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カラダはジジイ、頭脳は中2、 そしてココロは3歳児。 アラフィフ?なにそれ?おいしいの?天命なんてちっとも見えて来やしねぇ。 住所:オホーツク圏の 特急列車が止まる街 血液型:典型的なB型。 今宮純ばりのやたらカギカッコの多い文章を中途半端なボケで味付けして綴る厨二病全開なブログ。パクリ過多なのは仕様なのであしからず。 ミシャコンサ7年目。上を目指したいが、主力が次々抜け現実が重く圧し掛かるシビアなシーズン。 エセ硬派路線で更新する予定も、更新頻度はちょっと落ちるかもしれませんがそこんところは大目に見てつかぁさい。 '08.08.27に念願の初参戦を実現。引き分けではあったが厚別の空気を満喫。 ~観戦データ~ '08.08.27 J1第23節 VS ガンバ大阪 3-3△ '09.09.06 J2第38節 VS 愛媛FC 3-2○ '10.09.05 天皇杯2回戦 VS グルージャ盛岡 4-1○ '10.11.23 J2第36節 VS 徳島ヴォルティス 1-0○ '11.12.03 J2第38節 VS FC東京 2-1○ '12.03.10 J1第1節 VS ジュビロ磐田 0-0△ '12.09.08 天皇杯2回戦 VS AC長野パルセイロ 1-1(PK3-5)● '13.03.10 J2第2節 VS 栃木SC 0-1● '13.11.24 J2第42節 VS ギラヴァンツ北九州 0-0△ '14.03.09 J2第2節 VS モンテディオ山形 1-1△ '14.11.23 J2第42節 VS ジュビロ磐田 1-1△ '15.03.15 J2第2節 VS Vファーレン長崎 0-1● '15.11.07 J2第40節 VS 徳島ヴォルティス 2-0○ '16.03.13 J2第3節 VS 愛媛FC 1-1△ '16.05.28 J2第15節① VS レノファ山口 3-1○ '16.11.20 J2第42節 VS ツェーゲン金沢 0-0△ '17.03.11 J1第3節⓶ VS セレッソ大阪 1-1△ '17.07.29 J1第19節⓷ VS 浦和レッズ 2-0○ '17.09.23 J1第27節 VS アルビレックス新潟 2-2△ '17.12.02 J1第34節④ VS サガン鳥栖 3-2○ '18.03.10 J1第3節 VS 清水エスパルス 1-3● '18.09.01 J1第25節⑤ VS ヴィッセル神戸 3-1〇 '18.12.01 J1第34節⑥ VS サンフレッチェ広島 2-2△ '19.03.09 J1第3節⑦ VS 清水エスパルス 5-2〇 '19.05.04 J1第10節 VS ヴィッセル神戸 2-1〇 '19.08.10 J1第22節⑧ VS 浦和レッズ 1-1△ '19.12.07 J1第34節⑨ VS 川崎フロンターレ 1-2● '23.12.03 J1第34節⓾ VS 浦和レッズ 0-2● リンクフリー。コメントもどうぞ! ただし、書き捨てと思われるようなHNでのものや書き殴りと思われる内容のものはスルーおよび削除する可能性が高いのであしからず。名を名乗るのがせめてもの仁義ってもんです。そして、おぢさんは出禁。
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2011年06月18日
石崎コンサは宮澤と心中、というのは去年から言っていたこと。宮澤に対しては妄想を爆発させたりもしたが、それだけ宮澤には期待しているということ。宮澤に対する期待は去年からずっと変わらないけど、今年は宮澤とともに、いやある意味で宮澤以上に期待している選手がいる。 それが#24、横野純貴である。 純貴に関しては以前にも書いたことがあるが、(→「純貴をスタメンで見たい!」('11.3.8)) 改めて純貴に期待するのはフル代表にまで“出世”した大伍の存在がある。 もっと言うなら、征也と大伍の関係を宮澤と純貴にリンクさせてしまうからである。 征也はユースからトップに殴り込みをして、07年にはワールドユースに出場したいわば“優等生”。将来的にはコンサを背負って立つ選手になると思ったのは僕だけではあるまい。征也がトップ昇格と共に試合にどんどん出る一方で大伍のコンサでの道のりは決して順風満帆なものとは言えなかったが、ブラジルへの武者修行も経験し秘密兵器として07年の昇格争いの最中に秘密兵器として急遽帰国した愛媛戦での決勝ゴール。大伍の歩みは征也とは違っていわば“苦学生”。その苦学生がJ1の強豪・鹿島に移籍し、一足早くフル代表にまで上り詰めた。 その優等生と苦学生の関係がどことなく宮澤と純貴にもカブってしまうんである。 鹿島からも誘いの声があったらしい宮澤は当時J1にいたコンサドーレを選んだ。宮澤は世代別代表にも選ばれていて、名古屋戦ではとてもルーキーとは思えないド派手なミドルシュートを叩き込んだ。一方、純貴はユースからのトップ昇格ながらも出場機会に恵まれない日が続いた。石崎監督に代わってからも宮澤が我慢強く起用され続けているのに比べ、純貴はサブや途中出場での起用に留まっている。そういや征也も宮澤も1年目の背番号は#25だったっけ・・・。 ポジションが違うので一括りにするのは無茶な話ではあるんだけど、石崎監督がどちらかというと”巧い選手”を起用する傾向があり、1トップを採用しているのも純貴には不利に傾いている。まして、純貴はFWで今まで1ゴールも挙げていないという現状では純貴には焦りにも似た危機感を持っていることは想像に難くない。室蘭での試合後は相当険しい表情だったというサポーターもいたほどだ。 でも、いや、だからこそ純貴には「何かやってくれる!」というのを期待せずにはいられない。征也と大伍が切磋琢磨していったように、宮澤と純貴が互いを高めあってほしい。 純貴は巧い選手じゃない。でも、巧い選手は壁にぶつかった時に脆さを見せる時がある。石崎コンサに脆さがある、粘りが足りない、試合がいつも淡泊になってしまうのは巧い選手が多くいるからだと思ってしまうのは僕の思い込みが多分にあるだろうが、純貴にはいろんな意味で石崎コンサに風を吹き込む存在になりうると思っている。 “師匠”である中山雅史から多くを学んだ苦学生の純貴。 大田で結果を出した上原が出場機会を得て、誰よりも試合に飢えている純貴のゴールが見たい。
2011年02月11日
さて、やっとこすっとこ日程表を書き上げることができた。 何度も書き直し、1年間使うものだからと心の限りきれいな字で魂込めて(笑)。 そしてふと、思う。 そういや、姐さんがコンサを好きだという気持ちは止められないと言ってたっけ(→こちら)。 オレがコンサを好きになったのはどうしてだろう? ・・・たぶん、北海道の初めてのプロスポーツチームがコンサドーレだったから。 コンサドーレを好きになるきっかけ、入り口は様々あるだろう。別にそれがいいとか悪いとかというワケじゃなくて、好きになる理由、興味や関心を持つきっかけが何かというのはあまり重要じゃなくて、コンサドーレが好きだという気持ちがいろいろなことに影響しているというか。 オフィシャルブログを始めるまではスポーツ紙で結果をチェックするくらいだったのが、ブログを始めてからコンサドーレを熱く応援する人がいることを知り、スタジアムに通うだけにとどまらずコンサドーレに関わる方の存在を知り、1つの試合に一喜一憂したりしているうちに、コンサドーレがいつの間にか自分の生活の一部に溶け込んでいたというか。 例えばブログの更新だったり、戦術(と言えるかどうかさえ怪しいもの)をああでもないこうでもないと素人談義をしたり、カレンダーに日程を書き込んでいつだったらスタジアムに行けるだろう、アウェイの遠征にはいつがいいだろうなあと思いを馳せたり・・・。 気がつけばそれが当たり前になっていた。 だから「(コンサドーレを)嫌いになったりすることはないの?」と言われてもピンと来ない。コンサドーレがあるのが当たり前だから。週末はコンサが勝つかヤキモキするのが当たり前だから。勝てば1週間を楽しく過ごせるし、負ければ1週間がひたすら憂鬱だし(苦笑)。 だけど、コンサドーレがあるのが当たり前だから、というその裏には多くの人が毎日それぞれの事情と格闘している。レラカムイが(今はこの名前も使えないけど)チーム存続の危機にあり、チームがあるだけでも・・・というところまで追い込まれている現実。コンササポであれば多かれ少なかれ「明日はわが身・・・」と思っていることだろうし、それ故に結果が出ない時には「何やってんだ!」と文句も言う。 コンサはJ2のドンケツというどん底を経験した。これとてJFLからコツコツ上がってきたクラブに言わせれば「立派なクラブハウスも練習場もあるくせに贅沢言うな!」とか怒られそうだけど、それでも支えてくれる人やスポンサーがいるありがたみはきっと感じているはず。 オレが野球とすっかり疎遠になってしまったのはありがたみの相乗効果というか、自分以外の人たちがいるからチームも試合もリーグも成り立っているという意識、相手に対する敬意が希薄だからなのだろう。いや、選手側はファンあってのものだというのは感じているだろうが。 ・・・なーんか、まとまらなくなってきたな。 要は、当たり前が当たり前であるためにはやる方も見る方も真剣に一所懸命やろうぜ、 ってことで逃げを打っとこうか(汗)。
2011年01月06日
ゴメン、正直こう思っちゃったんだよ、最初は。 ○コンサドーレ札幌 上里一将選手 FC東京へ期限付き移籍のお知らせ 移籍そのものは否定しないけど、同じJ2を戦うのにレンタルはないと思っていたから尚更。やれ中途半端だとか、煮え切らないとか外野は好き放題言うことができるけど、レンタルってのはカズゥ本人の思惑よりもクラブ間での綱引きや思惑が絡んでもいるだろうし、そこんところは想像に任せるしかないワケで。でも、他のポジションや選手を後回しにしてでも完全移籍をさせるだけの選手ではなかった。キツい言い方をしちゃうと今は“その程度の選手”であることもまた事実。 カズゥにしてみれば「このままではいけない!」という思いがあったからこそ移籍を決断した。それは間違いないと思う。端から見ても、このままコンサにいるよりは・・・という印象があり、カズゥ本人もきっとそう感じていたんだろう。 コンサに居続けることと移籍をすること。 秤にかければきっとコンサに居続ける方が楽だろう。しかし、それではダメなんだ。 カズゥがそう思ったこと。カズゥにそう思わせてしまったこと。どちらも寂しい。そして、寂しいといえば古株がいなくなってしまうということもまた当てはまる。砂川が再び僕たちと共に戦うことを決断してくれたので古株が皆無というわけではない。しかし、カズゥはいわば最後の“ヤンツー門下生”であり、カズゥがコンサを去るということもまた一時代の終わりを感じずにはいられない。 柳下・三浦・石崎体制で程度の差はあっても起用され続け、プロ選手として生き残り続けてきたのにはそれ相応の理由がある。一番分かりやすいのが左足の威力。一芸、というのが正しい表現かはわからないけど、カズゥの左足は他の選手には容易に持ち得ないもの。「アイツにはアレがあるから・・・」と警戒させたりイヤな顔をさせたりする。 石崎コンサになってからカズゥの左足は輝きを増した・・・なんて書くと「石崎信者はこれだから困るよ!」とかイチャモンつけられそうだけど(汗)。でも、09年の石崎コンサでカズゥがキャプテンになったのは大きな意味があると思う。 環境や立場が人を変える、成長させるきっかけとなる。 石崎監督なりの“親心”がそこにはあったと思うのは僕だけではないはずだ。 函館では公開説教に名を借りた羞恥プレイの憂き目に遭うなどカズゥも苦しみながらのシーズンだったが、何かしらきっかけを掴んだことは間違いないと思う。もちろん、それまでの監督の指導やカズゥ自身の努力がベースにあってのことだけど。 60mオーバーの超ロングシュートや、去年は変態ブレ球FK(←褒め言葉です念のため)を含む3戦連続ゴールなど「いよいよ来たか!」と思わせる一方で「そりゃねーよ!」っていうのもあったり。波がある、というのは多くの人が思うところだろうけど、ピークにある時は「代表まで行っちゃうんじゃないの!?」とさえ思わせるくらいにまでなった。 カズゥに足りないモノがもともとコンサにはなかったのか。 あるいは、コンサに居続けていては手にすることができなかったのか。 すぐにはその答えが出ないかもしれない。ただ、足りないモノを手にするためにカズゥは移籍という決断を下した。あとはその移籍がカズゥにとって実りある結果になることを願う。その実りがコンサ相手に、ってのはカンベンしてほしいけど(苦笑)。 ヤンツー門下生が新天地を求めてコンサから旅立った。今年は宮澤を中心とした生え抜きコンサ第二世代(第三世代か?)の始まりの年。否が応でも宮澤にかかる期待やプレッシャーは大きくなるだろうが、宮澤ならきっと乗り越えられるし、乗り越えてもらわなくては困る。 コンサドーレに宮澤裕樹あり。コンサ不動の#10は宮澤だ。 とまあ、勝手にバトンを引き継ぎつつカズゥの移籍に思いを馳せた次第である。
