのニオイを嗅ぎ取れる選手だからこそというのもある。長い距離走ってるし。08年のJ1初ゴールといい、去年の福岡戦(カズゥの超ロングシュートがあった試合)のミドルといい、宮澤はゴールに近い位置の方が活きると思う。でも、2トップにすると真ん中をどうするのかというのもあるし・・・。

 あと、左SBはもう岩沼固定でいいと思う。岩沼が良くなってきたというのもあるけど西嶋がなあ。谷澤のフェイントには引っかかるわ、ドリブル突破のチェックは甘いわ・・・。藤山の退団が決まっていたのもあるかもしれんが、年齢構成無視してでも藤山を残したほうが良いと思うのはオレだけか?古田が戻れば右サイドは古田と征也の“銀香コンビ”の方が面白いと思うんだが。
 その征也は大森さんにも平川さんにもダメ出しされてたなあ。SHは一番の激戦区だからうかうかしてるとポジション取られるぞ。三上に関しては平川さんの指摘の通りで、ミスしても取り返すっていうのをもっと見せてほしい。

 千葉の焦りにも助けられたが、全体的には辛うじて猛攻を凌ぎきって勝ったので今年の試合としてはベスト3に入れていいと思う。もっとも、勝ち試合があまりに少ないからだが。千葉戦は相手が押し込んできてくれたのであまり問題にはならなかったが、こっちがボールを持った時にどう崩すかってのはまだまだだと思う。

 砂川は来年はいないし、個の能力だけに頼らない崩しをどう磨くのか。
 次節はアウェイ水戸戦。そこの課題をどう克服するかに注目したい。


第32節VS草津・アフターインプレッション。

2010年11月02日

 ダイジェストを見たけど、やっぱりラフィーニャ1人にやられた感じ。
 ボールは回ってるけど最後で決められない。PAの中になかなか入れられない。出し手と受け手の意図が合ってない。高さ勝負ができないぶんだけクロスには精度やタイミングが重要になるんだが・・・。後半すぐに征也が抜け出した時でも中の枚数が足りない。選手交代の前だからカズゥあたりが前に上がっていっても良かったような・・・。
 終盤はさすがに人数は多くなっていたが、そのぶんカウンターの餌食に。72分のカウンターはヤバかった(汗)。まさにカウンターのお手本で、あれは普通にゴールされていておかしくない。後半、宮澤(?)→岩沼→ウッチー→カズゥ→ウッチー→カズゥ→ウッチーは良い崩しだったんだが・・・。

 後半、岩沼のクロスがしっかり入っていたから余計感じるんだが、どうして岩沼をスタメンで起用しなかったんだろう?ダイジェストを比較しただけでも西嶋の出来が悪すぎた。ゴールシーンでも残ってしまってたってのも後付けの結果論ではあるんだけど、正直、選手起用&交代が謎。純平の出来からしても宮澤INよりは2トップにした方が草津としてはイヤだったように思うのだが。ポジション的に宮澤は純平とカブるからまだしも、岩沼はまだ90分フルには動けないのか?と邪推のひとつもしてしまう。

 良かったこと。
・芳賀のシュートは惜しかった。ドームでスーパーミドル決めたのって草津戦だっけか?
 カズゥももっと打っていいんだぞ。
・純平はやっぱり巧い。13分のウッチーへのスルーパスの判断の速さや
 16分のスルーパスを受けてワンフェイク入れるあたりは個の力がひとつ抜きん出ている。
・征也が90分動けた。だいぶ復調してきたかな?征也に出たらとにかく
 真ん中の選手はPAまで走り込むのを徹底しても良かったかも(←やってたかもしれんが)。

 石崎コンサが負ける時ってだいたいこういう時だよねぇっていう試合だったように思う。なんつーか、淡泊で迫力に欠けるんだよなあ。淡泊なのも問題だが、ホームゲームで迫力を感じないってのは致命的じゃなかろうか。いみじくも、平川さんが言うところの“イキのいいサッカー”がなかなかできなかったような・・・。でも、ウッチーとカズゥのパス交換による崩しは今までやってきたことができていたと思うし、単純にすごいと思った。
 パスは回るけどゴールが奪えない、監督が矢面に立たされるってのは何となく浦和とイメージがカブる。浦和サポにしてみりゃ「お前らごときと一緒にすんじゃねぇ!」と激怒するだろうけど。それでも、浦和は柏木とか細貝とか個の能力の高い選手がいるし余所から引っぱってくることもできるけど、コンサにはどちらもないワケで・・・。

 それでも、今いる選手にやってもらうしかない。信じようよ。


第31節VS富山・アフターインプレッション。

2010年10月26日

 5試合ぶりの勝利となった富山戦。
 全体的には石崎コンサのやりたいことが出来てきた試合だったのかなという印象。
 先取点はラッキーゴールっぽかったけど、抜け目なく狙っていたウッチーがGJ。DF2人に挟まれながらヘディングで競り合ったり、2点目の潰れる動きなどを考えても全体的な動きは質量共に高いものがあったと思う。キリノも帰国してしまったし、FWの1枚はもうウッチー固定でいいでしょう。
 あと、純平が良かったなあ。レンタル移籍だけど個人的には石川よりも完全獲得の優先順位が上がってきた。07年からは途中補強は全体的にはうまくいっているように思う。純平があまりに働きすぎてスタメンがだらしなく見えるのがアレだが。
 交代枠の最後のカードに荒野というのはノブリンらしいかな。「えー、ゴンじゃないのかよぅ」とも思ったが、三上や荒野など経験値の少ない選手にはなるべく良いイメージを持たせた状態で終わらせるという意図があるように思う。さすがに甲府戦での三上の初ゴールはノブリンも想定外だったと思うけど(笑)。

 4-2-3-1だと1トップ以外に攻撃でどこまで人数をかけられるかがカギになってくるんだけど、富山戦はカズゥがゴールを挙げたというのが大きい。実はノブリンから指示があったというのが真相のようで手放しでは褒められないのがアレだが、去年のアウェイ岐阜戦のゴールにイメージとしては近いかな。去年はダニルソンがいたので後は気にしなくても良い状況をわりと多く作れたけど、今年のメンツ、特にケガ人続出でスタメンがかなり欠けている今のチーム状態でカズゥが前に出ていける状況を作れたことは、収穫として考えていいと思う。

 相手が富山だから・・・というのは多くの方が指摘するところで、割り引いておく必要はある。
 同じことが上位チームに対してもできるのか?と不安になるのは確かにあるんだけど、
 そこを個々の技術に求めすぎるとドツボにハマるんじゃないかなあという気がする。

 個々の技術は磨き続けなければいけないけど、相手があっての話だからこっちが同じ選手、同じフォーメーションで臨んでも同じ手が通用するワケじゃない。判断の速さだったり、予測や読みといったアタマの範疇の度合いを如何に摺り合わせていくか、いわゆる“同じ絵を描く”ということになるんだと思う。

 ディフェンスではカブる場面があったり、高原さまさまな場面があったりしてまだザルなイメージが抜けないのは不安材料としてあるが、安心してみることができた試合であったと思う。あとはこれを続けていけるか。さあ行くぞ!ってところで必ずと言っていいほどズッコケるコンサだからなあ・・・。 


第30節VS甲府・アフターインプレッション。

2010年10月20日

 久しぶりのアフターインプレッション。といっても、既に周回遅れななんだけど(汗)。

 ハーフナーのようなわかりやすい“的”があるとないとでは攻め方が断然違ってくる。
 極端な話、ひたすらハーフナーに放り込んでこぼれ球に殺到するなんていう原始的なやり方でも何とかなっちゃったりする。三浦コンサは多分にそういうところがあったんだが、石崎コンサはそういう道は選ばなかった。というよりも、ケガ人続出なのと的になれる選手がいないのとが重なって否が応でも地上戦を選択せざるを得ないというのが現状なワケで。

 注目選手はやはり古田の“代役”となった三上陽輔。
 唯一(と言わなきゃいけないのが悲しいが(泣))、希望を持てる古田がまたしても長期離脱。どこまでやってくれるんだろうというのは期待というよりはもはや「何とかしてくれ!」という切望に近いものがあったのでは。しっかし、あんだけ落ち着いてJ初ゴールを決めたってのは「ホントに現役高校生なのか、こいつ?」って思わせるふてぶてしささえ感じる。