2010年12月30日
タイトルがなかなか浮かばなかったが、この方のエントリーでやっと形にすることができた。 今年のコンサドーレは13位に沈んだ。 昇格候補と目されながら全く昇格争いに絡めずガッカリなシーズンであっただけでなく、相次ぐ選手の移籍や退団で外野からはチーム崩壊とまで言われた。一言に退団と言っても上位クラブへのステップアップを目指す移籍もあるので全てがネガティブなことになるわけではないのだが、まあ世間一般から見れば“終わった”感じを受けるのは否定できない。 2010年は区切りの年。 そう言えば格好はいいけど、成績の低迷で区切りをつけさせられたというのが実際のところではないだろうか。とりわけ、征也や大伍などユースから少しずつ成長してきた選手が「さあ、これから!」という時に揃ってJ1に移籍してしまう現実を突きつけられるとどうしたって下を向きたくなってしまうというもの。結果を出せないとこういう目に遭うのだというのを嫌というほど思い知らされた1年だった気がする。 僕はコンサドーレというクラブは2004年にリスタートしたと思っている。柳下・三浦・石崎と続いた7年間はJの一番下からの再出発。チーム数の違いもあるので一概には言えないけど、ヤンツーさんの3年間とその後を引き継いだ三浦さんの1年間、計4年でJ1に辿り着いたことは僕は素晴らしいことだと思う。1年ですぐに逆戻りしたけど、その1年を過ごしたことで見えてきたこともあったし、足りないモノも見つかった。 昇格と降格を繰り返すクラブはよくエレベータークラブとか、もっとすごいのだとたまに浮上するから潜水艦クラブなんて揶揄される。けど、7年間でこれだけ上がったり下がったりを繰り返すその落差の大きさといったらエレベーターどころの話じゃない。「そんなスリルあるエレベーターになんぞ怖くて乗れるか!」ってなもんだ。だから、エレベーターだの潜水艦だのと言われても気にしない。その意味ではエレベータークラブの称号は紫色のクラブが・・・。 コンサドーレはジェットコースタークラブだ! 半端な覚悟じゃ乗れないんだぜ、ちょっとやそっと揺れたくらいでビビってちゃ赤黒のサポは務まらないぜ。コンサドーレは弱いとか馬鹿にされたら半ば開き直って逆ギレ気味にふんぞり返りたいくらいである。ちっとも偉くないけど(汗)。試しに乗ってみたら想像以上でビックリした。そこからハマるかイヤになるかはその試合によるだろうけどさ。 今年が周りの期待と反比例するような結果に終わって、チーム崩壊とこき下ろされた。 じゃあ、今までのことは全部無駄だったのか?今までのことは全部なかったことにできるのか? んなこたぁ、ない。 どんなに屈辱だ、忘れたいシーズンだと思っても13位という結果が覆ることはない。残ってほしいと思う選手を引き留めることができなかったり、より上のレベルで戦いたいと思う選手を泣く泣く送り出さざるを得なかったり、いろいろキツい現実も受けとめなきゃならない。 ・・・で、何の話だったっけ?そうそう、第三楽章の話だ。 チームができてから2003年までを1つの区切り、2004年から今年までをもう1つの区切りとするなら、2011年はまた新たな“物語”が始まるということ。楽曲で言えばさしずめ第三楽章の始まりってことを言いたかったんだ。征也や大伍がコンサを去ることでその思いはいっそう強くなるけど、03年から04年の時のような隔絶した年越しじゃないし、古田や三上など新たな力が生まれてきた。 あの時を思えば、第二楽章と第三楽章は“線”でつながっている。 思い通りの選手は獲れないということを改めて知った。戦い方がブレればクラブの針路も迷走する。ならば、“やり方”をまずはしっかり固めよう。それは試合での戦い方だったり、外国人選手(助っ人、傭兵)の転売だったりユースから地道に育てたりといろいろある。区切りの年であれば監督を代えてやり直すという選択肢もあった。内幕はどうあれ、来季も石崎監督が指揮を執るということは少なくとも試合の戦い方は変えずにいこうということだから悪い選択じゃないと思う。 というか、やり方さえ変えなければ監督が誰であるかというのはさほど重要じゃない(戦術がないから誰でもいいなんて混ぜっ返すのはあらかじめ却下しとく)。ヤンツー→三浦→石崎とある意味節操のない路線変更をしたことで迷走するハメにもなったんだし・・・。強化部もだいぶお膳立ては頑張ってるし、今度は現場を仕切る監督に頑張ってもらうことになる。無論、フロントも現場監督に投げっぱなしじゃなく、やり方を継続させるために何が必要かというのを探し続けることに変わりはないけどね。 結果で評価されるのがプロだし「石崎がいる限りはなぁ・・・」という人もいるだろうから、石崎監督が続投するのは第二楽章と第三楽章をつなぐ“線”としては弱いかもしれない。でも、石崎監督以外にも楽章をつなぐ線はある。 それは、“俺たちの”砂川誠。 砂川誠はどん底の時代からずっとコンサに在籍した。してくれた、というくらいに強い思い入れのあるサポーターもきっと多いことだろう。劇的なまでにラストゲームの主役になりながらコンサを去ることになり別れを惜しんだと思いきや、急転直下の再契約。 俺たちの砂川誠が還ってくる。 ちょっと照れくさいけど、でも、再び赤黒のユニを着て戦ってくれる。 “戦友”の帰還はぽっかり空いたサポーターの大きな心の穴をきっと埋めてくれるだろう。どんなに苦しいことがあっても、共に戦ってきた俺たちの砂川誠がいるという事実がサポーターの心を奮い立たせてくれる。#8のコレオはサポーターがひとつになれるという何よりの証。 赤黒のサポーターは時には力になれずに罵声を投げつけるだけかもしれない。でも、時には12番目の戦士となってピッチ上の選手の背中を押すこともある。サポーターは試合を眺めているだけのただの“お客さん”じゃない。 去っていく選手には大いなるエールとほんの少しだけ嫉妬と怒りを贈り、 新たに加わる選手やそこから生まれるハーモニーにワクワクする。 そんな幕間のひとときを経て始まる第三楽章は何が待ち受けているのだろうか。 ・・・キザモード1000%増しだなあ(滝汗)。
2010年12月24日
○コンサドーレ札幌 藤田征也選手 アルビレックス新潟へ完全移籍のお知らせ 覚悟していたことがついに起こった。 コンサドーレに残ってくれという思いと選手個人としてより成長して欲しいという気持ち。 どちらが大事と選べるものでもないし、どちらも諦めるつもりはない。 だが、少なくとも来季は赤黒のユニを着てピッチを駆ける征也の姿を見ることはできない。 それが現実。 「何だよ、札幌に残るって言ったじゃないかよ!」 怒りではない。驚き、信じられないという気持ちだった。 征也はきっと札幌に居続けていてくれるはず。 コンサの象徴としてチームを引っぱっていってくれるはず。 そう思っていた。でも、現実は変わらない。 J1で戦いたい。 征也に限らず、コンサに関わる人なら誰しも思うはず。コンサは来年もJ2を戦う。結果が出せなかったのは監督だけのせいじゃない。選手にだって非はあるし、選手補強がうまく行かなかったフロントにだって責任がないとは言えない。 でも、選手個人にJ1で戦うチャンスが巡ってきた時にそれを止めることができるだろうか?征也に「行くな!」と言ったり「コンサに残って一緒に頑張ろうよ!」とかきれい事を言うのはそれこそ一方的なこっちのワガママじゃないだろうか?そんなふうに気持ちが揺れ動いた日々だった。 上がれなかったオレたちが悪い。 そう割り切れれば簡単だし、そうでもしないと前に進めないんだろう。でも、征也のいないコンサの試合をイマイチ想像できない自分がいる。征也のいないコンサには大きな穴が空いてしまった。そんな喪失感がある。もし、コンサがJ1にいたならばきっとブログで「行かないでくれ!」と書き散らしていたに違いないと思うと、J2暮らしのやるせなさを感じずにはいられない。 でも。いや、“だから”かもしれないけど。 征也がコンサを去っても、征也を“裏切り者”とは不思議と思わないんである。 きっと、惚れた弱みなんだろうなあ(←野郎に惚れられたかないだろうが)。 いきなり大上段でアレだが人間ってのは自分にないモノを求める。 岡田もそうだったんだけど、征也もものすごく走る選手だ。デブのオレには単純に「スゲーな、おい!」と思わせる選手だった。さらに、征也はユースからトップに飛び級でチーム帯同したとあってはアイドルまでは行かないにせよ、憧れの存在だった。「こんなすごいヤツがいる!」といってもそれが目に見える形で現れることはそうあることじゃない。が、征也はそれをやってのけた。実力勝負の世界で飛び級で殴り込んでいくってのはそれだけの理由があるからできること。 背番号10がクラブの顔であるなら、背番号7はスピードスターが背負うべきもの。 まあ、勝手な思い込みなんだけど(苦笑)、征也が背番号7になった時はそりゃもう嬉しかった。和波も韋駄天で似合っていたけど、征也の背番号7には「おお、やっと似合う番号を手に入れたな!」という感慨のようなものがあって。同時に、これで正真正銘コンサの中心選手になったんだよなと求められるものの大きさを思わずにはいられなかった。 2008年のコンサがJ1の舞台で戦うということもあったが、生で試合を観たいということ以上に征也がどれだけやれるんだろうというのが気になって仕方がなかった。いくらブログでグダグダ書いてたってラチが明かない、だったら実際に自分の目で見るのが一番だ。試合で征也はチョンボもやったりしたけど(苦笑)、僕にとって生観戦の大きな後押しになったのが征也であり、生観戦することでよりコンサに関心を持つようになったのは間違いない。 今年は選手の流出が相次ぎ、来季は背番号1から8まで全ていなくなることになる。出場機会を求めたり、上位クラブへの出世など理由は様々あって身内であれば全部が全部マイナスな事ではないんだけど、端から見れば“チーム崩壊”に映ることもまた確かなこと。征也だけでなく大伍もコンサを去る。2人ともいなくなる、しかもほぼ同時にとなるとショックは何倍にもなる。この点も単に戦力が少なくなるということ以上の喪失感を抱かずにはいられない。 今はただ、漠然と襲ってくる不安や焦りを何とかして抑えている。 それは「なかったことにしよう」というのではなく。 現実にどう向き合って、だったら何をすればいいのかと考えてみる。 といっても、やれることはオレの場合ブログを書き殴ることくらいしかないんだが(汗)。 せめてもの意地があるとするなら「絶望」という言葉だけは使わないってことかな。
2010年08月02日
前回のエントリーに対してコメントを多く頂きました。 今回は個別にではなく、まとめてのレスとさせていただきます。 まず、最終的に移籍か復帰かを決めるのは大伍本人であることは言うまでもないことでしょう。ただでさえコマ不足で、できることなら今すぐにでも戻ってきてほしい。で、仮に大伍がコンサでなら成長できると思ったとして、実際にそうなるかは別問題。現状ですら「何やってんだ!」っていう空気があるのに、戻ってきてもらって・・・なんて悠長なことを言っている場合じゃない。もっと状況が悪くなって、大伍が戻ってきたくらいじゃどうにもならないレベルまで落ち込んでいるかもしれないし、愛想を尽かされることだってないとはいえない。 実際に可能性がどこまであるかは別にして、昇格を目指して今年はJ2を戦うはずだった。 勝てた試合を取りこぼし続けたけど、中断明けの1発目で千葉に3-0で勝って「よし今度こそ!」と思った矢先に連敗。ケガ人がとか、出場停止がとか、レフェリングがとか、ネガティブな要因は様々あったにせよリーグの半分を消化して早くも終戦モードになりつつある。 石崎コンサになって1年半経っている。“まだ”とみるか“もう”とみるかは意見が分かれるところだけど、チームが強くなっている、次につながる試合が出来ているとかいう実感が湧かない。むしろ、スタメンがほぼ固まっているにもかかわらず、問題が解決するどころか増えているんじゃないか?とさえ思わせる試合内容。 もっと危機感を持つべきだ、厳しい視線で見るべきだ、恵まれた環境に甘えすぎている・・・。選手にも非があるだろうし、サポーターがある意味で甘やかしてきたという指摘もまた確かなことと思う。ちょっと説明不足でしたが、ノミの喩え話はあらかじめ箱に閉じこめられた(箱の高さまでしか跳べない)ノミと外界で自然に跳んでいるノミを同じ箱に入れると、それまで高く跳べていたノミも同じように箱の高さまでしか跳べなくなってしまう・・・というもの。 箱、つまりそうしたコンサの環境作りに対するお互いの責任という意味もあるけど、選手の側が自分で自分に限界を作ってしまっているというか、もっとできるはずなのに気がつくといつの間にか“染まっている”というのを感じてしまうんである。もちろん、選手はそんなつもりはないだろうけど内幕はサポーターには知る由もないし、実力がある、J1に上がる資格があるんだとクリアに証明するためには結果を出すこと、勝つことであるのもまた今さら言うまでもないこと。 この現状じゃあ、大伍が戻ってきたところで“染まる”のがオチ。 仮に来年大伍が戻ってきてクラブが上向くんだったら、今いる選手は何やってたの?って話になっちゃう。選手が1人入ったことで劇的に変わるんだったらこんな楽な話はないし、そもそもJ2だってそんなに甘くないはず。サポーターがブーイングなりヤジなりでプレッシャーを与えてきっかけを作ることはできても、代わりにピッチに立てるワケじゃない。 大伍にはぜひともコンサに戻ってきてほしい。 でも、今のコンサは大伍に「おかえり!」と胸を張って言うことができるのだろうか? どこか他人任せな空気を変えなきゃ。 周りを当てにしないで、周りのせいにしないで“MOVE”しなきゃ! ・・・なのでオレはネタ考える(←オイ!)。
2010年07月21日
うー、腰が痛てぇ。
さて、W杯が終わってJリーグが再開。
長谷部の発言にグッときて思いついたことを忘れないうちに備忘録っぽく。
英語の授業では、some=いくつかのという意味でインプットされていて疑問文ではsomeをanyに変えなさいと教えられた。でも、英語も言葉であるからしてそう機械的に扱えるモノではないらしい。someというのはぼんやりというイメージで、anyというのはどれでもいいというイメージらしい。I don't have any moneyとI have no moneyでは同じ否定の意味でもニュアンスが違う。ちなみに後者の方が強い否定で、これっぽっちもねぇよ!ということになるらしい。このへんは英語に詳しい人がもっと上手く説明してくれることを期待して(笑)。
で、軽くググってみたが、someとseveralの違いというのは同じいくつかのという意味でもseveralの方がよりはっきりとしたイメージがあるらしい。例えば、「札幌で美味しいラーメン屋さんどこか知ってる?」と訊かれた時には大抵は○○とか○○とか店の名前が出てきますよね?要はそういうことなんじゃないかと。
曲がりなりにもサポやってるとコンサには征也がいる、宮澤がいる、カズゥがいる、古田がいるといった感じで選手の名前はもちろん、どんなプレーが得意かというのはわかっている。けれど、日本代表から入る人にはコンサはおろかヘタするとJリーグそのものから説明しなきゃいけなくなってくる。J1とJ2があってとか、どこそこにこういうクラブがあるよ、とか・・・。
具体的なイメージをどう伝えていくか。
それは選手や監督が試合で表現することでもあるし、サポーターが表現することでもあり時にはクラブに要求することでもあるかもしれない。その意味で次節はとっかかりとしてはいい試合でもある。クラブ側もいろいろ仕掛けているし。単にゴン目当てでなくても試合を通して「あの○番って上手いねぇ」というプレーがどれだけ見られるか。勝敗は相手のあることだから必ずしも望み通りになるとは限らない。そりゃ、今度こそホームゲームを勝って「なんでそんなに熱くなれるの?」っていう問いへの答えになってくれることを強く望むけど。
コンサはこういうチームである、こんな選手がいる、こんなサポーターがいる、こんなに熱くなれる空間や雰囲気がある・・・。主張というと大げさだけど、そういうものをよりハッキリと伝えられるようになれればいいなと思う。今までは代表が引っぱってきたけど、これからはクラブ側の熱がいくつも重なることで「世界を相手に戦うってすごいよね」「代表に選ばれるのは選手はもちろんクラブにとっても誇りだよね」と言われるようになれればと思う。
2010年05月26日
同じホームゲームでも厚別ってやっぱり違う。 最近では専用スタジアムも増えたので(特にJ1のクラブでは)、スタジアムにまつわる“物語”という点では厚別以上に長い物語を持つところはそう多くないように思う。瑞穂と万博くらいかなあ?三ツ沢と等々力はクラブが変わっちゃったし・・・。 キザなことを言っちゃえば、 クラブの栄枯盛衰とサポーターの喜怒哀楽はスタジアムに宿る。 そして、厚別ではドラマティックなシーンが数多く生まれた。 古いところではディドが攻撃参加したとかウィルのPKとか、最近だと謙伍のダイビングヘッドとかが“喜”にあたるし、“怒”ではなすすべなく敗れてJ2降格となった柏戦やロスタイムで大黒にやられた緑戦。“哀”は10人になって最後の最後でやられた千葉戦で“楽”は高原がPKを止めた湘南戦かな。僕はあまり参戦したことがないのでこれくらいしか思いつかないけど、ずっと厚別に通ったサポーターの方であればもっと違った喜怒哀楽があることと思う。 初めて参戦した08年のガンバ戦は霧雨が降る中でのナイトゲーム。最後は押し切られちゃったけど、すごく締まった試合で初参戦ということ以上に「生で観に来て良かった!」と感動したのを覚えている。引き分けという結果は残念だったけど悔しい思いはなかった。去年の愛媛戦は前半があまりにもグダグダで、0-2になった時はよほど帰ろうかと思ったほど。我慢の甲斐あって0-2から3-2の逆転勝ちで勝てたのは良かったけど、喜びは半分くらいしかなかった。でも、ダニルソンのあのドッカンミドルはマジでビックリしたし、きっと忘れることはないだろう。 今年のホーム開幕戦は散々な結果だった。 福岡にやりたい放題にされた挙げ句、こっちは何にもできずにボロ負け。 大いに失望し、プライドはズタズタに切り裂かれた。 昇格争いに加わるはずがいっこうに調子を取り戻せず、低空飛行を続けている。 選手や監督だって勝ちたいに決まっている。サポーターだってそれは同じこと。 そんな悔しさや苛立ちはやっぱり勝つことでしか晴らすことはできない。 今のコンサは栄枯盛衰の枯、もしくは衰にある。 もしそれがサポーターの声で栄や盛に変えることができるなら。 選手が苦しい時にあと一歩を踏み出せる力になるなら。 今年に限っては楽しみなのと同じくらいに切羽詰まっているというか、あまり余裕がない心持ちで開幕戦を迎えることになりそうなのがちょっと悲しい。サッカーの試合は非日常の世界のはずなのに、ヴェルディがいよいよ危ないとかコンサも債務超過に陥りそうとか周りを取り巻く現実が重すぎて息苦しくなっているのかもしれない。 でも、今年もまた厚別で試合が出来る。試合を観られる喜びやありがたみを感じられる。 今まではイライラしっぱなしだったけど、これからは快進撃を見せてくれるさ。 そう信じてサポーターは再び厚別へと足を運ぶ。 行け行け赤と黒の 俺たちの札幌 そうここは我らの厚別 みせろお前の情熱 さあ、ここからどんでん返しと行こうか!・・・なんて久しぶりにキザモード全開だな(汗)。
2010年04月16日
コンサドーレ札幌とかけまして未熟なロッククライマーととく。 そのココロは、ちょっと昇ってもすぐに滑り落ちる。 コンサドーレ札幌とかけましてタコ料理ととく。 そのココロは、通な人は吸盤(9番)のうまさを知っている。 コンサドーレと・・・え?しつこい?じゃ、やめときましょう。 フラッ太です!って、なかなか本家のようにキレのあるネタは出せないなあ。 ・・・とまあ、前フリはこれくらいにして。 「ファイターズとコンサドーレの違いは?」と訊かれる時、「ファイターズは強くてコンサドーレは弱い」っていう単純な話ではなくて、上がったり下がったりを繰り返しているかいないかだと思う。コンサドーレはジェットコースターのごとく上がったり下がったりしている。急降下がやたら多いってのはアレだが(汗)。思うに、札幌移転後のファイターズは下り坂を経験していない。していたとしても登り坂の経験の方がはるかに大きいので、「そういうこともあったよねぇ」みたいな思い出も例えば去年のCSでスレッジが岩隈から打った土壇場のホームランのようなポジティブなものが先に来る方がほとんどだと思う。 じゃ、コンサはどうか。オールドファンであればGKまで攻撃参加して終了間際に2点差を追いついてVゴールで逆転勝ちとかポジティブな思い出でしばしノスタルジーに浸る一方で(現実逃避なんてツッコミはするなよ!)、ロスタイムに3点獲られて負けるとかいった思い出したくもない記憶も呼び起こしたりもするだろう。もっとも、ここ最近じゃ「またやらかしたのか!」っていうキツいのが多すぎるんだけど(汗)。 ファイターズが日本一を目指す山登りなら、コンサドーレは世界一を目指す崖登り。 ファイターズは日本一はそのまま頂点だけど、コンサドーレはJ1優勝でも崖登りの途中。ましてやJ1というとりあえずの到達点に辿り着くことすら困難が待ち受ける。ファイターズは今のところ楽しいこと(だけ)を経験できる夏山登山やハイキングで命の危険はそれほど考えなくていいし、地面に戻ってくることもできる。だけどコンサドーレは違う。崖登りはひとつ間違えれば奈落の底に落ちるし、命の危険は山登りよりずっと高い。今年はファイターズはけっこう苦戦しているようで、一言に頂点をめざす山登りといっても今までとは違って冬山登山の様相を呈しているワケだが。 03,04年を乗り越えたコンササポは“免疫”は相当ついていることと思う。ひとたび病気が治ってもまた病気にかかるコンサのクラブとしての虚弱体質ぶりも問題ではあるんだけど、サポの側は「もう持病だよね」ってな感じで良くも悪くも慣れてしまっている気がしている。 勝負事だから勝つこともあれば負けることもある。チームが勝てない、弱いってのはチームを応援するかしないかのファクターとしては比重が大きいし、「勝てないチームを応援してどうすんのさ?」っていうのは自然な感情なんだけど、じゃ勝てないのは何が悪いの?何が足りないの?強くなるにはどうしたらいいの?何か手伝えることはないの?っていうのをアクティブに考えられるかで観る側の意識も変わってくるし、クラブ全体の結束力も変わってくるのかなと思う。 ・・・ちょっと話がまとまらなくなってきたんで、いったんここで区切ろうと思います。
2010年02月10日
赤上げてっ♪ 白上げてっ♪ 赤上げないで~白下げないっ♪
先日放送されたとある番組で、言語力というのを特集していた。
オシムが・・・とあったので条件反射で録画したんだけど(苦笑)。
言語力=思考や知識・感性などを整理して、整理した内容をわかりやすく伝達すること、
そして、これらのプロセスを円滑に行うことができる能力
ということのようだ。
どうしてサッカーと結びつくのかと思ったんだけど、ジーコジャパンの総括でこの言語力が不足していたというのが問題とされたらしい。スポーツ番組ではないので、企業での技術の継承がうまくいかないとか若手社員が文章をまとめられないといった現場の声も拾っている。
言語力は会話をすることでそれが鍛えられていくはずなのだが、ただ単語を言うだけで会話として成立していなかったり、コミュニケーションの手段がメールに偏っているために、言いたいことをただ並べるだけで文章の構成が起承転結としてまとまらない・・・という指摘をしていた。
日本人は察する能力が高いということをゲストが語っていた。あうんの呼吸と言っていたんだけど、それ以外にも以心伝心とか、魚心あれば水心とか行間を読むってのはわりとある。男は黙ってサッポロビールじゃないけれど、言わなくてもわかるだろ?っていうところもあるし。
それに日本語の構造として主語と述語が離れることは珍しくない。
で、やっと冒頭のフレーズに戻る(←前フリが長すぎるよ!)。
英語だと、赤上げてはraise red、白上げてはraise whiteとなる(たぶん)。
つまり、赤上げて♪ 白上げて♪ ぐるっと・・・・・・回っちゃいけません。
なんてのは言語のつくりからして引っかけることにならない。
やや脱線したので本題に戻ると、番組ではオシムと本田圭佑を例に挙げて言語力の向上のヒントを探っていた。オシムは考えることが足りない、考えたことを表に出さないと指摘していた。本田に関しても「我を出すことが大事でそれをもっともっと全面的にやらないと昇り詰めていけないと自覚している、悪い意味での日本人らしさが出てしまうので(主張することは)意識して意識して初めてできるんじゃないか」というインタビューを使っていた。
もちろん、本田は単に主張するだけではなくて、相手によって“上から目線”の時もあれば、下手に出て頼むような時もあるといった具合にTPOを使い分けているし、言ったからにはそれをやらなきゃ説得力がないわけで、それによって本田が出世してきた面があるのは確かだと思う。
考えることと、主張すること。
考えることは恐らくやっていることだろう。ただ、それが主張することも含めて論理的なところまで昇華していないために共通理解というレベルまで達していない、ってのが今の位置なんじゃないのかなと思ったりして。まあ、番組の結論を借りれば「わかってくれるんじゃないかという甘えは捨てて、(思っていることは)なかなか伝わらないという前提に立って厳密にやっていく」ということになるワケで さしずめ、
「い、いいだろ?今さら好きって言わなくったって。」