 失点シーンは吉弘がマラニョンにチャレンジに行ったまでは良かったが、パウリーニョがフリーになってしまい決められてしまった。藤山とのスイッチか、あるいは石川がスライドしてなのか(映像では後者だと思うが)。石崎監督の言うシンプルなやり方で、石崎コンサがやりたいことを逆にやられてしまったゴール。
 珍しくぞっこんでは映像を流していたが、三上のパスミスからだったんだなあ。細かいところだが、マラニョンがいったん保坂に横パスを出した時に捕まえ切れていなかったのも失点の原因に挙げられると思う。岡本でも行けたかもしれないが、三上に寄せてほしかったかな。

 しかし、帳消しどころかお釣りが来るゴールはお見事。当たり負けしないし、ウッチーへのスルーパスやループで狙うあたりはセンスも感じさせる。ゴールシーンは西嶋の上がりも良かったし一人欠けただけでもあのゴールは生まれなかっただろうが、個人的には純平のスルー&ラストパスが技アリでポイント高いなあと感じた。あれだけ密集した状態でスルーを選べるセンスと度胸がすごい。

 後半はおおむねコンサのペースだっただけに前半のミスが悔やまれる。特にCBはハーフナーを抑えるのは相当大変だったと思うが、全体的にはGJだったのではないだろうか。失点シーンはCBだけを責めるのはちょっとかわいそう。平川さんが言うように、砂川が入った後で決めきれないあたりが今の順位に現れているんだろうなあ。
 それでも、甲府戦は三上の試合だったと言っていい。よって、独断と偏見でMOMは三上に決定。三上は富山戦の帯同も決まったらしいが、あんだけやってくれたら期待したくもなるでしょう。選手が多数欠けている状況を考えれば悪くはない勝ち点1なんだけど、やっぱりホームは勝たなきゃいかん。勝てそうな雰囲気があっただけになおさらそう思う。これがリーグ終盤でなければそう不満はないんだけど、やっぱり勝ち点3が獲れなかったってことでは満足はできないかな。

 甲府戦はSBが攻撃参加できる状況を作れるか作れないかが勝敗に大きく影響するというのがよくわかる試合でもあったから、さながら石崎コンサの調子を探るリトマス試験紙のような試合、いわば“バロメーター試合”だったように思う。得点はチームとしての意図が現れていたし、失点は石崎監督がいつも言っている「ミスからの失点」であった。52分のシーンは西嶋が自分で打ってほしかった・・・。心配なのはカズゥかな。アクセントになるというよりブレーキになっているように見えたのが惜しい。良いパスも出せていたんだけど、せめてもうワンテンポ早いパス出しができればなあ。判断力を磨いてほしい。

 昇格を目指すならここからもっともっと精度を高めてほしいし、ミスはなくしてほしい。
 そんな試合であったように思う。


第28節VS岐阜・アフターインプレッション。

2010年09月30日

 今まででいちばん気が重いアフターインプレッション。
 なるべく先入観抜きにしてニュートラルな視点で書くつもりなので、しばらく冷却期間をおいた。

 感想としては「・・・決めきれん!」の一言。冷却期間をおいてもフラストレーションが溜まる試合内容だった。岐阜にはほとんど何もさせなかったように見えたからなおさらだ。ただ、純平の縦への抜け出しは良かった。ああいうプレーが宮澤やカズゥに見られない。去年はアウェイの岐阜戦でカズゥが抜け出して決めたゴールがあったのに・・・。純平が普通にこなせていたように見えたってのがちょっとなあ。純平の個の能力が高いと言えばそれまでだけど、宮澤に関しては監督も当人も迷いがあるのかもしれない。