「だーめ。好きって言ってくれなきゃやだ!」っていうことかな。
・・・長々と書いたわりには強引なオチだなあ。
2009年12月31日
1年でJ1に復帰する! ・・・と口で言うのは簡単だけど実際にそれができるかどうかは別問題。事実、今年のコンサは昇格争いに全く絡むことなく1年を終えた。広島が1年でJ1に戻れたのは監督も代えず、選手の入れ替わりも最小限に抑えたことが大きく例外中の例外と言っていい。 降格した初年度は何がなんでも1年での再昇格を目指したくなるもの。しかし、上がれば何とかなるというのは幻想に過ぎないということをコンサは過去から学んでいた。サポーターと石崎監督がお互いに内容も結果も共に追いかけるという意識を共有できた。 ただ上がるだけではJ1を戦えない。 石崎監督が就任1年目ということもあり今年はそんな先を見据えた辛抱をすることができた年。再昇格を狙うなら監督交代の声が挙がってもおかしくないがそんなギャンブルをしなかった。石崎監督も契約を延長して来年勝負に出ることを決めてくれた。完全にスポンサーを降りられても文句の言えない中でニトリ様が大幅減額とはいえ来期も残ってくれる。ありがたい話だ。 ゴン中山が札幌に来る。 賛否両論があったことと思う。J2とはいっても簡単に出られる保証はない。戦力として役に立つのか?というのは少なからずあっただろうし、ぶっちゃけ今もある(汗)。そんな中、ゴンは札幌に再起の道を求めた。記者会見でも相当の覚悟を持っていることがうかがえた。 石崎監督は「元気があればJ1に上がれる!」と言った。まだ年も明けていないうちからゴンは記者会見だけでサポーターの心を引きつけた。いや、サポーターだけにとどまらず、恐らくはアラフォー世代を中心に「まだまだ頑張れる、頑張ろう!」と勇気づけたことだろう。イヤらしい話だけど、ここ数日の露出だけで十分に年俸分のモトは取れたんじゃないかとさえ思ってしまう。記者会見では控えめだったけど、ゴンのあの暑苦しさは技術はあるけどどこか脆さのあるコンサの選手たちにはきっといい影響を与えるはず。 ゴンがお金の問題ではなく医療体制などの環境面を重視したというのを聞いて改めて思った。 「コンサドーレは恵まれている。」と。 今年、弾丸ツアーで足を運んだ宮の沢。 クラブハウスがある。芝の練習場がある。それが当たり前の光景になっていた。でも、これらが当たり前にあるってのが実はとても恵まれているということを忘れてしまっていた。プロサッカークラブならこれらの施設はあって当たり前なのかもしれない。地理的なハンデがある分そうした環境にお金をかけないと選手が来てくれないというのはあるだろうし。しまふく寮だって右も左もわからない若手の選手にとっては健康管理の上で大いに助けになっているのは間違いない。それを支える蛯沢夫妻や現物支給をしてくれるスポンサーの存在がある。 J2の頃から取材を続けてくれるマスコミもある。最近はすっかりファイターズにかっさらわれちゃったけど・・・。思うように勝てなくてもゴール裏に駆けつけるたくさんのサポーターがいる。移り気な道産子気質を引きつける何かがある。それはコンサにじゃなくてサッカーそのものにあるのかもしれないけど。 北海道はでっかいどう!なんて言われると大抵の道産子は馬鹿にされていると思っていい顔をしない(と思う)。時に大雑把でアバウトになったりもするけど、コンサドーレにはそれすら受け入れてしまう大きな器がある。間借り状態だけど4万人を集めることができる札幌ドームという器がある。ユースから少しずつトップで活躍する選手が増えてきた。U-15は高円宮杯で優勝できなかったけど、まだまだコンサドーレの器は大きくなることができる可能性があることを見せてくれた。 貧乏所帯で様々なことに思うように手をつけることができないけど、改めて思う。 コンサドーレは恵まれている、と。
2009年11月11日
これに関してはまだまだ紆余曲折があるだろうから現時点での雑感を。 最初、目にしたのは読売の朝刊1面での記事だった。 睡眠不足だったので目覚ましにはちょうど良かったんだけど、「ええっ!?」いう驚きはあんまりなくて、「そうかぁ・・・」という思いの方が大きかった。ニトリ撤退の記事は1面だけ。つまり、読売にとってはニトリ撤退の記事はスポーツニュースではなく、あくまで経済のニュースでしかないというのがいかにもだよねぇ、という感じを持っていた(だからタイトルも“撤退”とくどくした)。某人気パーソナリティが「当然ですね」とバッサリ斬って捨てたように。確かにそういう面はあると思う。 さしあたって来年のメドが立たなくなったこともキツいが、 「コンサはジリ貧」っていうイメージがついてしまうことの方がもっとキツい。 まさか、読売はこれを狙ったんじゃあるまいなあ。 ただ、ニトリ側にしてみれば、「義理は果たした」ということなのだろう。 個人商店ならいざ知らず、上場企業である以上社長の一存でポンとお金を出すというワケにはいかない。サポーターはスポンサー様の商品を買うなどしてスポンサーに貢献は出来ても、スポンサー側がコンサにお金を出すだけの価値を見いだせなければ減額あるいは契約終了というのは普通に起こりえること。 そこをHFCの経営陣がどこまで予測できていたか? スポーツ紙の報道を鵜呑みにするのは危険だが、どうもそこがひっかかる。 また、この記事を読んで、別の視点からあることを思いだした。 村野さんが「コンサはみなさんのチームなんですよ」と言った時のことを。 あれはサポーターに向けられた言葉だったけど、ニトリ様が“撤退”するというのはHFCのスタッフやコンサの選手に向けられた意思だったんじゃないか。空からお金が降ってくるワケじゃない、自分の食い扶持は自分で稼がにゃならんよ、と。我々は助けるだけであって、努力して結果を出さなきゃいかんぜよ、と。まあ、これはかなり感傷的かつものすごく好意的な見方なんだけど・・・。 コンササポはお金のなさがもたらす厳しい現実を身に沁みて知っている。 だからエメルソンを引き留めるためにお金を集めたし、減増資の際も協力した。何もしなくても6位より下には絶対ならない、企業名がつく限りお金の面を心配しなくていいプロ野球よりよっぽど健全だし正直だ。極端に言っちゃえば1試合1試合が存続をかけたギリギリの戦い。だからそれだけ真剣になるし切羽詰まりもする。育てる、というと大げさだけど、コンサドーレというクラブは何かしらアクティブにやっていかないと立ち行かないんである。かなり空威張りというか自己満足なところはあるけれど・・・。 雑感という割には妙に力入っちゃったなあ(汗)。
2009年10月30日
気分転換にビデオを見ることにした。ラベルには「サイコロ6」とある。 なぜか巻き戻していないままだったので、試しにそのまま再生してみる。 現れたのはちょうど謙伍がPKを蹴るシーンだった。 そう、07年の昇格争いも佳境に入っていた京都戦の映像。32000人越えの観客を集め、勝てば昇格が決まる大一番。先制を許しながらも岡本のゴールで追いつき自分で仕掛けて得たPK。臆することなくど真ん中に蹴り込んだボールはGKの手を弾きそのままゴールへ吸い込まれていった・・・。残念ながら同点となってしまい昇格は最終節へと持ち越しになったんだけど、あの時の謙伍にはシビレた。 厚別では途切れかかった不敗神話をヘディングでつないだ。 ラストプレーを見事にゴールに結びつけた。 そして今年の開幕戦。 キックオフ直後のヘディングは無情にもサイドネット。 たらればをいくら言ったところで始まらないけど、もしあれが決まっていたら・・・コンサは、そして謙伍は今どうしていただろうか?たった1回のミスで責められるのがGKやDFであるなら、たとえ99本外しても1本決めればヒーローになれるのがFW。その1本を決めるためにFWは集中してプレーすると言ってもいいのかもしれない。 コンサの背番号9。霞ませてはいけない。 古田不在の天皇杯。チャンスは普段よりきっとあるはず。 存在感を示してほしい。
2009年09月17日
この方が痛烈に批判してくれているので後追いってことで(汗)。 まあ、やり口が確かに姑息ではある。 鹿島VS川崎の試合中止の顛末は注目度が高いし、隠れ蓑にするにはうってつけ。 このタイミングで、ってのは偶然ではない作為的なものがあるのは明らかだ。 いわゆるベストメンバー規定を守らない広島に対する見せしめとも言える今回の高額な制裁金。 日本の場合、カップ戦というと真っ先に思いつくのは天皇杯だろう。カップ戦を戦う理由としては、天皇杯を基準に考えるとまずは栄誉。プロアマ問わず日本一の称号を得ることができる。もうひとつは賞金。ナビスコカップは現在はJ1クラブだけの参加になっているはずだからステイタスは一応あると考えてもいいだろう。優勝賞金も1億だし天皇杯同様の価値はある。 が、カップ戦というのは、試合数が増える≒出場機会が増えるという側面がある。 ここに協会とJクラブ側の考え方の相違があるように思う。協会としては「カネ払って行う興業なんだから常に最強メンバーでやれや!」という考え方だけど、クラブとしては「んなこと言ったってこっちはあくまでリーグを戦い抜くのが主目的で、カップ戦に勝っても降格したら経営が一気に傾くぞ。そうなったら責任取ってくれんのかい?」という考え方なんだと思う。協会側がベストメンバー=その時の最強メンバーと短期的な考えなのに対して、クラブ側が長期的な考えであるという違いと言ってもいいかもしれない。 最強メンバーを出すことを強制させるベストメンバー規定。 これは多くの人が不必要かつ悪法と考えていることだろう。カップ戦はクラブ側にとってはあくまでも“従”の存在。今のJのクラブにとって2足のわらじを履くことは容易じゃない。ましてや、天皇杯優勝チームはACL出場権が与えられるからナビスコカップの優先順位は更に下がり、3足目あるいは4足目のわらじになる。クラブを支えるサポーターもそれはある程度許容しているし、海外のカップ戦の実情からしても国内リーグとカップ戦を全く同じメンバーで戦うのは現実的ではないというのを理解している。 協会側としては直近の最強メンバー=日本代表というのが下地としてあり、日本代表が強くなることが日本サッカーの発展になると考えているのだろう。“代表至上主義”を完全に否定するワケじゃないけど、カップ戦にまでそれを当てはめようとするのは無理がある。世界のトップクラブでさえターンオーバー制はクラブ内外共に自然に受け入れられている。代表強くしてクラブが倒産続出では本末転倒もいいところ。 協会側も危機感を感じているのだろうと好意的に受け止めたいけど、今回の広島に対する処分にしろクラブを疲弊させるだけのベストメンバー規定にしろ、協会の乱心ぶりには呆れるばかりである。
2009年09月01日
あきっくさんのブログを読んでサッカーマガジンを買う・・・のではなく立ち読みし(←オイ!)、かわりに買ったのがプ○○○○ト。スポンサーであるニトリ様の記事があったので・・・。餃子とTシャツと机っていうリードは経済誌にしてはオチャラケ感たっぷりだけど、消費が伸びない中で元気な企業の秘密に迫るといった内容。とりあえずニトリ様の記事をチェック。 記事の中では「ニトリは製造物流小売業と称している」とあった。ニトリは単に製品を作って売っているだけの家具屋ではない、ということらしい。経済誌なので、損益分岐点だの原価率だの聞いただけでアタマが痛くなりそうな単語がやたらと目に付くが、記事の中に共通するのは“自前主義”。似鳥社長の記事(たぶんインタビュー)を抜粋すると、 >たとえば街のレストランでも、流行っている店、おいしい店がありますよね。 >でもそれはたいてい、他に先駆けて10年前とか20年前から同じシステムでやっている。 >だから安い値段でおいしい料理を出すことができるのです。 >場所や形はすぐに真似できても、仕組みを作るにはやはり10年かかると思いますよ。 この自前主義はコンサにも通ずるところがあるなあと思っている。 かつてコンサはJ1で通用する選手をかき集めてチームを作った。が、それで結果を出せずにサポーターやスポンサーをつなぎ止めることができず冬の時代を過ごすことになった。ひとつ確かなことがあるとすれば、「ただ外からモノを引っぱってくるだけではクラブチームとしての足腰は強くならない。」ということを学んだこと。 結果を出すことと選手を育てることはタマゴとニワトリの関係というか表裏一体というかどちらが欠けてもいけないことで、強いチーム、勝てるチームにならなければスポンサーも観客もついてこないしクラブが大きくなることはない。三浦さんが監督に就任した07年はJ1昇格がいろいろな意味で至上命題だった。そこでチームをいわば“促成栽培”する形でJ1に昇格した。しかし、J1は想像以上のレベルの高さで「付け焼き刃ではJ1を戦い抜くことはできない。」ということを学んだ。 三浦さんが言うところの“J1で通用するメンバー”にするにはそれ相応の手間暇をかけなくちゃならない。それがヤンツーさんの3年間であり、ユースからの地道な育成だったと僕は思っている。そして三浦さんが結果を出してJ1の舞台がいかに厳しいものかを知り、J1もJ2もよく知っていてJ1で戦う術を熟知している石崎監督へと引き継がれた。 5段階計画、というと拒否反応を示す人もいることだろう。 でも、ヤンツーさんと三浦さんの5年間があったから今のコンサがあるということには異論はないと思う。少なくとも今のコンサがヤンツーさんの時のような“焼け野原”ではないことは今の選手構成からいっても間違いなく言える。今のコンサは悔しいけど即戦力を手に入れるのは非常に難しい(宮澤という例外はあるけど)。クラブとしての格や実力、「いくらお金を積まれてもコンサドーレでプレーしたい!」という魅力がコンサにはまだまだ足りないからだ。 J1とJ2を行ったり来たりするのは傍目から見ればそりゃカッコいいもんじゃない。 だけど、昇格と降格を繰り返すことで否が応でもクラブの興亡というか足跡を見つめないわけにはいかなくなる。何が正しくて何が間違っていたのか、何に成功し何に失敗したのか。そこから何を学び何をすればいいのか。 今のところは必要に迫られてではあるけれど、こと将来性で言えば自前主義で裾野を広げていく今のやり方はきっと大きな実を結ぶと思う。他のクラブに比べたら裾野はずっと広いんだから。ユースから育てるってのはなにもG大阪や広島などのようにコンサの専売特許じゃない。地方クラブという視点で言えば去年大分はナビスコカップを制したし、今年は新潟がACLを狙える位置につけているからコンサにはまだまだなところがあるのも事実。 でも、草津戦の勝ち方は大量得点もさることながら、J1チームっぽい点の獲り方だったと思う。くーさんがコンサドーレ新時代と書いているように、今までとは違う意味で勝つ喜びを感じられるようになってきた。もうちょっと早く来て欲しかったけど(汗)。サポーター以外にも「コンサドーレってけっこうやるじゃん!」と思ってもらうにはホーム厚別の2連戦は勝利あるのみ。 ・・・えらい長い文章になっちゃったなあ。 まあ、僕の場合年1回の参戦だし、弾丸ツアーの直前なんで大目にみてくださいまし。
2009年07月31日
これって確か吉川三国志にあったと思ったけど、ググってみたら西洋にもあったようで。 かなり周回遅れだけど、クライトンが古巣であるアトレティコ・パラナエンセと契約したとか。これに関しては別に「裏切り者!」とかいった感情はない。むしろ、よくぞ我慢してプレーしてくれたことを感謝したいくらい。クライトンの方が「近頃の若いモンはだらしがねぇな」と失望したんじゃなかろうか。 去年J1から降格した時点で今年はコンサにはいないだろうと思われていたのが、まさかの契約更新。手術が成功したとはいえ、病床の父親を残して遠い日本でプレーするという決断はどういう事情があったにせよ重い決断であったはず。そのかわり、いったん契約したからには全力でプレーする。 コンサを去るという決断がどういう理由であったのかは今となっては知る由もない。ただ、クラブ側としてはいっこうに昇格争いに絡めないなど引き留める理由に乏しかったので、契約解除を申し入れられたら受け入れざるを得なかったのだろう。 そんな中でも他のJのクラブとは契約しない、契約解除した分のサラリーは受け取らない、というクライトンとしても受け入れやすい条件を出したのだし、喩えが変だけど“協議離婚”としてはいい落としどころだったと思う。古巣であるアトレティコ・パラナエンセとしても、クライトンのためにわざわざ席を空けて待っていたのはそれだけの実績があるからこそのものだし・・・。 で、ガラッと話は変わって。 “皇帝”が再び跳ね馬を駆る。そう、ミハエル・シューマッハのフェラーリ復帰だ。 まさかないだろうと思っていたことが現実になった。フェラーリは名門ではあったが、必ずしも最強チームではなかった。チームを率いるジャン・トッド、マシン製作のロリー・バーン、レース戦略を練るロス・ブラウンと優秀な人材は確かに集まっていたが、史上最強、ドリームチームとしてのフェラーリの復活はミハエルなくしてはありえなかった。ミハエルは徹頭徹尾プロフェッショナルであり、チームスタッフもミハエルに尽くした。それ故にチームオーダー事件が起こったほどである(←フェラーリ シューマッハ チームオーダーでググればおおよそのことは掴めます)。 普通、正ドライバーが出走できなくなった時はサードドライバーやテストドライバーを乗せる。マシンの性能に順応しやすいことと、マシン自体がライバルチームには明かすことの出来ない機密事項の固まりであるからだ。ミハエルはフェラーリのチーム内にいるので機密が漏れることはないが、ブランクを考えればギャンブルの要素は払拭するのは難しい。 それでもミハエルが復帰するのを決断したのは、マッサが欠場したからなんじゃないかと思っている。ここからは僕の推測だけど、ミハエルはマッサを弟分として可愛がっていて、将来はマッサにファーストドライバーとしての地位を確立して欲しいんじゃないか、と。去年も最終戦までタイトル争いをしてライコネンに引けをとらない実力があることを証明して見せた。 スタッフとしてもプロフェッショナルであるから、極端にドライバーをエコひいきすることはないにせよ、やはり人間であるからその仕事ぶりに応えようとするもの。ライコネンがどちらかというと「サーキットで結果を出せばいい」というスタンスであるのに対して、マッサはずっとチームに帯同して「一緒に強くしていこう!」というミハエルの姿勢に学んだところがあると思っている。 マッサは実質的にはもう今シーズン乗ることは無理。そうなると、来年のシート争いにも影響が出てくる。フェラーリは勝てるドライバーを求める。ルノーからアロンソを引き抜くことも平気でやってくるだろう。そうなるとマッサがシートを失う可能性も出てくる。ミハエルはフェラーリに“恩返し”すると同時に、可愛い弟分のために一肌脱ぐことにしたんじゃないかなあ。ミハエルはフェラーリを自分が強くしたという自負は多少なりともあるはず。弟分のマッサも自分の腕で地位を確立してきた。そんなマッサを援護する思惑もあるんじゃないだろうか。 まあ、かなりの部分は妄想で浪花節的なところがあるけどいいじゃないですか。今宮純的なテイストなんですから(笑)。本来なら2回に分けても良かったんだけど、どっちもアブラっこい話なのでまとめちまえ!ということで。水戸に加入した鶴野だって本来ならコンサに昇格といきたかったはず。それでも水戸に誘われたのはやれることをやっていたから今があるワケで。 さて、8月のコンサはどうなりますか。・・・情けは人のためならず、って書きゃあ良かったな。
2009年07月28日
本命ネタをかます前に、ちょっと触れておきたかったことがある。 ゴール裏の皆さんのエネルギーは毎度すごいと思う一方で、 スタジアム全体がノっていけるような応援というか 盛り上がろうという空気がコンサにはイマイチ感じられない。 別にゴール裏の方が偉くて他がだらしないっていうんじゃなくて。 で、思い起こしたのがファイターズの稲葉ジャンプ。 確か、交流戦でカープと対戦した時の札幌ドームだったと思うが、最終回で代打で稲葉が出てきた時ドームが大盛り上がりとなった。もちろん、稲葉がそれだけ有能な選手でありファイターズが首位争いをしていることもあってノっていきやすい空気だということはあると思う。野球は打順が決まっているから稲葉が出てくる時がわかりやすいというのもあるだろう。 でも、コンサにも「これだったらみんなでやれそうだ!」っていう 応援のやり方がもっとあってもいいんじゃないかな、って思う。 去年、初めて厚別に参戦した。奮発してSS席に座ったんだけど、そこで思ったのは 「歌うのってけっこう心理的なハードルが高い」ということ。 歌詞を頭に入れなきゃいけないっていうのと、ぶっちゃけ歌うのが恥ずかしく思ってしまう。「歌いたいんならゴール裏に行けよ!」っていう空気があるんじゃないかと疑心暗鬼になってしまったのが去年。と言いつつ、ゴールの時は立ち上がっておもいっきりタオマフをブン回していたんだけど(汗)。 なので、歌うことに必ずしもこだわらずに声を出すとか、 それが無理なら手拍子でっていう方法もアリなんじゃないかと。 それで見つけたのがこの曲。 笛が鳴るまで気を抜くな もう1点だ Forza,CONSA! フィールド中を駆け抜けろ 集中集中 We are SAPPORO! とりあえず、最初のメロディだけ歌詞を作ってみた。 普段は替え歌はキッチリ歌詞を作るんだけど、今回は歌詞はあんまり重要じゃないので。 この曲だったら歌えなくても参加しやすいんじゃないかな。 曲調も明るいし、na,nana,nanana~の部分だけでも歌に参加できるし、手拍子も単純だし。 ラーララ ラララー ラララー ラーララララ ラーララ ラララー Forza,CONSA! ラーララ ラララー ラララー ラーララララ ラーララ ラララー We are SAPPORO! って感じで。 あるいは、もっと短くして ラーララ ラララー Forza,CONSA! ラーララ ラララー We are SAPPORO! とひたすら繰り返すのでもOKかと。 「とにかくシンプルに!」というのにこだわってみた。これなら老若男女問わず、しかも座っていてもできるんじゃないかと。野球と違ってどこで歌うかっていうタイミングが難しいんだけど、コンサの今までの“病気”からして、残り5分とか終了間際にやってみて選手を奮い立たせるような空気を演出できれば、と思う。あんまり長い時間やると体力が持たないし(苦笑)。 どなたかが以前に書いていたけど“お約束”な空気を作ることも大事なこと。 1点差のシビアな状況な時にこれで盛り上がれたら・・・と思うのは夢見すぎかなあ? タイトルの通り、ネタに走った部分とマジな気持ちが半々ってところ。 なので、あまり肩の力を入れずに考えてもらえれば。 本命ネタはちゃんと作るんで(←え、もう本命ネタなんぞいらねぇって?)。
2009年04月06日
0-1でも0-4でも負けは負け。 切り替えていこうと言われれば、それはその通りかもしれない。 でも、何か違う。 今のままではダメだと思っている。 タイトルには漠然と「厳しさ」にしたけれど、何かが足りないんじゃないかな。 それは勝つことへの執着心かもしれないし、ハングリー精神かもしれないし、 緊張感かもしれないし、危機感かもしれないし、これだと断言はできないんだけど。 とにかく、今のコンサには何かが足りない。そう思えてならない。 開幕前、石崎監督は平川さんとのインタビューで「負けたら罰がある」というようなことを言っていたように思う。一発芸はその一環である、と。イヤミな言い方だけど、選手たちは赤い絨毯に乗っかるために一発芸をするワケじゃあるまい。去年と違って、今年は一度冷や飯喰らいとなったらずっとそのままということにはならないはず。レギュラー組は油断しているとポジションを奪われるし、控え組は貪欲に空席を奪いに行かなきゃいけない。 サポーターは監督や選手に願いを託している。 それが強ければ強いほど喜びは大きくなるし、怒りや悲しみも大きくなる。 サポーターはどういう試合結果になろうとも 自らがサポーターである限り「コンサ頑張れ!」と声を挙げる。 「負けたけどここは良かったね」 「勝ったけどこんな勝ち方じゃダメだよね」 「やる気は見えたけど結果がついてこないよね」・・・などなど。 サポーターは試合や練習をシビアに見ている。 それはサッカーに詳しいとか詳しくないとかということに左右されない。 全力で戦ったかどうか。本当にそれが持てる全てだったのか。 そう感じられない時にサポーターは怒る。 もっとできるはずなのにやらなかったと思うから怒る。 もう一度、全力で「戦」おう。
2009年03月13日
秋春制に関しては犬飼会長は新組織を立ち上げるとか。
諦めてはいないどころか、何がなんでもそっちに持っていきたいということなんだろうなあ。
冬の試合はコンサはもちろん、山形・新潟・仙台あたりが困る。
真夏の試合は夜に行ったとしてもそれ以外のチームが困る。
だから秋春制の方が・・・ってことはいくらなんでもないとは思うけど。
犬飼会長はきっと秋春制ありきで物事を考えている。
だから、いくら反対の声を挙げても華麗にスルーしたのだろう。
秋春制に移行するにはどうしたらいいか、というのを考えるぶんには別に悪いことではない。2年後に移行するとか言われると「アホか!」とツッコミたくなるけど(苦笑)。僕としては秋春制(これもどういう定義にするかで多少変わるんだけど)そのものを100%否定は出来ない。今やイングランドなどの欧州のカレンダーが世界標準のようになってしまっているし、それに合わせざるを得ない事情があるんだろう。
でも、現実問題としてはJリーグ自体を移行することができるかというと不可能に近いと思うし、事実上不可能だと思ってもいる。気象の問題、インフラの問題、クラブの経営への影響、年度をまたぐことに対する調整など、どれ1つとっても解決にはかなり高いハードルがある。
それでも秋春制をゴリ押しするメリットは何か?