 大森さんは純平+芳賀のボランチはアリと言っていたが、宮澤にこだわらないなら僕も賛成かな。ただ、宮澤はここまで“皆勤賞”なだけに石崎監督がどう判断するのか・・・。宮澤はいわゆるボランチの位置だと低すぎて“死ぬ”気がしている。トップ下っぽいもうちょい高い位置でプレーさせてあげたいが、そうなると1トップになる可能性が高く今度は純貴の居場所がない(初手から3バックにはしてこないだろうから)。

 それにしても、ホームで3戦連続ノーゴールって結果はやっぱりダメでしょう。
 ホームでは勝つのが当たり前と選手もサポも思えるようにならないと。

 ここまでホームで13試合消化してわずか3勝ってのは本気でJ1昇格を目指すクラブのものではない。あくまで数字遊びだけど、ホームでの勝利数が3つ以下なのはコンサ以外には岡山(3つ)と北九州(1つ)しかない。ホームでの勝ち点もコンサ(15)より下なのは岡山(11)と北九州(8)と草津(14)だけ。

 試合後には何かしらあったのかもしれないけど、ハッキリした形で不満を現すという意味でブーイングはすべきだったのではないだろうか。選手が悪い意味で勘違いしてしまいそう・・・。

 次の試合はホームで甲府戦。甲府はホームで5勝しかしていないものの、そのぶんアウェイで11勝して(柏よりも多く(!)J2でダントツ)昇格圏内につけている。ハンパな気持ちじゃあっという間に蹴散らされてしまうぞ。数字遊びが遊びで終わるように、岐阜戦でブーイングしときゃ良かったなんてことのないように、残り9試合はどうにかして“現状維持”の6位に戻れるよう結果もシビアに求めたい。


第27節VS柏・アフターインプレッション。

2010年09月24日

 最初は格の違いで負けたと思っていたが、そうではない。積み重ねたものの差で負けたのだ。
 それは試合に勝つことで得られることもあれば、普段の練習で得られることもあるが、
 5ヶ月経っての再戦で目に見える形でその差が如実に現れたということなのだろう。

 試合全体の感想としてはこの方とほぼ同じで、状況判断の悪さが大きく勝敗に影響した。宮澤のファールや2試合連続となる吉弘のPK献上のファールも悪いっちゃ悪いが、その遠因を作ったのは他ならぬカズゥであることに変わりはない。既に自分が1枚もらっていて、前半だけで4枚も出ているってことは「このレフェリーはカードを出す」っていうことくらいはわかっていたはず。リスクを避けなきゃいけないシチュエーションで一番やっちゃいけないプレーを選択してしまった。

 ハーフタイムで修正する間があったのは不幸中の幸いと言うべきで、もしこれが下手に10分とか15分とか残していた状態だったらバタバタっと2点くらい入れられていた可能性は高い。ただでさえ状況の変化に適応する能力に乏しい石崎コンサなんだから。カズゥの退場は防ぐことができたし、避けることができた。こういうプレーをされると、いくらいいモノを持っていたとしても監督としては怖くて使えないという事態になりかねない。

 そんな中光ったのはやはり古田。
 虐殺されそうな試合の流れをミドル1発で引き戻したのはあっぱれ。
 結果は虐殺の憂き目に遭ってしまったのだが、あのゴールは普段のゴールへの意識やシュートを打つという気持ちが生んだもの。宮澤と明暗が分かれる形となってしまった。岐阜戦に出られるってのはメンバーが足りなくなって石崎監督もさすがに泣きを入れるしかなかった・・・ってこたぁないよな(苦笑)。

 1人少ない不利な状況をどうにかこうにか踏ん張っていたが、宮澤の退場で実質的に勝負アリで一気にバランスが崩れてしまった。結果は惨敗だが、だからといって全否定するような試合内容ではなかった。勝つために打てる手は打っていたし、ある意味で今年のベストゲームかもしれない。
 交代カードを使い切れなかったが2人少なくなった状況ではもはや打つ手がなかった。サブにDFは1人もいないし近藤の起用も妥当だと思う。つーか、端っからドロー狙いなんて考えてなかったんじゃなかろうか。そんな器用な真似ができるくらいならこんな順位をウロついちゃいませんって。

 CBの層の薄さ、サブに入るDFがいないというのも含めて
 チームの総合力がそのまま現れた試合であった、というように思う。