メリットがあるとするなら、日本代表の強化しかないと思っている。
むしろ、このためだけに導入を強行しようとしているとしか思えない。
犬飼氏は、日本サッカーが良くなるためには代表の強化しかない、だから代表が全てに優先するという考え方なんだと思う。代表チームが強いか弱いかは人気に大きく影響する。代表が強ければ露出度は上がるし、自然とビジネスも活気を帯びてくる。注目を浴びるという意味では野球がそうだし、逆の意味ではバレーボールがそれに当たると思う。日本代表は強くあらねばならないという危機感があるから「リーグが成熟しているのを待ってられるか!そんな甘いこと言っているからダメなんだ!代表が強いからこそリーグが成熟するんだ!」という考え方になっていると想像する。
が、サッカーの日本代表がまがりなりにも世界で戦えると思えるようになったのはごくごく最近のことなんじゃないかなあ。バレーボールの代表が東京オリンピックで金メダルをとったのは40年以上前の話だし・・・。野球は日本での歴史こそ長く、前回のWBCで優勝したけどもともと世界中で野球が行われていたかというと疑問符がつくし・・・。少なくてもサッカーに関しては後進国であり新興国であって発展途上にある。実績を積むのはまだまだこれからだ。
また、サッカーでは一番を決める大会が国別対抗だけではない。
例えばバレーボールにもワールドカップや世界選手権、オリンピックなどの大会はあるが、あくまでもそれは国VS国の構図でしかない。しかしサッカーは国という枠にとらわれない大会がある。欧州チャンピオンズリーグがそうだし、トヨタカップはCWCに発展解消される形となり、クラブの世界一を決めるという見方ができる。特にチャンピオンズリーグは世界中から才能ある選手が集まって鎬を削ることもあって、ひょっとしたらワールドカップよりレベルは高いかもしれない。
プロリーグに所属するクラブは日本代表を出すためだけに存在しているワケじゃない。クラブチームが直接世界に打って出られる点が大きく違うのだ(選手個人は実質的には代表を経由することになるけど)。それに今はインターネットで世界の情報はすぐに流れてくるし容易に手に入る。世界との距離を相対的に知ることが簡単に出来る。
代表の強化は必要だ。けど、それが秋春制を導入することと同義になるとは思えない。
日程の面で言えば、天皇杯やナビスコカップなどの扱いやチーム数の調整などで無理に秋春制にしなくても・・・と思うし。秋春制が代表の強化に欠かせないかと言われると、導入できるならした方がいいが今すぐに導入しなくてはならないというほどではない、というのが今のところの考えかな。
2009年02月11日
今日はW杯予選のオーストラリア戦がある。が、仕事が入っていて見られないのでテンションがイマイチ上がらない。その上、オフィシャルでまた荒らしというか祭り状態になっているのを見るとどうにも・・・。 で、話を強引に方向転換。 今年は石崎体制でJ2を戦うコンサ。 去年と違って雰囲気が良いというのはいいこと。 で、ふと思ったのが、三浦さんは引き算で昇格したのかなあ、ということ。まずは失点をしない。リスクを負わない。J2を戦う上では最もそれが効率的なんだろうし、その姿勢はすごく現実的で時には息苦しさすら感じさせるほど面白味のないやり方。それで下馬評を覆して07年はJ2を制したけど、J1ではそれでは通用しなかった。コンサも補強という足し算はしたけれど及ばなかった。 J1に上がるだけなら足し算でも不可能ではないのだろう。 でも、J1に定着するためにはそれだけでは足りなくて、掛け算じゃないとダメなのかなと思った。悔しいけど、コンサには5の力を持った選手はいない。でも3の力を持った選手ならいるはず。5の力を持った選手が2人と3の力を持った選手が3人いたとする。単純な足し算なら5+5は3+3+3よりも上。でも3×3+3なら5+5を上回れる。相手が掛け算になって5×5になったとしても、3×3×3ならこっちが上になる。もちろん、5の力の選手が多い方が勝つ可能性は高くなる。だけど、それは今のコンサにはなかなかできない話。だったら、2の力しかない選手しかいなかったとしてもその力を3に伸ばそうよ、っていうのがたぶんコンサのやり方なんだろうなあ、と思うわけで。もっとも、今のコンサはその力の平均は少しずつ上がってきているとは思うけど。 今のオフィシャルはどこかおかしな空気が流れているんだけど、ブログってのは何だかんだ言っても自己満足的なところがある。僕のブログで言うならアイウエオ作文なんてのがその最たるものだし、自己満足だと自覚した上で書いてもいるし。おもいっきり下世話な言い方をするなら自慰行為、オ○ニーをしているとも考えられるワケで。 コンサについてどう思うかを表現するのは何もブログに限った話じゃない。ただ、ブログは人前に姿を「晒す」以上、そのやり方ってのはそれなりに考える必要があるわけで。例えば去年はコンサはとにかく勝てなかったからファイターズの事に関しては意図的に書かなかったりもした。ブログに関しては自己満足の押しつけにならないようにしなきゃなあ、と自分なりにバランスをとっているつもり。 コンサのオフィシャルブログなんだからやっぱりコンサをメインで書いていたいってのはあるし、何よりオフィシャルブログに籍を置いているのは、やっぱりここでブログを書くことによって生まれる掛け算が面白いと思うからであって。ブログに書く時点でみんな「かまってちゃん」状態なんだからいいじゃん、って具合で開き直ってもいる(苦笑)。 ここまでキザったらしいことばかりで理想論をぶってるだけじゃねーか、っていうツッコミも入りそうだけど(汗)。足し算掛け算つながりで強引に話をまとめて長くなってしまったけど、今日はサポーターズ集会の日なのでコンサ好きの端くれの文章って事で大目に見てくださいませ。
2009年02月08日
今日、フジテレビの報道番組で、石屋製菓の復活の舞台裏と称した特集があった。 そういや07年だったっけ。早いよなあ。お菓子屋さんの社長なのに甘いモノが苦手ってのはともかくとして(苦笑)。番組では「その急成長が仇となった。ないないづくしの会社が北海道を代表する企業になってしまったのだ。(←太字は僕がつけたものです)」というナレーションが入っていた。その後に偽装はメールでの内部告発が2度もあったが黙殺された、とあった。作っても作っても売れていく様を見ていたせいで、足下がお留守になっていたということなのかなあ。 それまでは個人商店レベルでも何とかなっていたことが、偽装が報じられた時に実はそれではダメだったことに気づかされる・・・。商品管理や衛生管理など欠かすことのできないものがお粗末だったりなかったりした。番組では鬼軍曹と呼んでいたが、他社から衛生管理のスペシャリストを呼ぶなどしてもう一度足腰を鍛え直すことにしたという(この方はは島田社長のツテなのか?あるいは銀行主導の人事なのか?)。13億の投資というと大変な金額に聞こえるけど、それまでの内部留保があったから可能だったんだろうなあ。 社長に就任した島田社長は、社長室のドアを開けておくとか積極的に従業員と会話をするなどしていた。銀行から送り込まれた人、というイメージを払拭するための配慮なのかなとも思ったけど、いずれにしても現場を知らないことには問題点は明らかにならないし、再建の道筋も建てようがない。社長としての立場はあるけど、だからといって社長室でふんぞり返っているだけじゃなくて、一緒になって頑張ろうということを示したかったと推測するのだが。 1年でJ2に逆戻りしてしまったけど、何にも残らなかったというワケではないはず。 鬼軍曹は2人もいるし、大僧正もいるし、神まで存在する(笑)。毎年何かしら「事件」が起こってコンササポはそのたびにやきもきする一方で、他サポは「また札幌か!」とニヤニヤする。いろんな意味でドラマティックな歩みだったんだなあ。今年はマジメな話だと丸井さんが大変だとか、ネタっぽい話だとクライトンが移籍!?とか、早くも「事件」は起こっているんだけど。 でも、今年の最大のドラマは何といっても「1年でJ1昇格!」。 ドラマの主役はコンサに関わる全ての人たちだ、なんてキザったらしく締めてみる(苦笑)。
2008年12月31日
2008年も今日でおしまい。 苦しきことのみ多かりき、ではないにせよ、今年にコンサに関しては喜ぶことはあまりなかったような気がする。ぶっちぎりの最下位。勝てずじまいで終わった。それでもコンサが嫌いになったかというとそんなことはなくて。もともとコンサが好きでオフィシャルにブログを書き続けているのだから、そうそう嫌いになることもないわけで。 いろいろな意味で「なぜ?」と思うようになった。 何にでも首を突っ込みたがる性格も多分に影響しているんだけど。 少なくとも、「J2に落ちたからもう応援しない!」なんてことは思わなくなった。 だって、そんなことで応援やめるなんて言い出したらキリがないもん(苦笑)。 「なぜ落ちたの?」「どうやったら強くなる?」って考えた方がよっぽどいい。 こう言っちゃなんだけど、ファイターズはたとえ100敗したって6位より下になることは絶対ない。 「日本ハム」ファイターズである限り、チームがなくなるなんて不安になることはまずない。 北海道の外から持ち込まれたものという共通点はあるけど、ファイターズは往年のフライヤーズ時代、後楽園球場や東京ドームでのファイターズでの時代があって、今は北海道日本ハムファイターズとなって札幌に本拠地を移している。だけど、コンサドーレは実質的には北海道(札幌)で生まれ育って、カッコつけて言うなら現在進行形で歴史を刻んでいるわけで。第一、野球はその歴史がJリーグとは比較にならないし。 だから、僕にとってはチームの成績で一喜一憂するのは同じでも、その幅というか深さというか、喜びや悔しさの価値が格段に違ってくる。野球は100試合以上もする一方で、Jリーグはリーグ戦で34試合。過密日程のガンバでさえ60試合を越える程度。だから1試合1試合に対する思い入れも自然と違ってくる。 そりゃ、安易なチーム作りで失敗したという経緯は事実としてある。税金泥棒とののしる口差のない人もいる。一方でファイターズはファンサービスもいろいろと工夫しているようだし、チャンスをうまく生かして結果を出して知名度やチームに対する好感度は今やファイターズの方が遥かに上。それは認めざるを得ないワケで・・・。 今の状態に納得している人などきっといない。 税金泥棒と言われて悔しく思わない人などいないはず。 それなら税金を注ぎ込むだけの価値のあるクラブになればいい。 現実はすんごく厳しいんだけど。元気があれば何でもできる!じゃないけれど。 でも、好きでいることができればなんとかなるよ。 何でもいいから、今年よりちょっとやってみれば大丈夫だよ。 ・・・なんてイージーに締めくくってみる(苦笑)。
2008年12月26日
もともとはたじさんのブログにコメントしようと思って書き始めたことなんだけど、 長くなっちゃったなので改めて思うところを整理するのを兼ねて改めて・・・ということで。 蒸し返すようでアレなんだけど、林のレンタル継続の件。 2年もレンタルで契約していたのなら完全で獲るかレンタル元に戻すのが普通で、3年目もレンタルというのはちょっと考えられない。仙台だって林は主力として考えていただろうから完全で獲ろうとしていたはず。ましてや、林が仙台でのプレーを望んでいたのだから。が、仙台は昇格に失敗。まずは戦力流出を防がなくてはならなくなった。スポンサーの撤退や補助金打ち切りなどで収入が減り選手補強も大幅に計画が狂ったんじゃないだろうか。(ベガルタに関するニュースは河北新報にいろいろと載っている)。 一方、コンサは林を本当に来年の戦力として考えていたのだろうか? もしそうなら優也と競わせるにせよ正GKに据えるにせよ、問答無用で戻していただろう。同じJ2を戦う相手の戦力を削ることも立派な戦略の1つ。そうしなかったということは強化部は林は資金回収要員として最大限利用すると割り切ったんだと思う。広島から完全獲得しているのでそれなりにお金もかかっているはずだし。 恐らく、仙台はいずれ林を完全で獲る公算が大きいと踏んで、強化部は強気に出たんだと思う。 基本は完全移籍で移籍金をガッポリせしめる。が、あんまり強気に出すぎて仙台に諦められたら元も子もない。林に代わるGKを確保した上で、仙台に完全移籍もアリだよ、と匂わせる。「5000万円(←これは当てずっぽうだけど)出すなら譲ります。ダメなら戻します。」といった感じで交渉したんじゃないかなあ。 仙台の思惑を想像すると、林は完全獲得したい。が、いかんせんお金が足りない。ガンバが梁勇基を狙ってるという報道も(当時は)あるし、J1チームからの引き抜きは絶対に阻止したい。補強のポイントは他にもあるのである程度は資金を確保しておかなくてはならない。林は他のチームはたぶん手を出してこないだろうし、最悪札幌に引き上げられたらフリーのGKを探せばいい・・・。 で、お互いの妥協点として、レンタル継続に落ち着いたのだと思う。 3年目もレンタルってのは異例だけど、やはり林は失いたくない。コンサの側も完全移籍はさせてもいいけど、移籍金が分割払いっていうんじゃ意味がない。お金が回収できるならレンタルでも構わない・・・という感じなのかと。コンサとしてはイニシアチブはこちらにあるんだし、コンサの側に有利な契約はキッチリ結び直していると思う(報道もあったような・・・)。レンタル料を引き上げるとか、移籍金を高く設定するとか、仙台側に優先獲得権を設定して仙台以外に移籍というケースになってもしっかりお金が入るようにしてあるとか・・・。 イメージ的にはコンサも仙台も悪くなるが、もらえるものはもらっているであろうことからコンサは実を取ったのだと思いたい。もともとコンサはダヴィを売ってお金を作るようなビンボー所帯なんだし、今さらカネに汚いと思われたって大して痛くない。「札幌です。ビンボーです。転売で稼ぎますが何か?」っていう正統派貧乏クラブなんだから(笑)。 むしろ、仙台のほうがダメージがデカいんじゃないかなあ。2年レンタルしておいて獲る気があるのに完全で獲れないっていうのは強化部に対する印象が悪くなるような気が・・・。仙台ってお金ないの?とか、選手補強に計画性がないとか、本気で選手守る気あるの?とか。林は借りている立場だし主力選手なのだから真っ先に確保するべきだったとは思うんだけど、余計なお世話か。 もしこの推測が当たっていたら、三上さんは相当ワルだなあ。褒め言葉だけど(苦笑)。
2008年12月23日
実にもったいない。 Eスポーツではしまふく寮の特集。 深夜に放送するのは惜しい。こういう特集こそゴールデンに持ってきてほしい。 J2の時代もずっと取材を続けてきたHBCだからこそ可能な構成。イチ○シ!な局やぞっこんな局には絶対不可能。こういうサポートがあるとホントにありがたい。 オンタイムで観たけど、泣きそうになっちゃったよ。 自宅に選手たちを呼んでいた映像もあって、「あ、そんな時もあったっけ」と少し懐かしくなった。 「家なんだから」というりょうぼ。さんの言葉がすごくあったかく感じたなあ。 今でこそしまふく「寮」が当たり前にあるけど、ちょっと前まではそれすらなかった。 コンサはビンボー所帯だけど、しまふく寮は13年の歴史が生んだ財産。 ファイターズや他のクラブの寮からしたらちっぽけなものに映るかもしれないけど。 空気がぬるいなんて揶揄されるかもしれないけど。 しまふく寮はクラブの立派な足跡の1つなんだよね。 宮の沢のクラブハウスと練習場はこぢんまりといている。 180万都市の札幌ならもっと立派な施設があっても・・・と思う時がある。マリノスタウンみたいな豪勢な設備ができたら、と思う時もある。でも、今はこれでいいんだとも思う。サテライトの試合ができるんだからこぢんまりとはしていても、ビンボー臭くはない。 コンサはクラブチーム。日本のプロ野球のような企業スポーツ臭はいらない。現実にはそういうワケにも行かなくて、練習場は白い恋人サッカー場だし、ユニフォームはスポンサーのロゴが入る。だけど、クラブは僕らが支えているんだという思いはファイターズを応援する人たちに決して引けをとらない。 牢獄の庭を歩き回れる自由より、嵐の海だがどこまでも泳いでゆける自由を・・・私なら選ぶ! というセリフが沈黙の艦隊というマンガの中にある。日本のプロ野球界を牢獄に喩えるのは言いすぎだけど、サッカーに比べたら日本国内でさえ閉鎖的な空気があり、世界に打って出るとはいっても実質的にはメジャーリーグしかない。ましてや、世界を相手にするという意味ではサッカー界のほうがずっと説得力がある。 コンサは再びJ2という嵐に立ち向かう。 嵐という意味では世界経済全体が嵐の真っ只中にあるという考え方もできるけど、迫り来る嵐に恐怖しつつ、でも、どこか「やってやろうじゃないか!」とポジティブになれるというのも案外悪くないんじゃないか、って思ったりもする。一刻も早く嵐を突き抜けたいけど・・・。 うーむ、久々にキザモード全開だな(苦笑)。
2008年12月19日
2009年の経営方針に「コンサドーレ・スピリットを持った選手・スタッフを育成する環境創りとチーム強化を目指します」とある。村野GMはコンサドーレ・スピリットを最も強く持った方であり、降格が決まった柏戦の後も怒りの収まらないサポーターの前に真摯に対峙した。もちろん、立場上そうしなくてはならなかったにせよ、村野さん以上にコンサドーレ・スピリットを持った方はいない、と断言してもいいと思う。 しまふく寮通信の本では最初の日付は2005年11月4日となっていた。 ブログ上ではほぼ6年前に札幌に来たとあるので、コンサがJ2でもがき苦しんだ時から関わってこられたということになるのかな。今となっては、しまふく寮は選手たちにとってはもちろんのこと、コンサにとって欠くことのできない資産であり財産。りょうぼ。さんが綴ってきたブログは選手とサポーターをつなぐ架け橋にもなった。しま福の厚別開店はそれがより一歩進んだ形となって厚別の価値を引き上げ、観客動員増やサポーター同士の横の交流にも大いに役立ったことと思う。 プロの世界は1年1年、もっと言うなら1試合、1日1日が勝負の連続。 その中で自らが生き残ることは時に摩擦や衝突を生む。しまふく寮はそれも含めて見つめてきた。過去ログをチェックしてみると、しまふく寮はりょうぼ。さんでもっているというイメージを勝手に抱いてしまっていたようで・・・。 りょうぼ。さんに癒されました。(07年9月16日) りょうぼ。さんの力。(07年10月26日) 「しま福」の存在。(08年5月29日) りょうぼ。さんの存在。~しま福の存在。の続き~(08年5月31日) りょうぼ。さんはやっぱりすごい!(08年7月9日) 上2つは受け止め方によっては「コイツ、ヤベー!」とか思われそうだけど(汗)。 知らず知らずのうちに、しまふく寮=りょうぼ。さんという図式ができあがってしまっていた。確かに、りょうぼ。さんが担ってきた役割はすごく大きいんだけど、でも、しまふく寮は決してりょうぼ。さんだけで切り盛りしているワケではなくて、まっつんさんなどのスタッフがサポートしているからこそ成り立っているワケであって。 6年という月日はあっという間。ユース寮を増やす計画もあるらしいし、若い選手が多いコンサにとって村野GMは頑固オヤジ的な存在としてもまだまだ必要だと思う。ただ、今期の成績を考えれば、単に監督交代というだけでは示しがつかないというか、「ケジメ」をつけなくてはいけないということになってしまうんだろうなあ。 いずれは村野夫妻ともお別れの時が来る。その意味では降格によるこの人事はいいきっかけになったのかもしれない。とてもつらいし、淋しいことではあるんだけど。バトンを託される蛯沢夫妻はしまふく寮出身。誠にもって失礼な話だけど、選手たちと年齢が近いこともあってうまく線引きができるのかとか、人生経験的な意味でメンタルケアは大丈夫なのかとかどうしても思ってしまう。でも、しまふく寮を知る人物が後を引き継いでくれるということはそれだけでも大きな置き土産。 選手寮はコンサに限らず他のJのクラブにもある。 でも、村野夫妻が創ってくれたしまふく寮は、他のクラブには決してない魅力がある。 ただ「選手を管理する」というだけにとどまらないたくさんのものにあふれている。 降格という厳しい現実がある一方で、しまふく寮がもたらしてくれたたくさんのものがある。 変わらずに、また、少しずつ変わっていくしまふく寮であってほしい。 願わくは、しまふく寮のブログはりょうぼ。さんが札幌を去られた後もどなたかが引き継いでほしい。しまふく寮のブログはコンササポーターにとって大きな楽しみのひとつであることは間違いないからだ。誰か一人が書くということにとらわれず、しまふく寮のスタッフが集う形でもいいと思う。 ともあれ、村野夫妻には改めて お疲れさまでした。ありがとうございます! と、ただただ感謝。
2008年11月06日
昨日「グサッと来る」と書いたのがこれ。 現在、火曜深夜で放送されているアニメ「ONE OUTS」の主人公・渡久地東亜のセリフ。 ワンナウツという1対1の賭け野球で無敗を誇っていた渡久地東亜(とくち・とーあ)。 ふとしたことから弱小球団であるリカオンズに入団することとなる。 渡久地東亜の契約条件は「1アウトごとに500万円を得、1失点ごとに5000万円を支払う」という驚愕のものだった・・・。 低迷するコンサを見ていたかのようなタイミングだったので、正直ビビってしまった。 選手たちはきっと危機感を持ってプレーしているのだろう。でも、結果が出ない。 HFCの側も降格へ一直線なのにそれを見越した動きが見えてこない。あったとしてもそれをサポーターに示すことができていない。USの方々の今回の行動はそういったことが大きく影響していると思っている。でも、こういう空気を生んでしまったのは、選手・フロント・サポーターの誰もに原因があるのだろう。 最終的にはコンサに勝ってもらいたいし、スタジアムに足を運んで応援するのがサポーターの心理というもの。選手を甘やかす、なんてカッコいいことは言えないけど、ある種の緊張感を持っていくことは必要かつ重要なことだと思う。それはサポーターと選手、サポーターとHFC(もしくはフロント)の両方にとって。 今週は第4話だったのだが、こんなセリフもある。 「それが勝負だ。危機意識のない勝負に勝利などない。」 浦和サポの間でも応援拒否や天皇杯では勝ってもブーイングという事態になっている。監督交代後も結果として勝ちを拾うなどしてリーグの上位につけているものの、いっこうにチームの状況に改善が見られない(と浦和サポは考えていると思う)。浦和サポの応援拒否はそれだけ危機意識が強いという証明ではないだろうか。浦和サポにとっての「勝利」とは単に試合に勝つことを求めているのではないのだろう。ただ勝てばいいというのではなく、内外から勝ち方も問われているという面は考える必要がある。 今のコンサはただ勝つだけじゃダメなんて贅沢を言える状態じゃないし、とにかく勝たなきゃ前には進めないのだから。敗戦にしても何かしらの希望を持てるものであってほしいと思う一方で、でもプロなんだから結果を出せ!という想いも確かにある。浦和というクラブはその想いを一層増幅させる。かつてJ1昇格を共に競い、現時点では途方もなく置いて行かれてしまったコンサにとっては尚更のことだ。 キツいセリフばかり挙げてしまったが、こんなセリフもある。 「だがな・・・可能性が低いってのはつまり、ゼロじゃない。」 浦和サポが大挙押し寄せてくる。チーム状態が悪いといっても個々の能力は浦和が上。 3万オーバーの観客が予想されながら、両チームとも応援が盛り上がらない可能性すらある。 ある種異様な空気の中行われる浦和戦。 ホームでたったの1勝しかしていないコンサとしては、浦和戦はどうしても勝たなくてはならない。アイウエオ作文よりもインチキ漢文を書かせてくれ! ~追記~ ※当初は500万・5000万は番組上の設定ではないかと書いていましたが、ア○ゾンを見直したところ原作のコミックス上でも契約時から500万・5000万という記述があるようです。原作を読んだのがかなり前だったので記憶があやふやになっていました。訂正致します。 ただ、この作品は面白いです。「アカギ」「カイジ」と共に勝負をテーマとしたアニメ3部作ということで日テレがフィーチャーしていることもあり、2作品を読んだことのある方なら間違いなくハマります。ONE OUTSの作者は以前にフジテレビで放送された「ライアーゲーム」の作者でもあり、頭脳戦をたっぷり楽しめます。オススメです。
2008年08月18日
北京オリンピックも佳境に入っている。 柔道や体操はお家芸と言えるだけの成果を残し、競泳も北島康介の2冠や松田の銅メダルなど強化の成果が結果に結びついたと言ってもいいのではないだろうか。反町ジャパンは残念ながらというか、予想通りというか、グループリーグ敗退になってしまったけれど・・・。 で、ふと思った。「世界標準」って何だろう? 一番違和感を感じたのがやはり柔道。今や柔道はJUDOになってしまって、悪く言えば効率重視のただ勝てばいい競技に変貌してしまったように思う。100キロ超級の石井慧が「自分は一本にこだわらない」と言っていたことがあったように思うが、それが「世界標準」のJUDOということなのだろう。ポイントを奪って、というよりも相対的に相手がマイナスの状態になり相手が攻めざるを得ない状況にしておいて勝つという戦術は一貫していたように思う。 もしこれで金メダルが獲れなかったらきっとかなりのバッシングを浴びていたように思う。決勝こそ優勢勝ちだったが、2回戦から準決勝までは一本勝ちだったことで、世界標準に適応しつつ日本の柔道を見せつけたとも言えるのではないだろうか。 一本が獲れなくても勝ちは勝ち。だから無理に一本を獲りに行かずともリスクの少ない戦い方で勝利を目指すという考え方はある意味合理的で正しいことなのかもしれない。でも、こと柔道に関しては、「やっぱり一本を獲らなきゃニッポンの柔道じゃない、勝ってもそれは良い勝ち方じゃない」というのは多かれ少なかれあると思う。美学というかロマンティシズムというか・・・。今はそれでもいいかもしれないが、近いうちにそういう考え方は世界からは甘いと言われるようになるのかもしれないと思うと、寂しさを感じてしまう。 そして、サッカー。 メダルを目指すなんて報道がやたら目立ったように思うが、いくら僕でもそれを信じるほどおめでたくはないつもり。だって、オーバーエイジの選手の起用に失敗してしまった上に、相手はアメリカ・ナイジェリア・オランダと、ともすれば名前負けしてしまいそうな国ばかり。アメリカに勝つのがグループリーグ突破の最低条件なのは僕のようなシロートでも想像のつく話。 しかし、緒戦のアメリカ戦に負けてしまった時点で事実上終戦を迎えてしまった。それ以降は大方の予想通りの結果。実際に試合を見たのはアメリカ戦とオランダ戦の前半30分くらいなので、これだけであーだこーだ書くのはちょっとルール違反な気もするが、ひとつだけ言うなら「反町ジャパンはどういう戦い方をしたかったのだろう?」ということ。 アメリカ戦の前半はシロート目にも巧くやれていたように思う。たらればなシーンもあった。ナイジェリア戦も結果だけ見れば0-2ではなく、1-2にしたことにそれなりに意味はあったとも思う。オランダ戦も「造反」することで選手たちがまとまって戦うことができたのかもしれない。 でも、「世界との差があった」というコメントを目にする。じゃ、世界標準って何だろう? シロート目線でいくら考えたって明確な答えが出せるワケじゃない。ただ、なでしこジャパンを見ていると、世界標準というシロモノは実はそんなに高度なモノじゃなくて、基本的なことができているかどうかということだけなんじゃないかとも思うのだ。しっかりボールを前で止めることができるとか、パスを相手にきちんと出すことができるとか・・・。 「世界標準」と聞くと高度ですぐには手の届かない存在とつい感じてしまいがちだが、ものすごく楽観的に考えると実は案外そんなに差はないんじゃないかと思うのである。それがいつでもできるか、高い意識を持っているかというところで違いというか「差」になるんじゃないかと思うのである。 ・・・ありきたりな結論だなあ(苦笑)。
2008年08月17日
競泳男子400メートルメドレーリレーはアメリカが世界新で金メダル。 日本もアテネに続いて銅メダル。 日本の銅メダルはもちろんうれしいが、印象的な言葉があった。 確かフェルプスだったと思うが、「『仲間』がいなければここまで来れなかった」というもの。 アメリカといえば、つい個人主義とか競争社会とか周りのことなんかどうでもよくて自分で何とかしていくしかない、ともすれば自分さえ良ければいいというお国柄だなんて想像しがちになってしまう。自分で何とかしなくては、というのは最後の部分ではきっとそうで、それはアメリカに限らずどこの国だってそうなんだけど。 仲間というのは時にライバルや目標となる存在で、そこには国籍なんて関係なくて。 お互いを知って、お互いを認め合った上で、切磋琢磨していく存在。 それができることを幸せに思わなくてはいけないし、それに甘えることなく日々の精進に務めなくてはならないということなのだろう。 日本のサッカー界はどうなのだろう? 反町ジャパンにはそれがあったのだろうか?コンサドーレには? 選手や監督だってやるからには勝つために全力をつくしているし、サポーターもそれはわかった上でスタジアムに足を運ぶ。頑張っていても結果が出なければ誰だって悔しいし、サポーターだってブーイングを浴びせたくなるのが人情ってもの。 京都戦、仲間と共に戦って、何が何でも勝ってほしい。
2008年07月23日
秋春制の問題がオフィシャル上を席巻している。 それはそうだろう。コンサにとってももちろんのこと、新潟・仙台・山形など雪に悩まされる地域のクラブにとってはクラブの存続に関わる問題。今の状態で移行されたら事実上の死刑宣告。これからJ入りを目指そうとしてる雪国のクラブは事実上閉め出されると言ってもいい。 それは単にカレンダーを移行すればいいという問題ではない。スタジアムの維持はウインターブレイクでどうにかなったとしても、その間の練習場所も確保しなくてはならないしリーグ運営ひとつとっても問題山積なのだ。そしてそうした「ハンデ」はほとんど雪国のクラブが背負うことになる。 ハード面の問題などは多くの方が問題提起されているので、ここでは秋春制に移行するにはあまりにインフラが脆弱すぎるということだけ主張することとしたい。 サッカー協会やJリーグ(チェアマンをはじめとした主催者側)は、きっと「世界標準」をめざしていることと思う。その意味では、秋春制に移行すれば選手の移籍(ここでは主に欧州への移籍)も容易になるし、優秀な監督の招聘も可能になるであろう。日本代表も遠征などの強化日程が組みやすくなる。だからメリットがある、とするのは一応理屈としては成り立つ。 が、そのメリットを享受できるのはごく限られた人たちのみ。優秀な監督(とスタッフ)を招聘するには監督たちに支払うギャランティも大きくなるし、施設が整っていなければいくらギャラを支払うといっても首を縦には振らないだろう。 Jリーグが発足して15年。 その間に日本代表はフランスから3大会連続でW杯に出場している。 が、これはあくまでも「日本代表」の功績だ。それも韓国との共催だった02年はまだしも、98年のフランス・06年のドイツはグループリーグで敗退している。急成長を遂げたといってもアジアのトップグループになっただけで、世界から見ればまだ入り口に立っただけ。 プロサッカーリーグとして、またクラブチームとしての進化や成長は果たしてあったのだろうか? 去年、浦和がACLを制してCWCに出場したのは確かに素晴らしいこと。ただ、それによってJリーグが強くなったとか全体のレベルが上がったと結論づけるのは必ずしも正しくないんじゃないかと思うのだ。それは、Jリーグ全体のパイが大きくなっているようなイメージが僕には浮かんでこないからである。 浦和やガンバ、鹿島などは確かにACLも戦えるまでにクラブとしての力をつけてきた。が、それは他方では有力選手の引き抜きという「副作用」をも引き起こした。引き抜きを否定するわけではない。チームを強くするのに引き抜きは有効な手段であり、時に必要な手段だからである。ただし、それにはリーグ全体が新しい人材を産み続けて拡大していくという前提があってのことだと思うのだ。 今までは、ぶっちゃけ「代表ありき」で突っ走ってきた。が、それでも世界への仲間入りを果たしたとは必ずしも言えない。しかもW杯を自国開催したことや、欧州リーグの生きた情報が当たり前に手に入るようになり、観る側の目は明らかに厳しくなった。ちょっと前までは日本代表の試合は無条件に観客が入り、高収入を得ることができたが今は違う。 代表のためなら何をしても許される時期はもう終わった。神戸がオーバーエイジ枠での大久保の招集を拒否したがこれは当然だろう。浦和の鈴木啓太も長期離脱を余儀なくされ、ガンバのガチャピン遠藤も入院するハメになりオーバーエイジ枠での招集が流れた格好で、ある意味「代表のための人身御供(もしくは生け贄)」になったといってもいい。 ゆくゆくはJ2を22チームに拡大するという動きがあるが、果たしてそれは本当にJリーグの、ひいては日本のサッカーの発展につながるのか?今の日本は不景気で先行きが不透明。外資が入ることは認められていない(はず・・・)のでスポンサーの奪い合いになるのは目に見えている。この問題ひとつとっても、財政基盤の弱い参加しているだけのクラブが増えるだけではないのか?という不安が拭い去れない。 最近では熊本がスポンサーの面ですったもんだがあった。福岡に至っては端から見ても呆れるくらいひどい監督の交代劇があった。ユニの胸スポンサーが決まらないという異常事態まで起こった。福岡の場合は自業自得といった感がなきにしもあらずだが、コンサだって明日は我が身なのだ。他人事ではないし、対岸の火事と余裕ぶっこいていられる立場ではない。 秋春制をどこまで本気で考えているのかは判らないが、クラブチーム(と同時にJリーグ)と代表の関係は少なくても対等でなくてはならないだろう。今の時点での秋春制の導入はそうした配慮が僕には感じられない。地域密着や百年構想が頭にあるなら、2年後に秋春制を導入するという発言はいくら理想の実現のためだと言われても「準備不足です。環境が整っていません。無理です。」と言うしかない。 モノには順序があるのだ。
2008年07月15日
まずは私的な御礼から。 7月8日、7月15日のアクセスランキングにランクインすることができました。 ありがとうございます! 7月15日付ではかなり上の方にあったので驚いています。5000オーバーというのはちょっと記憶にありません。去年の弾丸ツアーのあたりの頃はこれくらいあったかもしれませんが・・・。アクセス数が全てではないですが、読んでいただく方が多いということは励みにもなります。反面スチャラカネタが書きにくくなりますが(苦笑)、これからもよろしくお付き合いのほどを。 前置きが長くなりましたが本題。 昨日、「納得がいかん!」というテーマでエントリーをしました。コメントも多くいただきました。 本来ならコメントのレスはそのエントリーごとにするのですが、今回はコメントのお返事がわりと共通したものになることとそれに付随して書きたいことが浮かんできたため、別立てでエントリーをすることにした次第。 アクセス数が稼げるかも、なんてスケベ心も多分に働いてます。素直に白状します。まあ、スケベ心丸出しで書くのは今回こっきりということで大目に見てください。アクセスランキングが思わぬ結果になったもんで、ハイになってるってことで(苦笑)。 昨日は夜更かしをしてたまたまザッピングをしていたら、ちょうどぞっこんな局がコンサを取り上げていた。 あまりのタイミングにちょっとビビったけど、「へぇ、一応はコンサも扱ってくれてるのね」と妙な感慨が湧いてきた。でも「ぞっこん!ファイターズ」というのが見えている中で映像を見せられるわけだから、所詮はオマケ扱いなのねという思いも新たにしたのだが。 でも、気になる点があるとすればやっぱりぞっこんな局の姿勢。 ザーボンさんやシンさんが指摘されていましたが、看板番組であるどさ○こワイドでコンサのニュースを全くといっていいほど見ないのは不自然に感じる。試合数が違うからという理由は通らない。番組内でも週ごとに行うコーナーはいくつもあるからだ。土日開催が多いのでニュースソースとしての鮮度に欠けるというのも考えられるが、イチ○シ!は月曜にちゃんと取り上げてくれているのにどうして?という思いがやはり拭い去れない。 きっと「カネにならないことはしない」と割り切っているのではないだろうか。ファイターズ偏重に映る姿勢もその思いを強くする。地上波中継ひとつとっても野球と違ってサッカーの場合はハーフタイム以外にCMを入れられないから広告収入もあまり見込めない。ぞっこんな局ではなかったと思うが、ちょっとプレーが切れた時にCMを入れたはいいものの、その間に得点が入ってしまい抗議を喰らったこともあったらしいから地上波中継に消極的になっているというのもあるだろう。それに野球中継の場合はそのスポーツの性格上ゆる~く観ることができるし、ボロ負けしていてもたとえば「稀哲が見たい!」とか「稲葉が見たい!」といったような見方ができるから、放送する側にとってリスクが少ないという考え方もできる。 Eスポーツはノノさん、Fの炎は平川さんが解説してくれているが、ぞっこんな局には解説者っていたっけ?というのも割り切り具合がハッキリしているのを感じる。Fの炎はオフシーズンのレラカムイも取り上げていた。番組の時間は多くないがなるべく多岐にわたった編成をしようというのがうかがえる。 ちなみに我が家もY紙なのだが、扱いは本当に悪い。前社長の児玉さんについてのいつぞやの記事の書き方も悪意を感じた。たぶんコンサが嫌いなんでしょ(苦笑)。しかも、よりによって14日は休刊日。久しぶりにコンサの記事が見られるかと思った期待も日曜日の時点で裏切られていたというオチまでついている(泣)。その前は確か緑戦にぶち当たった。その際はチンチンにされたので記事を見なくて済んだのが不幸中の幸いと思ったが、日曜日に祈るような思いでアクセスしたのはその時のショックがよぎったからである。 ファイターズは日本シリーズにも勝ってリーグ2連覇。熱しやすく冷めやすいといわれる道産子気質に飽きられる前に結果を出した。新庄・稲葉といったスタープレイヤーも獲得し、ダルビッシュや中田翔など目玉選手を積極的にドラフトで獲りに行くなどうまく波に乗った印象がある。一方のコンサは・・・まあ、あまり言うのはよそう(苦笑)。でも、J2の5年間は決してムダではなかったし、お金のない中うまくやりくりしてやっとJ1に帰ってきた。 STVは北海道では最強。それどころか、全国レベルで見てもSTVほど自社制作の高い地方局はそうそうなく、まさに地方局の雄といった存在。それなのにこのコンサの扱いの悪さは残念でならない。ビジネスライクにやるのもそれはそれでひとつの方法だと思うが、北海道のトップという自負があるならその度量の大きさを見せてほしい。もちろん、そのためにはコンサがどんどん勝っていって価値のある媒体になるというのが前提になるのだが。 HBCやUHB、TVHといった地方局が「見捨てる」ことなくこつこつコンサの取材を続けてきたことはサポーターにとってはありがたく思っているに違いない。今はファイターズ偏重でもそう不利にならないが、アナログ放送が終了する2011年には、観る側がピンポイントで番組を選ぶというのが更に加速するだろう。 スカパーでコンサ(またはファイターズ)の試合を見るというのも当たり前になってきた。あまりコンサを冷遇するとサポーターのしっぺ返しを喰らうのではないか。なにせコンササポーターはいい意味で「コンサ馬鹿」。1口1万円で総額1億という出資のお願いもクリアしてしまうほどに愛着がある。スポンサーについてくれる会社の商品は喜んで買う。 遅まきながらコンサの取材をしても損はないと思うけどねえ、というのは今のコンサを見ていたらぞっこんな局にとっては余計なお世話だと一蹴されてしまうんだろうけど。ま、結局はコンサが勝っていくしか道は開けないのかなあという長々と書いた割にはなんとも平凡な結論になってしまうんだよなあ・・・(苦笑)。
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カラダはジジイ、頭脳は中2、 そしてココロは3歳児。 アラフィフ?なにそれ?おいしいの?天命なんてちっとも見えて来やしねぇ。 住所:オホーツク圏の 特急列車が止まる街 血液型:典型的なB型。 今宮純ばりのやたらカギカッコの多い文章を中途半端なボケで味付けして綴る厨二病全開なブログ。パクリ過多なのは仕様なのであしからず。 ミシャコンサ7年目。上を目指したいが、主力が次々抜け現実が重く圧し掛かるシビアなシーズン。 エセ硬派路線で更新する予定も、更新頻度はちょっと落ちるかもしれませんがそこんところは大目に見てつかぁさい。 '08.08.27に念願の初参戦を実現。引き分けではあったが厚別の空気を満喫。 ~観戦データ~ '08.08.27 J1第23節 VS ガンバ大阪 3-3△ '09.09.06 J2第38節 VS 愛媛FC 3-2○ '10.09.05 天皇杯2回戦 VS グルージャ盛岡 4-1○ '10.11.23 J2第36節 VS 徳島ヴォルティス 1-0○ '11.12.03 J2第38節 VS FC東京 2-1○ '12.03.10 J1第1節 VS ジュビロ磐田 0-0△ '12.09.08 天皇杯2回戦 VS AC長野パルセイロ 1-1(PK3-5)● '13.03.10 J2第2節 VS 栃木SC 0-1● '13.11.24 J2第42節 VS ギラヴァンツ北九州 0-0△ '14.03.09 J2第2節 VS モンテディオ山形 1-1△ '14.11.23 J2第42節 VS ジュビロ磐田 1-1△ '15.03.15 J2第2節 VS Vファーレン長崎 0-1● '15.11.07 J2第40節 VS 徳島ヴォルティス 2-0○ '16.03.13 J2第3節 VS 愛媛FC 1-1△ '16.05.28 J2第15節① VS レノファ山口 3-1○ '16.11.20 J2第42節 VS ツェーゲン金沢 0-0△ '17.03.11 J1第3節⓶ VS セレッソ大阪 1-1△ '17.07.29 J1第19節⓷ VS 浦和レッズ 2-0○ '17.09.23 J1第27節 VS アルビレックス新潟 2-2△ '17.12.02 J1第34節④ VS サガン鳥栖 3-2○ '18.03.10 J1第3節 VS 清水エスパルス 1-3● '18.09.01 J1第25節⑤ VS ヴィッセル神戸 3-1〇 '18.12.01 J1第34節⑥ VS サンフレッチェ広島 2-2△ '19.03.09 J1第3節⑦ VS 清水エスパルス 5-2〇 '19.05.04 J1第10節 VS ヴィッセル神戸 2-1〇 '19.08.10 J1第22節⑧ VS 浦和レッズ 1-1△ '19.12.07 J1第34節⑨ VS 川崎フロンターレ 1-2● '23.12.03 J1第34節⓾ VS 浦和レッズ 0-2● リンクフリー。コメントもどうぞ! ただし、書き捨てと思われるようなHNでのものや書き殴りと思われる内容のものはスルーおよび削除する可能性が高いのであしからず。名を名乗るのがせめてもの仁義ってもんです。そして、おぢさんは出禁。
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